1 :
初学者:
言語学理論はややこしいので、学史上、よく解らないことも出てきます。
で、言語学史について色々質問してみようと。学説史、学問形成史ですね。
私の知りたい例
(1) アメリカ構造言語学(ブルームフィールド派)って、構造主義言語学と
は関係あるの? なんか英米圏ではソシュールは1959年まで翻訳されなか
ったらしいし。構造と言ってもヤコブソンなんかとは別物なんですか?
(2) ソシュールって、ご本人は晩年まで長く「学問的沈黙」を守り、有力
な弟子が学派形成をしてたわけでもなく、有名な『講義』も死後編纂に過
ぎないのに、それがなんで学界を席捲(パラダイム・シフト)できたの?
――等々々。
2 :
名無しさん@1周年:2000/08/21(月) 22:35
>1
(2)に。
メイエ、セシュエ、バイイは有力な学者ではなかったと?
確かに、学問的に沈黙してた男になんで死後まで顕彰してくれる弟子が
付いたのかは不思議だが。
3 :
ブルームフィールドは:2000/08/21(月) 23:10
パクリだと習いました。
4 :
名無しさん@1周年:2000/08/21(月) 23:40
>3
パクリって――ソシュールの、ですか?
にしてはヨーロッパの構造主義とえらく異なる気がしますが……。
5 :
名無しさん@1周年:2000/08/22(火) 17:39
ブルームフィールド流の分布主義を日本語に適用した研究ってありますか。
6 :
>1:2000/08/22(火) 18:05
とりあえず、研究社「新英語学辞典」のstructual linguisticsの
項を読むよろし。
7 :
名無しさん@1周年:2000/08/24(木) 05:32
コセリウの『うつりゆくこそことばなれ』(亀井孝訳)って学史ではどんな位置づけなの?
単に無視かな?
8 :
1>6 :2000/08/29(火) 13:59
ご教示有り難うございました。今日、図書館で読みました。
でも、アメリカ構造言語学とソシュールの関係は微妙だと書いてあり、
結局はっきりしませんでした。
9 :
若年寄 :2000/10/04(水) 05:09
>1(2)
ソシュール研究家ヴンデルリは、ソシュールがスイス人であったからといふ理由を挙げてゐるさうです。
ナショナリズムに引き裂かれた当時のヨーロッパにおいて、中立国スイスから出た理論は様々な傾向の人々にも受け容れられやすかった、といふわけです。
これだけだと十分条件ではありませんが、ソシュールが現代言語学の祖として祀り上げられた一因ではありませう。
10 :
名無しさん@1周年:2000/11/28(火) 18:36
agarase
11 :
ガク:2001/01/18(木) 06:01
ソシュール言語学の成果をふまえると言葉って何?
12 :
風太郎:2001/01/18(木) 06:18
言語学を研究・勉強してる人には悪いんだけど、僕には全くもって理解不能です。
ランガージュとかラングとかシニフィエとかそんなに難しく考える必要あるの?
13 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/01/18(木) 07:58
私も素人だけど、ランガージュ、ラング・パロール、と分解して行って研究対象が明確になったんじゃない?
14 :
>12:2001/01/18(木) 13:12
よかったら、あなたの簡単なお考えをお聞かせください。
15 :
風太郎:2001/01/18(木) 23:52
学校の授業で先生が言ってたんだけど、言語学って言うのは「言葉とは何か?」を
突き詰めていくのが大命題なんですよね。シニフィアンとシニフィエは恣意的であ
る、とかって言うのもいいんですけど、論点からはずれているような気がするんで
すけど。
16 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/01/20(土) 17:19
??
じゃあ、何が論点なんだろう。
18 :
名無しさん@1周年:2001/01/21(日) 09:58
たまに見かけるけど、「〜の先生がそう言ってた」とか言う人ってずい
ぶん稚拙に見えます。
得た知識を自分の中で消化して、自分の言葉で言えばいいのにね。
>>18 それは言えますが、自分のリアル厨房の頃を思い出すと、やっぱりやっていたかなと思います。
しかし、どのタイミングでもいいですからそれに気づいたら成長ですね。
20 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/01/22(月) 02:25
>>18 >たまに見かけるけど、「〜の先生がそう言ってた」とか言う人ってずい
(ご承知のことかもしれませんが)
「自分が得た情報源を明らかにしているだけ」の場合もあるでしょ。
21 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/01/22(月) 05:07
なんらかの成長としてならいいけど、情報源を明かさない
ようになるのが、自分の思いつきではないのに自分のものと
勝手に解釈していくようになる過程だと恐いね。言語学的に
見ればいいお手本がいて、そう、とってもチョムスキー(藁
まぁチョム擁護?の立場もあるけどな。
(中井悟著「言語学は自然科学か」昭和社?参照)
22 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/04/10(火) 02:56
あげ
23 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/04(水) 05:48
フンボルトってサピア=ウォーフ仮説の先駆っぽいこと、言ってますよね。
民族ごとの言語の差異が相異なった世界観を生む、みたいな。
ヴァイスゲルパーみたいにそこを受け継いだ人も出てるし。
その手の言語相対主義って普遍主義的な生成文法とは相性が悪いはずなのに、
なんでチョムスキーは「デカルト派言語学」に担ぎあげたのかなあ。
言語学史をちゃんと知ってる人、疑問を解いてくれませんか。
24 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/04(水) 17:31
質問、ヤコブソンのこと。
出身から言ってヨーロッパの構造主義言語学と深く関係したのは当然にしても、
後半生アメリカ在住だった割にはアメリカの構造言語学(ブルームフィールド派)や
チョムスキーはじめ生成文法派とは殆ど没交渉に見えるのは、
単に私が知らないだけなのですかね?
逆に、チョムスキーらはヤコブソンの存在をどう思ってたのか、知りたい。
アメリカの言語学ってヤコブソン的構造主義を殆ど無視して展開してませんか。
どうなんでしょ?
25 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/11(水) 15:20
チョムスキーはミツ=ロナとの対話でヤコブソンに触れてるね。
でも実際、生成文法理論にどこまでヤコブソンが生かされたのかは疑問。
生成に詳しい人、解説希望。
26 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/11(水) 21:38
>>23 フンボルト自体が言語の二律背反性に自覚的であって、言語の普遍性と
相対性の両方を同時に主張しているからだと思います。一般には
フンボルトといえば、「民族精神」を主張し、いわゆる「言語相対論」の
先駆けのようなことを言っていたという側面が強調されがちですが、
同時に彼が諸言語の差違を超えた「普遍的な言語」のようなものも考えて
いたこともまた知られています。
27 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/12(木) 00:37
28 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/12(木) 17:19
>>24 ヤコブソンの影響は生成音韻論にある。
相棒のハレがチョムスキーの前にヤコブソンと組んでたから。
音韻論以外の領域ではあまりヤコブソンに学んでないのでは。
29 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2001/07/13(金) 09:08
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミ
/ ,――――-ミ
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(6 つ |
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| /__/ / < あたってるよ、お前!!
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30 :
名無し象は鼻がウナギだ!:
あたってますか。