>>855-869 トンデモ日本式発展段階説は、戦後左翼の共産主義者による妄想じゃが、
日本拡張論の継続者がネット右翼じゃけぇ、時代が変わるもんよのう(笑)。
http://www5.ocn.ne.jp/~vorges/sub19.html 「<坂野> マルクス史観は、どうだったんです? 戦後の。
<下野> うーん、それはよく知らない。ただマルクス史観は、なにせ社会の
内的発展が、歴史の動因なんだから、先史の解釈に関する限り、皇国史観以上
に万世一系的だったと思うよ。縄文が発展して、弥生になり、弥生の内的
発展が、古墳時代を招いた……
江上・騎馬民族説が発表されたとき、歴史家左派からの批判、ずいぶん
激しかったようだもの。
<山路> 天皇家も農耕民だ、という樋口教授、どこまで本音なんでしょうね。
学者の世界って、いろいろあるんですよ。本音と建て前。
あの先生の健在な間、これだけは口にできないとか、あの先生が承認した
ことを、オレが反対するわけにはいかないだろうとか。
<坂野> 例の旧石器捏造事件でも、それは典型的に出ましたね。
<下野> だけど佐原さん、かんじんの民族の起源については、まるで自分の
主張を語っていない。他人の説を10行ばかり引用して、すませてしまった。
……世界の各地で、神話や伝承に基づいて素朴に信じられてきた民族移動や
征服が、考古学や文献資料の精密な再検討の結果、おそらくは史実ではないか、
仮に史実であってもごく小規模のものにすぎないことが推定されるに至った。
現代の考古学界は、民族移動・移住・征服などよりもどちらかというと地域的な
住民の内部的要因による社会発展(文化進化)のほうをもっと重要視する方向に
動きつつある。
引用文は[穴沢1990]となってますが、なんのことはない、昭和20年代、
マルクス史観の亡霊じゃないか。縄文社会が発展して弥生になった。弥生が
発展して古墳時代に成長した。渡来系の影響を、できるだけ少なく見積も
ろうとする、万世一系・のっぺり史観です。
<坂野> そうか、そうですね、高松塚古墳の壁画を、天皇家農耕民説で説明
するのと、騎馬民説でするのとで、どっちに説得力があるか、ということですね。
それが専門の考古学者に、わかっていないはずはない、ということだ。」