1 :
名無しさん :
2000/03/20(月) 02:51 とりあえずミニマリストプログラムを借りてきたんだけど、 読むための取っ掛かりみたいなものがつかめない。
2 :
ジュガシビリ :2000/03/21(火) 15:31
統率・束縛理論系も読んでおかないと、しんどいのでは?
3 :
名無しさん :2000/03/23(木) 17:04
Radfordの書いた入門書から読めばいいんでない? ちょっと書き方がクドイ気がするが、おおむね初心者向きで判りやすいと思う。 個人的にはチョムスキー系結構好きッス
4 :
名無しさん :2000/03/28(火) 01:02
5 :
名無しさん :2000/03/28(火) 01:14
チョムスキーといえば、ちょっと前の政治思想板で、 彼の政治的な言説について盛り上がってましたね。
6 :
だめもと :2000/03/28(火) 20:49
生成文法理論って、なんなの? なにかに役に立つ理論というのとは違うの?
7 :
衝動派 :2000/03/31(金) 22:28
>6さん 何かに役立つ理論って、えてして、ダメ話だったりすること多くないですか? 分子ってなんなのさって考えていって、原子とか出てきて、原子って どんな構造なんだよ、って量子論とか出てきて、じゃあ、それを実証して みようって実験が考案されて、その実験の応用で電子レンジができあがって、 今じゃ、コンビニで「暖めますか?」なんて女の子に言われちゃうんだから 俺の心も暖めてよ、なんて思っちゃったりするのも、これ発端は、 役立つものもとめてたわけじゃなかったんだろーなって、これ、ダメもと?
8 :
名無しさん :2000/04/15(土) 13:18
生成文法の入門書とか読むと構文のツリーが出て着たりしますが This is a pen. みたいなbe動詞の文が例にないような気がするのは 僕だけでしょうか。
9 :
Faithfulness :2000/04/17(月) 01:26
>8さん be動詞って純粋な動詞じゃないです。んで、後々辻褄が合わなくなったりするんで、入門書とかだと避けるんですよ。 でも、入門書とかでも最後の方には結構be動詞も取り扱われているとおもいますよ。
10 :
hanage :2000/04/17(月) 13:24
>9さん >be動詞って純粋な動詞じゃないです。 純粋な動詞じゃないってどういうことですか? 詳しく解説していただけたら光栄です。
11 :
Faithfulness :2000/04/18(火) 11:16
うまく説明ができるかどうか分かりませんが... 大まかに言うと以下のようになります。 純粋な動詞って言うのは、たとえばhit‘たたく’とか、kiss‘キスする’とかです まずbe動詞は意味的に他の動詞と異なります。 1)John hit Jim. 2)John is the weird guy in class. (2)の文はJohn=the weird guy in classですけど、(1)ではJohn=Jimではありませんよね。 つまりbeには動作的な意味がなく、二つの物事をくっつけているだけに過ぎません。 変わりに(1)の文の二つの動詞はどっちも動作的な役割があります。 こういう動詞自身に意味が無く、主語と動詞の後に来るものがイコールの関係で結べるのをCopulaといいます。 英語以外の言葉を見てみるとこのCopulaの扱いが結構異なります。 たとえば、中国語では名詞と名詞をくっつけるときに「是」を使いますが、名詞と形容詞の場合にはいりません。 3)他「是」一個学生。‘かれは学生です' 4)他很奇怪。‘彼は変です’ 日本語も、形容詞はそれ自体が動詞のようになったり変化をしますよね。 あと、インドネシア語は確かbeにあたるものが完全に無いと思います。
12 :
Faithfulness :2000/04/18(火) 11:46
訂正:「(1)の文の二つの動詞」→「...の名詞」 んで、シンタックス(統語論って言い方堅苦しくない?)的なものをいいますと、 まず否定文でbeは異なります。 1)John kissed Sally/John did not kiss Sally. でも、 2)John was happy/*John did not be happy. じゃ無いですよね。(*マークは間違った文をさします) 3)John was happy/John was not happy. これが正しいですよね。 つまり、一般的な動詞を否定する時はdoが時制をおびて、んでその後ろに元の動詞が不定形になって現れます。 でも、beの場合にはnotがただ直接くるだけです。これを生成文法的にあらわすのはちょっと骨が折れます。 次に、受身です。一般動詞は [目的語 be 過去分詞 by 主語]という決まって形で受身にできます。 まああたりまえなんですけどbeから受身構文はできません。 4)Sally was kissed by John. 5)*The weird guy in class was been by John. 深くは言いませんが、これには意味的にもシンタックス的にも理由があります。 でも、これをGenerative Grammar入門で最初からやると結構つらい事になってしまいます。 というわけで、beは最初の段階で扱われないんだとおもいます。 長々と御清聴ありがとうございます。あと、ここは違うってのがありましたら(たぶんあるんだろうけど)、ご指摘ください。 日本語で説明するのは初めてなんで、うまく説明できてればいいんだけど、、、
13 :
>1 :2000/04/18(火) 16:05
とりあえず、大修館「英語への旅路」小西友七著に簡単な 英文法の現状が書いてありますよ。
14 :
餌彦 :2000/04/18(火) 23:35
おれも借りたぜ!!ミニマリストプログラム! う〜ん、疲れそう。 どうでも良いけど、邦題の「統率・束縛理論」「障壁」「極小主義理論」て 知らない人がみたら何の本かわからんね。
15 :
Faithfulness :2000/04/19(水) 15:21
MITでPh.Dを取るのでなければ、Minimalismは「深く」やらない方がよいと聞きます。 って言うのは、チョムスキーが新しいペーパーを出した時点で一瞬で時代遅れになることがあるからだそうです。 あと、全体的な移り変わりがとても早いです。(OTもそうですが) あと、チョムスキー自身が言っていますが、Minnimalist Programはプログラムすなわち「計画」でして、理論として独り立ちしているわけではありません。 だから、理論言語学を極めたいのでしたら、クラッシックなGBとかHPSG・LFGを押えておくのも重要だと思います。
16 :
もと服部派 :2000/04/21(金) 18:28
>クラッシックなGBとかHPSG・LFG むかし苦労して読んだのに。 そんな風に言われちゃう時代が来るなんて(シクシク)。 これだから生成文法、やる気しないんだよなー。
17 :
名無しさん :2000/06/01(木) 04:35
チョムスキーってコンピュータのプログラミングできるのかな。 どうでもいいか。。
18 :
衝動派 :2000/06/03(土) 20:03
できないと思います。推測です。息子さんが、計算機おたくになった という話は聞いたことがあります。(少し、溜め息)
19 :
知りたがり :2000/10/13(金) 13:09
チョムスキーが「音素」の概念を認めないってホント? 本当なら、なんで? 生成音韻論って音素論と両立しないんですか?
20 :
名無しさん@1周年 :2000/10/13(金) 13:17
HPSGやLFGは生成文法の一種なのですか。そうでもないのですか。 どこからどこまでが生成文法なのかよくわかりません。
21 :
:2000/10/13(金) 18:47
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/gogaku.html によれば、
[…前略…]ソシュールは内的再建でないと思われていた喉頭音(laryngeal)を発見した印欧語学者である。チョムスキーなどと接点がないように思われるが、とんでもないことで、チョムスキーがやっていることは内的再建を共時態に適用しただけだ。彼の博士論文はヘブライ語に関する内的再建だったことからもよく分かる。
これ、当たってるんですか。
「内的再建」の定義をよく知らないので、私には判断できません。
どなたか解説していただければ幸甚です。
22 :
名無しさん@1周年 :2000/10/13(金) 20:38
チョムスキーがヘブライ語の分析をしたのは、修士論文です。 ゆえに引用の「彼の博士論文はヘブライ語に関する内的再建だったことからもよく分かる。」 は明瞭な誤りです。 「内的再建」は史的言語学の用語で、(現存する)言語資料から昔の音価や語形を推定する ことだと思います。一定の言語変化の法則を駆使して、資料として残っていない 語形などを派生して推定する。引用の「チョムスキーがやっていることは内的再建を 共時態に適用しただけだ」は、チョムスキーの「派生」の概念は史的言語学から借用に すぎないと言うことをいいたいのでしょう。「〜だけだ」から、「借り物の概念の 応用にすぎない」ということを暗に伝えたがっているのが見て取れる文章ですね。 僕には感情的な評価に思えます。
23 :
名無しさん@1周年 :2000/10/13(金) 20:50
>20 生成文法の「生成」はproduceの意味ではなく、「100%明示的な」という 意味で使っているとチョムスキーがどこかで書いていたと思います。 システムとして規則・原則・条件を提示、それを適用すれば(対象とする)データ が自動的に説明される。先の「生成」の定義に従えば、そのようなシステムの 構築を目指している文法理論は、すべて「生成文法」の一派となると思います。 明らかにLFGやGPSGは明示的理論構築を目指していると思います。 狭義には、(1)言語知識の解明、(2)その習得の仕組みの解明、(3)その知識の 運用の解明(など)の目標の達成を目的とする理論と言えるかと思います。 LFGやGPSGが、この目標を共有しているかどうか、僕には分かりません。
24 :
21 :2000/10/13(金) 20:53
http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/gengogakusha.html 同じ人が別の所↑ではこんな風に↓書いてます。
とはいえ、たとえばソシュールとチョムスキーのルーツは近いのです。形態音韻論を通時的に応用して内的再建をすれば、ソシュールですし、統語論に応用して共時的な深層構造をたてるとチョムスキーになります。彼の代表作SPE(Sound Patterns of English)の手法はソシュールのと大して違いませんし、チョムスキーの修士論文が現代へブライ語の形態音韻論だったことを思い出してみて下さい。しかし、表面上の違いをとてつもなく大きくしているのが今の日本の学問体系ではないでしょうか。
22さん、レス有り難うございます。でもまだよく判らないんですが、
「内的再建」のご説明、それってただの「再建」とは異なるんですか?
別に外的再建ってのがあったりするのですか?
25 :
>23 :2000/10/13(金) 21:01
>生成文法の「生成」はproduceの意味ではなく、「100%明示的な」という >意味で使っているとチョムスキーがどこかで書いていた えーっ、generativeて単語にそんな含意がありましたっけ。 言葉に自分勝手な意味を持たせて使用するのは感心しないなあ。
26 :
名無しさん@そうだRRG勉強しよう :2000/10/13(金) 23:40
kawanagaさんの文章は微妙なところで間違ってることが結構あるので、読んで 興味を持ったら、自分で調べて確認したほうがいいと思います。 でも、読みやすくていいですよね。あの人の文章。 内的再建に似てるってのは、生成音韻論で基底形を立てるプロセスのことを言って いるんですよね?? >24さん 外的再建ってのもありますよ。ただ、違う名前で呼ばれることが多いですが。 たいてい、比較再建とか比較方法と呼ばれます。 簡単に言ってしまうと、他の言語の情報を利用しないで、1つの言語の中だけで 再建をするのが、内的再建です。 ちょっと、これではいいかげんすぎる説明なので(笑)、もし興味があれば、 吉田和彦『言葉を復元する』(三省堂) あたりをお読みになることをおすすめします。
27 :
>25 :2000/10/14(土) 05:52
横やりで申し訳ないですが、 >>生成文法の「生成」はproduceの意味ではなく、「100%明示的な」という >>意味で使っているとチョムスキーがどこかで書いていた > >えーっ、generativeて単語にそんな含意がありましたっけ。 >言葉に自分勝手な意味を持たせて使用するのは感心しないなあ。 23の意見の方が当を得ている。 generativeは数理論理学と理論計算機科学の用語で、 意味はやはり23に書いてあった通りに使われている。 >システムとして規則・原則・条件を提示、それを適用すれば(対象とする)データ >が自動的に説明される。 ここで「(対象とする)データ」とは、数理論理学では 恒真文の集合、理論計算機科学ではプログラム実行後の 出力の範囲、言語学では自然言語の文法的な表現(の集合)、 ということになります。 確かにふつうの意味でのgenerativeではないけど、 Chomskyが勝手に使い始めたわけではないのです。
28 :
27 :2000/10/14(土) 05:59
少し注釈、 >23の意見の方が当を得ている。 >generativeは数理論理学と理論計算機科学の用語で、 >意味はやはり23に書いてあった通りに使われている。 「generativeは...」と書きましたが、もちろん 「generativeはもともと...」の意味です。
30 :
19 :2000/11/09(木) 05:44
31 :
名無しさん@1周年 :2000/11/09(木) 12:47
専門的な術語には日常言語とは違ってその体系内で定義された意味を 持たされるというのは、別に生成文法や言語学に限ったことではないし、 やむをえないことだと思う。 特に厳密に体系化しようと思えばそこでの用語には日常言語が持つような 用法のあいまいさを許すわけにはいかないのだし。 そのときにgenerativeみたいな日常語としても意味を持つような語を採用するか c-commandみたいに定義を聞かなきゃ分からんような言葉を採用するかしか ないのだと思うよ。 で、前者だと「ふつうの意味で言え」、後者だと「ハァ?(゚Д゚)」というわけ。
32 :
名無しさん@1周年 :2000/11/28(火) 18:09
g
33 :
名無しさん@1周年 :2000/11/28(火) 18:29
34 :
名無しさん@1周年 :2000/11/29(水) 16:16
副島氏がはったりやの食わせものといっていたけど、副島氏の方がはったりで何も 分かってないよな。生成文法は、英語の運用能力のない人でも、妙に理論だけ詳しい 人がいる。あれはある種のすごい知的ゲームだ。
35 :
名無しさん@1周年 :2000/11/30(木) 17:04
ゲームっていうのは誉め言葉なんかな。
36 :
名無し象は鼻がウナギだ! :
2000/12/22(金) 17:42 >生成文法は、英語の運用能力のない人でも、妙に理論だけ詳しい人がいる それはちょっとかっちょわるいな。