韓国語では、行列の先導者が「ワッソ、ワッソ」 (来たぞ、来たぞ) と言う。
朝鮮通信使の声からというのは、ありえない話ではない。
通信使の言葉がもとと見られる俚言として、「チング」 (<親旧) がある。
ちんぐ〔名〕 (方言) 仲のよい者。仲よし。
島根県益田市・美濃郡 (島根県方言辞典 広戸惇・矢富熊一郎 1963)
山口県 (防長の方言 岡崎忠祐 1942)
香川県伊吹島 (香川県方言辞典 近石泰秋 1976)
長崎県 (長崎県郷土誌 長崎県史談会 1933)
対馬 (新対馬島誌 賀島由己 1964)
◇ちんぐう 長崎県西彼杵郡 (伊王島村郷土史 松尾兼治 1950)
◇ちんごん 島根県大田市 (島根県方言辞典)
(日本国語大辞典 第二版)
伊吹島の例は通信使経由の可能性が大きい。
島根の例は一般の交流によるもの、長崎の例は出島経由かもしれない。
>>432 ありがとうございます
可能性としてあるのですね
434 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/20(日) 02:11:03 O
ワッソの語形は相当新しく、
「わっしょい」の語源にはなり得ないはずだが。
語形そのものは古い。
ただ、これはパンマルというくだけた文体なので、諺解本等の古い用例がなかなか見つからない。
436 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/20(日) 07:16:09 0
ワッソが「わっしょい」の語源なら
「い」は何処から湧いて出たのか説明して呉れ。
>>436 掛け声だから意味はない。「わっしょ」の形も記録されている。
438 :
名無し象は鼻がウナギだ!:2008/01/20(日) 14:42:07 0
1日本語のワッショイはそんなに新しい語ではない。
2山口県西部などのチングはそのまま朝鮮人移民が広めただけである。
通信使?なんて言葉を使うまでもない
439 :
鷹:2008/01/20(日) 18:48:40 0
>>430 「たかが知れる」なら、(禄)高の多寡が知れるでも、いいような気がします。
まあ、どっちでもいいような言葉ですね。
ありがとうございました。
>>438 > 1日本語のワッショイはそんなに新しい語ではない。
19 世紀までの用例を探すことは難しい。
「ワッソ」語源説の問題は、むしろ日本語が新しすぎる点。
> 2山口県西部などのチングはそのまま朝鮮人移民が広めただけである。
下関とその周辺以外については、全く説明できない。
山口県の上関町は朝鮮通信使の寄港地だった。
http://www.d2.dion.ne.jp/~k_yakuba/kankou-hp/rekishi/rekisi-1.html > 通信使?なんて言葉を使うまでもない
通信使に随行する通訳が使っていた、「捷解新語」という日本語のテキストがある。
昔、京都大学が影印や翻刻を出していた。
それを見ると、「参りまして」という日本語の朝鮮語訳に、wasyeo (「来て」、wasseo の古い形) があてられている。
もっとも、これは言いさしの用法であって、パンマルではない。
しかし、この語形が 18 世紀に存在したことは間違いない。