1 :
名無し象は鼻がウナギだ!:
現在、口語文法では、動詞の活用形の種類は次のように分類されている
・五段活用・上一段活用・下一段活用・カ行変格活用・サ行変格活用
しかし、単純に簡略化の方向に向かっているわけではない。
五段活用は連用形の音便化により複雑になっている。
サ変は複合動詞により複雑さを増している。例えば、
「信ずる」は「信じない」「信じなす」「信ずる」「信ずれば」「信じろ」
となり、新上二段活用となる
「愛する」は「愛さない」「愛します」「愛する」「愛すれば」「愛せよ」
となり、これは、文語文法のナ変と似ている。
もちろん、教科書では「信ずる/信じる」はサ変と上一段の別動詞、
「愛する/愛す」はサ変と五段の別動詞と分類される。
しかし、「信ぜられる」や「愛しない」という表現を使うであろうか?
また、「愛せぬ」では可能動詞かサ変未然形かの区別ができない。
そのほか「ありうる」
「ありえない」「ありえます」「ありうる」「ありうれば」「ありえろ」
という古い形の下二段も出現する。
果たして外国人からみて、日本の動詞の活用形は規則正しいと
感じられるのか?じつは、不規則活用動詞のオンパレードでは
ないかと感じられるときもある。
とくにサ変は複合動詞という形で、今日、その絶対数を
増やしつつあるので厄介である。
それにサ変動詞「勉強する」の可能形を考えたことがあるであろうか。
「勉強せられる」「勉強される」ではなく、「勉強できる」である。
このスレでは新しい動詞の活用形を語りたい。
2 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/03(火) 10:45
文章語に使われる接尾辞「うる」は「得る」の古い形式だが、
「書きえる」よりも「書きうる」のほうが一般的。
したがって、現在でも下二段活用は存在する。
3 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/03(火) 10:56
可能動詞について
現在、五段活用以外の可能動詞は俗語表現として処理されているが
強いて列挙すると次のようになる
「みる」「みれる」
「受ける」「受けれる」
「くる」「これる」
「する」「できる」(「すれる」(方言))
「する」と「できる」は可能の意味では補完関係にある。
4 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/03(火) 11:01
助動詞「まい」との接続
助動詞「まい」は五段活用の終止形、その他は未然形に接続すると
されている。しかし、
「みまい」「みるまい」
「受けまい」「受けるまい」
「こまい」「くるまい」
「しまい」「するまい」
すでに、未然形につく形式は不自然になりつつある。
5 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/04(水) 02:44
6 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/04(水) 02:49
★「言えまい」★
「言う」の可能動詞「言える」の未然形「言え」に助動詞「まい」
「こまい」「しまい」のカ変・サ変コンビは不自然だけど、
上下一段活用は、未然形につくのが自然だね。
7 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/04(水) 09:49
五段活用の音便化は、ある意味で不可思議な現象である。
確かに発音の簡便化を図るのが音便であるが、
五段活用の「書き」「書いた」ではおきたのに
上一段活用の「起き」「起きた」では音便は起きていない。
整理するが、言葉の進化の一つの条件が発音の簡便化であるが、
もう一つの条件が記憶の体系化である。
上二段や下二段の一段化は記憶の効率化でおきた。
「起き」「起くる」よりも「起き」「起きる」のほうが覚えやすい。
しかし、なぜ五段活用だけは記憶の効率化「書きた」を
犠牲にしてまで、発音の簡便化「書いた」が優先されたのであろうか。
過度の音便形は、「勝った」「刈った」「買った」などの
同音異義語問題さえ発生させた。
硬派スレあげ
9 :
ああ:2001/07/07(土) 09:37
丁寧語での形容詞終止形って、
どう言うのが正しいんだろう?
「大きいです」じゃあ幼児語っぽいしなあ。
10 :
1:2001/07/07(土) 09:52
>>9 >「大きいです」じゃあ幼児語っぽいしなあ。
これも現在口語文法が、あえて避けている例文であろう。
私は、一般用法として認めざるをえないと思う。
もちろん、「大きゅうございます。」があるが、少しかしこまりすぎる。
「大きくあります。」は軍隊用法かな。
結局、普通に使える形容詞の丁寧用法がないのである。
「大型です。」と漢語で言い換えることもあるが、
意味が変わってしまう。
ギコ神様はこう言いました。
「汝、荒らすなかれ、騙るなかれ、自作自演するなかれ。」
今日の一日に感謝して…ア〜ボン!
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(゚Д゚,,)
" ⊂" ̄ ̄ハ⊃
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〜(_( ∧ ∧_( ∧ ∧_( ∧ ∧
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
/ ア〜ボン♪ \
>>9 > 丁寧語での形容詞終止形って、
「欠落」という解釈はどうでしょう?
いろんな言語を見てると、語形変化の中でなぜか欠落している
形があって、例えばロシア語では「勝つ」という意味の動詞に
現在一人称単数形が欠けているとか。
そういう、当然あるべき形が、なぜか欠けているというのは、
言語を見ていて興味深い点だと思います。
13 :
1:2001/07/07(土) 22:10
>「欠落」という解釈はどうでしょう?
たしかに、それもありそうである。
他にも、日本語に、どのような「欠落」の例があるが興味があるところだが。
>例えばロシア語では「勝つ」という意味の動詞に
>現在一人称単数形が欠けているとか。
冗談的な解釈だが、ロシア人は、「勝つ」ことを達成するのに、
常に他人の協力を感じている謙虚な民族だと。
それか「私」と「神」がいて初めて「勝つ」ことができるのか。
本題に戻るが、「形容詞」と「形容動詞」の力関係にも興味があり、
現在日本語で、新規に作られるものは「形容動詞」のほうである。
常に活用形という記憶の負担を強いられる形容詞は
丁寧用法「です」という形にはすんなり対応できないようである。
>>13 > 他にも、日本語に、どのような「欠落」の例があるが興味が
「憂える」の活用あたりは結構怪しいような。
15 :
名はない:2001/07/07(土) 23:58
「ある」の否定形は、「ない」が通常用いられるが
こういうのは、代用されるようになったと考えていいのでしょうか?
16 :
1:2001/07/08(日) 01:17
確かに「ある」の未然形「あらない」は用いられない。
慣用句では「あらぬ疑い」というようにいうが、
「書かない」と同列に自然にどの文脈でも使うことはしない。
使用頻度の高い言葉には、このように補完関係で
別語源のことば、ひとつの体系をしめすことがある。
「ある」⇔「ない」「する」⇔「できる」である。
それに助動詞の「だ」も、「に・あり」に由来する形式(な、なら)と
「に・て・あり」に由来する形式(だろう、だった、だ)が補完関係にある。
詳しくはないが、英語の be 動詞も別語源の複合体と聞いたことがある。
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●__/| );; <ゴチャゴチャうるせえaikoオタだな!!
.∩ ヽ + / / もっかい原爆おとされてえか!!
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| | 原爆 |\
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/ ヽ(゜д゜).ノ ファック ユー !
( へ)
く
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≡三 | | 原爆 |\ ( ゚∀゚ )
三≡ |__|_______|/ ( )
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(゜д゜)ファック ユー ! (__)_)
( ヽ ヽ) ↑
/ > aikoオタ
18 :
age:2001/07/09(月) 06:14
上げておかう。
「いらっしゅる」
「ござる」
「くださる」
「なさる」
「おっしゃる」
の連用形にも例外規則があるよね。
20 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/09(月) 08:37
>>1 >「信ぜられる」や「愛しない」という表現を使うであろうか?
ところが使ふんだな、これが。明治大正の文獻に就けば出てきますよ。
21 :
1:2001/07/09(月) 08:57
>>20 ありがとう。問題は、どの時代の口語を元にするかであるが、
このスレでは、トンデモ活用形を募集しているので、
野暮な反論はしまい。←「し・まい」を使っちまったい。
22 :
1:2001/07/09(月) 13:18
>>19 そうそう、「いらっしゃる」に助動詞「ます」がつくと
「いらっしゃいます」となる。
>>22 ??? いらっしゃりますのイ音便だろ。活用形と関係無いヨ。
(ギャグですか)
24 :
1:2001/07/09(月) 22:50
まぁ、そう突っ込まれるとそうだが、
活用の例外をすべて音便で片付けたら、
そこで文法学の進化が終わってしまう。
実際終わっているという話もある。
五段活用なんて、未然形の音便を無視できずに四段活用から
名前をかえたわけだし、音便から新しい形式が始まるのを
お忘れなく。
まあ、その辺は穏便に。
26 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/09(月) 23:34
>>24 >五段活用なんて、未然形の音便を無視できずに四段活用から
>名前をかえたわけだし、
四段活用が五段活用と呼称を変更したのに「音便」は関係無い。
戦後の「現代かなづかい」で「逝かう」を「逝こう」と表記することになったから。
まさか、「逝かう」を[ユコー]と発音するのを「音便」だと思ってたの?
だとしたら勉強し直してくださいね。基本だから。
27 :
1:2001/07/09(月) 23:49
>>26 うーん、それじゃ、形容詞の「たかく」「たこうこざいます」は同説明するの。
これは、音便、新規活用語尾。語幹は「た」「たか」?
それでは「たこ」はどう説明するの?
だから、すべてを文語文法の派生で説明しようとする
現在口語文法に対する疑問の提示がこのスレの目的だからね。
28 :
1:2001/07/09(月) 23:58
>>26 ちなみに、私の
>>25 での喩えは間違っていたと思う。
動詞の例は音便ではなく、形容詞の例は音便。
ただ、活用を語るときに、たかが音便ということで
活用語尾の例外を片付けて欲しくないという希望をもっている。
ちなみに上下一段活用の連体形は広義の意味で、音便ともいえる。
「受くる」→「受ける」と「く」が「け」に訛ったからだ。
まあ、
>>26 は、この説にも異論を唱えるかもしれない。
29 :
1:2001/07/10(火) 00:07
それと、私は、音便に可逆性があるのかという点にも興味がある。
たとえば、現在東京方言では、「わからない」を「わかんない」
ということがある。これは砕けた表現で、使用者も時と場合によって
使い分け、相互の可逆性を意識している。
ところが、「わかった」を「わかりた」と表現することはない。
また、「たこうございました」を「たかく・ございました」と
いうことは、表現上は間違っているとしても、文法上は問題がない。
ところが、「わかりた」は文法上も認められない。
30 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/10(火) 00:08
音便てのはイ音便・ウ音便・撥音便・促音便のこったよ。
「高うございます」は歴史的仮名遣で「たかう」。「たかい」のウ音便だ。
どうやら1君は文法を理解せずに批判すべきと言ってるみたいだな。
それともネタのつもり? それならもちっと表現を練ってね。つまらないから。
31 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/10(火) 00:10
「たかう」は「たかく」のウ音便だね。
「わかりた」は無くても「わかりたり」はアリ。
文語を切り離すのは無理があるね。
32 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/10(火) 00:12
「ございます」「ござりまする」
多分、日本人はこの表現を意識することなく受け入れるであろうが、
日本語を習得する外国人には例外事項として覚えてもらう必要がある。
33 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/10(火) 00:14
「たかう」なんて、教科書には書いていないよ。
「わかりたり」なんて、通常会話では使用しないよ。
34 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/10(火) 00:17
>>30=31 ら抜き表現批判派かつ歴史的仮名遣い派だな。
なんか思考が停止しているね。
35 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/10(火) 00:17
>>33 歴史的假名遣と文語文法は教科書に載ってるはずですが?
通常会話だけをコーパスにして口語文法を編めると思ってるのがいけない。
36 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/10(火) 00:25
今の文法には歴史的仮名遣の方が整合性があるから
歴史的仮名遣で説明したのみ。
もともと橋本文法(学校文法)の橋本進吉は歴史的仮名遣派だよ。
時枝文法の時枝誠記だって新かな批判の中心人物だし。
もし口語だけで且つ現代仮名遣でうまく説明できるならやってみせて。
それはそれで楽しみだから。
37 :
1:2001/07/10(火) 00:26
>>35 いえいえごもっともです。ただ、確かに文語文法は尊重するが、
私は、現代日本語習得する場合、文語の知識がない、
幼児や、外国人が、どのような仮定で、動詞の活用形を
認識するのかに興味があるのである。
だから、彼等にとっては、音便形は、通常の活用形と別に、
記憶すべき例外規則であって、それがどう習得されていくかに
興味があるのである。
38 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/10(火) 00:48
>>36 例えば、外国人向きのローマ字で書かれた日本語の教科書には
「書く」の語幹を [KAK]にしていたりします。
でも、音便形の[KAI]などは、個々に暗記してくださいという
スタンスのようです。
また、ローマ字教科書の弊害は、タ行五段活用が
思い切り不規則活用になってしまうことですね。
「勝つ」の連用形は [KACHI]で[KAT]の語幹が変化すると
いう説明をみると、文法というのは表記方法にかなり
ひきづられるものだなあと思いました。
>>38を読んで、
た行五段を「語幹が変化する」なんて説明でいいのかいな?
日本語の音韻体系をちゃんと教えるべきじゃないの?
と思いました。
つーか、「書く」の語幹がKAKで〜、なんて認識してるネイティブは
いないわけで、日本語教師以外のネイティブと日本語の文法について
話す際には、むしろ障害となるのではないかしらん。
40 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/11(水) 23:41
>>39 私のもっているサンプルがいい例かはしらないけど、
アメリカで出版されたアメリカ人用の日本語文法入門書。
もちろん、例文はすべてローマ字でかかれている。
著者もこれは入門書であって、日本語を詳しく習いたい人は
次のステップの学習教材に移行してくださいと断っている。
面白いと思ったのが動詞の活用形。
現在形 kaku (=書く)
過去形 kaita (=書いた)
分詞形 kaite (=書いて)
この分類英語のままと思われる。
また、本来の命令形は日本人にとっては非礼になるので、あえて触れていない。
「kaite kudasai」(= 書いてください)を奨励している。
41 :
夏だなぁ‥:2001/07/12(木) 08:24
///////
///////____________
///////  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄
/////// (~) チリンチリン
/////// ノ,,
/////// ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/////// ( ´∀`)( 夏 ) )) < 夏だなあ〜
/////// (つ へへ つ \______
/////// //△ ヽλ ) ) 旦
////// l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
/////  ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄
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42 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/08/06(月) 02:16
age
44 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/08/13(月) 19:26
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ヽ ゝヽ\|| / ヽ
ヽ \| ; ,,:' 、 | |ヽ
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ヽ ,- ^ ; ,,. ヽ ノ :` | ; |
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丿 ` i |./ |
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ゝ : ./ !
`ヽ ,,-/ / |
丶 ,,-'' / /
. `:` ;''' < <
λゝ_.ノ' \ 》
,;-' ヽ
-;-^~~' >
45 :
名無し象は鼻がウナギだ!:
未然形 たかから・ず(たかく・あら・ず)
連用形 たかかり・けり(たかく・あり・けり)
終止形 たかし
連体形 たかき・時 たかかる・時(たかく・ある・時)
已然形 たかけれ・ば(たかく・あれ・ば)
命令形 たかかれ(たかく・あれ)
「たこう」=「たかう」=「たかく」
文語文法の規則性に惹かれる‥