復活したい町名

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310名無しさん@お腹いっぱい。
ここは初めてなんですけど、
みなさんは住居表示制度に対してあまり肯定的ではないようですね。
私は住居表示制度には賛成です。

昔のように地域の生活がそこで自己完結していた時代ならば、
部外者には分かりづらい町名表示でも、
地元の者には別段支障はなかったでしょう。
しかし現在のように、
私達の経済・生活の範囲が格段に拡大した現代社会においては、
地元の人でないと判らないような町名や町界は、
部外者にとって使いにくく機能的ではありません。
特に警察や救急、消防を必要とする緊急事態の場合、
地元の人でないと分からないような町名表示だったら、
それこそ生命に関わる事態にもなりかねません。

確かに歴史と由緒を感じさせる地名はそれ自体が貴重な文化財ですが、
ここで我々の現代の生活をちょっと考えてみて下さい。
我々はもはや、昔のような藁葺きや茅葺きの一軒家には住んでいませんし、
企業も明治時代のような古いビルを使ってはいません。
どちらも現代生活を営む上で機能的ではないし、
かなりの不便を伴うからです。

もはや現代生活では使えなくなった古い文化的建物などは、
それを記念館などにするなりして大事に保存しています。
歴史的地名も、
それを文化財と同じように克明に調査・記録することで保存し、
普段の生活で使う地名は
住居表示で分かりやすく整理されたものを使うというように、
古いものと新しいものはきちんと分けて使い分けるべきだと思うのです。
311310:01/12/02 18:20 ID:v1kxfrku
ひとつの町名が包括する範囲は、
広いほうが良いのか狭いほうが良いかという議論があります。

私の考えではひとつの町名が包括する範囲は大きい方がいいと思います。

例えば東京の新宿区を全然知らない人が地図で目的の町名を探すとします。
彼は当然ながらまず始めに、
新宿区のページを開いてさっと目を走らすでしょう。

その時、西新宿1丁目〜8丁目といった広い面積をもつ町ならば、
1丁目から8丁目まで全て同じ色で塗られていますから、
その広々とした区域の中に書かれている
「西新宿」の町名を容易に認識することが出来ます。
後はその区域の中の○丁目と街区の数字を順に追うだけで、
容易に目的地を見つけることが出来るでしょう。

さて今度は同じ区内の「細工町」を探すとします。
ところが、西の方は色分けされている各色の面積が広いから見やすいけれど、
そこを見ても「細工町」はありません。
東の方は何やらまるでモザイク模様のように
いろいろな細かい色が入り混じっていて、
しかも文字が細かくたくさん書かかれているから見にくい。

普通の人なら、この時点でうんざりしてしまうでしょう。
一見して目指す町名が見つからないのなら、
巻末にある町名一覧表を使ってまた探さないといけないからです。
つまり町名を探す人にとっては二度手間になってしまうのです。
この辺の苦労は営業や配達をされている人なら
よくお分かり頂けると思います。
余談ですが、京都市の郵便局員は一人前に配達が出来るようになるまで、
他市の何倍も時間がかかります。
理由は言わずもがなですね。
312310:01/12/02 18:55 ID:v1kxfrku
>>311
>しかも文字が細かくたくさん書かかれているから見にくい。
うわぁ、
しかも文字が細かくたくさん書かれているから見にくい。
に訂正です。
鬱だ・・・
313名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/03 00:04 ID:5JH5Ji3o
>310
地名が単に場所を示すためだけにあるなら、記号になるのが一番いい。
地図を端からなぞって、それこそ千葉県の某自治体みたいにイロハ・・
とやれば、探すのは楽だ。
でも、多くの自治体で地名が単なる記号と化さないのは、地名が単に
場所を示すだけの手段ではないためでしょう。
「○○に住んでる」と言うだけでどの辺なのか見当が付く。これも
地名のもつ利点。柏木も淀橋も十二社もなく「西新宿」や「北新宿」に
なっては、具体的にどの辺なのか分かりにくくなる。
(まあ、「十二社」より「西新宿」の方が分かりやすいという見方もある
だろうが)

面積の話は難しいが、私はあまり広くないほうが良いと思う。
狭い面積ならピンポイントで場所を探せるが、広すぎると時に見当違い
の場所へ行ってしまう恐れがある。
道沿いに長い「○○通□丁目」なら別だが、それ以外では五丁目くらい
が限度だと思われる。

強引に○丁目を増やすくらいなら、例えば大田区の「田園調布」「田園調
布本町」「田園調布南」とか、足立区の「本木町」「本木北/西/南/東町」
などのように、町名で細分化した方が良いのではないかと、私は思う。
314名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/03 00:47 ID:iTPOipD8
江戸

「東京」=東の京、というネーミングは西東京と同じレベル
所詮あずまの都というニュアンスも京都人を増長させる一因となってる
315名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/03 00:49 ID:SkEbHORP
>>313
同意だね。
麹町1〜6丁目みたいに順番に並んでるとこはともかく、(ここは昔っからだろうが)
赤坂1〜9丁目とか、新宿1〜7丁目みたいに無闇に広げ、順番もめちゃくちゃに並んでると
かえってわけがわからなくなる。

赤坂9丁目1−1 なんかよりは
檜町1−1 の方がマシだと思うが。
316またーりさん:01/12/03 19:39 ID:rLBcgunN
>>310
ほとんどの人は「住居表示制度そのものに反対」なのではなく、「住居表示の
実施によって由緒ある町名が消えてしまう事に反対」なのでは?
317笛の踊り:01/12/03 19:50 ID:Ztt13eKp
>>313最後の3行
まさに私が>>301で言ってたことです。
これは良いと思うが如何なものか
318名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/03 22:19 ID:rw/fgvJS
>310、316
私は、住居表示の問題点は二つ有ると思います。
一つは、歴史的地名がなくなることです。これはとりあえずおいておきます。
二つ目は、住居表示(街区方式)は住所の表示方法として欠陥があるということです。
現在世界中で日本だけが街区方式だと思いますが、
その理由は明白です。街区方式では目的地を見つけられないのです。

タクシーにのって、住所を告げるだけで済むのが
まっとうな住所の表示方法のはずで、
××通りのセブンイレブンの角を左折して三つ目の角を右折して・・・
とやらなければいけないような住所のシステムは
住所システムとしての最低限の機能的要求を満たしていません。

そもそもある土地に行くとき人は[道路」を使って[玄関」にたどり着くので、
道路をたどってゆく方法が理にかなっています。
そこで、[道路」に名前や番号を付け、「玄関」に番号を振る方法が
洋の東西を問わず普遍的に昔から使われてきたわけです。
(大きいビルでメインエントランスと通用口が別の通りに面している場合、
住所としては二つ以上有ることになりますが、普通はどれか一つが手紙などの
アドレスとして使われます)

日本の城下町でも、通りごとに名前がついていたのは、同様の理由からでしょう。
これをもとに地番を整理すればとてもわかりやすいシステムが作れたはずなのですが。

310さんのおっしゃる方法は、地図を見ながら考えるとよさそうですが、
詳細な地図でないとすべての番地がかかれているわけではないし、
号番(?)は普通地図には標記されていないので、現地で同じ番地のブロックを
一周してしまう可能性も有ります。
319名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/04 01:41 ID:DqgVh1Ht
街区方式より道路方式のほうがいいていう意見が多いみたいだけど
実際、東京のすべての道路に名前がついてたらって考えたら
うんざりしないかな?凄い数になりそうだし地元民以外は
5000分の1くらいの地図がないと住所を探せないんじゃないか?
あと、大通りの場合道路の向こう側と同じ住所に属してる
という感覚無いし・・
320名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/04 05:51 ID:JhUygYZ+
>>319
通りの名前も数字にすればいいのでは?赤坂415番通りとか。
321名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/04 05:57 ID:JhUygYZ+
>>318
>タクシーにのって、住所を告げるだけで済むのが
>まっとうな住所の表示方法のはずで、
>××通りのセブンイレブンの角を左折して三つ目の角を右折して・・・
>とやらなければいけないような住所のシステムは
>住所システムとしての最低限の機能的要求を満たしていません。

タクシーの運ちゃんが何千もの通りの名称を覚える必要があるけどね。
街区方式のほうが規則的なだけ、覚えやすいかもしれない。
322名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/04 06:12 ID:JhUygYZ+
それから、日本で街区方式が採用されたのには、かつての大字や小字が
街区方式に近いつけられ方をしていたからではないかな?
大字=町丁、小字=街区といった感じだと思う。

それで、分かりやすくするために町丁や街区が数字を使って合理化された。
323318:01/12/04 19:44 ID:74KGRjSB
>321
街区方式のどこが規則的なんでしょうか。
道路方式は、ある道路の片側が奇数、反対側が偶数といった具合に、
地番まで含めて規則的ですが。
タクシーの運転手も横丁の名前までは覚えきれないでしょうが、
例えば東京の旧町名(通りの名前だったものが多い)程度までは
キチンと覚えることになるでしょうね、仮にもプロの運転手なら。
これが現状では、新宿三丁目14番1号と聞いても、ああ、伊勢丹ね、
とわかる運転手は非常に珍しいでしょう。街区方式は、地図がないと
「あの辺り」ということしかわからないのです。そして「あの辺り」
が歩いて回れないどころか、車でもうろうろできないほど広いのが
問題なんです。

>322
かつての日本の町(明治前後までに町並みが出来上がったところ)はほぼ道路方式に似た町名のつけ方でした。
大字小字は、そのころまで田舎だったところの地名のつき方です。

そもそも「丁目」というのも、ある通りについて、交差点ごとに区切って
命名したもので、丁は道路のことです。英語でも○○は5ブロック先にあるよ、
なんて言い方をしますが、この「ブロック」というのが丁目です。本来は。
324名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/04 21:43 ID:MzOeqpJR
>>323
質問なんだけど、丁目のあるべき姿というのは札幌みたいな
感じでいいのかな?札幌だと交差点の北東・北西・南東・南西で
住所(丁目)が違うでしょ
325名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 05:06 ID:1grxkJqb
>>323
>街区方式のどこが規則的なんでしょうか。

街区符号は隣接する街区が連続して番号が付けられるの。一筆書きの要領で。

>道路方式は、ある道路の片側が奇数、反対側が偶数といった具合に、
>地番まで含めて規則的ですが。

肝心の「道路の名称」が規則的とはいえないでしょ?

街区方式では街区に連続した数字を与えて規則化しているけど、
道路方式では道路に個々の名称があるので、街区方式でいう1町内に
数十の不規則な道路の名称が存在することになる。

>タクシーの運転手も横丁の名前までは覚えきれないでしょうが、
>例えば東京の旧町名(通りの名前だったものが多い)程度までは
>キチンと覚えることになるでしょうね、仮にもプロの運転手なら。

それは東京の中でも、旧東京市15区内程度の狭い地域の話じゃないの?
まあそれはいいとして、

>これが現状では、新宿三丁目14番1号と聞いても、ああ、伊勢丹ね、
>とわかる運転手は非常に珍しいでしょう。街区方式は、地図がないと
>「あの辺り」ということしかわからないのです。そして「あの辺り」
>が歩いて回れないどころか、車でもうろうろできないほど広いのが
>問題なんです。

道路方式は道路名を覚えられるが、街区方式は街区名(街区符号)を
覚えられないってこと?だとしたらそれは見方を間違っている。
街区方式の利点は街区名(街区符号)を「覚えなくても良い」ことにあるのだから。

道路方式では、覚えていない限り自分が今いる通りの隣の通りの名前は全く分からない。
街区方式は、自分が今いる街区の隣の街区符号は大体想像がつくのだよ。
326名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 05:27 ID:1grxkJqb
あ、それからひょっとして「街区方式の町名や丁目の領域の広さの問題」を
街区方式全体の問題だと思っていない?

街区方式でも旧町名(田舎だと小字程度か?)ほどの広さに抑えることは可能だし、
そうしているところも存在する。
327318:01/12/05 18:28 ID:srSzAv9T
>326
私は街区方式そのものが、都市という物を、町の中に立って見ずに地図の上で眺めるだけの
役人が考案した実に珍妙な発明だと思っていますが、実生活の不便さを緩和するためには、
街区方式と道路方式を折衷したようなものがあり得るとは思います。

おっしゃるように街区の広さで調節することも可能でしょうし、
このスレでも取り上げられた大阪船場地区のように
道路を挟んだ両側を一つの街区としてしまうというものも
あり得るでしょう。

現実問題としては、よかれ悪しかれここまで広まった街区方式を改良するという
方向はとても好ましいと思います。しかし現在では例外的存在ですし、これが
広がるという機運も見られません。

>325
街区符号の付け方は承知していますが、それが規則的というのは、地図上での話です。
実際に例えば15番地のブロックに立ったとき、そのブロックの隣は16番地かもしれないし、
14番地かも知れません。それですらどちらが増加方向か隣まで行かない限り分からないし、
それどころか、もしかすると隣の丁目の1番地ということもあり得ますし、ずっと向こうで折り返して来た
32番地かもしれません。その意味で、地図ではなく現場の視線から見ると全く規則性など感じられないのです。
隣の街区符号が大体想像出来ると本当にお思いですか?

元々の町名が整っていなかった地域ではどうするのか、というのが問題で、
街区方式を採用したということは、田舎の大字小字システムを都市の中心部にも
適用してしまったということです。むしろ都市中心部のシステムを元に
道路方式を整備していればよりわかりやすい町になったことでしょう。

日本ではこの街区方式のために住所が住所としての基本的機能を持っていないため、
人々は盛んに「地図」を書きます。ロラン・バルトが「表徴の帝国」において
このことに触れているように、これは外国人からはとても不思議に思えるようです。

街区方式が現代の自動車社会や広域化した生活と関係しているという理解は、
ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、パリ、上海、北京等及びその郊外でも、というよりも、
世界中どこにも、街区方式を採用した都市など(日本以外)存在しない事、
そしてその住民が全く不自由を感じていないことを念頭において再考するべきでしょう。

なお、海外においても「地区名」とでも言うものがあります。これは正式の住所には
含まれませんが、日常よく使われるものです。例えばニューヨークでは、
グリニッジビレッジ、チェルシー、ソーホー、といった物がそれに当たり、広さとしては
丁度丁目ごとに分かれた町名をまとめた程度の広さになりますが、通称ですので
広がったり狭まったりすることもありますし、新しい名称が生まれる事もあります。
(ニューヨークではノリータなどが好例)。こうした地区名を使うことで、
大体どの当たり、という見当を付けることは勿論可能ですから、タクシーで遠距離を
使う場合(例えばニューアーク空港からマンハッタンに向かうとき、
「チェルシー」とまず言っておけば適切なルート(リンカーントンネル)を選択するでしょうから、
マンハッタンに入ってから具体的通り名(「27丁目7番街」とか)を言うことも可能です)
328名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 19:36 ID:QjdEmisW
街区方式はいってみれば統計作成を目的に役人が考え出した
システムなんだろうね。確かに高い所から見下ろして
「あそこの地区の連中とここの地区の連中をまとめて
小学校区を作ろう」とか考えるのに利用する分には
きわめて便利だからね。
329名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 20:10 ID:1grxkJqb
>>327
>街区符号の付け方は承知していますが、それが規則的というのは、地図上での話です。
>実際に例えば15番地のブロックに立ったとき、そのブロックの隣は16番地かもしれないし、
>14番地かも知れません。それですらどちらが増加方向か隣まで行かない限り分からないし、
>それどころか、もしかすると隣の丁目の1番地ということもあり得ますし、ずっと向こうで折り返して来た
>32番地かもしれません。その意味で、地図ではなく現場の視線から見ると全く規則性など感じられないのです。
>隣の街区符号が大体想像出来ると本当にお思いですか?

もちろん、それを踏まえた上で「大体想像がつく」と書いたんだけど。
隣接する街区のどこかは隣接した番号だって決まってるでしょ?
自分が今15番にいて20番に行きたかったら、まずその周辺にある16番を探し、
それから16→17→18…と順にたどって行けば20番にたどり着ける。

道路方式では周辺にある通りの名前さえ、ひと通り覚えていないものには想像することすら
不可能だよ。
330名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 20:19 ID:1grxkJqb
>>329の補足
>>327
>それですらどちらが増加方向か隣まで行かない限り分からないし、

ある街区の周りの街区のどこかに増加する方向があることをもって規則的と
いっているのであって、周りの街区の全てに対して規則的といっているのでは
ないんだけどね。
331名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 20:23 ID:1grxkJqb
日本以外の「都市では」街区方式を採用していないといっているけど、「都市以外では」
どうなの?

それに、ニュータウンやベッドタウンのような新興都市は?
332名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 20:42 ID:Vvc9ndJb
>>325
>街区符号は隣接する街区が連続して番号が付けられるの。一筆書きの要領で。
地図で、新宿4丁目と5丁目がどこにあるか、調べてごらん。
333名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 20:47 ID:Vvc9ndJb
あ、「丁目」じゃなくて、「○番○号」の話ね。
鬱だ氏脳。
334名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/05 23:21 ID:eS5DOa7/
>332
新宿は例外だよ。
五・六・七丁目は旧東大久保で、新宿一〜四丁目が出来た後に強引に作られたんだ。
住民の意思か行政の意図か分からんが、あれは例外中の例外。
335名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 00:30 ID:jBJuLZ0B
新宿1〜7丁目 マジ分かりづらい。
番衆町・三光町とかの地名の方が(・∀・)イイ!
336名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 00:35 ID:jBJuLZ0B
あと、「西早稲田1〜3丁目」ってのは、戸塚町ね。
なんで、町域まるまる一帯を、わざわざ丸ごと地名変更する必要があったのか。
東側に切れ端みたいに1丁目のごく一部だけ残ってる<戸塚町
東側は、当初の計画だと「東早稲田」とかにされる予定が、中止になったのかな?
337313:01/12/06 01:05 ID:Hr4lMMY7
>301=317
313で例示した田園調布と本木町は、それぞれ旧町名の継承ではあり
ません。もともと「田園調布町」「本木町」という広範な町名だったのを、
町丁再編や住居表示によって細分化したものです。こういった例は近郊
で多く見られ、東京で最も大規模な例は板橋区(大山町・大山金井町・
大谷口北町・大谷口上町・幸町・栄町など、昭和30〜40年代に小さな町
がいくつも生まれた)です。
これは、農村から住宅地へ変貌する過程によって、より狭い区域を示す
町名が必要とされたために生じたものでしょう。

一方、葛飾区なんかは住居表示によって小さな町を多く統合し、「東堀切」
「東亀有」「東水元」なんていうのが多数出現しました。(この件に関しては
既出)。「本田●●町」というのも全滅し、無意味に広い町が多く出来てしま
ったようです。

ちなみに荒川区は、広大な村名みたいなのをそのまま使ってます・・・。
あれはいくらなんでも無理があると思うのですが。

ところで住居表示では東西南北上中下が増殖すると言われますが、広い
のを細分化する(例>大森西・大森中・大森東)のと、狭いのを統合して次々
新設する(例>東麻布・南麻布・西麻布・元麻布)のとでは訳が違います。
※大森界隈ではドサクサにまぎれて、入新井→大森北、森ヶ崎→大森南
という変更がなされましたが・・・

全部一緒くたに批判するよりも、一般的により分かりやすい方向へ進める
には、多少の統合・旧町名の消滅は止むを得ないかと。
理想は東京都中央区の日本橋地区でしょうか。
338313:01/12/06 01:13 ID:GGVwmXlm
中央区の日本橋地区も、旧町名の存続がある程度うまく行ったとは
いえ、地番は>>323の言うところの「ある道路の片側が奇数、反対
側が偶数といった具合」ではなくなってしまいました(残念)。
339名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 05:14 ID:44G1zwTR
大阪市中央区には「道頓堀1-*-*」のほかに「道頓堀1-東*-*」というのがある。
街区符号に方角のつく珍しい例…と思ったが、正式な住居表示は
「道頓堀一丁目*番*号」と「道頓堀一丁目東*番*号」になるはずだから、
きっと「道頓堀一丁目」と「道頓堀一丁目東」の2つの町名があるということなのだろう。

>>338
「ある道路の片側が奇数、反対側が偶数」にならなくなったのは、
>>325でいう「街区符号は隣接する街区が連続して番号が付けられる」からですね。
340名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 10:45 ID:sF0o6fPa
>>334
新宿5〜7丁目は、地元住民が「住所が新宿になると商売繁盛に繋がる」とか抜かしたため。
>>336
戸塚町は、「塚(旧字体)」が当用漢字に含まれないので抹殺する方針だったらしい
341またーりさん:01/12/06 10:50 ID:d1UUWZo+
>>339
大阪と言えば、大阪ドームの所在地も『大阪市西区千代崎三丁目中2番1号』ですね。
あと、札幌市白石区の『平和通』『本通』『本郷通』『南郷通』も各丁目がそれぞれ
南北に分かれてます(この4つの通りに関しては別スレのネタに使ったんですが)。
ただこういうのって方角や『中』とかが『丁目』の方にくっついてるのか、それとも
街区符号にくっついてるのか分かりにくいですね(要するに道頓堀1東-*-*なのか
道頓堀1-東*-*なのかという意味で。道頓堀一丁目や千代崎三丁目の場合は後者の
ようですが、札幌の場合は某社の道路地図を見る限りでは前者のようです)。
342名無しさん@お腹いっぱい。:01/12/06 20:14 ID:5wp1t1nG
>>339
丁目は町名の一部なので道頓堀1丁目東 というのが町名だと思うよ。
343揚げ:01/12/06 20:28 ID:hv4RWvZn
揚げ
344318:01/12/06 20:46 ID:+eQEpPBW
最近書き込みが多いですね。

>331
郊外、田舎を問わず、海外で道路方式以外の住所の付け方を私は見たことがありません。
寡聞にして知らないだけかも知れませんが。いかなる田舎であっても通りの名前+番地で
住所になっています。

さて、道路方式では329-330(=325など)氏の指摘にあるように、
道路名に規則性がないことが多い(規則的なことも多い。仙台の旧町名、ニューヨークなどの
ストリート(丁目)、アベニュー(街)など)のは事実です。
従って海外ではどの市街地図にも通りの索引が付いており、そこから位置を見つけることが
出来るのですが、はっきり言ってイタリアなどでは町が迷路のようですし、
その小さな横丁の名前など、グリッドからこの辺りと見当が付いてもなかなか
見つからないこともあります。

ですから、道路方式が完璧である、などと思っているわけではないのですが、
人間が都市空間を移動するのは常に「通り」などの空間であり、その場合には、
「街区」に番号を振られても実用性は薄いといわざるを得ません。
これは、道路方式と街区方式のどちらが現代的かということではないのです。

ある地点で近傍にあるはずの別な地点に行きたいとき、
>道路方式では周辺にある通りの名前さえ、ひと通り覚えていないものには想像することすら
>不可能だよ。
といった指摘については、周辺の通りの名前を覚える必要はないということを
言っておきたいと思います。現在の地点が帰属する通りと、そこからの「道筋」に
当たる通りの名前さえ教えてもらえばいいのです。

また、街区方式では番地の下に号番が付くのですが、これがまたやっかいで、
やっと目的の番地に到達したと思ったら、目指す号番(ハウスナンバー)は
反対側だった、ということも起こりがちです。こうしたことは道路方式で
かなり改善されるはずです。

京都の郵便局員の話が先に述べられましたが、東京では配達関係の仕事をしている人は
住宅地図を携行することが普通です。つまり彼らははじめから目的地は非常に詳細な
地図と首っ引きでないとたどり着けないとあきらめているわけです。

戦前、大陸では日本(というか満州)は道路方式を採用していましたし、
日本の都市も市街地では道路方式に近いシステムでしたので、神田や日本橋地区では
今も通りの片側が奇数、反対側が偶数という所は残っていますが、これは完全な
道路方式ではなく、道路方式にならって街区に番号を振った一種の折衷方式です。

日本では完全な道路方式は東根市の一部のみと聞いていますが、
ある意味どこかの都市でより大規模な実験的試みをしてみれば
どちらが便利か分かると思います。とはいえ、多くの日本人が海外旅行を経験し、
道路方式に触れることも多くなってきていますので、そんな実験の必要はないのかも
しれませんが。

まあ、現実には、金沢で行われているように歴史的地名の復活という形で
街区方式を小さく分割してゆくことが、リアリティのある方向だと思っています。