関西・関西周辺の方言の違い

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128名無し象は鼻がウナギだ!
>>126
平安時代という一時期だけを切り取って、
無アクセント以外アクセントが全国で同じだったかどうかは分からない。
すでに他の地域では変化が始まっていたかもしれない。
あるいは、畿内だけ文献の通りの平安京都式で、
他の地方では全域無アクセントだったのかもしれない。
京都以外の資料がないから分からない。
アクセントの起源論と、同時代のアクセント分布とは別物なので
分けて考えないといけない。

なお、平安時代の京都アクセントは、
断片的な文献資料から奈良時代の大和アクセントとほぼ一致すると見られるが
今の京阪式とはかなり違うよ。現存する方言アクセントの中では
一番京阪式が近いといえるけどね。
当時のアクセントは、名詞の場合は音節ごとに高、低、揚、降、の4つが
今の中国語の四声のように自由に付いていたらしい。
だから「高降」「揚低」のような形も存在した。
129名無し象は鼻がウナギだ!:2005/07/31(日) 17:17:56
>>126
いやいや、
全国でアクセントが同じだったかどうかはわからない。
既にアクセント変化を始めていた方言が有ったかもしれない。
(むしろ変化し始めた物が有ったと仮定するほうが自然)
ただ、これに関しては、当時の方言アクセントが分からない以上、
永遠に分からない。
無アクセントが有ったかどうかについても同様。

さらに言うと、平安期京都アクセントに遡れないアクセントが行われていた可能性だってある。
ただし、有ったとすれば、これはその後絶滅したことになる。

ある程度、こういう可能性が有る、無いということはできるけれど、
それを越えて「こうだった」と言ってしまうと、それはもう疑似科学・トンデモの領域。
130名無し象は鼻がウナギだ!:2005/07/31(日) 17:35:48
>>124
>平安末京都アクセント資料
具体的に何?
131名無し象は鼻がウナギだ!:2005/07/31(日) 17:42:05
>>128
>当時のアクセントは、名詞の場合は音節ごとに高、低、揚、降、の4つが
今の中国語の四声のように自由に付いていたらしい。

当時のアクセントの体系について解説をお願いします。
132名無し象は鼻がウナギだ!:2005/07/31(日) 18:16:24
>>130
「類聚名義抄」
>>131
要素は4つ。高、低、揚、降。
なお、現代の(伝統的な)京阪式では揚を除く3つ、
阪神地域の若年層や東京式では降も除いて高低2つになる。
システムは、
名詞については上述4つが各音節ごとに自由に付き、
音節ごとに判断されていたらしい。むしろ現代なら中国語に近い。
具体的な型は、2拍名詞の場合
資料には考えられる16通りのうち9通りが見られる。
一般に5通りとされるが、例外とはいえ残り4つも無視できない。
現代の伝統的京阪式は4通り、東京式は3通りである。
用言については、すでに「初音節低」と「初音節高」の2通りに収束していたらしい。
これは現代東京式の型別の直系の先祖となる(現代京阪式では部分崩壊している)。