意味論

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321(´∀`)
obligatory control PROがde se読みしかない、というのを最近、HornsteinやLandau
が取り上げてるにゃ。
1) The unfortunate expects to get a medal.
2) The unfortunate expects that he will get a medal.
記憶を失った負傷兵が、自分のこととは知らずに「この英雄は勲章もんだ」と思っている時、
2)は言えても1)は言えんにゃ。この例自体は大昔にCLSかなんかで誰かが出してたにゃ

もう一つ有名な例が、レイコフが出した夢の中で別人になった自分が元の自分にキスをする
という話しで、I dreamt that I was B.B. and that I kissed me. というようなケースにゃ。

BBが誰のことか分かる人は若くないにゃ(w
昔クイズ番組で、「CCといえばクラウディア・カルディナーレ、ではBBといえば?」
と訊かれ、「ボボ・ブラジル!」と答えた人がいたそうにゃ……(;´Д`)
32219(312):02/10/02 19:36
The unfortunate expects PRO to get a medal.のPROが
de se readingで
The unfortunate believes that PRO getting a medal
would be boring.のPROはnon de se readingだそうです。
(Hornstein 1999)
323こさかな:02/10/02 20:07
B.B.=B.B.King?
324こさかな:02/10/02 20:51
メーテル・スペース、もといメンタル・スペースの議論などに
でてた(とおもう)次のような場合も、de se r.に
なるのかな? よど号犯が、ドラマでよど号犯に扮した役者がうまく
平壌に辿り着いたのを見て
 よど号犯らは自分たちがたたえられると思った
という場合の「自分」の解釈。英語では
 The criminals expected PRO to be praised.
はいえるですかにゃ・・・
325(´∀`):02/10/03 00:40
>>323
こさかなしゃん、若いにゃ……
(BBは女優にゃ、BBキングやボボ・ブラジルにはキスされたくないにゃ……)
326名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/03 01:59
ブリジット・ジョーンズの日記
327(´∀`):02/10/03 02:13
>>324
その場合はde se/de reとは話しが違うのかも知れにゃいが、
 The criminals expected themselves to be praised.
となりそうな予感にゃ。正解たのむにゃ。
関連するかも知れんにゃが、
Who wants to leave? - John wants to leave.
Who does John want to leave? - John wants himself/*PRO to leave.
ってのもあるにゃ。あと、
John enjoys singing/ John enjoys his singing
の違いとかにゃ。

またまた脱線にゃが、よど号乗っ取りグループの中には俺の高校時代の先輩が
混ざってたらしいにゃ……(;´Д`)
328名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/03 04:03
>I dreamt that I was B.B. and that I kissed me.
レイコフが使っていたけど、そもそもこれはMcCawleyが
言い出した例のハズなんだが、誰か文献分かる人いる?

俺の高校の先輩にはオウムの実行犯がいたような気が。。。
329こさかな:02/10/03 11:03
えーと、えーと、まだde seの定義をしることができるような文献に
出会ってないんで、ここまでの話から想像してみると、
 de se readingとは
1. ある節の代用子、照応子(名前も?)が、その節の命題を信念内容として持つ
 人と同一の指標が与えられている
2. 代用子、照応子が指す人は信念内容を持つ人と、現実世界に照らして
 同一かどうかは問題にしない
っつー感じのものでしょうか。
 de seとして問題になるのは、2.のうちの現実に照らして同一でない場合で、
Obligatory Controlを同一名詞句削除変換的な考え方をして
X, YをX≠Yであるような名前とし、
 [[X] expect [[Y] VP] → [[X] expect [[e] VP]
という、非同一性のもとでの削除が起こっているようなバヤイ、ということ
になるかにゃーと想像しますた。ただ、これまで挙がっているHornsteinの話では
現実に照らした同一性は特に問題ではなくて、OCにnon de se readingが不可能、
ということが重要、ってことですよね。
なんか自信はないす。修正おたのみもうします(ぺこり
330名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/03 11:10
>>329
1はわかるのですが、2がよくわかりません。二つの指示表現に同一の指標が
与えられているのに、その指示する対象が現実世界において異なるということ
がありうるのでしょうか。
331こさかな:02/10/03 11:21
>19(312)さん、
>The unfortunate believes that PRO getting a medal
>would be boring.のPROはnon de se readingだそうです。
non de se readingのみ可能、ということっすか?それとも
de seとnon de seの両方が可能ってことっすか?

>327、328
こわい先輩をおもちで・・・
332こさかな:02/10/03 11:32
>330
いや、そこがまさに今 de se readingということでとりあげてる
ことっすよん。

McCawley-Lakoff文(?)
>I dreamt that I was B.B. and that I kissed me.
で、「私」は現実世界でBB(BB弾?)ではないわけで、それが夢の中という
内包文脈で「私=BB」とされているときに、"I kissed me"の
"BB"が夢を見ている人と同一指示になっていて"I"が使われている、ってことだと
おもうっす。
 同じ文の"me"の方はde re readingになるはずっす。
BB=ブリジット・バルドーにスーパーひとしくん人形!
334こさかな:02/10/03 13:53
むかしワインの本で「50年もののワインとはB.B.である」というのが
あって???だったっすけど、今意味がわかったっす。
今まで読ませてもらった部分を参考にして、de re解釈、de dicto解釈、
de se解釈の違いについて適当にまとめてみました。

"X believe(s) that ...A..."のような信念文において、その信念内容を
表す文に含まれる指示表現Aが、de re解釈、de dicto解釈、de se解釈を
持つのは、それぞれ、以下のような場合である。

de re解釈:
Aの指示対象のみがXの信念内容の構成要素となっている場合
de dicto解釈:
Aの指示対象だけではなく、Aの表現内容もXの信念内容の構成要素である場合
de se解釈:
Aの指示対象が信念の主体Xと同一であり、その同一であることもXの信念内容
の構成要素である場合

もし、上記の定義が正しいとすると、de se解釈は、信念内容の中に信念主体
との同一性も含まれているという点において、やはりde dicto解釈に近いと
いうべきなのですかね。
336(´∀`):02/10/03 19:47
>>333
正解!(BBは「ベベ」と読むにゃ)

>>331
そこが問題ですにゃ。Hornstein読む限り、nonobligatory control にはde seはない、
とは言ってないようにゃが。

どうも人によって用語が一致してないフシもあるにゃが、次のような記述もあるにゃ。
... the mechanism of variable binding does not distinguish de se from de re interpretations.
Thus both (7a) ... and (7b) ... contain at LF the abstract in (7c) ... yet (7b) supports a
de re reading, whereas (7a) doe s not
(7) a. John hopes to win.
b. Everyonei hopes that hei will win.
c. Lx, x hopes that x will win
(I. Landau, Elements of Control)
ここでも(7b)にはde seもあるのかどうか、はっきりせんにゃ。あるはずだと思うけどにゃ。

>>335
>その同一であることもXの信念内容
これだけだと I want PRO/myself to win の区別がつかんにゃ。「内包的同一性」という
言い方が適切かどうか分からんけどにゃ、myselfの場合には距離をおいて自分を見ている
のに対し、PROにはそれがない、というビミョーな違いが重要なのだと思うんだけどにゃー