交雑による生殖能力の低下がある場合、接触の始まった時点での僅かな個体数の差や
分布の広さの差で、一方が瞬く間に減少して滅亡してしまうよ。
256 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2007/12/22(土) 17:49:19 0
「世界祖語」というのは仮定できるのだろうか?
本当に人類の言語は1つの祖語から発展したものなのか?
答えはNO。
口と耳の機能が正常な人間(現生人類)の子供なら、言語を話せる大人が
まったくいないような特殊な環境で育っても、兄弟の間でゼロから言語が発生し得る。
もちろん、一人っ子なら無理。反対に、いわゆる「オオカミ少年」でも、もしも兄弟で
オオカミに育てられたら、兄弟間で何らかの言語を作れるはず。
257は、「世界祖語は過去に一回発生したとしか仮定できないのか」に対するNOであり、
「一回だけであったはずがない」とまで言うものではないので念のため。
別個の2つの、言語を話せる大人がまったくいないような特殊な環境で育った子供の集団の
成員が、その別の集団の言葉を解すれば、それが世界祖語だろう。
相互に理解しなければ、言語の発生が複数回あった傍証になり、たった一回だけ言語が
発生したとする単一の世界祖語の存在は否定されるだろう。
260 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/18(金) 02:40:48 O
ピジンがクレオールになることを考えると、現生人類には言語体系を脳内で組み上げる
高度な能力があるのだろう。そこから考えると、言語の発生が一度きりというのは考えにくい。
現生人類は、言語を発生させる条件が整うたびに新たな言語を誕生させてきたのではないだろうか。
261 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2008/12/16(火) 19:21:17 0
pとかkとかtとかどの言語にもあるような簡単な音はどの人間でもすぐに出せそうな気がするけど、
一部の言語にしかなく、他の言語の話者には習得が難しいような音は
一体どうやって人類言語に獲得されたんだろう。
発音ではなく
歯をカチッと当てて鳴らす音とか
舌を弾いてコッと鳴らす音とか
たしかそんな言語があったと思うけど
こういうのも不思議だよな
263 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/01(日) 23:50:41 0
例えば印欧語族だと時代を遡るにつれて文法が複雑になっていく感じだが不思議だ
人類の言語は発生当初から複雑な文法を持っていたんだろうか
単に整理しなかったからごちゃごちゃになってただけじゃね
265 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/06(金) 00:39:38 0
>>262 >歯をカチッと当てて鳴らす音
言語音としてはありえない。
>>263 古代語の方が規則的といえば規則的なんだがな。
266 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/06(金) 00:55:19 0
「歯をカチッと当てて鳴らす音」+母音
って発音できるけど、言語音としてはあり得なそうだとは思う。
でも、南アフリカのコイサン語族などの吸着音の有る言語が見つからなかったら、
吸着音が言語音になりうるなんて思う人はいなかったかもしれない。
この両歯衝突音が見あたらないのは、
人間の言語が6000個程度しか無いからたまたま見つからないだけなのかもしれない。
その音が有る人工言語を作って、母語話者を作ればなにかわかるかもしれんが、
虐待だな・・
267 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/08(日) 19:44:58 0
>>263 同じ疑問を持ってる
古高地ドイツ語と現代ドイツ語(同根の英語と比べても複雑だが)を比較してみてそう思った
268 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/08(日) 20:40:13 0
英語の「文法」がドイツ語の「文法」に比べて単純になったとはいえないだろう。
形態論的には単純になったが、統語論的には複雑化している。
印欧語が一貫して形態論的に単純化していることは指摘されているが、
いっぽうで中国語のように形態論的に複雑化している言語もある。
269 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/08(日) 21:15:52 0
270 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/12(木) 23:59:54 0
長子音ってそこまで珍しかったっけ?
271 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/13(金) 07:58:16 0
>>270 >>そこまで珍しかったっけ?
>>261は「一部の言語にしかなく、他の言語の話者には習得が難しいような音」
「そこまで」とはどういうことか分からないが、
長子音はこの文に当てはまる。
人口の多い5つ。
中国語、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語の母語話者に当てはまる。
話者人口の多い言語wwwwwwwwwwwwwwww
ヒンディ語、イタリア語、アラビア語、ペルシャ語、トルコ語、ハウサ語、日本語、朝鮮語、
その他数々の言語に見られる音を「一部の言語にしかない」とはwwww
273 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/13(金) 20:12:57 0
中国語標準語(普通話)には母音の長短の区別ないよ。
274 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/13(金) 20:33:18 0
今は子音の長短の話。
275 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/13(金) 21:57:39 0
>>272の言語の話者数を全部足すと10億人ぐらいいきそうな気がするが
長母音も珍しいな。
中国語、英語、スペイン語、フランス語に当てはまるwwwww
長子音はその他にもベルベル諸語やアムハラ語、ソマリ語、オロモ語、
満州語、モンゴル語、ベンガル語、タミル語、エスペラント語、グリーンランド語
等々に見られる。これ以外にもエチオピアやミクロネシア、北米の言語に多くみられる。
278 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/02/14(土) 01:11:41 0
じゃあ訂正、長母音がめずらしい。
279 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/07(火) 22:03:26 0
長母音なんてごく普通だろ
超長母音ならともかく
280 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/07(火) 23:54:50 0
長母音と短母音が対立しない言語のほうが珍しいんじゃないか
フリチーン
フリーチン
フーリチン
282 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/09(木) 03:47:02 0
『言語は身振りから進化した』マイケル・コーバリス著
がなかなか面白い。訳はへたくそだが。(「的を得る」って…)
ジェスチャー説は昔からあるが、この本は、現在の人類学の謎である
知性の爆発の遅れ(ホモ・サピエンスは十数万年前に生まれたのに
道具や芸術が進歩し出すのは五万年前)について、
手話から口話へ五万年前に移行したという説を示している。
>>273 北京語の場合
nとngの前の韻頭、韻腹が同じなら
nの場合は韻頭、韻腹が短く
ngの場合は長い
広東語の場合
音色に若干の差はあるものの
長母音、短母音がある
kaam vs kamm
284 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/10(金) 00:03:37 O
手話から口話への変化は単に技術的な革新として起こったのか
それとも遺伝子の変化などが起こったのか
手淫から口淫への変化が参考になるかも
286 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/13(月) 00:05:01 0
マイケル・コーバリスは、FOXP2 遺伝子の突然変異が原因だと見ている。
ただしコーバリスの説には反論も多い。
以下は補足。
サルは元々視覚に頼る生物であり、類人猿も例外ではない。
例えば写真的記憶 (photographic memory) という特殊能力がある。
これは一目見て情景を完全に記憶できる能力で、一部の人にしか無いが、
実はチンパンジーには写真的記憶の能力が備わっている。
ホモ・サピエンスは、視覚能力を犠牲にして聴覚言語を獲得したらしい。
チンパンジーの場合、このような突然変異は不利なので淘汰されるが、
人間の場合は結果的に有利に働いたと考えられる。
287 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/13(月) 17:46:36 0
289 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/14(火) 01:15:23 0
>>260 逆じゃないのか?
言語体系を脳内で組み上げる高度な能力がある現生人類は、本能的にそれを使わずには
いられない、もてる力を以って脳内で言語を組み上げてしまう。
ということは、現生人類が発生した時点で最初の現生人類が最初の一人の言語を組み上げて
二番目の現生人類の一人に伝えるということがあったはすだ。
つまりは、全ての言語は現生人類の最初の一人が発したものの末裔、言い換えれば
現生人類の最初の一人によって一回だけ言語が発生した。
そうでないなら、現生人類は、複数回発生して、それぞれが現生人類の集団として
発展したということになるだろうが、それはそれで変だろう?
291 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/24(金) 03:32:22 0
その理屈だと、最初の現生人類と同じように他に言語を使うものがいない環境に置かれたら
何度でも独立に言語が発生しそうに思えるが
>>291 そのとおりだが、そういう状況は発生しない。
人間の子は人間の腹から生まれて人間が育てるから。
293 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/26(日) 17:15:11 O
例えば親が子供を育てることはできるものの言語障害を持っていた場合は?
言語は親からばかりでなく親族や地域共同体からも
教わるもんだってことがわかるだろうね。
295 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/04/27(月) 01:49:49 O
人類が言語を獲得してから、大人が周りにいない状況で言語形成期を送らざるを得なかった人間が
一人もいないとは思えない。
そう言う人は実際に居る。
ヒント:児童虐待
298 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/06/09(火) 01:46:27 0
親たちと同じ言語を話さず、二人だけの独自の言語で意思疎通する双子兄弟
http://rate.livedoor.biz/archives/50194576.html このような例があることを見ると、やはり人類誕生後、「言語の生成」がたった一度しか無かったとは思えない。
誰もが脳内で言語を組み立てる能力があるのなら、誰かから言語を伝えてもらえなかった幼児が複数いて
生存に成功した場合、「言語の生成」が起こる可能性が充分に考えられる。
この例では子供たちの言語は英語の影響を受けているが、親が言語障害を持っているが子供を育てる能力があり、
さらに孤立した環境で暮らしていた場合ならば、全く独自の言語になるだろう。
最初の現生人類が突然変異で発生したと考える。
最初の現生人類の親はまだ現生人類ではなかったわけだが、親たちは言語を使っていなかったのか?
300 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/18(土) 19:22:47 0
そりゃそうだろう。人類になる前は言語を使っていなかったのだから、
どこかに言語を使い始めた人がいなければいけない。
301 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2009/07/19(日) 04:12:16 O
現生人類には言語を脳内で組み立てる能力がある。
ピジンのクレオール化が良い例だ。
302 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2010/03/31(水) 15:28:04 0
でもチンパンジーにも言語はあるよな
303 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2010/06/14(月) 16:16:02 0
ソシュールのパロール
チョムスキーのコンペテンス
↑両者はなんの関係もない