比較言語学

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あの〜、あの研究のスレならあったはずなんで、先にそっちを消費なさっては。

ただ、あの手の研究は実際は昔、大分やられていて、データにアナトリア語派
を追加したことと使ったソフトが新しいこと以外評価するところがあるとは思
えない。

問題も結構あると思う。DNAやRNAを使う場合、遺伝子として実際には使われて
いないので進化について中立な部分を使うことになっていて、しかもA, T(U),
C, G の4つしか要素がない、というのが前提で計算してる。言語の場合はこう
いう前提はあてはまらない。この辺を開き直ってるんだよね。で、出てきた結
果に新しいことがあるかというとないし、推定年代を計算するときに外挿して
いるけど、外挿が可能かの議論が足りない。ただ、種の分化も言語の分化もグ
ループの分離によるから、ある程度は上手くいく。

それから分化する必然がないのに変異が大きいところが故地というのは生物学
の基本の一つで感動するようなことじゃない。

あと、言語を国単位で数えるのは止めてくださいな。スラヴやってるなら民族
=国家の図式のアホさ加減は身にしみていて欲しい。