>>171 会話におけるいわゆる「助詞の省略」とくに格助詞のそれについては
日本語史を通じて主格と対格つまりガ(古くはノ)とヲの省略
(むしろ古典では文章でも無格が普通)として現れていた。
これに対し現在の30代以下は逆に無理にでも助詞を入れようとし、
「探していた本が売っている(←規範的には本を売っている/本が売られている)」
「1分1秒がこんなに長く感じることはなかった(←同、1分1秒を〜感じる/1分1秒が〜感じられる)」
のような上の世代から見ると破格な例を頻発させている。
別スレにも挙がっていたが「もらう」と「いただく」、「あげる」と「さしあげる」、
「くれる」と「くださる」の敬語のペアと授受関係による動詞の使い分けが最も動揺するのも30代以下。
形容詞の感嘆表現に京阪式の語幹形を使うようになったのも30代以下。
「寒い」「高い」「辛い」などの3拍語で2拍目にアクセント核がある形容詞については
連用形でアクセント交替を起こさず「サ」名詞形ではアクセントが平板型になる
(従来はどちらも頭高型に交替)のも30代以下。