665 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 15:44:25
(続き) このように、形容詞が多様なのは、 形容詞が動静の間を行ったりきたりするカテゴリーだからです 中間に位置するため、言語によって居場所が異なる 名詞よりなら曲用型になり、性数などの一致を起こしうる 動詞よりなら活用型になり、更には韓国語のように同化することもある では次の返答ですが、名詞型と動詞型のどちらになるかは形態論の問題です その言語が形容詞を名詞よりに捉えていれば名詞型になり、動詞なら動詞型になる どちらが一般的ということはないでしょう 松本克己レベルに調べれば傾向が出るかもしれませんが、 果たしてそれが一般的を決められるほど顕著な傾向かどうかは疑問です 尚、名詞型と動詞型では形容詞の内容が変わってきますよ 英語にはsolarやinfantのような形容詞がありますが、さすが名詞型と思います 日本語なら「〜の」ですませてしまうところです (続く)
666 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 15:59:58
(続き) 最後の質問への返答ですが、アルカは動詞型です 名詞型の場合、solarとかは「〜の」という表現で表わせます solarは太陽の、fieryは火の、というように 名詞型に顕著なこういう形容詞は「の」に当たるもので代用できるため、 「の」があれば余計な学習すべき語を増やさずに済みます 一方、big,brokenなどは動詞から作るのが楽です というか名詞からだと作りづらい…… bigは「to bigされたもの」と考え、brokenは「to breakされたもの」と考え、 それを元に形容詞を作ります 言い換えれば、形容詞については動詞から過去分詞を作る要領で作ります これは手っ取り早くて体系的です でもこれだけだと問題があります 形容詞を全部過去分詞のように作るってことは、 punchはpunchedでいいとして、bigはbiggedになるってことでしょう? biggedは長いですよ。面倒くさい。これは非合理的です なので、アルカでは動詞を過去分詞にして形容詞を作るという単純な方法を採りません ある方法を交え、動詞から形容詞を体系的に作っています。しかも短く どんな方法かは自分で考えてみてください ヒントは……そうですね、関係詞がなく、格の概念に疎い日本語からは生まれにくいという点です アルカではその方法により、isolated languageとisolating language の違いをたった1字で表わすことができます 日本語だと「孤立語」となってどちらか区別できないところですが、 こちらは1字違いで表わせますし、しかも語形も短いです まぁ、短すぎても聞き取りづらいので、あまり短いことでは誇れないのですが
667 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 16:01:35
>664 前に書きましたが…… グモソはjust it funだそうですね それが目標で、その目標を果たしている限り、 成功した人工言語だといえますよ
目標はスレを読めばわかるやんけ。 中身について聞いてるのっ!
煽るなよ。そんなにこのスレが邪魔なのか?
>>666 お答えありがとうございます。
> ある方法を交え、動詞から形容詞を体系的に作っています。しかも短く
> どんな方法かは自分で考えてみてください
> ヒントは……そうですね、関係詞がなく、格の概念に疎い日本語からは生まれにくいという点です
> アルカではその方法により、isolated languageとisolating language
> の違いをたった1字で表わすことができます
強変化させるのかな?
接辞ではなく幹母音を変化させるのならば語の長さは変わりませんよね。
これからお風呂なので太陽についてはまた後ほど。
671 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 18:10:07
>668 内容ですか 実験的な言語だと思いますね 分類としては後験語でしょう。日本語などが影響を与えています 実験的と思う最大の点は語順。OVSですからね、あえて自然に反している 実用を考えるならSOVかSVOにするのが合理的です あと、語が「言ったもの勝ち」というところが珍しいですね 珍しいといえばグモソは珍しいですよ。ふつう人工言語は作者がいる でも、グモソは不特定多数で作る。これは珍しい また、語が2chの影響を受けているのも風変わりで良い orz、とかね 質問が「どうなん?」なのでとりあえず感想を書きましたが、こんなんで大丈夫ですか?
672 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 18:15:30
>670 確かに、文法カテゴリーを強変化させたことがあります 仮定の語ですが、たとえばmalを大きくするto bigだとすると、 milはbiggedのような ただ、これだと前述の通り、辞書形がmalだかmilだか分からないし、 どちらも載せると面倒なので、止めました アルカでは不定詞というのがあり、 いわゆる名詞・動詞・形副詞(形容詞と副詞の混成)が全て同形です それでも区別が可能です 区別には主に統語的な方法を使い、形態論的な方法を避けました 形態論的操作をすると、どうしても屈折や膠着が増え、 辞書が引きづらくなってしまうからです 分かりました。では、太陽については後ほどお願いします
湯上りです。太陽について。
> ふつう、人間が太陽を見れば白だと感じる。少なくとも赤くは見えない
> でも日本人は赤だと思っている。この生理的な感覚をゆがめて赤にするものはなんでしょうか
これこそ
>>84 で出た文化の影響じゃないのかな。
絵本やアニメで太陽を赤く描く。
幼稚園や小学校で同級生も太陽を赤く描く。
それに倣っても誰も咎めない。
白や緑や青で描くと先生が注意され同級生に笑われる。
ときにサンスクリットでは副詞がなく前置詞+名詞で代替すると以前物の本で読んだことがあります。
こういうやりかただと品詞の種類はかなり減らせますね。
674 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/13(木) 18:31:10
横レス。太陽の赤は単に夕日の色だと思う。
日の丸弁当の梅干の色だ! と言ってみるてすとw
基本色が二色(白と黒)しかない言語だと太陽は「白」でしょ 3色目は赤
今日もいい仕事ができますように。合掌・・・・・・・。
685 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/13(木) 21:41:13
あの、もしかして・・・アルカって閉音節語で、母音やゼロ格が格変化語尾というか 介詞というか格動詞みたいな役割してません?またはその逆とか・・・
695 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:06:02
>685 アルカは開音節も閉音節も持ちます 比重でいうなら閉音節が多いので後者と閉音節語といえなくもないですが あと、幹母音は文法カテゴリーよりも語彙の拡充に利用しています
わかった。もう止める。 ふ〜ぅ、今日もいい仕事した。おやすみ。
697 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:11:14
太陽の色は時間によって変化します 朝夕は赤く、昼は白か黄色です 明るすぎるので白くみえますが、 有彩色に当てはめると黄色に見えます この事実からしてある言語に太陽の色が文化的に固定化されているとしたら、 それは白か黄色か赤になります 実際、これ以外に太陽の色はないでしょう 強いて言うならもっと細かく見てオレンジとか、ね そこで、ある言語で太陽が何色か判断する要素として、 1つ目の仮説は太陽のどの時間帯を見ているかということです 朝日を太陽のプロトタイプとしてみるなら赤でいいでしょう 昼がプロトタイプなら白か黄色でいいでしょう つまり、ある言語文化が太陽のどのアスペクトを見ているかが、 太陽の色を決定しているという仮設です ですが、これだけだと甘い仮説ですね じゃあ何か他に仮説はないか (続く)
698 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:24:31
(続き) 次に太陽の性質について考えます 色々あるでしょうが、光や色に関する性質をあげます 太陽は明るく暖かい 太陽の色は白か黄色か赤でした もし明るいという性質を太陽の最もな性質として選んだら、太陽は白になります 色で最も明るいのは白だからです 一方、太陽の最もな性質を暖かさだと考えれば、太陽は赤になります この3色で最も赤が暖色だからです すると黄色は有彩色で最も明るく、白よりも暖色であるため、 折衷的な色になります これが2つ目の仮説です つまり白を選ぶ言語は明るさで太陽を見、 赤を選ぶ言語は暖かさで太陽を見ていると推測できます 仮に太陽が熱関係の語と同根なら、赤になってもおかしくないです 逆に明るい関係の語と同根なら、白になってもおかしくないです 勿論、どちらの場合も黄色は折衷的なので、当てはまり得ます さて、これらを踏まえて他の仮説を考えてみてください 因みに白の国は少ないですよ 太陽の色なんて絵に描くときくらいしか要りませんからね 絵を描くなら白だと味気ないし、背景とかぶるかもしれない だから有彩色を当てはめるけど、それだと赤か黄色しか残ってない よって白は少ないです 実際に太陽は白に見えることが多いですが、言語的には赤か黄色が殆どです 面白いですね しかし、そろそろこの話題は飽きましたね
バーリン、ケイ、マクダニエルあたりはどうですか
700 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:33:43
>699 いつのどの論文でしょう…… 焦点色のではないですよね
相対主義にたいしての反論、という論調についてです
702 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:36:31
>699 1967や1978のやつですか? 基礎色彩語彙の……
703 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:37:13
>701 あ、書き込んでましたか、すみません
704 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:41:25
>701 なるほど では、彼らの理論をどう応用されるのでしょうか
日と火は現代では同音だけど昔は甲類、乙類の違いはあったのかな。
赤と明るいは明らかに同根だよね。
>>696 わかってくれて嬉しいよ。
うちのプロバはアク禁の常連だからいつもヒヤヒヤドキンチョのモグタンさw
706 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:46:33
>705 さすが。そこが1つのミソですね 後はそれを例証に組み込めるかどうかです
707 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:53:22
ところで話は変わりますが、みなさんは甲乙をどのくらい信じていますか? 神と上は甲乙が違うので別だというのが定説で、皆そう習ってきたはずです 私は言語を作る立場からいえば、この考えには否定的です 神と上なんて、音が似ていて意味も似ている 漢語ならともかく、和語です。ここまで似ているのは不自然です というかね、言語を作る経験からいうと、不便なんですよ、こういう語は 昨日最小対立の話があったので分かると思いますが、こういう語は不自然です 神と上が別だというなら、この音の類似は偶然の産物になるでしょう? 偶然にしては似すぎてますね むしろ意味が似ているため、区別するために敢えて甲乙に分類したというほうが納得がいきます まぁ、甲乙に分類したのでないとしても、ここまで似てるのは不自然です 意味が似た最小対語は避けられる傾向にあります 日本語は漢語ではあまり避けないことで有名ですが、 和語でも果たしてそうなんでしょうか 混同しやすい最小対語を放置するという不合理な民族だったとは思いがたいです 漢語は他人の言葉だからしかたないにせよ、和語までそうしていたとは考えづらい…… 古典プロパーの人、このあたり、どうなんですかね
日は甲類、火は乙類みたいですね。つまり 太陽=火 は成り立たないと。 日本語の場合は 太陽→明るい→赤 という例外的な発想という説はどうだろう?
709 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:54:34
そういえば甲乙は最近昔ほど気にしなくていいという風潮が出てきたみたいですが、 そういう人はどういう根拠でそう述べているのでしょう……? まぁ、後で嫁さんに聞いてみます
710 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 22:57:31
>708 ありがとう。ええ、そうなんですが、 707でいうとおり、甲乙はそんなに決定的な根拠なんでしょうか 日=火で元々は同根、或いは少なくとも関連性があるとしたら、 太陽が赤であることの傍証になるわけです 仮に甲乙の違いが決定的だったとしても、意味の似た最小対語であることから、 日の色を決定する際に火が連想されたという考えはありえます この辺は現代の日本語でも同じですよね
711 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/13(木) 22:57:33
ところでアルカは主格システムですか?能格ですか?
最近は上代特殊仮名遣を疑問視する人が増えてきているらしいですね。 学生のときに大野先生の本で 四母音→八母音→五母音 の説明を読んで関心したものでしたが。 さて、仮に昔は八母音だったとすれば甲乙の対立は混乱を生じるものではなかったと思います。 私はこの分野の専門家ではないのでどちらが正しいのか判断いたしかねます。 別の例になりますが、フランス語では un の鼻母音に対応する非鼻母音がないため別の音に取って代わられることがあるそうです。 同様に以前は確かに甲乙を区別していたとしても数のバランスが悪く一方が他方に吸収されて五母音に減ったとも考えられないでしょうか。 専門外の者が想像だけで物を言うのも如何なものかと思うのでこの辺でやめておきますが。
713 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 23:07:26
>711 まず、曲用がないので主格(正格)も斜格もないです また、能格か対格かですが、アルカには自動詞が存在しません
714 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/13(木) 23:11:36
語順で表すんですか?
自動詞がないということは再帰動詞ってことかな。 あるいは無主語文になるのかな。
716 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 23:12:14
>712 特殊仮名については賛同しても、 八母音は賛同しないという人もいるそうです 私は最近の増えている人なんですかね、 甲乙の説は信じていないです 勿論、甲乙の違いはあるでしょう ただ、それにしては意味の似た最小対語があるのが不自然だと、 人工言語作成者の観点で述べています 私も古典に関しては偉そうに全くいえません
717 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 23:15:57
>715 良い読みですね。フランス語se coucherと同じ、再帰です ただ、それだと面倒ですよね だからアルカではseが無標形式になっていて、 それがないことによって逆に再帰であることを表わしています 逆説的ですが、手短かつ確実に表わせる方法です といってもそれだけでは机上の空論。実際実用してみないと ――というわけで実用して何年か経ちますが、誤解したためしはまずないですね どうも大丈夫な方法のようです
無標形式とはつまり何もなければ「寝る」で何かあればそれが主語なり目的語なりになって「寝かせる」を意味するということかな。
719 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 23:26:05
>718 はい。寝ると寝かせるでは寝るのほうが頻度が高いため、 そうしています いわゆる主語が使役者になります 殴ると殴らせるだと前者が頻度高いので、 殴るは使役者でなく動作主が主語になります 動詞の意味の頻度を元に格の組み合わせを作り、この形になりました
合理的だけど、無標の場合の主語が使役者か動作主かは動詞毎に一々記憶しなければならないの? それだと負担が大きいように思うけど、常識的に判断させるのかな。
721 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/13(木) 23:38:56
語中の特定の音素を目印にすると楽だと思います。
722 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 23:52:39
>720 そうなんです! 私たちもそれが懸案だったんですよ だから試作品は主語が常に動作主格だったんです existみたいな動詞でさえ たとえば2項述語でexist(A,O)とした場合、 agentは抽象的に親や神や自然とし、 objectはそのいる人間や物になる 必ずどんな動詞でもD(A,O)の述語パターンにしてみたんです ところが結果は予想通り大失敗 学びやすいはずが、却って覚えにくかったし使いにくかった 原因は勿論人間の感性、簡単にいえば常識 だから常識に合わせようということになりました
723 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/13(木) 23:53:34
ところがこの常識、言語ごとに若干異なります 逆にいえばどの常識を選んでも他の常識からみれば非常識 したがって人工言語オリジナルの「常識」を作っても自然言語と同じく非常識 つまり、オリジナル常識を作っても問題ない そこで、現在の形にしたところ、自然言語の学習と同じく、 動詞の格の組み合わせを覚えることになりましたが、 これが意外とスムーズなんです 理想言語はダメですね。言語は人間が使うもの 実用を考えないと 尚、動詞ごとに一々……というのは一応工夫してまして、 動詞群に分けて、たとえば移動動詞は全て同じ格の組み合わせ、 などというようにしています ある動詞がどの動詞群に入るのかは大抵意味で容易に類推できるため、 一語一語覚える必要は殆どないです 実際、辞書の格の組み合わせを見なくても、 ウチの様々な外人集団は殆ど間違えずに使います あとは間違えやすい数語を覚えるだけ こういう紆余曲折を経て最終的に合理的にできあげました
やっぱ規則を整然と決めてしまうと運用で支障を来たすものなのかな。 言語も人間工学的に設計する必要があるね。当たり前なんだけど。 持つ−存在する、好む−気に入る のどちらか一方しかない言語って意外とあるよね。
725 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 00:01:54
アルカの語句や文の響きは既存の言語ないし語族の中でどれに一番近いですか?
昔、大野説の四母音→八母音→五母音という変化を見たときから思ってたことなんだけど、 この八母音って、全部短母音だったとは限らないんじゃないのかな。 つまり、四母音→八母音は「変化」ではなく、同じ状態を視点変えて見ただけの話じゃないかと思った。 それなら十分納得できる。 「火」と「日」との意味の違いはいわば、「熱エネルギーそのもの」と「熱エネルギーの化身のような物体」との違いだから、 「火」に何か語尾がついて「日」になったと考えればちっとも不自然ではない。
二重母音が短母音に変化したと説いてたんじゃないかな。 i, a, o, u に e1(ia), e2(ai), i2(iu), o2(au) が加わったというようなことだったと思う。
728 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 00:17:32
>724 >言語も人間工学的に設計する必要がある これ、良い言葉ですね。いずれお借りしても良いですか >725 特に何にも似てないです。部分的に各言語に似ていますが たとえば合成語が多いので語句はドイツ語や日本語に似てます フランス語には似てません アクセントはフィンランド語に似ています イントネーションは7種を区別し、各々別の記号で表わすので、多彩です これと同じものを見つけるのはちょっと難しいです というように、あまりどれにも似てません ただ、人工言語野から行ける言語判定ではエストニアとでました 当てにならんですね
729 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 00:19:38
>726,727 確か私は大野の弟子の授業でそう習いました 因みに奥さんは古典プロパーでしたが、8母音説には否定的でした しかし、そうなると日と火が関連アリでもおかしくないですね
730 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 00:22:10
ところで、人工言語という響きのせいか、機械的なイメージを持たれることがあります 「モダリティってあるの?」といわれたことがあります 言語研究や遊戯で作る思索型ならともかく、実用型の言語でないわけがないです たとえばアルカでは「めり」「なり」のような5感を使った推量がありますし、 それが煩雑な場合の代替として、一般的な推量があります また、伝聞も勿論あります 対人的モダリティも日本語のね、さ、よ、より細かいです
731 :
724 :2005/10/14(金) 00:23:38
>>728 >>言語も人間工学的に設計する必要がある
>これ、良い言葉ですね。いずれお借りしても良いですか
どうぞ^^
大野説の四母音の根拠は e が最も不安定で発生が遅れるというものだったかな。
フランス語やイタリア語などの例をあげて、微妙な音なんだということを説いていたと思った。
732 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 00:28:14
伝聞について 伝聞って言葉、良くない術語だと思います テレビで見ても本で読んでも伝聞体が使えるでしょう? 聞いてもないのに伝聞というのはどういうものかと…… たとえば情報体なんかにすればいいんですよ アルカでは耳で聞いた純粋な伝聞と、 伝聞を含みつつ、本などで読んだ知識も含んで述べる情報体があります つまり後者は前者の上位概念です 本来、人間の知識の殆どは情報体でしょう 何かで見聞きして知ることが殆どですからね y=x+1を情報として取り込み、xに3を代入してyが4だと演繹する こうすると取り込まない情報になりますが、 人間の情報は知識の組み合わせや演繹から出来たものより、 見聞したもののほうが多いです 言い換えれば外部情報のほうが内部で構築した情報より多いです そう考えると文は無標で情報体になるべきなのですが、 実際の文は無標だと断定です。変ですね (続く)
確認性というやつだね。オーストラリアかどこかの現地語で発達しているとか。 アイヌ語にも siri, hawe, humi, ruwe などがあるね。
734 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 00:34:44
(続き) もっと変なのは、数の上では無標であるはずの情報体をわざわざ使うことがあるということです たとえば「最近8母音説は否定的だそうだよ」という文 どうせ本で知った知識なんだから「そうだ」なんて情報体で言わなくてもいいのに…… でも日本語はこういう言い方をします さて、どうしてでしょう まとめます 本来、殆どの情報は外部からのものである ゆえに文は無標で情報体を使うはずである しかし実際には無標では断定である 一方、無標のはずの情報体が有標で使われることがある 例「8母音説には反対者がいるそうです」 別に断定でも良いではないか にもかかわらずなぜここになって情報体を使うのか しかしながらこの文は非文でないし、不自然でもない この原因が分からないと、 人工言語でおいそれと情報体を表わす語の語法を決められない 情報体には果たしてどのような機能があり、 なぜこのような不思議な現象が起こるのか ――と、今日はこれを寝物語にします なんだか容易に答えを促すような書き方になってしまいましたが……
735 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 00:37:04
>731 ありがとうございます eの特異性については別の観点で金田一春彦も言っていた記憶があります >733 確認性、確かにかかわる問題ですね では、また明日
>>734 責任回避だと思います。
情報に確信が持てないので間違っていても自分の責任ではないと予防線を張っているのでしょう。
関西だと「八母音説はちゃうらしいねん。知らんけど」と駄目押しが付加されることも(笑)
737 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 05:49:48
アルカでは化学物質の名前はどうしてるんですか?
738 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 06:01:50
アルカ、とは予想外だったな。この名前じゃ確かにHPなんか公開できない。 ネット上でのアルカイダの活動を監視しているSDBプロセスにヒットする上に、 内容が暗号用途の人工言語とあっては、優先監視指定にされかねない。
739 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 06:14:39
> 伝聞って言葉、良くない術語だと思います >テレビで見ても本で読んでも伝聞体が使えるでしょう? >聞いてもないのに伝聞というのはどういうものかと…… こういう引伸義を毛嫌いする語義潔癖症が無駄な同意語を増やす。
「伝聞」=「伝わったり聞いたりしたこと」じゃないの? どこに問題があるのやら…
741 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 10:36:23
>736 即答ですね。やはり日本語学だと一日ともちませんか…… 情報体を使うことによって自分以外の情報源を作り、 それによって自分自身を情報源と相手との媒介にする それによって何ができるかというと、はい、責任回避です 自分はただの媒介で、伝達している使者でしかないから、 責任は問われないし、内容も保証しないということです こうして見ると情報体の正体は自分を情報源から媒介にすりかえるものだといえます 認識的モダリティの観点では確実性に関わってきます そういったモダリティの有無や用法は言語によって異なります 英語と日本語でも違うでしょう したがって人工言語はその点についても考えなくてはならないわけです >739,740 伝聞だと文字からして「聞いたこと」のイメージが強いからです 本やネットで読んだ知識に「伝聞」という言葉を使うのは変です まぁ、厳密にはね、子供の頃から伝聞で習っている我々は変だと思いません 能が柔軟な時期に既に教育で洗脳されてるので 私の場合、伝聞を2種以上持つ言語が原因で情報体を名付ける必要があり、 そこで改めてこちらのほうが日本語の伝聞体より良いと思ったからですね
742 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 10:37:34
>737 化学も数学も独自ですよ 設定が地球じゃないですからね。数字も記号も異なります 記号を置き換えただけじゃなく、構造そのものが違います
743 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 10:42:34
>740 あの……732、読みましたか? 前から気になってたんですが、 前記事に書いてあることをそのまま聞く人がいるけど、なんででしょう 再読しないで投稿するので私の文が変になってるときはしょうがないとして、 子供でも読み取れる文の場合、責任は私にはないと思うんですが それともとりあえず私に歯向かってみたいだけなんでしょうか……?
744 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 10:53:14
或いはそれが2chの気質なのか…… 私は普段書き込まないのでネットをしててどうも気になることがあります 1つは荒らしや自演について 私はお察しの通り、暇じゃないです 時間をやりくりしてここに書き込んでます なので全部にレスはつけられません 時間が限られているので荒らしや自演している暇はないです 荒らしとかしてる人は暇なんですか? ネットやってるんだから、お金だって稼がないといけないでしょう 画面の向こうでは貴方も人間として生活してるんでしょう 働きながら、どうやって荒らしとかに時間を割く気になるんですか 2つ目は口調なんですが、現実でもそんな口の聞き方をするのですか よく記事を読んでないのか理解できないのか分かりませんが、 根拠がない批判は非難ですよ 現実でもその人格ならいいです。ネット人格のほうが弱弱しいのもいいです ただ、現実ではできない腹いせにネット弁慶になっているのは良くないです 良くないというか……なんていうか、恥ずかしくて私にはできませんが…… だってネットだと怖くないから威張れるけど、現実ではできないってことでしょう? んー、もう少し羞恥心をもったほうがいいと思いますよ どうせ中学生以上の年齢なんでしょう?下手すりゃ私より年上かもしれないんですから
>>743 >再読しないで投稿するので私の文が変になってるときはしょうがないとして、
この掲示板では、再読できる時間的余裕が許されていますが、
それなのにあなたが再読しないのは何故ですか?
ネット上のやりとりだけでなく、手紙でもビジネス文書でも、再読せずに
投函したり提出したりするのですか?
中天にある太陽は、眩しくて見ることができない。だから色として認識できない。 太陽を見つめることができるのは、朝日か夕日のときになる。その色は黄、橙、赤などと認識される。 「日」と「火」とが「似すぎている」と思うのは、あくまで現代人の感覚にすぎない。 古代人にとって、ヒ甲とヒ乙とは明確に異なる音だったはず。
まあそうカリカリすんなって。
>>744 一応マジレスすると、日本一の巨大掲示板群と言っても
所詮は便所の落書きと変わらないからな。
礼儀正しくふるまう義務も義理もないし、
>>744 もいちいち
全ての投稿にレスをつける必要がない。
逆にこの程度の荒らしや自演で済んでることをありがたく思わなくちゃな。
まあまったりの精神で行こうや。
>>746 >古代人にとって、ヒ甲とヒ乙とは明確に異なる音だったはず。
『「キラキラ」と「ギラギラ」』くらいの近さはあると思うよ。
749 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 13:02:05
>747 そうですね……ネット慣れしている友人にも同じことを言われました ところで、この程度の荒らしや自演以上のことってあるのですか >746 賛成です 特にイ音に関しては、今ではイに合流したことからも、 多かれ少なかれ甲乙は似たものと意識されていたんじゃないでしょうか オとイが合流することはなかったでしょう それなのにイの甲乙が合流したというのは、 似てると意識されていたのではないでしょうか
750 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 13:07:54
>746 それだと太陽を白と表現する言語が存在することが説明付きませんよね…… >745 忙しいからです 特にこのスレ、大抵のやり取りが「セレン:不特定多数」になってますよね 私から返すほうが追いつかないんです 私が終日家にいるならともかく、忙しいので あと、まともな質問等には熟考して長文で返し、ときには再読もしています 私も人間なので、魚心あれば水心あり。わりとレス次第です
751 :
◆pdL1P7GMb2 :2005/10/14(金) 13:11:52
さて、久々に人工言語のクイズです 実用型の場合、人工言語にも挨拶語はあります もしその人工言語が何らかの事情で広く普及したり、 人数は少なくとも広範囲の人間に使われることになったら、 挨拶語にどんな変化が生じるでしょうか ではまた仕事に戻ります
不特定多数って、なんか響きが卑猥
753 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 15:18:16
私に歯向かってみたいだけ 私に歯向かってみたいだけ 私に歯向かってみたいだけ 私に歯向かってみたいだけ 私に歯向かってみたいだけ 私に歯向かってみたいだけ 私に歯向かってみたいだけ 私に歯向かってみたいだけ
755 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 15:20:47
「セレン:不特定多数」 「セレン:不特定多数」 「セレン:不特定多数」 「セレン:不特定多数」 「セレン:不特定多数」 「セレン:不特定多数」 「セレン:不特定多数」 「セレン:不特定多数」
756 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 16:10:27
>1必死だなw
757 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 16:15:49
↑オマエモナーw
>「セレン:不特定多数」 セレンって、どういう意味ですか? 辞書見てもこんなのしか載ってませんが セレン 1 [(ドイツ) Selen] 酸素族元素の一。元素記号 Se 原子番号三四。原子量七八・九 六。常温で固体。金属セレン(灰色)、結晶セレン(赤色)、無定形セ レン(黒色)の三つの相がある。金属セレンは光電管・光電池材料 のほか、ガラスの着色(赤)などにも利用される。セレニウム。
>>750 > それだと太陽を白と表現する言語が存在することが説明付きませんよね……
私は
>>746 ではないのですが、「白い太陽」について。
太陽を直接見ることはできなくても木漏れ日などで間接的に太陽の光の色を確認することはできますよね。
挨拶についてはもう少し考えてみます。また後ほど。
>>758 Ctrl + Fと、人名というものを覚えましょうね。
761 :
759 :2005/10/14(金) 18:37:19
>>751 無変化かそれぞれの地域に応じた新しい表現が生まれるかのどちらかだと思います。
1 発音しやすく元々の意味がわかりにくいものは無変化で広く普及する可能性があります。
2 上記以外の場合、地方の風土や文化に応じた挨拶が選ばれると思います。
気候の厳しい地域では天候や互いの健康を気遣う言葉が選ばれるかも知れません。
信仰深い民族では神への祈りがそのまま挨拶になるかも知れません。
母語の挨拶を翻訳して使用することも充分考えられます。
「もうかりまっか?」「ぼちぼちでんな」のように仕事の出来不出来を問うことが挨拶の代わりになることもあります。
このように民族の関心事が挨拶になることが多いと思います。
先日は「食べたか?」」「食べた」と挨拶する国で四千年前の麺が見付かり話題になりましたね(笑)
逆に、地域にそぐわない言葉は言語の作者が用意しても採用されないでしょう。
たとえばサラームの意味がわからなければそのまま通用するでしょう。
しかし意味がわかれば平和ボケした国では「なにそれ?」といった感じでしょう。
戦闘地域では好まれるかも知れないし、戦意高揚目的で政治が許さないかも知れません。
762 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 18:45:48
>>749 >ところで、この程度の荒らしや自演以上のことってあるのですか
それは知らぬが花というやつですよ……
763 :
名無し象は鼻がウナギだ! :2005/10/14(金) 18:54:59
>働きながら、どうやって荒らしとかに時間を割く気になるんですか えーっ、労働八時間制も知らないんですか。 八時間働いて、八時間休んで、あとの八時間は余暇の時間ですよ。 まあ、ぜんぜん守られて無い理念だけどね。
764 :
名無し象は鼻がウナギだ! :
2005/10/14(金) 19:22:34 挨拶に時間プラス性や数などの細かい変化があった場合、 母語にもそういうのがある話者は 第二言語でも同じように使い分けるんですかね・・・?