上代特殊仮名遣い

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597名無し象は鼻がウナギだ!
>>576
> kwi、gwi、gwi 〔kwe の誤?〕、gweは鎌倉時代初期(13世紀初頭)に消滅した。これはwi、weの消滅と平行している。
なるほどクヰ、グヰという音があったようだ。クヱ、グヱ、‐ムとともに、歴史的仮名遣として掲げている辞書もある。
しかし普通の辞書は載せていない。字音仮名遣というのはどうなってるんだろうか。
ところで、上代人はキ乙に「貴」をあてている。キ乙が kwi2 のような音でなかったとすれば、w の要素は無視して使ったことになる。
wi と同時期に消滅したと考えられれば綺麗だが、kwi はそんなに遅くまで残っていなかったかもしれない。

>>595
> 子(コ甲)の祖形を*kunaとした村山七郎などが、典型だな。
村山は *kuna〜*kuηa > *kua > ko1 という変化を推定している。
金石文や推古期遺文がコ甲に「跪」「土偏に危」をあてているのは、*kua の段階を写したものだろう。