532 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/02/20(土) 21:34:56 0
>>531 磐姫皇后の作では
君が行き 日長くなりぬ 山尋ね 迎へか行かむ 待ちにか待たむ (万葉集第二巻85番)
きみがゆき けながくなりぬ やまたずね むかへかゆかん まちにかまたん
これも主格を表す格助詞がないか、少ない。
古文には現代文と違って
・助詞がない表現
・係り結び表現
という違いがあるが、助詞が無い表現については
日本語がもともとは「主語+動詞」の語順だからであり
上古から現代まで、アイヌ語経由で良く説明できる。
>>501 業務連絡
Imekanuさんの口承資料の中にeukopi がありました。
boro rui kunip setur noshki ke eukoobi makke shirki chiki ユーカラ集28 p33
「大きい 過ぎる である者 背中 真ん中 互い それ 広がり 開く そう あったので」
eukoobi(+1)は < e(±0)-u(−1)-kopi(+2) あるいは< e(±0) -u(−1)-uko(±0)-hopi(+2)
e(±0)は主格で、seturを指しています。
一方のuwekoppa(+1)は、分かれて去って行く人に焦点があります。
to separate/diverge ニュアンスの相違があるのかもしれません。
534 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/02/21(日) 05:00:09 0
>504 ewkotuymaのe-は理由を受けている可能性があると思います。田村辞書の記述もそうなっています。 が、旭川方言の例eukouynaは面白いですね。それが理由を表しえないのであれば、 別の解釈が必要になるでしょうね。
>>534 A
neno an ikonnot anak an=nukar ka eramuskare ruwe ne yakka ikianeypeka
tan an homa aynu or e=kus na sekor anpe caca kamuy patek ie yakka anpe korka
okkypo utar ka sine itak eukouyna wa nei
B
tu pirka itak re pirka itak epunpa rok pe pone un kur (u) hoynukinra sine itak
eukouyna hawe ene okay 直接Cにつづく
C
kamuy okay akusu somo an pe tapne apkas ne ya tap ne hawas ki wa sine itak
eukouyna
D
hoski etuk kur ponepone un kur iwan rametok osi etuk kur (u) hoynukinra
iwan rametok ukarari na osi etuk kur si aspe tanne iwan rametok osi etuk kur
si aspe takne iwan rametok etuk wa arki si aspe takne si aspe tanne
sine itak eukouyna hawe ene okay
E
si aspe takne si aspe tanne sine itak eukouyna
以上kinarapuk口述 A1983アイヌの民話1p49、B1988アイヌ民話p208
C1988アイヌ民話p209、D1988アイヌ民話p226、E1988アイヌ民話p227
ABCは理由の可能性が残る(但しBCは、hoynukinraがあることから、主語か?)
他方、DEは明らかに「焦点」は動作主の主語です。
F hoski etuk kur (u) hoynukinra iwan rametk osi etuk kur poneponeunkur iwan rametok etuk wa arki〜〜si aspe takne si aspe tanne tu pirka itak re pirka itak eukakuste iki rok pe (u) hoynukinra poneponeunkur sine itak eukouyna wa kinarapuk口述 平成3年度『オイナ(神々の物語)2』 p50 tu pirka itak re pirka itakから、理由とも考えられますが、 iwan rametk/ poneponeunkur/ si aspe takne/ si aspe tanneから動作主が「焦点」とも 考えられます。 Bも引用文の前にiwan rametk/ si aspe takne/ si aspe tanneが出てきます(Fと同じです) 。
537 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/02/23(火) 13:19:02 P
誰か、「潰す」はアイヌ語でなんていうかわかる? 組織を潰す、とかのほうの潰す。 できればカタカナで読み方も教えてくれると嬉しい。 お願いします
wente ヱンテ ウェンテ
539 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/02/24(水) 06:29:57 P
>>538 ありがとうございます!!助かります!!
「ぶっ潰す」も
wente ヱンテ ウェンテ
で宜しいんでしょうか?それとも、「ぶっ潰す」だと別の言葉になるのでしょうか?
宜しくお願い致します
540 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/02/24(水) 06:41:46 P
あ、ちなみにこの「ぶっ潰す」は、よく悪役とかが 「この糞野郎!!ぶっ潰してやる!!」 とか言いますよね?その場合の「ぶっ潰す」アイヌ語でお願い致します
>>535-536 「明らかに」は言いすぎだと思いますけどね。
可能性というならどんな可能性だってあるわけで、妥当な分析かどうかとは別です。
ただ、確かによくわからない表記ですね。何よりまず、元の録音を聞きたいところです。
韻文中の行頭のeは虚辞と区別するのは困難です。ちょうど5音節になってますし。
ポジティブに考えるなら、ukouynaの他動性を明示するためにeが冗長についているのかもしれません。
>>541 eukopiの適例 homa kashi hotkep ho[sa]shi hotkep eukobi eukobi ユーカラ集27 p132
用例が複数あるので聞き間違いではないのでは、もちろん虚辞の可能性もあります。
虚辞や音韻転倒と片付けるのは、簡単ですが。
口述ではなく話者自身の筆録資料で、且つそもそも他動性が問題とはならない3項動詞の例として
A
shirun menoko wem menoko tan chise up soroho euweshikte shisak Nupur mat utar〜
ユーカラ集26 p138
euweshikte(+2)< e(±0)-u(−1)-esikte(+3)
esikte(+3)は、senryopako(千両箱 手段) pu(倉 目的語で場所) a(主語)=esikte(いっぱいにする)で
「主語」、「目的語である場所」、「手段」の3項を取ります。
shirun menoko wem menokoが「主語」、tan chise up sorohoが「目的語である場所」で
< e(±0)-u(−1)-esikte(+3)のu(−1)が、「手段」を標示しています。
「汚い女悪い女どもが、この家の中を、互いに(自らの存在を手段として)いっぱいにしている」
B
kotan pa wano kotan kesh wano〜〜ampa menoko utar pon moshir un kur 〜〜
inne kunip chish hau konna〜〜tan boro chise inne utar euweshikte〜〜ユーカラ集28 p161
ABともに主語が複数あるいは複数形で、焦点がshirun menoko/menoko utar/inne utarです。
また質問ですみません。 アイヌ語で「ヤッカ」って潰すって意味なのでしょうか? 調べてみたら「〜をつぶす」と出たんですよ。 でも、前にここで聞いた時は「ウェンテ」って言われたんですよね。 確か「ウェンテ」って壊すって意味じゃないのでしょうか? どっちが正しいのかわかりません。 宜しければ、正しいほうを教えてください。 お願い致します
yakuあるいはyakpaは「卵」など形のあるものを壊す 形のないものには使えない 一方のwenteはkotanなど、形のないものにも使える 「組織」ならwente
547 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/02/26(金) 20:09:15 0
>>541 A shirun menoko wem menoko tan chise up soroho euweshikte
B tan boro chise inne utar euweshikte
@AとBでは「主語」と「目的語である場所」の順序が入れ替わっています。
まず、この点で< e(±0)-u(−1)-esikte(+3)のe(±0)が、動詞の直前に置かれる語ではなく
それ以外の語を指すために、わざわざ「eそこで」を付加したという考え方は消去できます。
Aさらにeuwesikte(+2)は< e(±0)-u(−1)-e(+1)-sikte(+2)と分析できますので、
e(±0)で、ことさら他動性を示す必要はありません。
Bまたsikte(+2)で、且つe(+1)の前接ですので、3項動詞に於ける「目的語」
「手段・場所」を表す接辞の順序は不定という点にも抵触しません。
C最後に虚辞とした場合、eukopi/eukoopi→ e1/u2/ko3/o4/pi5(5音節)のように、また
kamui chikirbe rikun kakenchai ranke kakenchai Eereweuse ユーカラ集27 p146
神の着物が 上のかけ竿 下のかけ竿を たわませる
Eereweuse(+2)< e(±0虚辞)- e(+1)-rew(語根)-(r)eu(重複)-se(+1)→e1/e2/rew3/eu4/se5
Imekanuさんの癖からいって、もし虚辞を挿入するのなら、この場合動詞価を変える
恐れのあるeよりも、同音であるuを付加する可能性の方が高いのではないでしょうか。
548 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/02/27(土) 15:40:57 0
この点 千歳方言(中川辞典)では常套句としてrikun kakenca ranke kakenca koerewewse koerewewse(+2)<ko(±0虚辞)-e(+1)-rewewse(+1)で、虚辞はkoを使用しています。 千歳方言(中川辞典)では、虚辞としてu/ko/ipを所載していますが、eは未記載です。 u/ko/ipのうち、uの使用頻度が最も高いとされています。 もちろん同音の連続の場合は、敢えて虚辞とはしませんが。 さらに、静内方言(奥田語彙集)でも、虚辞の使用頻度には明確な差があります。 eは3例、koは19例、ipは107例、uはここでも使用頻度が最も高く、200例です。 なお、旭川方言でも、虚辞はuの使用が圧倒的多数で、散発的にipが現れるに過ぎません。 以上の点から、旭川方言のeukouynaのe、幌別方言のeuwesikteのeを虚辞とするのは 無理と考えます。
なるほど。 私自身は話者による動詞価の「間違い」ではないか、という考えをぬぐいきれませんが。 いやむしろ「間違い」でなく、たんに音節数あわせではないか、と疑っていますが。 ただ、何か意味がある、という考えも面白いと思います。 ただ、すみません、まだよくわかりません。 shirun menoko wem menoko tan chise up soroho euweshikte で、なぜ「焦点」がほかではなく「動作主にある」と考えられるのでしょうか。
550 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/02/28(日) 11:18:06 0
>>549 p137
〜〜ponya umbe neike(ポンヤウンペの方は) kaibok unkuru pon Akor yupi shinere wa(変装して)
kanies annot shirun menoko tumbu otta Ahun wa(カニエサンノッ女の家に侵入)〜〜
〜〜kani esannot shirun meni[oの誤記]ko wem menoko ochiu tushtek kap
kinin tushtekkap ne rok okai〜〜カニエサンノッ女腐った悪い女を性の虜にする
p138〜〜shirun menoko wem menoko tan chise up soroho euweshikte
「汚い女悪い女どもが、この家の中を、互いに(自らの存在を手段として)いっぱいにしている」
shisak Nupur mat utar opittano shike toko ur ar kushte wa
御立派な(嫌味か?)カニエサンノッ女腐った悪い女が自らに霧をめぐらせて(演出して)
tan teta Abe samta sap wa ubar oshuke wa uko ime kare
この腐った悪い女の家の中でポンヤウンペと仲睦ましい様子をする
newa ambe Tunibok um mat rushka kusu
その光景を外から見ていたポンヤウンペの許婚のTunibok女は怒って乱入し
kaniesannot Shirun menoko wem menoko etamnereko tui orowa tam shiri kata
uwe ush hu[eの誤記] tap ne iram tuipa humashne
カニエサンノッ女腐った悪い女を何度も斬り斃し、肉片が鞘まで付着したが、
驚いたことにまた息を吹き返した。
Kaniesannotの描写が主で shirun/wem menokoなのにshisak Nupur mat utarであるから
すなわち euweshikteとshiketoko urar kushteは対になっていて またshirun/wem menokoとshisak Nupur mat utarも対で 家の中でのカニエサンノッ女とポンヤウンペと仲睦ましい様子を描写しています。 euweshikteはshirun menokがポンヤウンペの側であたかも何十人もいるかのように あちらこちらと、いろいろ動き回って世話をする様子の比喩 shiketoko urar kushteはshisak Nupur mat utarの神々しい演出の様子の比喩
ここは分かりにくいところですので、補足しますと。 確かに、萱野蓮池訳では「腐った女悪い女がこの家にいる大勢の女の、その霊力 それら全部の目の前に霧をめぐらせ」で、 tan chise up soroho euweshikte shisak Nupur mat utarを目的語としています。 しかし、ここは動詞価の点から sisak Nupur mat utar(主語−1) opittano sik-etoko(場所−1) urar(目的語−1) kuste(+3)で 主語はsisak Nupur mat utarでなくてはなりません。 その証拠にp140 shirun menoko ituren hetap neptap teta ki hawe shiyoro Ayaikoreで shirun/wem menoko≒iturenですので、shirun/wem menoko=sisak Nupur mat utarと なることが分かります。 eshikte(+3)とkuste(+3)どちらも、わざわざ3項動詞を使って「対句」としています。 以上から「焦点」が「動作主」にあると考えました。どうでしょう?
もし 「腐った女悪い女がこの家にいる大勢の女の、その霊力それら全部の目の前に霧をめぐらせ」なら sisak Nupur mat utar sik-etoko(目的語場所)で opittanoをsik-etokoの後に置く方が良いのでは。 この部分の私訳は 「腐った女悪い女が、この家の中を、互いに(自らの存在を手段として)いっぱいにし、 (腐った女悪い女が、この家の中で、あたかも何十人もいるかのようにあちらこちらと、 いろいろ動き回って世話をし) 腐った女悪い女(の憑き神)である御立派な霊力をもった女達も 皆で、目の前に霧をめぐらせ 今や ここ 火(囲炉裏)の側に出向き 互いの口にそれを炊事し、互いにそれを配る (今まさに、ここ火の女神の前で 婚姻の儀礼をする) その光景を ちょっと待ったとばかりポンヤウンペの許婚のTunibok女は怒って乱入し」 となります。 なお up1/ so2/ro3/ho4/ 4音節 e1/u2/we3/shik4/te5/ 5音節 shi1/sak2/ Nu3/pur4/ 4音節 mat1/ u2/tar3/ 3音節 o1/pit2/ta3/no4/ 4音節 sik1/-e2/to3/ko4/ 4音節 u1/rar2/ kus3/te4/ 4音節 wa1/ tan2/ te3/ta4/ 4音節 対句のu1/rar2/ kus3/te4/が4音節ですので、ことさら虚辞を挿入して e1/u2/we3/shik4/te5/のように5音節にする必要もありません。
554 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/02(火) 22:28:45 0
euweshikteを「あたかも何十人もいるかのように、いろいろ動き回る」と解釈する理由 ponya umbeが家に来る前、恋焦がれてkeshto hotke wa patek an ruwe ne rok okai p140 来た後はtan chise up soroho euweshikteの対比から「寝てばかり」のちょうど逆の意味に なるはずだから。またochiu/kinin tuspoとsisak Nupurも「対句」になっています。 そこで、A 平成3年度『オイナ(神々の物語)2』p50 iwan rametok etuk wa arki〜〜si aspe takne si aspe tanne tu pirka itak re pirka itak eukakuste iki rok pe u1/hoy2/nu3/kin4/ra5/D po1/ne2/po3/ne4/un5/kur6/E si1/ne2/ i3/tak4/C e1/u2/ko3/uy4/na5/ wa6/E e1/ne2/ o3/kay4/ hi5/D kamuy okay akusu e1/u2/ko3/uy4/na5/ wa6/Eのように、ukouynaのままなら、ちょうど5音節ですので 旭川方言では、虚辞はuの使用が圧倒的多数(u1/hoy2/nu3/kin4/ra5/D)であることを 考えるとe(±0)を虚辞とするのは無理です。 とすると、確かに5音節ですが、もしeが虚辞ではないなら、 eukakuste(+2)は<e(±0)-u(−1)-ka(位置名詞)-kuste(+3)と分析できます。 次に、B 同『オイナ(神々の物語)2』p34 @〜〜nep ka menoko an=kor rusuy kusu ene an hi iki=an hi ka somo tapan na hawokay=an kane ene menoko ahun korka an=kotustek an=kotustek hine okay=an rok pe A kanto kor kamuy tu pirka sonko re pirka sonko ukakuste kane Bsonno an=ki kaku wen pe ne kusu kamuy utar an=siknuka wa easkay pe anakne opitta an=siknuka wa an=hosippare kusne kusu tan te wano cikoeramu kamuy〜〜 他方ukakuste(+2)は<u(−1)-ka(位置名詞)-kuste(+3)で、e(±0)は付加されていません。 Aは、今話しの焦点になっているiwan rametok/si aspe takne/si aspe tanneが eukakusteの主語であるのに対し Bでは、@はupascironnop kamuyの自叙、Aは地の文、Bはkanto kor kamuyの自叙で、 Aを境にupascironnop kamuyからkanto kor kamuyへと話題の中心が交替しています。 すなわち@で焦点となっている主人公「私an」upascironnop kamuy(オコジョの神)ではなく B以降で焦点となるkanto kor kamuy(天界を統率する神)が、ukakusteの主語となっています。
>>544-546 遅くなってすみません、ありがとうございます!!
ウェンテでよろしいのですか!!とてもカッコイいです!!
本当にありがとうございました!!勉強になります!!
ついでに、難しいと思うのですが、「波動」はアイヌ語でなんて言うのかわかりますか?
おそらくかなり難しいと思いますので、わからなかったら全然大丈夫です!!
riratte
557 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/03(水) 19:28:32 0
arorkisne cia-an kor yan-an. こっそり 泣き ながら 島へ帰った こっそり 泣き有り 持つ 上陸しあり 不定人称の-anは、元来は動詞anだと考えるとわかりやすい。 「こっそり泣きがありました、そのこっそり泣きが 島への上陸をありを、持っています」 でもなんとなく意味が通るきがする。
静内方言 虚辞e 3例中2例 i=e-pakasnu hawki=an awa i=resu sapo HO u(虚辞)cis(+1) rimimse(+1) e(虚辞)rikna-puni(+2) an=resu kamuy arowaciki hanke-rep-un-kur kotan kor nispa kiyanne an=nu kane hotke=an wa oka=an awa nekon ne katu i=resu sapo cis(+1) rimimse(+1) e(虚辞)rikna-puni(+2)? an=resu kamuy tumpu-or-un-kur hetak hopuni sinrit oruspe yupo いずれも慣用的表現でrikna-puniに付加しています、奥田先生は2項動詞としていますが、 目的語はどれなのでしょうか? cis(+1) 、rimimse(+1)か? 虚辞e?の付加しない例 @ i=resu sapo cis(+1) rimimse(+1) u(虚辞) rikna-puni(+2) HO HE i-kokanu=an A a=kor sapo hemkewkata(間投詞) cis(+1) rimimse(+1) rikna-puni(+2) B a=kor katkemat ye kane cis(+1)cis(+1) rimimse(+1) rikna-puni(+2) C a =kor sapo cis(+1) rimimse(+1) rikna-puni(+2) あるいは、u(虚辞)⇒u(−1) e(虚辞) ⇒’e(−1) ⇒he(−1)、で自動詞化か?
>>556 ありがとうございます!
波動ってriratte でよろしいのですか?
できれば、カタカナで読み方を教えてくれると嬉しいです!
お願い致します!
560 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/04(木) 14:44:21 0
リラッテ
>>560 どうも本当にありがとうございます!!
リラッテ、かっこいいです!!
難しそうだったのに答えてくれて、ありがとうございました!
合成動詞 rimimse−rikna-puni(+1) すなわち rimimse(+1 自動詞転成⇒−1)−rikna(動詞構成要素 位置名詞)-puni(+2)と解釈して i=resu sapo u(虚辞)cis(+1) i=resu sapo rimimse-rikna-puni(+1) rimimse−rikna-puni(+1)を非合成動詞と解釈した場合 i=o-sura yan hawki=an o(±0)-rikna-ho(−1)-puni(+2)=an hine HO HE a=ki(+1動詞価を増やす接辞)-ho(−1)-puni(+2) rep-un-kotan のような例から i=resu sapo(主語) cis(+1)、rimimse(−1目的語) φ(主語)=e(±0)- rikna-puni(+2)で e部分接頭辞(±0 〜の頭)は、rimimse(−1)を指す。 i=resu sapo cis rimimse u(虚辞) rikna-puni(+2) HO HE i-kokanu=an このuは、虚辞ともu(−1)とも解釈可能? とすると、静内方言の虚辞eのうち2例は、虚辞ではなく、e(±0 )あるいは、he(−1)か?
残りの虚辞eの例 a=po=ho utar okkayo ka oka menoko ka an..oka e(虚辞) ki na a=korsi utar u-terke-re na kiyanne a=po=ho a=tura ki wa kim peka 千歳方言辞典にはenuki形動として、enuki awaそうすると enuki ki waそうして 例文 i=hekota no an ki ki wa e a e a enuki hewe ene oka hi ki kiは代動詞ki (+2)の音節合わせのための挿入 一方 kamui ka tapne kotan-kar ki ko moshir-kar ki ko utar tokse utur kot ne e-nu ki awa chi-nukar shisam chi-nukar-tono teke-kar kotan Satpor kotan nekona an wa幌別方言 enukiは< e(±0 〜の頭)- nu(+2)- ki (代動詞+2)で、他動詞語幹nu(+2)に前接して いることから、e(±0)は目的語を指し、utar tokse utur kot neを受けている可能性がある。 e(±0)が指示代名詞化して、動詞価に関しては、(±0)⇒(−1)となっているのかもしれません。 とすると e kiのeは虚辞の例ではなく、e(±0)で、前の文を受けているのでは? 沙流方言は未分析ですが、eを重複母音ではなく虚辞とするのはいろいろ問題が あるように思います。
564 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/05(金) 23:16:55 0
補足 ワテケさんの資料でも、やはりuが多いようです。
565 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/06(土) 11:15:10 0
訂正 ×enuki hewe ene oka hi→○enuki hawe ene oka hi ×utar tokse utur kot ne→○utur tokse utur kot ne enuki/e-nu kiは 代動詞ki(+2)あるいはnu(+2)等の最重要基礎動詞の 3人称(接辞はゼロ)における、「無人称」「一般人称」的用法か? e-nu ki< e(±0⇒指示接辞−1)−φ(無人称)=nu(+2)−ki (代動詞+2)
566 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/06(土) 23:41:39 0
A e(±0)の指示代名詞的用法 B 3人称(接辞はゼロ)の無人称(一般人称)化 沙流方言辞典 eposo(+2)< e(±0)-poso(+2) 〜を貫く 〜を通りぬける やっと治る oposo(+2) < o(±0)-poso(+2) 〜を通りぬける cf poso(+2) 〜を通りぬける 例文 iwan aynu-ikir eposo huci 6代にわたって生きたおばあさん ku=iki ayne k=eposo どうにか やっと治った 例文のe(±0)は、前の文を指しています。主語はhuci(3人称)とku=です。 千歳方言辞典の例文として okkaypo en=nukar rusuy ene ye hi ka isam pak en=nukar rusuy anan wa eposo kani ka okkaypo ku=nukar rusuy wa kes to ku=nukar rusy wa ene ku=ye hi ka isam a p このeposoは、副詞で、意味は「なおさら」と記述されています。 しかし、<e(±0)-poso(+2)で、主語は(3人称) okkaypoで、 e(±0)は前の文を指すとも 解釈できます。 eposokane副詞 なるほど やっぱり 当然のことながら またoposoには、後置副詞(〜を通して)としての用法もあります。puyar oposo inkar=an 以上から、動詞由来の副詞は、接頭辞e(±0)が指示代名詞化(−1)し、 ゼロ人称が、3人称から無人称化、一般人称へと変化したと説明することが可能です。 もしかしたらA指示代名詞的用法、B「無人称」という概念を導入する必要があるかも しれません。 どうでしょう。
567 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/06(土) 23:51:28 0
抜けてました あるいは、主語はkani ku=で、e(±0)はwaより前の文を指すとも解釈できます。 むしろ、こちらの方が「なおさら」という文意には適合的ですが。
568 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/07(日) 10:46:44 0
A ku=iki ayne k=eposo B kamui ka tapne kotan-kar ki ko moshir-kar ki ko utur tokse utur kot ne e-nu ki awa chi-nukar shisam chi-nukar-tono teke-kar kotan Satpor kotan C okkaypo en=nukar rusuy ene ye hi ka isam pak en=nukar rusuy anan wa eposo kani ka okkaypo ku=nukar rusuy wa kes to ku=nukar rusy wa A eposoの主語が、前の語の主語と同一の例 BC e-nu ki awaや eposoの主語は、それ以降の文の主語と同一と考えた方が 意味的にはより文意に適合的な例 BCは以下の例文のように、e-nu ki awaやeposoの前で、3人称の自叙@が終了して 主語が転換し、e-nu ki awa、eposoがそれ自体、いわば「地の文」Aになって、 後続の別の人物の自叙Bに続くと解釈することもできます。 @korka an=kotustek an=kotustek hineokay=an rok peA kanto kor kamuy tu pirka sonko re pirka sonko ukakuste kaneBsonno an=ki kaku wen pe ne kusu kamuy utar an=siknuka wa easkay pe anakne 「地の文」⇒3人称の無人称化、e(±0) の指示代名詞化⇒副詞化 という流れを想定できます。
569 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/07(日) 11:19:52 0
これからは妄想ですが、an=が一般人称を標示する以前は、3人称が無人称一般人称を 表していたのでは? 物語の中で、登場人物が複数出現する場合、ku=、ci=、an=、φ(ゼロ)=と 人物ごとに人称接辞を使い分けることも、φ(ゼロ)=が3人称以外を表し得ることの 傍証なのかもしれません。 いずれにしても指示代名詞的用法、「無人称」という概念の導入は必要だと思います。 どうでしょう?
570 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/07(日) 23:07:59 0
まとめ eposokaneが副詞であるなら @ he(−1) ではなく、e(±0⇒−1 )で、指示代名詞化 A poso(+2)の主語は3人称ではなく、無人称一般人称化 この@Aを肯定せざるを得ません。 @で、e(±0⇒−1 )の指示代名詞化を肯定できるのなら、 他動詞語幹に前接していない場合、 e(±0 )が他動詞の主語を標示し得る事も十分に可能性があります。
571 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/09(火) 16:36:31 0
良スレ
572 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/11(木) 20:33:45 0
アンヌムツベってどういう意味ですか?
574 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/16(火) 20:56:40 0
>>549 ス虫沢峠
延喜式常陸国最北の駅家「雄薩」(大子町関戸明神北大沢川に比定 山田説)の上流
大子町水貫と旧山方町(現常陸大宮市)久隆沢間にある地名
Dybowski sumpuy氷面にあけた穴 sum⇒「水」 知里地名辞典も合成の中で「水」
バチェラー辞典sumVi溺れる しかしMungi obitta sum wa okere、Nei seta sum wa rai
の用例から sumは溺れるではなく⇒水に浸かる
方言辞典 sum(+1)萎れる nonno sum花がしぼむ shum凋む(北千島)
sum(+1)は⇒水分が出る
沙流方言辞典 esum(+1)溺れる esumka(+2) 溺れさせる
esum(+1)溺れる⇒e(±0)〜の頭が、sum(+1)水に浸かる
以上からsumは名詞「水」、自動詞「水分が出る」「水に浸かる」
menasと sumが対になっていない地名の場合 sumは「水」、「水分が出る」となります。
たとえば、紫雲古津は鍋や西ではなくsum-un-kotで「水の湧き出る窪地」となります。
とすると、隣接の高萩市持山のユナカウス<inaw-kar-us-i 同市竜子山<tapkop や
水貫⇒貫井の用例から、水の出る所の意味で
ス虫沢とは<sum(水)-us-i 「水の湧き出る沢」となります。
なお近辺には旧美和町七内 古内 タバッコ峠<tapkop ?<tap-ka-o-p(知里説)等があります。
575 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/17(水) 21:08:22 0
大子町 ス虫沢<sum-us-i、タバッコ峠<tapkop、古錆沢<sat-pi 高萩市 ユナカウス<inaw-kar-us-i 、竜子山<tapkop 茨城のアイヌ語地名 このうち旧美和村の七内(ななうち)、古内(ふるうち)は 高萩市の猫内(ねこうち)が中世城郭の根小屋に由来すると考えられることから 内(うち)はアイヌ語のusではなく、おそらく和語と考えられます。 旧玉造町(現行方市)捻木のオチャク内貝塚は、地形が変化しており 何とも言えません。また日立市の須茂内(すもない)も同様です。 その点同じ大沢川流域で水貫集落より上流の北支流 大子町古錆沢(こさびざわ) は ス虫沢と同じくアイヌ語の可能性があります。 那珂川上流の那須地方には蛇尾川<sat-piがあり、周囲には大蛇尾川、小蛇尾川 大佐飛山、小佐飛山という地名があります(山田説)。 古錆沢はおそらく大沢川に対する小さいsat-pi沢の意味ではないかと思われます。 タバッコ峠は久隆川最上流の久隆上から曲がりくねった旧道頂上から南約200m 現タバッコ峠南東約700mの張り出し尾根標高408mの半独立丘がtapkop<tap-ka-o-p ? ではないでしょうか。 ごく狭い範囲でアイヌ語らしき地名が3つもあるのは、北東北以南では珍しいです。
576 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/18(木) 20:28:31 0
須茂内すもうち,すもない(茨城大学)、毛内、茶味内、下地内のような「うち」で 茨城県の地名でS音を伴わない場合、今までの何十例の検討からus-iではなく 和語の可能性の方が高い。 また大子町一帯の古称保内(ほうない)、房内(ぼうない旧茎崎町)、ぼんない等も 郡、郷、庄、保または坊等の土地制度に由来するものが多い。 アイヌ語地名比定の場合 @地形の一致または類似 A日本語の意味との対応あるいは類似地名の存在 ユナカウス<inaw-kar-us-i持山⇒入会山、ス虫沢<sum-us-i水貫、古錆沢<sat-pi タバッコ峠<tapkop、竜子山<tapkopなどは、@Aの要件を備えています。 一方S音を伴う、大子町殕石(かぶれいし)沢 八溝山頂八溝嶺神社から南東約3q 旧白河の関は北へ約20q 『常陸風土記』久慈郡 賀毘礼(山)とは方角が相違する。 殕石(かぶれいし)沢<kap-ri-us-i(皮を剥ぐ場所) あるいはkapar(平岩)us-iで アイヌ語らしい語感です。kapar-us-iは主に海岸に於ける地名ですので、 ここでは前者が候補になります。確かに近似音ですが、上記@Aの点で弱い。 殕石は見つかりませんでしたが、福島県本宮市青田には殕森という地名があり 背後には標高338mの山が存在します。また南東約1qに団子森<tapkop ?という 標高304mの独立丘があります。動物の皮剥ぎや解体は森(殕森)や山 (賀毘礼)よりも 水辺(殕石沢)の方が地形的に合理的です。 以上から 殕石<kap-ri-us-iは@の点では合理的ですが、Aの類例の存在では若干問題があります。
577 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/19(金) 21:53:07 0
タバッコ峠が、「たわむ」の語幹「たわ」「たば」(山の鞍部)+「こ(愛称)」と 解釈しにくい理由。 享和元年(1801)の道標には「はとう(馬頭)からすやま(烏山)とりのこみち(鷲子道)」 とあり、大沢川最奥の集落と緒川流域を結ぶというよりも、久隆川流域(旧道)と 那珂川本流、奥州街道を結ぶ意味合いが大きかったのではないだろうか。 旧道の最高点からタバッコ峠に下り、そこから尾根伝いに尺丈山(511m茨城栃木県境) 鷲子山(463m茨城栃木県境)の尾根を通り鷲子山神社、馬頭町烏山町に到る。 道標からすれば、タバッコ峠は尾根への入り口であって「山の鞍部」の意味ではない。 この点尺丈山の栃木県側旧馬頭町亭道地の寛政9年の道標には右とりのこ山 左小田野入檜沢(二つとも烏帽子掛峠を越えた緒川流域の地名)となっている事 から、タバッコ峠が主として大沢川最奥の集落と緒川流域を結んでいたのなら、 少なくとも、両者いずれかの流域の地名が刻字されるはずです。 従って 「たば+こ」とは解釈しにくい、あるいは美和村誌が別解を載せているのはこの為か? ちなみに網走川支流域にはtapkop-ene-rupespe「tapkopへ向かう峠道」 (知里真志保著作集3p293)という地名があります。
578 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/20(土) 11:29:43 0
Sum とMemに関して sumは名詞「水」、自動詞「水分が出る」「水に浸かる」 @野付郡春別川 永田地名解シュユペツ溺死川エシュムペツの略言 松浦武四郎 油川 A春刈古丹川 シユンカルコタン 松浦武四郎 油取所 Aは動詞kar(+2)から生成物の脂 @はsum(+1)の原義忘れられた結果esum(+1)と解釈したもの sum(+1)-petがあるなら、mem(+1)はどうであろうか? 青森県三戸町梅内 山田説によれば白滝明神池から < mem-nay 同じく場所は特定されませんでしたが、秋田県能代市二ツ井町梅内 梅内沢< mem-nay もしこれが正しければ<mem(+1)-nayで名詞形以外のmem(+1)が存在する可能性があります。 mem(+1)が存在するのなら、muk⇒muka、ap/apu⇒apaのように 自動詞を他動詞化する母音i, u, e ,(o)ではない、aが後続するmema(+1)があることになります。 とするとm→n mena< mema(+1)で、menaにもmena(+1) があることになります。 すなわち menaとはmem-anやmem-naではなく<mem-aという事になります。 女満別は<mem-an-petではなく、(n)がわたり音で <mema(+1) -petなのかもしれません。 mem(+1)冷水が湧くなら、もしかしたらmem-an(+1) 涼しいme-an<meean(+0)寒い と関連があるのかもしれません。 東北や北関東のアイヌ語地名は、北海道よりも古い語形があるような気がします。 どうでしょう?
参考までに バチェラー辞典4版 memmeute Vi to dry up sum(+1)萎れる(方言辞典)からmemmeute冷水が湧く⇒水分を出す⇒乾かす
580 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/20(土) 15:07:16 0
『袋田の滝』のアイヌ語名「シシメイ」<si(接頭辞大きな)-sum(+1水が湧く)-i(−1場所) まとめ memmeute Vi to dry upから <mem(+1)-mew(重複)-te(+1) 乾かす mem(+1) <冷水が湧く<水分が出る mem名詞「泉、湧水地」自動詞「冷水が湧く」 mena/mema<mem-a 名詞「泉、湧水地」自動詞「冷水が湧く」 cf muk⇒muk-a、ap/apu⇒ap-a自動詞を他動詞化する母音i, u, e ,(o)ではないaが後続 同じく Dybowski sumpuy氷面にあけた穴 sum⇒「水」知里地名辞典も合成語の中で「水」 方言辞典 sum(+1)萎れる nonno sum花がしぼむ sum(+1)は⇒水分が出る 沙流方言辞典 esum(+1)溺れる ⇒e(±0)〜の頭が、sum(+1)水に浸かる sum名詞「水、湧水地」、自動詞「水が湧き出る」「水分が出る」「水に浸かる」 とすると 袋田の滝の上流約700mにある地名「シシメイ」は <si(接頭辞 大きな)-sum(+1水が湧く)-i(−1場所)で、袋田の滝のアイヌ語名と 考えられます。 大子町が一時陸奥国に編入され、関戸明神付近に関が設けられた事や 『常陸風土記』の記述は案外事実を反映しているのかもしれません。
581 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/20(土) 17:05:37 0
最近月寒をツキサップと読む人が少なくなって、殆どツキサムになってしまった。
他県でアイヌ語っぽいのは、まだ自信がありませんが、 福島県境に近い 栃木県日光市の鬼怒川最上流川俣温泉北支流の錆沢 その近くの鬼怒沼山(2140m)の反対側の尾瀬周辺の地名 たとえば、尾瀬ヶ原の有名なヨッピ川<i-(h)opi? 尾瀬沼の三平峠下の群馬県片品村 片品川上流のトマブドウ沢 中ブドウ沢 沖ブドウ沢 尾瀬を<o-sepと解釈する人いますが、私ならトマブドウ沢<tomam (湿地)-putu(口)? もし、これらがアイヌ語なら、尾瀬は<o-sep ではなくtomam(湿地)でしょう。 北東北から苗場山の裏側の長野県秋山郷まで、途中猪苗代湖畔の中山峠で山が 多少途切れますが、人里に下りずに山伝いで行けます。 秋山郷はマタギのほぼ西限付近でもあり、鈴木牧之の『北越雪譜』『秋山記行』では アイヌのチセに似た特徴ある家でも有名です。 さらに、山梨県早川町奈良田方言、八丈青ヶ島方言とならんで方言島を形成しています。 音韻的にはu とoの混同、kiとciの混同が有名ですが、殊に前者は アイヌ語のuとoの音価と併行したものと考えたら面白いかもしれません。 ただ、秋山郷から西、千曲川沿いの平野を越えて、妙高(惣滝)まで及んでいたかは 分からないです。
583 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/21(日) 11:05:28 0
参考までに 奥鬼怒や尾瀬はアイヌ語っぽい地名の宝庫ですが、その中でもこれはと思われるのは 栃木県日光市の鬼怒川源流 日光温泉 オロオソロシノ滝 ヒナタオソロシノ滝 オロオソロシノ滝 <(p)oro-o-so-us-i 大きな滝のある沢 トマブドウ沢の反対側 群馬県片品村 片品川上流の靫(うつぼ)滝近くの 沖ジョウエン(沢の名前) 沖は奥の訛り <so-wen? 奥鬼怒へ行く道の障害故? ちなみに関東の平野部の内は、同じ地名でも「ない」「うち」両方の読みがあるので、 そこから、アイヌ語を特定するのは困難です。 沢や滝、水源地のような場所の特定できるものから、調査した方がベターです。
584 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/21(日) 16:47:32 0
袋田の滝のアイヌ語名「シシメイ」は東関東方言のiとeの混同と 母音iの前進的同化で、si-sum-i>sisime/i と説明が可能。 一方、西関東方言の群馬弁はrの脱落があるから、 奥「おくり」okuri>ok(u)i で沖「オキ」となる⇔反意語は「トマ」 exトマの耳 沖ジョウエンの近くの日向タキ沢、オロタキ沢 から 日向、ヒナタ⇔オロ とすると「オロ」は日本語? ヒナタo-so-us-i⇔オロo-so-us-i しかし、群馬弁のrの脱落現象とは背馳する。やはり(p)oro? 群馬弁や地名に詳しい方、ご教示お願いします。
585 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/21(日) 18:38:30 0
マタギが谷川岳(トマの耳、オキの耳)、尾瀬に来たらしい証拠 マタギ語事典 「トマス」(仙北の生保内 上桧内) 猿の集団の本隊より先にやって来る4、5匹の猿で、 先発隊の意味 とすると 奥「おくり」okuri>ok(u)i で沖「オキ」の「おくり」とは 群馬弁のiとeの混同から「遅れ」かもしれません。 トマス⇔オキ ⇒ トマ⇔オキ ちなみに「クラ」(仙北阿仁鳥海雄勝岩手) 岩場、崖の意味
586 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/22(月) 11:09:48 0
尾瀬、奥鬼怒のアイヌ語地名 東から西へ 栃木県日光市 @川治ダム野尻大橋近くの大滝沢上流のサツ沢<sat A川俣ダム馬坂沢上流のジャーコン沢<so-kor B川俣温泉北支流の錆沢 CD日光沢温泉オロオソロシノ沢、オロオソロシノ滝ヒナタオソロシノ滝< o-so-us-i 群馬県片品村 E片品川上流の靫(うつぼ)滝近くの沖ジョウエン<so-wen 滝返しの意味 F尾瀬沼のヨッピ川<i-(h)opi 福島県桧枝岐村 GH奥只見ダム大津岐川上流の二股に分かれた、大津岐峠下の 大ヨッピ沢、小ヨッピ沢<i-(h)opi 新潟県魚沼市 I奥只見ダム ミョウカン峠下の中ノ岐川二岐沢上流のジョウ沢<so JK奥只見ダム 中ノ岐川の灰ノ山下の、上カブレ沢、下カブレ沢<kap-ri L同じく 箱ジョウ沢<so オホコ沢から、箱とは「大きい」意味か? とすると、中ノ岐川自体が箱ジョウ沢か? 群馬県みなかみ町 M利根川上流小穂口沢上流のオクサビ沢<sat-pi
587 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/22(月) 22:53:16 0
関東地方に於けるアイヌ語地名の「ナイ」<nay 群馬県六合村の胎内沢<tay-nay? 新潟県湯沢町長野県栄村(秋山郷)との境の白砂山の下、白砂川上流の胎内沢 ちなみに新潟県胎内市にも胎内川あり 補足 沖ジョウエン<so-wen 「名詞+自動詞」型の地名 北海道浦臼町のフラウェンナイ<hura-wen-nay天塩町振老フラウェニ<hura-wen-i どちらも動詞価の点では、hura-wenとするのが妥当 「ス虫沢峠と水貫」のように意味の対応する日本語地名として 距離的にはかなり離れていますが、日光市川俣ダム無砂谷沢上流の「滝返沢」 奥鬼怒に向かう主要なルートだったと考えられますので、 日向o-so-us-i 日陰o-so-us-iのus やso-un-petのunではなく so-wenと解釈しました。 ス虫沢に関連して、sumがusに前接する地名として 北海道旧静内町の「ヲシユムシヘツ」 <o-sum-us-pet
588 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/23(火) 20:55:16 0
O群馬県六合村の胎内沢の下流白砂川のコメゴメ沢 すぐ下は「ヒジ曲リ沢」本流は「猟師ノ沢」下流で白砂川に合流する長笹川には「金山沢川」あり 「ヒジ曲リ沢」との意味の対応や、komke型や、kankan沢のような地名あることから komkomse(+1)ちぢれる<kom(折れ曲がった状態を表す語根)-kom(重複)-se(+1) komke(+1)折れ曲がる<kom(折れ曲がった状態を表す語根)-ke(+1) コメゴメ沢<kom-kom-a折れ曲がった沢 -aは自動詞を他動詞化する母音i, u, e ,(o)ではないa p→p pa→baのように開音節化した場合、有声化して聞こえる。 この点、kankan腸 を、知里先生は語源を <kar-karとしていますが 乙類の母音o と甲類の母音aの交替ではないでしょうか? N群馬県六合村の胎内沢 秋山郷最奥の集落は「切明」 tay-nayのような「名詞+名詞」型の地名として ut-nay yam-wakka-nay 補足 明暦〜元禄期の天領銀山平鉱山開発に関連した地名「金山沢」が中ノ岐川最上流にある。 (慶長年間に会津と沼田を結ぶ沼田街道の開設があり、三平峠下にも金山沢があり、 @〜Lの中で近代まで人跡未踏と言い得るのは、会津側のGHとNO) I中ノ岐川二岐沢上流のジョウ沢 L中ノ岐川上流の箱ジョウ沢 恋ノ岐沢上流のオホコ沢 「箱」とは日本語で、箱田、箱根等のように山川等に囲まれた意味で、箱ジョウ沢とは、 切り立った山に囲まれたジョウ沢<so。オホコ沢も恋ノ岐沢上流の長い沢であることから 「大箱」の訛りか? よって、ILとも滝の意味のアイヌ語<soに由来 日陰の方言「オロ」 裏ウラura>u/ora>oro 母音u/oの混同、母音の前進的同化、 但しrの脱落現象とは背馳 母音u/oの混同は秋山郷方言と併行する。
589 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/23(火) 21:01:46 0
訂正 @〜Lの中で近代まで人跡未踏と言い得るのは、会津側のGHとNO ↓ @〜Oの中で近代まで人跡未踏と言い得るのは、会津側のGHと白砂川のNO
群馬県みなかみ町利根川支流小穂口沢コゴメの沢⇒クサソテツの例を メールで教えていただいたので Oコメゴメ沢<kom-kom-aを⇒紫式部に訂正します。
591 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/24(水) 21:21:31 0
これらの地域の地形用語として ヒナタ(日向) オキ(奥>沖) オロ(日陰) トマ(手前) があります。 地図を見れば分かりますが、最も多く使われるのが「ヒナタ」、次が「オキ」です。 これらに対して、「オロ」や「トマ」は、かなり使用頻度が低いです。 たとえば、群馬県みなかみ町利根川支流宝川上流の「スズミ沢」 北斜面で「涼しい」に由来? この沢は地形的にはオロ(日陰)でもいいはずです。 現に、すぐ上流の矢木沢には「ヒナタグラ」という沢があります。 ※日陰の方言「オロ」 母音u/oの混同、母音の前進的同化 裏ウラura>u/ora>oro ※手前の方言「トマ」 門場口(とばくち)に由来? 岐は、叉路(分かれ道)に由来。 もし門場口が語源なら、もう少し使用頻度が高い気がします。 たとえば桧枝岐村大津岐川上流の「スクノウシロ」沢、群馬県片品村の「フノウシロ」沢 「スク」とは仙北(戸沢)マタギの「イワナ等の夏の沢漁法」の事ではないでしょうか? 「フ(語義は不明)」及び「オロ(日陰)」に関係する地名として、 東から白神山地青森県西目屋村「フガケ」沢(大沢川支流西股沢)、「フガケ」沢には 「スケム」滝、「モックリの上げ」、 暗門川支流大川源流「オロ」の沢、 鯵ヶ沢町赤石川支流に「フカミ」川、「フ」川、 「フ」川には3段の「アイコガ滝」があります。(赤石マタギ) また、「トマス」も同じ仙北 (生保内,上桧内) マタギの言葉で「先発隊」の意味です。 ともに、仙北という点でマタギ由来説も捨て難い感じがします。 まとめ @大滝沢上流のサツ沢<sat A川俣温泉の錆沢<sat-pi Bオロオソロシノ滝< o-so-us-i Cヒナタオソロシノ滝< o-so-us-i D沖ジョウエン<so-wen E尾瀬沼のヨッピ川<i-(h)opi F大津岐川上流の大ヨッピ沢<i-(h)opi G小ヨッピ沢<i-(h)opi H中ノ岐川二岐沢上流のジョウ沢<so I中ノ岐川の上カブレ沢<kap-ri J中ノ岐川の下カブレ沢<kap-ri K中ノ岐川の箱ジョウ沢<so L利根川上流小穂口沢のオクサビ沢<sat-pi M白砂川上流の胎内沢<tay-nay ジャーコン沢は音が多少相違するので保留、コメゴメ沢は撤回します。
592 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/25(木) 20:31:11 0
B アイヌ語らしい地名(A…ヨッピ沢オソロシノ滝等の@〜Lよりも自信なし)
山間部
T ジャーコン沢<so-kor/n U 川俣ダムのサッサミキ沢<sat-samatki? 類例が問題
V 土呂部ダム上流のオホッパ沢<(h)o-hoppa (h)opiの複数形なので可能性あり
W 日光市今市ダムのジャジ沢川<sat-pi
X 那須塩原市小蛇尾川南の遅野(おその)沢<o-so-un-(nay) 滝のある沢
すぐ南の、滝のある箒川上流を指した地名か?
Y 箒川上流中塩原のシラン沢川<sirar/n (沢口に幕岩あり)-(nay) 名詞+名詞で問題
平野部
Z 栃木県真岡市(旧二宮町)水戸部みとべ<net-o-p 類例 北海道の根田内net(寄り木)-o-nay
文治5年千葉常秀が源頼朝より、下野国の高岡,青谷(いずれも真岡市), 新渡戸の3郷を拝領
『新渡戸氏系譜』。この新渡戸の候補地の1つが水戸部 類例 宮城県南三陸町 水戸辺川
小貝川が八溝山系の南端にぶつかって川が湾曲蛇行し、寄り木が集まる場所
前述の八溝山系鷲子山上神社本宮神社は、北海道アイヌと同じくフクロウを祭る
[ 那須烏山町烏山大橋付近の笊内(ざるうち)<sar-us-i
類例 宮城県旧本吉町猿内、福島県白河市東上野出島字笊内、郡山市逢瀬町河内笊内
宮城県白石市福岡深内字笊内
ちなみに旧常陸国府の石岡市笊内(ざるうち現在の北府中3丁目の北、正上内)は疑問あり
場所不明、小貝川流域 「アイヌ語地名の南限
>>230 」の方からの情報です。
\ 栃木県真岡市?居主内(いぬしない)<inun-us-nay 漁のために滞在する川
類例 北海道士別市犬牛別川<inun-us-pet 鮭の溯上する小貝川のアイヌ語名か?
特定できれば<tay-nay 、<so-kor/n、<sirar/nからr-n→ n-nで、沢=nayとなる。
マタギ由来の地名 日光市於呂倶羅(おろぐろ)山<「オロ(日陰)」+「クラ(岩場)」
山王帽子山(2077m)の北側の山だから、なお会津田島にはマタギの宿があった。
593 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/29(月) 01:57:57 0
>>505 ツングースからモンゴルまで、ホトとかホトンは集落とか町とかの意味。
ツングースの一派満洲が中国の天下をとった(=清朝)から中国語でもフートン(胡同)が「横町」の意味に。
済州島は、高麗時代にモンゴル軍が駐屯して、朝鮮王朝になったあとはモンゴル人の子孫が万戸長の位をもらって
ヤギを飼ってたから、 済州島のkotanはモンゴル語経由でしょう。
594 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/03/30(火) 22:45:47 0
小樽の難解地名 於古発川 おこばち川
「ウコバチ」「ウクバチ」「ヲコハチ」
山田説u-ko-pas その他 地名研究家説 o-ukot+「いろいろ」
k〜h で、koppa /hoppa(+2) はkopi /hopi(+2)の複数形
-ci(複数接尾辞)は石狩、道東、沙流、千歳、幌別及び有珠で確認済み
o/uかつ「ヲ」で
「ヲコハチ」<(h)o(-1)-koppa(+2)-ci(pl)-i(-1場所)
意味 そこ(川尻)を何度も分ける所 「川の合流点」 現在の洗心橋付近
よって
オホッパ沢<(h)o-hoppaの類例 となり、
>>592 のVは、BからAに格上げします。
>>592 のZ 戦国時代の資料発見
kopi /hopi単数形とkoppa /hoppa複数形の使い分け アイヌ語の複数形は、反復や多回など、同時的複数のみならず異時的複数も表現する A 網走湖畔のpon-i-(h)opi-to onne- i-(h)opi-to i-(h)opi-nay B 尾瀬沼のヨッピ川<i-(h)opi C 大津岐川上流の大ヨッピ沢<i-(h)opi 小ヨッピ沢<i-(h)opi D 土呂部ダム上流のオホッパ沢<(h)o-hoppa E 於古発川おこばち川<(h)o-koppa-ci-i 上記ABは、比較的平坦な場所にある地名 Cは、沢筋が深い谷になっていて、合流点付近も狭隘 DEは、沢筋は谷になってはいるが、合流点付近は扇状地のように開けている ABCは、豪雨でもない限り合流点は変更しないが、 DEは扇状地のような地形のため、多少の雨でも川筋が変化する。 とすると (h)o+koppa /hoppa(pl)とは異時的複数で、少しの雨でも合流点が変化する沢の意味か また「オホッパ」「於古発」から、仮説どおり、o(±0)から ho(-1)が派生したものか
596 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/07(水) 00:45:05 P
>>529 おれは日ユ同祖論で古代日本を追っているが、大和は音読みでは昔は「テーワ」もしくは
「ティワ、テイワ」読んでいて、これはヘブライ語で希望を意味している。
和とはエルシャロームであり平安をも意味する。
当事の日本はペルシャ的な文化や仏教・密教が朝鮮や中国から入ってきて、そうした中東
やユダヤの思想にも非常に強い影響を受けていたと見てます。
それから、
>>529 以降のレスを見てみますと、2月ごろは日本語とアイヌ語の関係や共通点を
話されていたようですが、ちょうど私は樺太について調べていたときに奇妙な共通点を発見しましたので
ぜひ御意見をいただけないでしょうか?
アイヌ語で樺太島を「カムイ・カラ・プト・ヤ・モシリ 」(kamuy kar put ya mosir)といいますが 、日本の
初代天皇である神武天皇は神倭伊波礼琵古命(かむやまといわれひこのみこと)といいます。
(ちなみに樺太を満州語ではサハリヤン・ウラ・アンガ・ハタ=黒竜江の対岸の島)
平仮名で書くと違和感がありますがカタカナで書くと「カム・ヤマト・イワレ・ヒコ・ノ・ミコト」と
アイヌ語にどこか似たようなニュアンスになります。
大事なのは、神を現す「カム、カムイ」が前頭詞というか、一番前に来ていることです。
神という名詞を前頭につけるルールが存在するというのは言語的にも関係があるからでは無いでしょうか?
あとは「モシリ」や「ミコト」など対象を表す存在の名詞が最後に来ているという事です。
私はあまり言語には詳しくないのですが、アイヌ語を漢字に訓で当てはめるとどこか古代日本漢字文のような
形になってくるのではないでしょうか?
597 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/07(水) 21:19:17 0
やはり、いぬしないとは呼ばないので <inun-us-nayは×です。 Bランク追加 sum(+1)に関連する地名 福島県境に近い那須岳の南側、大佐飛山の北 那須塩原市の 那珂川最上流部 深山ダム付近の 大スミ川<sum(+1)-i(-1) 小スミ川<sum-i Bランク追加 「名詞+名詞」型 那珂川最上流部 木ノ俣川の ヒツ沢<pit-(nay) 蛇尾川上流部 カマ沢川<kama(-nay) 類例 宮城県大崎市鬼首温泉 岩入の「鎌内沢」 訂正 X 那須塩原市小蛇尾川南の遅野(おその)沢<o-so-un-(nay) 滝のある沢 すぐ南の、滝のある箒川上流を指した地名か? ↓ 蛇尾川下流の東北線橋梁付近に東遅沢、西遅沢があること。s音を伴う複数形usではなく、 単数形unの方が「おその」の音に近い事から滝が多くある箒川上流よりも、距離的に近い 大蛇尾川上流の落差30mの大滝を指した地名と考えた方がよさそうです。 蛇尾川が伏流する前の上流部分を<o-so-un-(nay)、伏流後を<sat-piと呼んだのかもしれません。 類例 栃木県塩谷町 会津鬼怒川線新高徳駅近くの遅沢川に合流する「オソ沢」 他県の<o-so-un-?の類例 @山形県東根市白水川上流の「遅沢」A山形県飯豊町白川ダム付近の「遅谷川」「遅谷」 B福島市 濁川上流の射撃場近くの「遅沢」C福島県只見町只見川支流叶津川上流の「遅沢」 D福島県北塩原村大塩川上流大字大塩小字「遅沢」沢名ではないが、そこから約4k上流に 大滝あり、元来は大塩川上流の沢名か?E福島県昭和村野尻川支流玉川支流の大字下中津川の 「遅沢」F福島県会津美里町大字尾岐窪 東尾岐川台前山(525m)近くの「遅沢」沢名ではない。 G福島県平田村大字上蓬田小字「遅沢」 沢名ではないが奥に九生滝という地名あり。 H福島県いわき市三和町下市萱の好間川支流の「遅川」
598 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/07(水) 21:40:34 0
抜けてました I秋田県大仙市淀川上流協和温泉近くの「オソ沢」
599 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/07(水) 21:49:08 0
訂正 I秋田県大仙市淀川上流 大字庄内<so-nay 協和温泉近くの「オソ沢」
600 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/07(水) 22:53:06 0
また書込規制になるかもしれないので、一応まとめておきます。 まとめ 秋田県大仙市淀川上流 大字庄内<so-nayの「オソ沢」が、<o-so-un (-nay)であるなら BランクT〜[以外に (但し、オホッパ沢<(h)o-hoppaはAランクで、Vは無し) 以下追加 H 栃木県那須塩原市の那珂川最上流部 深山ダム付近の 「大スミ川」<sum(+1)-i(-1) I 栃木県那須塩原市那珂川最上流部 深山ダム付近の「小スミ川」<sum-i J 栃木県那須塩原市那珂川最上流部 木ノ俣川の 「ヒツ沢」<pit-(nay) K 栃木県那須塩原市蛇尾川上流部 「カマ沢川」<kama(-nay) L 栃木県塩谷町 会津鬼怒川線新高徳駅近くの遅沢川に合流する「オソ沢」<o-so-un M 群馬県草津町の吾妻川支流「遅沢川」(厳洞沢) <o-so-un (JR羽根尾駅付近で吾妻川に合流) 近くには群馬県六合村の胎内沢<tay-nay(新潟長野県境の白砂山の下、白砂川上流)がある。
601 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/08(木) 20:00:46 0
補足 「オソ」=<o-so-un- の問題点として 新潟県村上市三面川では圧し罠を「オソ」と言う。「熊オソ」、他に「オシ」「オセ」。 「オソ」型の圧し罠の西限は長野県秋山郷、以西の信濃川流域は落とし穴を使う。 『東北マタギの習俗とアイヌの狩猟』等 「オソ」の語源 A「押し」に由来か? B「うつ(空)」に由来との説もある。 A「押し」四段動詞連用形だからi列甲類 B「うつ(空)」 u列は甲乙区別無し 有坂 母音交替法則 Tエ列乙類⇔ア列、Uイ列乙類⇔ウ列、Vイ列乙類⇔オ列甲類、Wイ列乙類⇔オ列乙類 有坂 母音交替法則からは、BよりもAの可能性の方が高い。 ただ、肝心の秋田では「オソ」を罠の意味では使わず、「オソ」は口笛の意味 罠の意味としては「ヒラオトシ」を使うのが一般的です。大田雄治『マタギ事典』 (長野県秋山郷在住の秋田マタギも「ヒラオトシ」、山形県小国町では「オオモノビラ」、 宮城県大和町「シャー」。なお「ヒラオトシ」の初出は『弘前藩庁御国日記』1803年) 「スク」「トマス」「フ」「オロ」等、語彙の点でも阿仁,仙北,(青森赤石)等の秋田マタギの来集は 19世紀初めより確認できるが、三面川マタギの来集は未確認『秋山記行』。弘化3年「単鷹山巣守 総代より中野代官所へ佐竹候領狩人取締願」嘉永2年「同取締願」『栄村史堺編編集委員会1964』 秋山郷在住の秋田マタギが、隣接の草津町の遅沢川を命名したと考えるのは以上の点からも無理。 茨城県と、秋田マタギの影響が見られる栃木群馬両県を別個に検討したのも、この理由。 秋田県大仙市淀川上流大字庄内に関する古文献として 正保4年『出羽一国絵図』「庄内村」享保15年『六郡郡邑記』「庄内村之内滝之又」 秋田県大仙市大字庄内の「オソ沢」は、やはり<o-so-un-でしょう。 新潟県下越地方に接した上記@〜Fの「遅沢」以外の、下記の「遅沢」 G福島県平田村大字上蓬田小字「遅沢」(沢名ではないが奥に九生滝という地名あり) H福島県いわき市三和町下市萱の「遅川」 は、いずれも下越の三面川マタギとは無縁の地。
602 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/08(木) 22:04:16 0
もちろん御存知とは思いますが、念のため。 tara ohta heruaca an kusu 四段動詞連用形はi列甲類。 但し「し」は上代特殊仮名使いでは甲乙区別無し。 よって有坂母音交替法則VWより、「おし」は「おそ」となり得る。
603 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/08(木) 23:53:12 0
一応参考までに 「ウトウ、ウツ、ウト」は、「ウツロ(空・虚)」と同義で、 中が空虚の意味、つまり谷などの凹とした地形、空洞状の地形、 窪地を指し、「オソ」もこれと同義とする説もある。 しかし、 箒川上流には現に「ウトウ沢川」があり、栃木県北部では「ウトウ」を 使用するので、この説は妥当しない。
604 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/09(金) 02:30:51 0
ワンワン バウバウ
605 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/09(金) 22:35:12 0
「ウトウ」の例 秋田青森県境白神山地 秋田県藤里町粕毛川源流の善知烏(ウトウ)沢 よって 秋田県大仙市大字庄内のオソ沢の「オソ」≠「ウトウ」
606 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/10(土) 11:55:58 0
あと栃木県内では、那須町湯本近く別荘分譲地内の高久乙遅山町 地形図からは、高雄股川上流に2段の落差20mの滝を確認できるが、 不動産会社のHPの写真によると、別荘分譲地の近くに地図未記載の約落差2m位の 小さい滝があるらしい。 群馬県六合村の胎内沢の下流白砂川のコメゴメ沢(秋山郷在住の秋田マタギが 草津の湯治場に岩魚を売りに行った際のルート近く)と似た地名 @青森県白神山地赤石川上流 石の小屋場沢の「コメ」ノ沢 A同じく横倉沢の「コメ」ノ沢 「オロ」の補足として 白神山地大川源流の「オリ」サキ(先)沢、「オリ」ノ沢<oro 白神山地の地名を探しても、未だ「罠」や「空」の意味の「オソ」は発見できない。 ちなみに、岩手では圧し罠は「クマビラコ」と呼ぶ。
三面マタギの関連で 新潟県朝日村 奥三面の元屋敷遺跡(縄文時代)で、栃の貯蔵穴が発見され、 以前、西馬音内のアイヌ語地名解でnisew-oma-nay(どんぐりのある沢)を 提示しましたが これも秋山郷や、マタギの山漁、山猟と同じで、冷帯ではない温帯狩猟民の 文化の1つと考えると面白いかもしれません。
流れぶった切りスマソ… 鮎に相当するアイヌ語ありますか?
>>608 鮎は分からないです。
19世紀前半白神山地を旅した菅江真澄の記録と対照すると
「もろの滝(暗門の滝)」、「フナギの沢」等現在では確認できない地名があります。
このうちフナギの沢から、「フガケ」沢(青森県西目屋村大沢川支流西股沢)は
雪に関連するマタギ語として
「フカゲ」雪庇
「フギダシ」雪庇
「フカブリ」土をかぶっている木の穴
「フキリ」 雪庇の切れている部分
「フッカケ」春になって岳の尾根にかぶさっている雪
等があることから、フカゲ(雪庇)と関連があるのかもしれません。
他に、「フ」と関連する地名として、前述の鯵ヶ沢町赤石川支流の
「フカミ」川、「フ」川、
あるいは「フキアゲ」沢、横倉沢の「フキワラ」沢などがあります。
これらからすると「フ」は雪の意味で、
尾瀬沼下の群馬県片品村の「フノウシロ」沢とは、
分水嶺の尾瀬沼から見て、「雪の後ろ」の沢の意味か?
611 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/28(水) 01:17:30 0
アイヌ語勉強したいんですが良い教材ありますか?
STVラジオアイヌ語講座のPodcast講座はどう? アイヌ文化研究推進機構だかで何年か遡って音源とテキストのPDFのダウンロードできるし とりあえずタダで始められる
613 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/04/28(水) 20:36:27 0
ありがとうございます。タダで始められるのは大きいです。612さんどうもです。
614 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/05/02(日) 23:24:10 0
なっちがアイヌって本当?
過疎ってるとこすいません。 良かったらいくつか教えてくれますか。 ・だって、〜〜だし の「だって」は、どう言うんでしょう。 Neampe,〜〜(そうはあっても) みたいな感じかな…と考えてみたんですが通じますか? (日本語の「だって」の意味を調べ直したら結構複雑……) ・「気持ちいい」はどう言うんでしょう? pirkano humash とか、pirkaeramu とか思いましたが、もっと良い言い方があるような… 精神的な意味と肉体的な意味で違ったりしたらそれぞれ分かるとありがたいです。 えろい意味も知りたいです! ・「ごめんなさい」は ku=yayapap という言い方が普通なんでしょうか。 他にあれば教えて下さい。 質問ばっかりですいません。お願いします。
【言語】 アイヌ語と日本語の対訳を記録した国内最古の古文書、福井県でひょっこり見つかる
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1280847951/ アイヌ語:日本語の対訳を記録した古文書 福井で発見
江戸中期に全国を行脚した越前出身の僧侶・空念が、1704(宝永元)年に蝦夷(北海
道)でアイヌ語と日本語の対訳を記録した古文書が、福井市南山町の普門寺で見つかった。
記録年が明らかなアイヌ語集としては国内最古。研究者は「語数が豊富で、内容も幅広い。
アイヌ語の古い史料はほとんど現存しておらず、一級の史料だ」としている。
古文書は約150ページのうち26ページでアイヌ語を紹介。「春ハ はいかる」「夏ハ
さく」など季節の言葉のほか、「雲ヲハ にしくろ」「星ヲハ のちう」など気象に関
する言葉、物の数え方、家族関係を示す言葉など約460語句が記されている。末尾に
「拙僧が島々を回って聞き覚えた蝦夷言葉を記す」と書かれ、「宝永元年」の年号と署名
もあった。
大分県宇佐市の極楽寺住職、国東(くにさき)利行さん(83)が、空念ゆかりの記録を
たどって発見。古文書は火災で周縁が焦げるなど損傷が激しいが、文字は読める状態だっ
た。
北海道大の佐藤知己教授(言語学)によると、現存する最古のアイヌ語集は、約150語
句を収録する「松前ノ言(こと)」で、室町末期から江戸初期に記されたとされるが、正
確な記録年ははっきりしていない。佐藤教授は「現在は解読不可能なアイヌ語の古い形を
反映しており貴重な史料だ。相手の呼び方などに敬語表現もあり、興味深い」と話してい
る。
ソース 毎日新聞
http://mainichi.jp/enta/art/news/20100804k0000m040115000c.html
618 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/08/10(火) 22:07:00 0
乾燥した鮭の切身 「トバ」ってアイヌ語?
619 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/08/14(土) 17:27:57 0
規制ばかりなので、ブログ作りました。 樺太アイヌ語の10位数のkunkutuについて、妄想してます。
620 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/08/17(火) 16:04:59 O
sariporopet
621 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/08/18(水) 13:19:57 0
twitter やblogに行ってしまったのか…
623 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/08/26(木) 20:15:04 0
松前の由来と金成マツユーカラのmatu 金成マツユーカラ集31の『アトゥイヤの女』Atuyya un matのp271 〜ari itak kane, chirikibuni hokaetok ta pirika kina tanne matu soho kar〜 蓮池氏は暫定的に「畳む」としていますが、 注23で matu不詳 としています。 このmatuは、金田一京助『ユーカラの研究U』p835『虎杖丸曲別伝』の5380行目、 金田一京助全集では第10巻p210、5390行目に、次のように出て来ます。 Nei korachi uwepakita koshne terke ako-ikkeu-kan matunitara. それと共に 次第次第に 軽やかに跳りて わが腰部の上を 高く張り上げたり。 Umanki-ka un inkar-an ko Nisaptasum pituntunke pikitkitche aine 梁の木の上 目をやりて眺むれば 虚病媛 をかしさこらへ くすくす笑ひてありしが -itara 動詞接尾辞 C+V+C+V+(n)型の2音節の語基に接尾して、状態が続いている ことを表す自動詞をつくる。『沙流方言辞典』 よってmatunitara(+1)は <matu-n-itara こうなります。 また、バチェラー辞典を見ると Mat 名詞 @A kind of string trap used for catching hares 兎罠 ANoose 輪わな BA spring バネ ハネ返り ari itak kane, chirikibuni hokaetok ta pirka kina tanne matu soho kar の例から考えると 〜ari φ(−1)=itak(+1) kane, φ(−1)= chirikibuni(+1) hokaetok ta 〜と、彼女は言って 彼女は起き上がり 横座に pirka kina(−1) tanne(+1) matu(+1) soho(±0) φ(−1) = kar(+2) pirika kina(良い敷物)が、tanne(自動詞+1 長くなる)の主語で、 matuもtanne(+1)と「対」になっているはずですので、自動詞(+1)と解釈すべきです。 次の、sohoはsoの所属形であり、『アイヌ語のArity Calculation』(中川裕)p166によれば、 soho(±0)となります。 従って、この部分の構文は pirika kina (−1)―[(tanne)vi+(matu)vi] (+1)⇒N so 所属形(±0) φ(−1) = kar (+2) 即ちN(−1)、so 所属形(±0)、φ(−1) = kar(+2)で、「N(−1)からなる、so「座」を彼女が作った」となります。 つづきは、『アイヌ語 アイヌ語地名 樺太雑記』ブログに
624 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/08/28(土) 18:43:41 0
アイヌ語では、一般的に、文法上「有生物」「無生物」を区別しない。 しかし、意味上のレベルの問題である「修飾構造」「擬似修飾構造」を越えて、 文法レベルでも「有生物」「無生物」を区別していると思われる例が存在する。 千歳方言辞典中 目的語+他動詞+名詞(O+V(+2)+N)型で主語述語関係が認められるものは、 amam-e-cikap等すべて神名、動植物名、役職名で合計9例のみ。 『アイヌ語千歳方言における合成名詞の構造』佐藤知己 切替英雄 言語研究86号(1984)『アイヌ語の名詞句の構造と合成名詞』p112 他動詞に基づく修飾構造をなすもので、合成名詞とみられる例 「目的語・他動詞・主語相当要素」amam-e-cikapすずめ cip ta cir丸木舟(を)・掘る・鳥 くまげら iso yanke kur獲物(鯨)(を)・岸にあげる・人 シャチの異称 これらは鳥や神の名である 以下、私見 O+V(+2)+Nは、⇒ φ(S)+O+V(+2)+N とパラレルに考えることが出来ますので O(±0〜の尻)+目的語+他動詞+後項名詞 型と同類型と仮定できます。 この場合、「周接構造」的で、O(±0〜の尻)は、他動詞後項の名詞に「所属」し、 意味的に、O(±0〜の尻)=「後項名詞」 となります。 X O(±0〜の尻)+目的語+他動詞+後項名詞 型で「後項名詞」を省略できるのは、 ※1 名詞 oysiru(-cep) 「産卵後の尾がバサバサになった鮭」 省略例 ※2 名詞 opankaus<o-pan-kuwa-us-(kamuy) 「後足の長いクマ」 省略例 ※3 名詞 omakirus 「エゾツユムシ」 はじめから「後項名詞」を伴わない例 これら※1〜※3は動物名、神名で、「有生物」です。 ちなみに、「無生物」の場合、 例o-so-us-i で、*o-so-usとはならず、「後項名詞」を省略できません。 佐藤先生分析の目的語+他動詞+名詞(O+V(+2)+N)型(主語述語関係) の 神名、動植物名、役職名で合計9例は、いづれも、同じく「有生物」です。
625 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/08/28(土) 18:45:11 0
Y 名詞(主語)+自動詞型の合成名詞 (なお、名詞(目的語)+他動詞型の合成名詞では、動詞価上、自動詞とみなされますので除外します。) 例 ami-tanneあしながぐも atu-inne タコcaro-kunne クチグロマス etu-pirkaエトピリカ etu-tanne蚊 etu-retarウグイの類 homa-poroサクラマス humi-ruyエゾライチョウ hura-ruyキウリウオ kema-hureケイマフリうみすずめ科 nanu-wenケムシカジカ ohaye-poro カモメ pake-kunne シジュウカラpake-poro カジカ、ヤチウグイ sipe-ram(nokan-ram)サケの幼魚 siki-poroギンポ ※suma-ruyルリカナブン ※suma-ruyは、sum(-a)脂-ruyか? これらは、名詞所属形(主語)+自動詞 型で、 S(±0)+V(+1)+φ(S−1)型の「後項名詞」省略形と考えることができます。 YのS(±0)+V(+1)+φ(S−1)型における「後項名詞」省略型は Xのφ(S±0)+O(−1)+V(+2)+N(−1) 型における「後項名詞」省略型と 同じように、ほとんどの場合「有生物」です。 X、Yとも省略できるのは、どうやら「有生物」の場合のようです。 「有生物」と「無生物」では、他動詞の主語(X例)や自動詞の主語(Y例)に、より適格な のは、換言すると「動作主」らしいのは、一般的に「無生物」より「有生物」です。 そしてXの「後項名詞」もYの「後項名詞」も、どちらも実質上の「主語」にあたります。 とすると 「無生物」の場合は「動作主」に相応しくないので、実質上の「主語」が必要なのかも しれません。 これは、意味上のレベルの問題ではありません。なぜなら 「擬似修飾構造」を「道具格(場所格)的構造」、「修飾構造」を「主格的構造」としても 「道具格(場所格)的構造」と「主格的構造」とで、文法上、明示的な規制はありません。
抜けてました。rap-tanneスズメバチ sapa-kay頭を取った干したサケ 植物名imaki-para エゾスカシユリの鱗茎 食用になる imakiはnimakiで「歯」? muri-kunne 粟の子実 イシアワ murは「糠」 アイヌ語における有生無生の「意味役割のレベル」での考察 「合成名詞」の名詞(前項)の分析 (S(±0)+V(+1)+φ(S−1)型の「後項名詞」省略型を前提) 身体部位名詞は、O(±0〜の尻)やe(±0〜の頭)といった「部分接頭辞」と 同じように、「身体全体(所属先)」の「一部(所属形)」を指します。 身体部位名詞を前項とする「合成名詞」の所属先に、「有生物」が多いのは、 ある意味当然です。 そこで、上記の「合成名詞」中、 ami爪 caro口 etu鼻 sapa頭 kema足 nanu顔 siki目 pake頭 rap羽毛 imakiはnimaki歯<ni-mak-i 、あるいは i-mak-i か? のような、身体部位名詞を除外すると (なお「地名」も記録年代、採録のされ方、解釈など問題が多いので除外します。) 以下のようになります。 atu 紐 homa魚卵 humi音 hura臭い ohaye汁<ohaw sipeサケ muri 糠 suma石、あるいはsum(-a)脂か? 身体部位名詞を除外しても、やはり出現率に偏りが生じます(有生物が多い)。 アイヌ語の「所有形式」「所属形式」において、有生物無生物での差異はないと されてきましたが、「合成名詞」では、どうやら有意的な差がありそうです。 「無生物」の「所属形式」は、「有生物」の「所属形式」より、はるかに少ない。 「所属形式」と「所有形式」を等位と仮定すれば、 「無生物」は「所有者」らしさ、換言すれば「動作主」らしさが低いと言えそうです。
>>618 切身だからトバではなくて、腹開きにしたときの端にあたる、腹の中心部分の身の薄い部分を
身の厚い中心部分に対して、縁・端という意味で、の「ツバ」から転じた言葉。
鮭の端っこ、鮭のツバ ということで、日本語起源。
628 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/09/05(日) 21:57:21 0
t
629 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2010/09/05(日) 22:05:46 0
ayapo, ohonno en=ko規制=an pe ne kusu tanepo ku=nuye kor ku=an na. aynu-itak patek ari uenewsar=an hi ku=ki rusuy ruwe ne.
tono irenka ne kusu tapan poro-ita ku=neye eaykap
631 :
名無し象は鼻がウナギだ! :
2010/09/05(日) 23:29:32 0 sonno ne. uneno an yaynu ku=kor kane ku=an.