♪★生成文法総合スレ★♪ <41>

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233名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/01(日) 15:12:01 0
上で>>215で、仇さんが言及してた文献って何でしょうか
興味あるので、教えてください
234仇鱒:2010/08/01(日) 18:26:42 0
わしだよ。先ほど帰宅。ちょいとガキとアソコ行ってきて
帰りに松屋でディナー食べてきた。うむ。で、これから
空手だがちょいとだけカルメン真子。

>クリエイティブとユニークはどう違うのですか?
ことばが違う。

>興味あるので、教えてください
仇組でレポったものをこれからサービツでコピペしてやる。

てか、先ほど仇組の塚地からこれまたワークアウトメールが
きたわけだが、ほんとわしは仕事仲間にめぐまれている。
女運は悪いが。うむ。コッチのハナシだが。うみゅ。
235仇鱒:2010/08/01(日) 18:29:28 0
さて、Hofmeister&Sag(Language)(←以下H&S)論文のレポを
開始します。まず、H&Sですが、従来の生成文法というかチョムス
キー系の生成文法では細かな文法性の違いを説明できないと主張し
ています。そういうこともあり、この論文では、生成文法で扱われ
ている例文はokかoutかといったバイナリーな判断では不十分で3段
階や4段階、あるいは5段階ぐらいの文法性のグラデーションが必
要だという例をたくさん出してきます。で、このような文法性のグ
ラデーションを捉えるにはFGDs(Filler-Gap Dependences)とい
う考えというか枠組みが必要であるといいます。まあ、これは結局
何のことかというと、文法性は文法では捉えることができずパーサ
ーにかかる負荷で説明されるというものです。つまり処理時間で文
法性は捉えられるとするわけです。でも、処理時間で「説明」され
るとはいうものの、実際は説明らしきものはありません(←ひとつ
だけありますがそれは後ほど報告します)。結局H&Sの言い分は何
かというと、処理時間が長いほど文法性が落ちるというただそれだ
けです。じゃ、なんである文では処理時間が長くなってある文では
処理時間が短くなるかという問いに対しては答えていません。その
点ではチョムスキー系の生成文法では文法のグラデーションが説明
できないのと同じです。つまり私の感想としてはH&Sが叩いている
チョムスキー系生成文法とFGDは目くそ鼻くそです。とりあえず送
信します。
236名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/01(日) 18:32:54 0
仮に文法性に三段階以上設けるとして、何段階が望ましいのですか?
237仇鱒:2010/08/01(日) 18:33:13 0
で、フィラー・ギャップといいますと、普通、フィラー(つまり移動
したもの)からギャップ(つまり痕跡)の距離(すなわちロキャリテ
ィー)が問題とされますが、このH&Sではフィラーからギャップまで
の距離は無関係であるといいます。実際、彼らが出してきている例
(といいましてもよく知られている例ばかりですが)では、フィラー
からギャップまでの距離が同じであるにもかかわらず文法性が違いま
す。で、彼らはFGDでどう文法性を捉えるかというと、これまた手垢
がついた分析ですが、移動が定的な環境から起きているかどうかで文
法性が異なると事実の一般化をします。というか、これは既に言われ
ていることで、H&Sでは延々と過去の研究(←とくにGBの遺産)の
サマリーをするだけです。で、こういった議論が続いてから中盤で
「ほ〜」というデータと分析が提示されます。それは、フィラーの種
類によって文法性が変わるというものです。つまり、フィラーから
ギャップまでの距離が同じでもフィラーのタイプによって文法性が変
わってくるというものです。でも、実は、これなんかも昔から言われ
ていることの焼き直しだったりします(←詳しくはまた後ほど紹介し
ます)。まあ、HPSGやLFGの研究でよくあるように、データやら事
実の観察はほとんどGBの時代にいわれていたことばかりです。とい
うことですが、次のレポで具体的に例を出しながらもうちょっと分か
りやすくレポしていきます。
238仇鱒:2010/08/01(日) 18:35:58 0
続けます。H&Sの論文は、これから見ていきますように、生成文法の
18番である島なんていうのは現実としてないと主張していきます。
根拠は、明らかに島から要素が抜き出されているのにいい例があれば、
同じような島から抜き出されているのに文法性にばらつきが見られる
からです。つまり、チョムスキー系生成文法がいうことが正しければ、
島から要素の摘出が行われていれば一律アウトとなるはずだがそうは
なっていないと。もうこれだけでチョムスキー系生成文法はダメだと。
まあ、発想というかロジックはTKと同じです。んで、なんで同じよう
な環境(つまり島の環境)から要素の摘出が起きているのに文法性に
ばらつきがあるかというと、それは、処理時間がことなるからだと。
でも、これは、上でも書きましたように、答えというか説明になって
いません。なぜ当該の文の処理時間が長い(あるいは短い)のか説明
できないからです。そんなところですがとりあえず送信します。で、
次に同じような島から要素の摘出が行われているのに文法性がまちま
ちであるおなじみの例を紹介します。
239仇鱒:2010/08/01(日) 18:38:26 0
さて、続けます。が、論文をエディットしながらレポするとめんど
くさいので論文の頭から順々にレポしていきますね(←ごめんなさ
いですm(_ _)m)。で、チョムスキー系生成文法のボスというかグル
といったらチョムスキーであるわけですが、チョムスキー自身文法
性にバリエーションがることを認めているんだということを報告し
ています。2つほど例を紹介しますと、まずチョムスキーは
conditions on transformationsで「どうもwhat did he wonder whether
john saw?やwhat crimes did he wonder how they solved?をokとし
ている人がいるようだが俺はoutだな(1973: 244)」と言っている
わけですが、まず現実問題として島の効果にばらつきがあることを
示しています。また、チョムスキー(1973:239)は「俺も含めてい
ろんな人がwho did you see john's picture of?よりwho did you see
the pictures of?の方がよくて、who did you see picture of?の方がは
るかにいいと認めているわけだが、そうなると文法性は3段階ある
わな」と言ったりしています。と、こんなものを引用しながら、
ほら、文法性はグルのチョムスキーも認めているようにokかoutの
バイナリーの問題じゃないだろ?と言うわけです。で、チョムス
キーは暗に文法性の低いものはdouble violationでそこそこ悪いの
はsingle violationだと言っていて、実際、それをシステム化した
のがBarriersですが、H&Sはこう言うわけです。「そんなこといっ
たって、最近のミニマリストなんかでもシンタクスにはカウンター
はないはずだからviolationの数は数えられないよなー」と。だから、
文法性にグラデーションがあるにしてもチョムスキー系の生成文法
では説明できないぜ!と。一端送信します。
240仇鱒:2010/08/01(日) 18:39:53 0
で、チョムスキーなんかは文法性は3段階(←good, marginal, bad)
ほどあると認めちゃったわけですが、でも、実際はもっとあるよとい
うわけです。たとえば、次のCNPC絡みの例ですと、下にいくほど
文法性が落ちるわけです。
(21)
a. this is the paper that we really need to find someone who understands.
b. this is the paper that we really need to find a linguist who understands.
c. this is the paper that we really need to find the linguist who understands.
d. this is the paper that we really need to find his advisor, who understands.
e. this is the paper that we really need to find john, who understands.
これ↑なんかはどうひっくり返ってもチョムスキー系生成文法では説明で
きないぞと。で、過去にもこのようにCNPCをはじめwh島なんかで島の
効果が出ない例がたくさん出ているぞと。英語だけじゃなく他の言語でも
たくさん報告されてるぞと。で、論文p373にあるような(25)ー(30)
の例を出してきているわけです。と、こんな感じで「チョムスキー系生成文
法はこういった反証例を無視してきて何やってんの?」と挑発するわけです。
とりあえず送信します。
241仇鱒:2010/08/01(日) 18:41:19 0
で、こうやって島の制約を回避しちゃう例がうじゃうじゃあるのですが、
こうやって島の制約を回避するよくあるメカというか例は何かというと、
それはDリンクされたwhの語だったりするわけです。でも、H&Sが言
うように、このDリンクというのはフォーマルにはちゃんと定義されて
いません。たしかにそうです。なんとなくDリンクということばを使っ
て説明した気になっているのが現状だと思います。そういうこともあり、
チョム系生成文法では島の解除によくDリンクがとりあげられますが、
そもそもDリンクなんて定義いい加減だし考慮に値しないというわけで
す。また、H&Sが指摘するように、そもそも談話にリンクされたものが
島の制約を回避するとして、そこら辺のメカをちゃんと示しているもの
はありません。たしかにそうです。まあ、この話しは昨日のカートグラ
フィのネタと同じで、談話のファクターと統語のファクターを結びつけ
るメカはまったく手つかずです(←私に言わせるとこれを扱うのは言語
学じゃありません)。そのような意味でも、Dリンクとか言って説明し
た気になっているチョム系生成文法はダメだぞと。でも、実は、最後の
方でこのDリンクをH&Sは使って面白い事実の一般化をしてくれます。
一端送信します。つかれた・・・どてっ
242仇鱒:2010/08/01(日) 18:43:21 0
塚地さん、メールをありがとうございます。で、とりあえず続けます。
んで、島の制約を回避させちゃうヤツというと、他にリファレンシャル
なインデクスをもつヤツがあるわけです。最近カートグラフィでアホな
ことやってるテクニカルバカのリッチィーがやっていたことです。でも、
これまたH&Sが正しく指摘しているように、あのリファレンシャルな
インデクスというのは従来アナフォーラを扱っているインデクスとは
まったく別物です。そういった意味では、「リファレンシャル・インデ
クスで説明しちゃうもんね♪」とリッチー(やチンクエ)が言っても、
「そんな勝手にインデクスを拡大解釈して説明されてもそんなの反則だ!」
とH&Sは言うわけです。そんなこんなで、チョム系生成文法でやられて
いることは反則が多いし、しかもルールがちゃんと決まってないからそ
もそも「説明」に値しないと。まあ、でも、私にいわせると、最初の
レポでも書きましたが、H&Sの説明も説明になっていないのですが・・・。
では一端送信します。
243仇鱒:2010/08/02(月) 05:39:37 0
おはよ。「連続投稿イクナイ!」の解除解けた。うむ。てなことで
コピペ続ける。うむ。

続けます。で、こうやって文法性(というかH&Sに言わせると処理時間)
に影響を及ぼすものというと、他に、語の選択なんかがあるわけです。
ようするに、どんな語を使うかによって文法性(というか私はこれは容
認可能性だと思いますが)に違いが見られたりするわけです。たとえば、
これは面白いなと思った例を紹介すると、次のような中央埋め込みの例
があります。
(35)
a. the boy [someone [I knew __ ] brought __ ] left.
b. the boy [the girl [the host knew __ ] brought] left.
実は上の例ではaの方がいいということです。ただこの「いい」というの
が曲者で、私にいわせるとこれは「さらに容認可能」という意味(という
か判断というかジャッジ)だと思います。つまり、文法的にaの方がさら
にいいということではないと思います。まあ、これは私のつぶやきでどう
でもいいことですが。ということで、一端送信します。で、夕方女房が
アルバイトに出かけるのでこれから家でこもりしないといけません。とい
うことで、一端家に帰って残りのレポは家に帰ってから(もしできたら)
します。
244仇鱒:2010/08/02(月) 05:40:49 0
では続けます。語彙の選択で文法性というか容認可能性に差が見られるの
は言語学では常識ですが、そういった例をH&Sは出してきています。
たとえば、次のような例ではaの例文の方がbの例文よりいいといったこと
を指摘しています。
(37)
a. which book did you see pictures of ?
b. which book did you destroy pictures of?
(38)
a. who did you say that john believes you saw?
b. who did you lisp that john believes you saw?
で、同じような例を他の言語からももってきたりしているのですが、よう
するにポイントは、状態動詞の方が行為動詞よりも文法性というか容認可
能性が上がるということです。で、H&Sは、上のaの例にせよbの例にせ
よ統語構造は同じだからチョム系生成文法だと同じ文法性を示すはずだが
実際は違うと。でも、これまた私のつぶやきですが、上のaとbでは文法性
じゃなく容認可能性が違うだけなのでチョム系生成文法でも問題ないので
はないかと。とりあえず送信します。
245仇鱒:2010/08/02(月) 05:41:59 0
続けます。で、今見たように、動詞が違うだけで文法性というか容認可能
性が変わるわけですが、このように一ヶ所だけ変わるだけで文法性が変わ
るものというと、時制が定か不定かといったものもあります。こんな↓よ
くあるものです。
(40)
a. this is a topic which john wondered whether to talk about.
b. this is a topic which john wondered whether she talked about.
で、こういったテンスのあるなしのケースや否定のあるなしといったweak
islandは、ほとんど意味論的ならびプラグマティックに分析されていて
チョム系生成文法が無能だということは今では常識だと。で、そんなこんな
でチョム系生成文法ではいわゆる島の制約というのは対処できないと。で、
処理の負担(というかパーサーにかかる負荷)を意味論や談話的なものから
捉え直すことができればほとんどシンタクスの出る出番はないと。でも、
これは私のつぶやきですが、実際はパーシングを意味論や談話的なもので捉
え直すことはできてないからやはりFGDとチョム系生成文法は目糞鼻糞だ
と。とりあえず送信します。
246仇鱒:2010/08/02(月) 05:43:40 0
続けます。で、えっと、そんなこんなでチョム系生成文法のようにシンタク
スボケしていると何も説明できないと。それで、じゃあということでプロセ
ッシングに基づいた説明を試みるわけです。論文の後半は必死になってどの
文ではどのくらい処理に時間かかってるか調べ、そして処理時間がかかるこ
とと非文法性の度合いには相関性があることを示しているわけですが、そも
そもなんで処理に時間がかかると非文法的になるのかその関係が解明されな
いことにはチョム系生成文法の問題を処理の問題にすり替えてるだけだと私
は思います。つまりチョム系生成文法の問題を何も解決していません。で、
わたしのコメントなんかはどうでもいいとして、H&Sは諸々の島の制約で
はパーサーに負荷がかかりすぎるから非文法的になるといっています。あと、
いわゆる定性効果ですが、これはH&Sに言わせると、定的なものは古い情
報をもっていることもありいちいち古い情報にアクセスしないといけないと。
で、そのアクセスがパーサーにはしんどいと。で、定性効果(つまり文法性
の低下)が生じると。でも、これもわけわかりません。だって、考えように
よっては、古い情報をもっているものだからこそ短期記憶なりにプールされ
ていて直ぐにその情報にアクセスできるからです。とりあえず送信します。
247仇鱒:2010/08/02(月) 05:45:36 0
さて、ちょっと時間ができたので続けます。で、FGD分析で「うをっ!」
とちょっと思うところが出てきます。まず、フィラーとギャップの間にど
んなものがあるかとか、フィラーとギャップの距離がどのくらいあるかが
文法性というか容認可能性に影響を与えるのは誰でも分かります。つまり、
たいていの人はフィラーとギャップの関係をどうしても探ってしまうので
す。で、ここで、この論文の唯一のウリだと思うものが出されます。それ
は、フィラーがどのような意味論的ならびに統語的な素性をもっているか
によっても文法性が変わるというものです。まあ、一言で言うと、移動し
た要素がどういったものかによって文法性が異なってくるというものです。
つまり、フィラーがどういったものかによって処理の負荷が変わってきて、
その結果文法性にばらつきが出てくると。で、それを示す例として次のよ
うなものを挙げています。
(45)
a. the diplomat contacted the dictator who the activist looking for more
 contributions encouraged to preserve natural habitats and resources.
b. the diplomat contacted the ruthless military director who the activist
 looking for more contributions encouraged to preserve natural habitats
 and resources.
ポイントは、aの方の関係代名詞の先行詞はthe dictatorで、bの方の関係
代名詞の先行詞はthe ruthless military directorで明らかにbの方がコテコテ
しているのですが、実は、bの方が処理速度が速いというか処理の負担が
少ないのです。つまり、一見するとコテコテしている方が処理の負担がた
くさんかかりそうだけど実はそうではないと。で、H&Sは何て言ってる
かというと、意味的に豊かな情報を担うフィラーの方が処理の負担を軽減
させるというのです。正直「ん?」です。これは事実でありそれはその通
りだけど、なんで「意味的に豊かな情報を担うフィラーの方が処理の負担
を軽減させる」のかその説明は何ら与えられていないのです。その意味で
はH&Sの「説明」というのは単なる論点のすり替えであり、チョム系生
成文法の問題を別の形で保存しているだけにすぎません。で、とりあえず
送信します。ちょっと中座じゃなく長座してきます。
248仇鱒:2010/08/02(月) 05:47:35 0
続けます。で、このようにフィラーの情報量が豊かだと処理がしやすくな
るということですが、このことからH&Sは、いわゆるDリンクについて
「説明」を与えています。Dリンクな要素が抜き出されると島の効果が
キャンセルされたりするわけですが、それは何でかというと、Dリンクさ
れた要素は集合の大きさが狭められ、それで処理能力が軽減されるからだ
とのことです。正直「ふ〜ん」です。そんなことは誰でも思いつくしこれ
までもチョム系生成文法で普通に言われてきていることだからです。と、
こんなところですが、結局なんだかな〜といった感じの論文です。で、
もっというと、結局「パーサーって何よ?」という問題が出てくるわけで
す。このあたりこのことは正直、言語の進化と同じで不毛な議論になるの
であえて私は書きませんが、結局コリンズのように「文法(シンタクス)
=パーサー」と考えるかどうかという問題になります。で、もし文法
(シンタクス)=パーサーと考えるのであれば結局H&Sが説明できたこ
とはシンタクスで説明できることになり論文の価値はゼロです。ナッシン
グです。じゃ、文法(シンタクス)=/=パーサーと考えるのであれば、
「パーサーとは何か」という問いに答えないといけませんがこれは誰も答
えることができませんし、仮にこれに答えることができる学問があるにし
てもそれは言語学以外の学問です。だから、このH&Sで扱っている問題
というのはある意味私に言わせたら不毛です。実は同じ事が先日サルコジ
さんから送られてきたthe case against noam chomkyという本にも言えま
す。著者はspeechとlanguageを分けるべきだとし、前者を生物学的なも
のであり後者を社会学的なものだとしていますが、で、「生物学的な
speechって何よ?」とか「社会的な慣習としてのlangugaeって何よ?」
という不毛な問題が出てきます。ようするに、典型的な文系バカな不毛な
ことば遊びのゲームに陥ります。ということで以上レポ終わりです(^^)
249仇鱒:2010/08/02(月) 05:53:19 0
と、まあ、これで仇組でちょいと前にやったレポのコピペ終了
である。ま、夏休み突入とゆうこともありちょいと過剰サービ
スでコピペしてやった。上で紹介したH&S論文(←Language
の最新号に掲載されているヤツ)よりも実はネタ的にはTLR
の最新号に掲載されている論文の方がオモローだったりする。
まあ、これもはやいところ仇組でレポせんといかんが、知識と
処理の関係は鶏と卵の関係に近いものがあり実は不毛だったり
する。うむ。

さて、ガキ起こしてラジオ体操にいかせないと・・・
250名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/02(月) 09:49:32 0
長文乙

まあ、パーサーも理論構成物なので、生物学的に局所対応してたりするわけじゃないから
他の分野からのアプローチを用いても堂々巡りでしょうね

自然言語処理も人によってはパーサーを仮定しない人もいるので、いろんな解釈があるんですが
パーサーを仮定する立場からの実験データから、パーサーにも癖があることが指摘されてますな

その癖は色々と刺激文の条件いじると変化してくるので、文法性を担保するような普遍的な法則が
パーサーにあるのかと正直疑問ですし、なにより刺激文作成段階で理論に依存してるので、語るに
落ちてるわけですね
251名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/03(火) 08:07:51 0
ば〜か
252ハーゲマン:2010/08/06(金) 02:21:28 0

      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /             \
   /                  ヽ 
    l:::::::::.                  |  わたしが偉大なハーゲマン
    |::::::::::   (●)     (●)   |  なにか質問ある?
   |:::::::::::::::::   \___/     |  
    ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ
253名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/06(金) 10:16:10 0
>>252
なんでいっつも機嫌悪そうなの?
254名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/18(水) 19:59:11 0
255名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/19(木) 12:42:22 0
>>254
この人の議論に乗っかって議論してた人ってガクブル状態?
256名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/19(木) 16:40:52 P
もしかして、これなかったことになるの!?

Hauser, M.D., Chomsky, N. et Tecumseh Fitch, W.
2002 "The Faculty of Language: What Is It, Who Has It, and Haw Did It Evolve ?" in Science, n. 298 (22 nov. 2002), 1569-1579
257名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/20(金) 21:20:02 0
お,話題になっていた.hauserにはdataをさっさと再提出してもらいたいものだが.

>>256
理論的な話だけだし,特に話題にはなっていないみたいだね.ただ,信憑性に疑問が持たれることになるやもしれんが.
258名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/23(月) 10:55:33 0
DMのimpoverishmentってなんのために存在するのですか?
terminal nodeのfeatureを削除した結果、Vocaburary itemがその削除された素性を持ってたら
terminal nodeに挿入でいなくなって、その代わりにもっと縛りの少ない(指定された素性の少ない)ものが選ばれるという理解でよいでしょうか。

なぜいちいちterminal nodeの素性を削除するのか、わかりません。
最初からそのterminal nodeはその素性は持たないとすればいいのではないでしょうか
259名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/23(月) 10:56:28 0
×挿入でいなくなって
→挿入できなくなって
260名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/23(月) 14:48:32 0
ちんこを挿入するときに相手が痛がるのですが、そういうときはどうすればいいですか?
ローションを塗ってあげたいのですが、さりげなくそういう会話をするにふさわしいセリフを知りたいのです。
261名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/23(月) 19:48:57 0
必要性が本当にあるのかよくわからんギミックを仮定して
それがどうこういうのが学問なのだよ。
262名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/25(水) 09:46:57 0
誰か北海道(夏期講座)に行ってる人いる?
263名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/25(水) 14:36:50 0
>>261
じゃあ、分散形態論にはimpoverishmentを仮定することで得られる
何らかのメリットがあると思うのですが、そのメリットは何でしょうか?

ちゃんとDMを理解してないので、impoverishmentが
なぜ仮定されなければならないのかわかりません。
264名無し象は鼻がウナギだ!:2010/08/28(土) 08:25:59 0
仇ちゃんいい子だからはやく出ておいで
265仇鱒:2010/09/03(金) 14:40:54 0
ちょいとご無沙汰。糞暑くて2ちゃんでレクチャル気力も
なかった。つーか、変質者の仕事などでドタバタっていた。
ま、そんなこんなであるが>>250にカルーセル真紀しておく。
自然言語処理だが、これはぶっちゃけ工学であり理学つーか
科学じゃない。だから結果オーライで実行例が現実とマッチ
する限り何を仮定しようが何も仮定しまいが構わない。だか
ら正直なところ理論言語学プロパーがゆうパーサーと自然言
語処理プロパーのゆうパーサーを同列に論じることはできな
い。で、それはええとして、今ある糞雑誌を斜め読みつーか
縦読みしていて今までモヤモヤしていたことが払拭された。
LCSを見ていて今まで「何かに似ているな〜」と思ってい
たのだがようやく何に似ているのか分かったわ。ジャケンド
フの概念構造とかじゃなく、アレだよ。アレつーのは認知ぶ
んぽーのアノ絵だ。分かる香具師には分かるかと思うが、
影凸のLCSは認知ぶんぽーのアノだんごの絵そのものだ。
LCS見ててアホらしさがどうにもこうにもぬぐえなかった
理由が10年たってようやく分かったわ(ワラ)仇ちゃん
成長したわ(藁)

つーか、ハウザーはその道の人には「ゴッドハンド」を持って
いることで有名だったようだな。ま、生成系には「ゴッドブレ
イン」をもっている香具師もいるけどな。ははははは。うむ。
266仇鱒:2010/09/03(金) 14:41:56 0
どうでもええが、最近のわしの中のヒットはコレ↓な。
http://www.youtube.com/watch?v=nSPtz7wVDHI
わしのツボにはまったわ。うむ。

映像と音楽のコラボつー点ではコレ↓もナイスである。
http://www.youtube.com/watch?v=v5QLZ4oj_6A&feature=related

てなことでホットスポットからカルーセル真紀であった。うむ。
267名無し象は鼻がウナギだ!:2010/09/03(金) 21:37:19 0
>>265
LCSとあの絵ってどれ?どういう点で似てる?

Hauserの件,事実だったらかなりがっかりー.いい研究してると思ってたのに.

仇ちん,体弱いんだから倒れんようにのー.
268名無し象は鼻がウナギだ!:2010/09/04(土) 06:09:02 0
>>265

人間の言語とか概念とか対象が同じなら、それを表すものに何がしかの
類似性があるのは当たり前では?
269仇鱒:2010/09/05(日) 05:19:27 0
ほんと糞暑い。糞暑くて寝られん。で、腰痛くて寝ることもできんから
カルーセル真子。でだ、わしにゆわせると、認知ぶんぽーのあの絵と
LCSのあの「絵」はノーテイショナルなヴェアリアントにすぎないと
ゆうことだ。まあ、どちらも認知と言語のインタフェイスを「絵」にし
たものだから似ていて当然とゆえば当然だが、認知ぶんぽーのあの絵に
何も説明力がないのと同じようにLCSのあの「絵」にも何も説明力が
ないとゆうことが。それはとうでもいいとして、最近ちょいとうちの
ガキがヴァン・ヘイレンに凝り出して一日「パナマ」やら「ジャンプ」
を聞きまくっているのだが、あれだ、この↓曲を聴く限り
http://www.youtube.com/watch?v=_mTUMmJBXDw
Everybody wants someではE>Sのスコープがデフォのようだな。ま、
ロッカーと理論言語学者のジャッジは似ていると(ワラ) ちなみに
今ガキにロックのレクチャーをしているのだが、ガキはブリティッシュ・
ロックよりもアメリカン・ロックの方が受け入れやすいようだな。ま、
乗りやすさというかテンポの取り方ではアメリカン・ロックの方が
アクセプトしやすいからな。ま、そんなこんなでブリティッシュ・
ロックはやぱ大人のためのロックかなと思う次第である。うむ。さて、
ちょいと仮眠とる。

どうでもええことだが、先日四人囃子のセッションライヴ見てきた。いや
はや、日本のプログレをつくってきた人たちだけあり演奏はピカイチで
あった。うむ。
270名無し象は鼻がウナギだ!:2010/09/05(日) 13:26:48 0
認知ぶんぽーは、「記述」が目標であるのは周知(羞恥)の事実なんじゃ
ないの?

生成ももろ循環論だし、こうなってくると語法研究が一番おもろかったり
する。
271仇鱒:2010/09/05(日) 18:11:52 0
やれやれ、今日も失禁だった。自分に乙。ジュギョーまだ始まって
ないが既にご多忙モードである。うむ。んで、ちょいと吊られると、
掃除機、記述がどうのとか説明がどうのとかゆってるようじゃダメ
である。ハードサイエンスだろうがビッグサイエンスだろうがどれ
も原則記述である。もちろん言語学も記述である。ただ、書きよう
によっては、つまりプレゼンの仕方次第では説明のように偽装でき
るとゆうだけである。ぶっちゃけた話し、ハードサイエンスの世界
でもネ申でも想定しない限りどれも記述である。もっとゆうと、
説明とゆうのはネ申のなせる技であり、わしら下々の人間は記述し
かできないのである。そうゆうもんだ。てか、ほんと、あらためて
糞哲学書を読んで思ったが、マジで哲学とゆうのは要らんわ。
哲ガクシャほど頭使わん香具師はおらんわ。メタ言語使ってことば
遊びしてる暇あったら自分の頭使って自分のことばで語れといいた
い。つーか、哲学やってる香具師はおしなべて作文ヘタだな。ろく
な日本語書けないのに思想がどうのこうのとかヴァカじゃなねぇか
と思うわ。うむ。ま、それはええとして、来週の土日認痴言語学会
が池袋であるんだな。わしちょいと週末池袋でデートするのだがそ
の気になったらちょいと立教に寄ってみるかな。
272名無し象は鼻がウナギだ!:2010/09/05(日) 19:23:32 0
人間は記述しかできないというなら、そもそも記述と説明なる二分法をもちだす必要がなかったことになりますよね。
生成文法の初期からあるキータームを否定してしまっても大丈夫なんですか
273仇鱒:2010/09/05(日) 20:18:01 0
ちょいと吊られるか。うむ。んで、まず説明だが、統語構造というか
言語の形式は意味から逆算することはかなりムズイ。さらに、生物言
語学がどんなに発展してもバイオロジカルな点から言語現象を捉える
こともこれまた99%不可能。つまり、言語の形式というのはどこに
もリデュースできないし何からもデライブさせることができない。つ
まり、言語の統語現象というのは翻訳不可能というか再解釈不可能な
ものである。だからこそ言語の中でもとくに統語というか形式は説明
不可能である。あと、チョムが生成ぶんぽーをどう位置づけていたか
だが、ただ単に明示的な定義でI言語を定義するとしかゆっとらん。
で、そのI言語の定義とゆうのは他ならぬ自然言語の記述に他ならな
いのだよ。で、自然言語の記述とゆうのはぶっちゃけたハナシ、構文
レベルでしかできない。そうゆった意味でもアホチョムがゆうように
構文が格下げされることもなければエピフェノメナとゆって軽くあし
らわれることもない。ま、そんなもんだ。てか、説明とゆうのは立証
とか証明とパラフレーズしてもいいが、この意味での説明とゆうのは
そもそも公理とゆうものが判然としていないとハナシにならん。が、
生成ぶんぽーではこれまで何が公理かそれすらコンセンサスを得てい
ない。だから説明とかゆうのはまったくもってアッチの次元のハナシ
なのだよ。ま、そうゆうことだが暑いから今日もアイス3つ喰った。
うむ。
274名無し象は鼻がウナギだ!:2010/09/05(日) 21:11:05 0
mere description
275仇鱒:2010/09/06(月) 20:58:04 0
やれやれ、わしだよ。あいかわらず猛暑な今日この頃である。
今日はアイス2つと桃水1箱胃袋に納めた。うむ。それはそ
うと、今度出るある本の宣伝が既にされちゃってるがこの段
階にきて変質者の仕事が暗礁に乗り上げてしまっている。
熊った。本当に熊った。わしが高望みしすぎているのかもし
れないがわしは仕事面では一切妥協しない男だからこれだけ
はしゃーない。ま、コッチのハナシだが。うむ。で、「また
論文レポヨロ」と催促されたのでサービスでまたしてやる。
その気になったら、であるが。
276仇鱒:2010/09/06(月) 21:10:19 0
あ、そうだ、どうでもいいことだが、『トイ・ストーリー3』いいぞ。
わしはお盆で帰省した時に見たのだがうかつにも完全にはまってしま
った。思わず「うわっ!」とか声に出しちゃったし、涙腺がゆるんで
しまった。『トイ・ストーリー3』はマジでええ。見て損はない。あ
と、これまたどうでもいいことだが、帰省中に『2012』をDVD
で見たのだが、いやはや『2012』もえかった。わしの中では
『タイタニック』と同じくらいよかった。映画としての娯楽性も十分
イケてるし、わしの好きな「自己犠牲」的なところも随所にあり4回
ぐらい泣いたかと思う。アクション映画としても十分楽しめるし映画
としての完成度はかなり高いと思った。あ、これまたどうでもええこ
とだが、『トイ・ストーリー3』もよかったが『チャーリーとチョコ
レート工場』も必見である。わしは『アリス・イン・ワンダーランド』
でデップに萌えて『チャーリーとチョコレート工場』を見たのだがい
やはや、『チャーリーとチョコレート工場』の映画の完成度にもたま
げた。アメリカ映画はやぱ健在だなと思った次第である。うむ。ま、
そんなところだが久しぶりに映画レポをした。うむ。
277名無し象は鼻がウナギだ!:2010/09/07(火) 00:46:31 0
仇鱒(牡蠣)先生のことだから、もっと深いレベルで「記述」しかないって
言ってんだろうけど、素朴に言えば、例えばK野・T貝先生の機能論的制約は
「記述」、んで、「何故そういった制約が課されるのか」が説明となります
わな。それでいいんじゃね?

それはさておき、仇鱒(牡蠣)先生、映画を観る目養った方が良いんじゃ・・・
278名無し象は鼻がウナギだ!:2010/09/07(火) 02:54:28 0
Can I ask you something?
Suppose anyone has learned this kind of grammar enough, he or she will be able to speak English as fluently as natives?
279名無し象は鼻がウナギだ!:2010/09/07(火) 02:56:11 0
Just to make sure what I'm thinking is right,
is it too much to ask Mr 仇鱒 to speak English here?
280仇鱒:2010/09/07(火) 06:17:19 0
おはよ。いろいろあって枕高くして眠られない。うむ。
んで、カルーセル真美。

>例えばK野・T貝先生の機能論的制約は 「記述」
記述は記述でも実は見る人が見るとかなりトリッキーな
記述だったりする。まあ、これらのことは一連の仇組の
論文やらこれから出る論文を見てみればいろいろ分かる
ことかと思う。

>「何故そういった制約が課されるのか」が説明
そのwhyに答えているのがいわゆる仮説であるが、そ
の仮説も単なる事実の一般化にすぎない。で、その事実
の一般化つーのは事実そのものであるから、結局は事実
を事実でパラフレーズしているだけのハナシである。
で、もっとゆうと、書き方が悪いとまさにあるデータで
仮説をつくって、その仮説でまた同じデータを「説明」
していたりする。ようするに、生成ぶんぽーで使われる
説明のツールとしての仮説はすべてフォーマルに定義さ
れているからこそ、言語の形式を分析する限りそこには
必然的に議論の循環が見られてしまう。生成ぶんぽーが
生成ぶんぽーである限りこれは避けられないことであり、
これを断ち切るには生成ぶんぽーが生成ぶんぽーである
ことを断念せねばならない。
281仇鱒:2010/09/07(火) 06:18:14 0
>それはさておき、仇鱒(牡蠣)先生、映画を観る目養った
>方が良いんじゃ・・・
そっか・・・。まあ、わしは逃走派しゃんと同じくらい映画
にはうるさい方だが、上で紹介した映画は映画そのものので
きとしては非常にいいと思う。若いときはヒューマンなもの
に萌えいかにもヒューマニズムまんせ的なものに萌えていた
が、この年になると逆に映画に娯楽性を求めるようになって
きた。んで、娯楽性とゆう映画の本質からゆうと上の映画は
どれもわしの中では合格点かなと。最近、こうなんとゆうか、
テレビや小説や漫画じゃ表せないものをちゃんと映画が作り
出せているかとゆうことにわしの関心は移りつつある。うむ。

>Can I ask you something?
ダメw てか、聖書舐めるように読んでる香具師でも不道徳
なことをする。ギターの教則本ばかり読んでいてもギターを
弾き倒すぐらい弾かないとギターはうまくならない。同じよ
うに生成ぶんぽーをどんなに勉強しても「英語」をちゃんと
勉強せんと英語がペラペラなるはずがない。つーか、掃除機、
英語をぺらぺらしゃべれることが要求されているのは日本人
の0.001%もいない。そして、その0.001%の中に
は藻前もわしも入っとらん。だから英語なんか必死になって
勉強する必要はないし、そんな時間あるなら別の勉強しれ。
うむ。人生は短い。時間は有効に使わないといけない。
282278
>>281
Hi, 仇鱒.
If that's what you think about grammar,
let me suggest that you stop learning this stupid generative grammar immediately, and start studying real English.
You know what I mean by real English?
It's about daily conversations, like the ones native Americans do in their daily lives in situations such as homes, company offices, travelling, and telephones.
That would be more fun, more helpful in making foreign friends, and more interesting.

Anyway, how do we pronounce 仇鱒?