生成文法批判

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444衝動派
動的文法理論は、6〜70年代から生成文法理論の根幹部分の仮定(瞬時的習得モデル)に
対して反論を唱えた我が国の梶田優、超天才学者が考え抜いて発表した思考法・研究モデル。
これをおろそかにするようなら有無を言わさず逝ってよし。チョムスキー生成理論に異議を
唱えるなら「このくらいしてみれ!」と言えるモデルを提供してるようなもの(巷に溢れる
うわっつらばかりの『チョム批判』が小学生のたわごとにしか聞こえなくなるのもこのため)。
大修館、英語学体系「文法論U」は必読(文句あっか?)。「英語青年」誌連載の
「生成文法の思考法」も超必読(これも文句あるなら言え!)。その上で動的文法理論を
言い出した梶田氏を理解すべし。あの人はヤッパすげえよ。動的文法観を唱えつつ、
梶田を引用せずして、Culicoverを引用するものあらば、俺は叩き殺す!(以上、アジ演説)
445衝動派:01/09/06 02:03 ID:hdVmsnRI
てゆうか、なんで認知の連中、梶田先生を無視するんだよ〜(泣)
446(´∀`):01/09/06 02:31 ID:gmJKAFrY
シンタクス内部に移動はないかも知れない、というのはこのスレッドの>>49(multiple occurrencesに言及した)
に遡及して考えてもらいたいとこだけど、とりあえず純概念的ポイントとして、移動というのはいわゆるdisplacement
property、同一要素の音声解釈を受ける位置と意味解釈を受ける位置が異なるという観察を捉えるためのディヴァイスに
過ぎず、もっとエレガントな捉え方があるのなら破棄されて当然だという点に留意。
そして生成の文法観としては、コア領域であるシンタクス(含LF)においては言語間で変異がなく、多様性は
直接観察できる表面的領域、語彙のほか特に形態・音声解釈部門に属する、という期待値があるという点も。
で、同じwh疑問文としての意味解釈に到る派生の途中で、言語によってwh移動が起こったり起こらなかったりする、
というのはこの期待値にそぐわず、もしそのような変異があるなら、それは音声解釈上のことに違いない、と考えて
みてはどうか、というのが俺なりの問題提起。まあhead parameterなりLCAをPFに放逐(?)したりするのと発想
は同じようなもの。もちろん、より個別のケースについて移動分析を疑問視する立場はたくさんあって、確かチョムも
head movementの存在を疑うような発言をどこかでしてなかったっけ?
少し前のミニマリストでは顕在的移動を引き起こす強素性と非顕在的移動で間に合う弱素性、という区別が設けられて
いたが、これはそのまま音声解釈上の指令を出す素性に読み替えても同じだな。
EPPの例でいうと統語構造としては [ T [VP John came ]]でおしまい、あとはPFでTの素性と相談してJohnやcameの
発音位置を決める、ってな感じ。逆にきくけど、シンタクスで既に[ John T [VP t came ]]になっていなければ
ならない理由って?
447名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/06 03:23 ID:rKwvcDYA
Dynamic Theoryって誰か、ロジックだけでも解説してもらえんで
しょうか?えらく衝動派さんは傾倒しているようだけど。
448B.O.B:01/09/06 05:43 ID:WrjRRAA.
>我が国の梶田優、超天才学者が考え抜いて発表した思考法・研究モデル。
>これをおろそかにするようなら有無を言わさず逝ってよし。
なんだ、みんな(ということもないか)カジタ先生大好きなんだね。
Brain of Brainsの名はあの御仁にこそふさわしい。
(ちなみに私はBubble of Bubblesです)
惜しむらくは追従者というか正当な(理論に関する)後継者がいないこと。

>Dynamic Theoryって誰か、ロジックだけでも解説してもらえんで
>しょうか?えらく衝動派さんは傾倒しているようだけど。
衝動派さん、勢いに任せてちょっとだけ布教してみてくれませんか?
私も聞きたい。

>PFでTの素性と相談して

PFはシンタクスではない、としながらなぜそんなことができるかギモソ。
PFはシンタクスの一部だけどそこで行なわれる操作は「表面上の違い」に過ぎない
から(UGにとって)気にせんでいい、という感じで、なんか都合のいいとこどりのような。
449衝動派:01/09/06 08:15 ID:hdVmsnRI
今夜はちょっと某所にお泊まりに出かけるので布教活動は明日の夜あたりまでお預けにしゃせて♪
450(´∀`):01/09/06 10:02 ID:EhR3NzEE
>>448
>PFはシンタクスではない、としながらなぜそんなことができるかギモソ
形式素性は解釈できないから消去する、のではなく、LF/PFで解釈できるようにするのが、
シンタクスにおける素性照合の仕事、というのが俺の見方なんだよ。

梶田センセは俺も習ったことがある。確かに一番(てか唯一)感銘を受けた授業だったな。
正直、コワかった(w
構文の拡張っぽいとことか、>>445の言い分も分かるな。
451かかり助詞:01/09/06 10:11 ID:a/FEM6hk
449 面白いことになってきたね。私も動的文法論楽しみだ。

昔、私が院生だった頃、梶田先生に「1日に何時間くらい勉強に
割いてますか」と聞かれたことがあった。私は正直に、「日によりますが
授業以外には5時間くらい、予習とか何かで机に向かっていると思います」
と答えた。私はそれでも勉強時間が多い方だと思っていた。というより、
飯くったり、風呂に入ったり、寝たり、電車乗って学校行ったり、
ドトールでホットドック食ったり、ビール飲んだり
しないといけないので、それ以上は無理だと思っていた。梶田先生は
「少ないですね。24時間やって下さい。寝ているときでも、
考えるように。勉強につかれたら、勉強して休んで下さい」
と、今考えると、おソマツ君の「しぇー」のポーズでも
とりたくなるような、ご返事をいただいた。それを座右の銘に
頑張ろうと思った私だが、結局、座右の銘にしているだけで、
自分のペースは頑なに守ってしまって今日の私がある。

最近お目にかかっていないけど、梶田先生お元気なの?喉の調子は?
452名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/06 18:10 ID:l4Bk32mQ
みなさん楽しそうでいいなあ。

「ビールを食べる」を「冷凍ビールを食べる」
や「ビールを飲んでカミカミする」の意味で使
う時、意味素性は少しも犠牲にされていません。
むしろ、
ビールを食べる→「食べる」は[+固形物]だ
からビールが凍っているのでは?
ビールを食べる→「食べる」は[+咀嚼]だか
らビールをかむのでは?
というように、それらの言い方は「食べる」の
意味素性に依拠してはじめて意味をなします。
 ある意味で「ビールを食べる」は選択制限違
反であり非文法的だとも言える。「文法的」の
定義にこだわるつもりはありません。確実なの
は、上の「ビールは食べなきゃ」のような言い
方は人間どもの営む言語生活の中でゆるぎない
位置を占めているということです。

 「食べる」の文法(意味素性)を肯定しそれ
に依存すらしつつ、なおかつ「食べる」の文法
を越えてしまうような「自然な」「無理のない」
「言語生活を豊かにする」文が無数にある。言
語とはそういうものはないでしょうか。そして
そのような文の持つ含み(implica−
tion? implicature?)の算
出方法を、子供は言語を習得する過程で学ぶは
ずです。カジタ先生の本は私も二十年ほど前に
読みました。面白かった。そう、当時はまだ
「変形」がついていたっけ。       
                     /      |/ノ ノ ,,,--~         ヽ
                    ./          -~             |.
                    |                          |
          ,,,,-~フ      |  /                        .i,
        ,,-/~  /"       |,,/                \        |
     ,,,/ " ./      ,,,-~^                  ヽ       .|
    /  ./  /     ,/        /             ヽ       .i
  ,,/   / ./      iノ        .|  (c)          ヽ       .|
,,,,ノ    ./ /       .l         i                ヽ       |
     / ./        ヽ        ヽ        /     ./ヽ       |
     .,  /          .\ ノ     `   _,,,--~    /  ヽ      |
    / /___        `i                 /    ヽ     i
    i  |     \       |                /      ヽ     .l      //^ヽ  \
    、 |      )      i                /       ヽ     i、    |/  ヽ
\   、 i     /       .ヽ              /         |     ヽ   ./    ヾ
454もと400:01/09/06 22:18
とりあえず今晩は梶田先生の『特論』読んで過ごしまふ…
(わたしのブラウザでは一部の行の上半分がスライドして読みづらい…)

http://www02.so-net.ne.jp/~jinn/tk99.html
455 :01/09/08 00:51
age
456かかり助詞:01/09/08 14:01
衝動派氏はどこにいっちゃったんだろ。動的文法論信者としての
講釈をお願いしたい。

さては衝動派氏はソピア大学の出かな。ソピア大学の人で、
jackendoff好きな人には前にあったことあるような気がするし。

まあ、ハヤイトコひとつ頼みますよ。
457(´∀`):01/09/08 17:20
>衝動派氏はソピア大学の出かな
俺は学芸大にメロンパン3コ(w
ちなみにかかり氏はUConn出にもメロンパン1コ
458衝動派:01/09/08 22:55
うぎゃぎゃ〜〜っ!僕は上智でもないし学芸大でもないし、ましてや
東京教育大でもないですよ(笑)。さらにテックにも通ったことがない
人間です。二晩あけてたら、動的文法理論信者に祭り上げられてて
こりゃあちょっと、奥さん、困るぅ〜、困りますぅ〜っ。書いた論文も
枠組みはGB・ミニマリストだし。ただ集中講義の形で梶田先生には
教わったし、僕の話も聞いてもらったことがあって梶田先生のスゴサに
圧倒された経験あり。それに「生成文法の思考法」の濃密さには感動
すら覚えた。信者というよりファンと言った方が正確。

であるので僕が「講釈」するなんて不適任だとは思うけど、理解の範囲で
アウトラインだけ説明すれば、次のような感じ。

***

その「思考法」で延々と行っていたのは生成文法の基幹部分をなす仮説、
理想化などの再検討。生成理論を構成する仮説等には序列があって、より
根幹部に属するものから、より末梢的なものまである。その根幹部に属するもの
の1つに言語習得に関する理想化である「瞬時的習得モデル」がある。
よく知られた次のモデル。

言語資料→UG→個別文法

このモデルの背後には、各種言語資料に接する順序の相違によって
出力としての個別文法に相違が出ることはないという事実がある。
実際には言語習得は4年弱の期間を要するのであろうが、瞬時的に
行われるとみなしてよく、習得の中間段階は無視しても構わないという
考え方。習得の時間軸は無視しても構わないとする。
459衝動派:01/09/08 22:56
(つづき)

これに対して、言語習得には一定の順序がある(例えば構文Aが習得された後に
構文Bが習得されるといった)事実があり、それを考慮に入れ、習得の
時間軸をも取り込んだ文法理論にすべきとしたのが動的文法理論。それによれば
習得モデルは次のような形になる。

言語資料→UG→G1
G1+言語資料→UG→G2
・・・
Gn-1+言語資料→UG→Gn(個別文法)

これによると例えばG2の中にはUGの反映ばかりでなくG1という中間段階の
文法の性質も反映されることになる。つもり重なって、成人の言語知識であるGnには
それまでの習得の歴史の性質が反映されていることになる。

チョムスキーの生成文法では、習得の前の段階の文法が出力の文法に影響を与える
ことはない。一方、動的モデルでは、前の段階の文法(例えばG1)が後の段階の
文法(G2)に影響を与えることになる。チョムスキーの生成文法では、UGはいわば
予め選択肢を用意したものであり、習得はそのメニューの中から該当文法を選択すると
いう形を取るのに対し、動的文法理論では、UGは、言語資料と(前段階の)文法を材料に
次の段階の文法を作るレシピーを記したものと言え、習得は、そのレシピーにしたがって
次の段階の文法を作るという形になる。

動的文法理論を仮定すると、習得は、より基本的なものから複雑なものへ、より中核的
文法事象からより周辺的な事象へと進むものと思われるので、そのような中核→周辺が
結果として出てくるGnに反映された形で出てくる。チョムスキー的生成文法では、UGの
原理が中核部しか扱わず、周辺部を例外的として説明の射程から除外して考える
傾向が見られるが、動的文法理論ではそもそも中核・周辺の二分法自体が意味をなさず
より細かく段階的なものとして捉えることができる。
460衝動派:01/09/08 22:57
(つづき)
例えば、仮に類似した構文Aと構文Bがあり、AがBより、より中核的であるとする
(例えば、習得が早い、例外が少ない、歴史的にも安定しているなどなど)。そのような場合
構文Bは構文Aに「基づいて」派生された構文であり、それゆえ、構文Bの周辺性・特殊性が
説明されるといった主張がなされる。そのような言い方はチョムスキー的生成文法では
不可能であるが、動的文法理論では可能である。

新構文の派生には、意味的類似性、形式的類似性などの「動機付け」に基づいた
類推的拡張がそのメカニズムとして提案されている。

***

アウトラインしか述べていませんが、大体のところはこんなところだと思います。
きめ細かな分析を可能にしてくれる枠組みだと思う。ラネカーのFoundationのまえがき
とかを見ると彼の認知文法を作る動機付けも梶田先生と共通する部分がある印象が
僕にはあります。それに顔文字さんも言っている通り、構文の拡張など、仕組み的にも
似た部分も多い。それだけに、これだけ認知が隆盛している現在、25年ほども
前に発表され、その後、一時期、非常に英語学を中心に話題を集めた動的文法理論が
あまり注目を浴びていないのかと、ちょっと不満に感じたりしています。
(おわり)

http://2ch.server.ne.jp/2ch/test/read.cgi?bbs=21oversea&key=980157294
幼女一人ほしいのですが、
■▲▼
1 名前: 異常幼児性愛者 投稿日: 2001/01/22(月) 18:54
「戸籍のない幼女」を一人ほしいのですが、
どうしたらいいでしょう?
違法でもかまいませんが、
100%すぐさま捕まるような方法は困ります。

お金は2000万ほどあり、英語もそこそこ話せます。
人種はどれでもかまいません。
462名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/09 00:43
うーん、面白い。衝動派さん、ありがとう。

一言でいうと、梶田さんの言語観は、習得の事実をもっと理論に
反映させようということでいいんでしょうかね。知り合いに、
子供の「自分」の用法の習得に順序がある、というのを
実験で確認した人がいるけど、それを思い出した。

習得の問題と言語構造の議論はいったん切り離して
考えるべきではないのか、とこのスレの上の方で書いたンだけど、
どうなんだろう?自分でますます分からなくなってきた。(w
463名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/09 00:52
うーん、面白い。衝動派さん、ありがとう。

一言でいうと、梶田さんの言語観というのは、言語習得の事実を
もっと理論に反映させるべきだ、ということでいいんでしょうか。
知り合いに、子供の「自分」の用法の習得に順序があることを
実験で確認した人がいるけど、それを思い出した。

 このスレの上の方で、習得の問題と構造の問題はいったん
切り離して考えるべきではないのか、と書いたンだけど、
なんだか、自分でも、また分からなくなってきた(w
UGの思想は言語習得の問題に大いに依存してるわけだし。。。
二重カキコ、スマソ
465かかり助詞:01/09/09 01:31
衝動派さん、どうもありがとう。例えばJohn is easy to pleaseみたいな
tough構文とMary is pretty to look atみたいな構文の関係を、ある意味で
直感的に捉えようという訳ね。私も理屈くらいは知っていたけど、
それを具体的にどのように構文分析に当てはめていくかは詳しくないな。
最近の梶田先生は動的文法理論を前面に押し出してないのかな。
もう少しいろいろ書いて下さると、私のような僻地に住んでい
る人にも「梶田派」の動向が解るのだけどね。

ところで顔文字氏はいつか会う機会があったら、メロンパン
ごちそうしてくれぃ。私はUConn出ではないよ。私は斎藤先生には
直接習ったことないし。それに、UConn出の人だったら、もっと
「ミニマリストというのは正しいんだけどぅ、この事実は
ミニマリストに合わないからこの事実はおかしいぃ」って
感じの論法じゃないカネ。MITの衛星大学としてはMarylandの
ほうがより盲目的かもしれないけど。

まあ、私は覆面レスラーでいたいよ。初代タイガーマスクが
好きだったし。
このスレがこんなに育つとは思いませんでしたが(笑、1のプロセスの観点
からの生成文法批判と梶田理論って重なるのんでしょうかね?

           ,,,,----====^~~~^'''=-,,
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    ┌^i/;;;;;:;/ミ;;;;::::| /」 iノノ/-~^^~,_ ノ丿ノ/:::/::/'';::::...   ~=-,,... ~^ヽ,,
    |;;;;,i|─;ノ\彡;;;;| i ヽ "    _,,`   /ノノ/,;::.il   '';..     ~~^^--,ヽ
   /^~/~;;;;/" 》;;:/^~ヽ        i゚/ /  ~ヽi||i,::..     .         ヽ
   |ミ;;;;,-;;;;)  >:/              |  ';.\|li,:..     ;...
  ┌V;;::::;/  (,;/     ヽ     _,--'    ヽヽ;;;:..
  |;;〆;:;;;i   ,,/      \   .ゝ::::;;:ヽ;.,    ヾ丶;;::..    \
  i;:;/::::ノ /~~       |,~^-"::::i;:::::;i;::::\:.    \ >;::...    \   
  >;i~;;;)/          ヽ  ヽ:|:;;;:;:|::|;:::::ヽ:.、   `-" ヽ::...        
 j;;;Y;/          ノ  \ミ `ヽ;;;lヽ>=-,,ー-,-^--=, >-、    
 >;;;/       =-n        ヽ、  ヽ"~二ヽ  ~i;;::::::::;ヽ二"k,.,     
 (;;;;|彡       ~=-,,       ゝ、  | iヽ`    i;;i:;;::::/  ヽ,,.mn,,,,,/     
 |  |彡         ヾ        ミ,,, ノ  `"      ""`i しヽ |;;;;--,,,       
 | i|,jjj          ヾソ       ヽ、ヽ、             ,,,ノ:::::::::.ノ          
 /;;;;ヾ彡          ヾソ        ゝ、i、           `i;;::''''''''|               
ノ;;;;;;;ゝ\ミ          ヾソ       ( Э`)       ,ii,,     /           
ノノソ/ii  ヽ彡          )彡      ノ"  ~ヽ、 ,,,,-=~ ~^i--,,/         
 ""    ヽ           ゞ彡   ノ      `~~      >"    /                
468アホ=400:01/09/09 10:21
衝動派さん、どうもありがとうございます。
わたしのようなアホにも、概略がわかった気がします。

さて446で、顔文字さんがおっしゃったことについて。
いまだ何らかの譲歩?が引き出せたのか、それとも愚問を軽くあしらわれたのか、
アホにはわかりません。
わたしは、意味解釈が二者のcooperativeな作業であることを示唆したわけだから、
シンタクスとPFがinteractiveである可能性があるのならば、
それに異議はありません。
ただし意味が最終的にどのように表示されるのか、spell-outいがいのPFへの出力があるのか、
LFの立場?は、といった、生成のパラダイム全体にかかわる問題がアホにはわかりません。
(PFに放棄できるような素性は、さっさと生成文法用語リストから抹消すればスッキリするのですが。)

もし音声解釈が、客観的に記述可能だとしてみる。
これは、一語文「マジ?」がいろいろな意味で使われることなんかを念頭においている。
(伝統的に生成文法がperipheralだとしてきた要件である。)
ところで幼児の言語獲得の現場はもっぱら語用論的であり、
というか、語彙や文法が乏しいためほぼ語用論モデルとさえいえるのであるが、
幼児が一語文で、肯定・否定・疑問・時制などの基礎的な文法的要件を習得することは
十分考えられる。
go? によって疑問を。
*goed.によって過去を。
gone.によって、結果的現在完了を。
done.によって、完了の現在完了を、というぐあいに。
これらの統語から離れた音声=意味に、未分化であれ文法的差異を反映させることを
いったん習得すれば、統語的段階に進むことは思ったより容易に思われる。
ここで、「疑問文を発したいから、疑問文を習得する」という、
一見テオロジカルな言い方も、無意義とはいえない。
機能主義者といえども、個体が疑問文の構造をひねりだすとは言っていないわけだから、
なんだかBOBくんの弁護になってきっちゃったけど、
それを志向性があれば翼が生えるのか?という問題と比較するのはどうかと思う。
時間がないので、これまで。
469門外漢:01/09/09 11:33
言語習得に段階があるなんて当り前すぎると感じるんですけど。>梶田理論
そんなことすら理論的検討をしなかった(できなかった)としたら生成文法って一体……?
470名無し象は鼻がウナギだ!:01/09/09 13:16
言語学において言語習得が研究対象になったのはそんなに
昔の話ではないし、empiricalなデータが固まる前に、
ある問題(プラトン)を前提とした思想に元ずく文法が
組み上げられたわけで、そのことに関しては当然つきあげも
くってるよ。
471(´∀`):01/09/09 16:34
DT雑感。
UGの関与しないとされる周辺部までをUG理論の中に取り込もうとする辺り、DTはある意味、チョム本人よりUGを信奉してい
るような印象。

「習得に順序がある」というのは、子供の自発的産出(つまり運用)に順序があるというだけなのか、知識自体の発生なり獲
得に順序があるということなのか……。>>462の「自分の用法の習得の順序」ってのも、もうちょっと補足してくれるとあり
がたいね。たとえばRadfordは最初期の文法には機能範疇はないとしたけど、それも子供の発話の中に機能範疇がないように
聞こえるというだけで、それは言語知識自体の問題ではないかも知れない、実はかなりはやい時期から機能範疇の知識はある
もののそれが子供の発話の中に顕在化していないだけ、という見方のほうがよいように思う。これもある意味、系統発生と個
体発生を混同しているのではないのか、という疑問なんだけどさ。

上のリンクにもあったけど、現在はより中核領域についてもダイナミックな見方を持ち込もうということになってるらしい
が、たとえば仮に能動文→受動文というorderingがあったとして、どのような意味で前者より後者をより派生的で拡張された
ものと認定するんだろうか。両者の派生を直接比較することは今風の派生理論ではできないわけで、どこかにかつての変換文
法を引きずっている(たとえば受動化変形が適用される分、受動文のほうがより派生的で、この受動化変形規則の獲得に時間
がかかる、とか)ような印象もあるのだが……。

DTによれば G1 - G2 - ... - Gn-1 - Gn  の推移のすべての段階がいわばUGの監視下に起こり、結局はG1→Gnへのプロセス全
体がUGに支配されるもので、それを簡潔に理想化したのが瞬時モデルってことでいいのかな。実際の中間的段階の存在を否定
するというよりそれを無視して研究を効率化するのが狙いだったわけで、理論が成熟するにつれてよりダイナミックな分析が
可能になるというのはありそう。俺のアナロジーとしては、このこととかつての生成では派生の実際のコストを無視して、各
表示レベル間の関係付けが瞬時に行われるとされていたのが、現在では(よくは分からないが)実際の時間軸に沿った派生を
たて、その計算コストを議論するようになっていることがちょうど平行的に思えるよ。
ところで折衷案的に、G1はUGのおかげだが、それ以降の拡張はより一般的認知能力の発達と密接に関わる、とかいい出す奴
はいないのかねえ?

>てゆうか、なんで認知の連中、梶田先生を無視するんだよ〜(泣)
結局はチョム理論内部での修正案だから、チョム色を一掃したい連中から見れば目糞鼻糞とか思われてんじゃないの?