1 :
名無し象は鼻がウナギだ!:
構造主義という言葉はソシュール自身が発明したものでも、
実際に使用したものでもないということを聞いています。
『一般言語学講義』は構造主義のバイブルとされてますが、
一体どういう意味でソシュールの考えが「構造主義的」
なんでしょうか?
2 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/27(金) 23:59
ソシュールスレでお尋ねください。
いくつも建ってます。揚がってます。
4 :
つうかさ:2001/07/31(火) 00:16
「個人的偏差のある個別の発話を超越して、文化の中で共有される、
音韻体系とか文法とかいった心理的ソフトウェアが存在する」
というのは言語学では最初から自明な前提でしょ。
暗黙の前提に「パロール」と「ラング」という言葉を与えて、
明示的に定義したのはソシュールだけど、
言語学の対象は文化的に共有される心理的ソフトウェアである、
という認識自体は明示的に定義される前から共有前提だったわけだから、
構造主義というのは言語学では単に常識で「主義」ではないね。
そういう言語学の方法論は人類学に応用された。
つまり、「衣食住冠婚葬祭といった文化現象それぞれの背後に、
自覚はされないとしても文化の中で共有される文法があるんだから、
そういう暗黙の共有ソフトウェアを明示的に記述してみよう」と。
未開社会じゃなく近代社会自体をそういう記述の対象にしてみよう、
というのが思想史の文脈での構造主義ということになる。
思想史研究がそういう意味で本当に構造主義化されたら、
思想史研究は、「記述倫理学」とでもいったような、
価値中立的学問分野に発展的に解消してしまうはずだけど、
そこまでは行ってないから、思想史では構造主義はまだ「主義」なわけだね。
例えばキリスト教を研究するって言ったら、
やっぱり聖書だのトマスアクィナスだのの文献研究になってしまって、
「現代の普通の欧米人の行為規範としてのキリスト教の意義」
なんていう社会学的研究の方向には行かない。
(無自覚の文化的ソフトウェアを明示的に記述するという作業は、
ロボットとか人工知能とかの研究では単に実用上必要だから、
けっきょく哲学者じゃなく工学者によって、
価値中立的な「記述倫理学」は完成されるんじゃないかと思う)
「構造主義じゃない言語学」を想像するとおもしろい。
文化的に共有されるソフトウェアという概念が否定されるわけ。
「シェークスピアの英語語法を研究することには意味があるが、
それはあくまでもシェークスピアという一個人の英語語法なのであり、
それを近世英語の語法として敷衍することには慎重であらねばならない」
とか何とか、正しいけど無意味な屁理屈が共有前提になってるの(笑)
5 :
名無し象:2001/07/31(火) 14:09
>無自覚の文化的ソフトウェアを明示的に記述するという作業は、
>ロボットとか人工知能とかの研究では単に実用上必要だから、
>けっきょく哲学者じゃなく工学者によって、
>価値中立的な「記述倫理学」は完成されるんじゃないかと思う
かねがね思っていることだが、記述言語学も、
紙の論文を書いてる言語学者じゃなくて、
コンピュータによる言語処理を研究してるプログラマーによって
完成されちゃうんじゃないかな。
6 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/08/12(日) 19:06
>>4 「記述倫理学」? 「論理学」ではなくて?
どうもあなたの構造主義理解は普遍主義に過ぎますね。
7 :
名無しさん@1周年:01/08/31 13:25 ID:gtOGxSLg
ある学問の天才的創始者には
弟子達にものすごく崇拝されたが
自分では理論をまとめた本を書かなかった、という人がよくいます。
天才は得てして矛盾したことも言ってしまっているのだが、
真面目で賢い弟子が師の理論を整理し体系化して
万人にわかるように単純化する。
ソシュール以外の例では、マクロ経済学のケインズとかもそうでした。
また、宗教の教祖にされた人にもそのパターンあり。
ナザレのイエス、釈尊…
8 :
名無しさん@1周年:01/08/31 13:28 ID:gtOGxSLg
>>6 4は「言語は構造をなす」という認識そのものの説明だよね。
それなら誰も否定できない。
しかし、一般の慣用では「構造主義」は言語学のある一連の流派を
漠然と指し示していますね。(も少し狭い)
あぼーん
10 :
名無し象は鼻がウナギだ!:01/11/13 13:53
ひさびさあげ
11 :
名無し象は鼻がウナギだ!:01/12/07 03:27
ソシュールが構造主義者な訳ないだろう。
>>11 それは、マルクスが「私はマルクス主義者ではない」といった意味でかな?
13 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/22 18:54
そうかなあ・・・
>11
お前何もわかってねーだろ
15 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/05/03 14:05
test
サウッスレ
17 :
名無し象は鼻がウナギだ! :02/05/03 15:55
しにふぃあ〜ん
しにふぃえ〜
18 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/05/03 19:39
頼むから、アメリカ構造主義と一緒にしないでください。
19 :
吾輩は名無しである:02/05/04 01:28
↑スイス構造主義ってこと?
20 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/05/04 02:54
アメリカのブルームフィールディアンとヤコブソンやイェルムスレウらとでは、
名は同じ構造主義と言っても、もう別物でしょ。
だいたいアメリカの連中はロクにソシュール読んでなかったんだし。
チョムスキーにしたって誤読してるよ。
21 :
考える名無しさん:02/05/07 23:47
丸山圭三郎『ソシュールの思想』でも読め。
うん。丸山さんの『ソシュールの思想』(をはじめ一連の著作)は、
ソシュールについて知りたいならぜひとも読むべき本ですね。
この本によると、ソシュールの弟子の編纂である『一般言語学講義』は、たとえば、
シニフィエと指示対象の混同など、ソシュール思想の根幹にかかわる部分での
曲解があるようだ。
それと佐藤信夫の『レトリックの意味論』もお勧めだよん。
と、ド素人が旅の途中に偉そうに書き込んでしまいました。失礼。
さて、牛の世話しなきゃ。
-農林板の住人-
23 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/06/24 22:51
ソシュールは、頭の悪い柄の悪いおっさんです。
言語を言語の枠内で切り取って考える考え方を出したからでないの?
ソシュールが構造主義って言われているの。
ソシュールもいいけど、時代はどんどん進んでいるので、ソシュールなんて…とか思いますが、まぁやっといてもいいかも。
言語学なんて何処から始めてもいいものですので。
ソシュールから始めなければいけないとか、そういった考え方すると偏った考え方しか出来ないと思いますよ。
発展中の学問だしね
フランスの人文科学では、19世紀中ごろから構造主義が芽生え始めて、
レヴィ・ストロースに至って大成された。
26 :
名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/04 06:15
ソシュールあげ
27 :
名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/04 10:54
(^^)