日本語の起源について騙れ

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537名無し象は鼻がウナギだ!
>>527-528
古代(と言つても彌生・古墳くらゐの時代)の日本語では、サ行音は2つの行に分かれてゐたと推定される。
これは、この時代の遺蹟からの出土遺物等に書かれた文字から推測できる。
そして、おそらくこの2つの行の子音は、[ts]と[t∫]である。
(當然、對應する濁音は[dz]と[dζ])

ところが、飛鳥・奈良の萬葉假名時代には、この區別はすでに消滅してゐる。
つまり、[ts]行音と[t∫]行音は合流して1つの行になつたと思はれる。
そして、この合流の際、このうちのどちらかの子音が消滅したはけではなく、あとに續く母音によつて、
サシスセソは[tsa][t∫i][tsu][t∫e][tso]のやうになつた可能性が高い。
(濁音は[dza][dζi][dzu][dζe][dzo])

その後、濁音(ザ行音)のはうは中世末期まで變化しなかつたが、
清音(サ行音)のはうは中世前期までに[tsa][t∫i][tsu][t∫e][tso]から[sa][∫i][su][∫e][so]に變化した。
また、中世後期にタ行音の「チ」「ツ」の發音が[ti][tu]から[t∫i][tsu]に變化したのに伴ひ、ダ行音の「ヂ」「ヅ」の發音も[di][du]から[dζi][dzu]に變化したゝめ、
「ジ」と「ヂ」、「ズ」と「ヅ」の發音區別がなくなり、四つ假名問題が生じた。

さらにその後、江戸時代に「セ」「ゼ」の發音が[∫e][dζe]から[se][dze]に變化し、現代に至つた。

現代標準語での發音
サシスセソ=[sa][∫i][su][se][so]
ザジズゼゾ=[dza][dζi][dzu][dze][dzo]