>>869 その仮説がイクナイんだよ。名古屋弁しか見ていない。視野が狭杉。
三河・遠州の「行かまい」が、
西日本または江戸・東京の「行こう」の影響を受けて名古屋の「行こまい」になった。
この変化は、一段動詞の変化を見れば、近畿以西(または近世江戸)で
助動詞「む」が「う」になり、連母音auがo:となり、さらに助動詞「う」と「よう」が分立した後だ。
この最後の変化は、伝統的な近畿の方言というより近世後期以降の江戸・東京方言の変化だ。
ひょっとすると名古屋弁の「まい」の用法は明治以降の標準語の影響で成立したものかもしれない。
勧誘用法の「まい」の本来の姿は未然形接続としなければ文法上説明が付かない。
どう考えても名古屋の用法は変則的で二次的な特殊変化だ。
しかし、文語では終止形接続で強い否定の意味をも含む「まい<まじ」が
どうして未然形接続で肯定的な勧誘の意味を持つに至ったのかは難しいところだね。
もともと東海地方では近畿の「む」や関東以北の「べい、べし」に対して、
「むず」系の助動詞を使っていたらしい(16世紀〜17世紀)。
そろそろ他スレへの誘導をされそうだな。