社説:たかが・いろいろ2004 韓流と政冷経熱 隣人知る喜びを再認識
http://www.mainichi-msn.co.jp/column/shasetsu/archive/news/2004/12/20041224ddm005070122000c.html この社説の毎日のいいわけがハン板に貼ってたけど
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ご指摘の部分の構成は、
@日本の状況は「韓国への関心は、料理、韓国語などへも広がりを見せている。」である。
A韓国の状況は
(a)日本(で韓国文化への関心が広がったという状況)より先に、
(b)「金大中(キムデジュン)大統領の時代、日本語の歌など日本製大衆文化が解禁され」(ると
という形の日本文化受容があっ)た。
の2段構成です。
「日本より先に」は、前段の@の「日本の状況」を受けているので、「日本語の歌など日本製大
衆文化が解禁された」という文全体にかかっています。
「日本より先に」が、前の文と関係ないなら「解禁された」だけにかかるという解釈も可能ですが、
前段の「日本の状況」という意味での「日本」であることにご留意ください。
ですから、「文化の広がり」という議論のなかで、日韓を比べたのであって、「文化解禁」という
議論の中で比べたのではないことがおわかりいただけたと思います。そもそも「日本より先に」を
「解禁」にかけたら意味が通りません。わざわざ意味が通らないように解したいというなら、話は
別ですが。文は単なる文字の羅列ではないので、前後関係を参照して、ご理解ください。
ただし、そのような誤解を生じたとしたら、もとの文が不十分だったかもしれません。「日本より
先に、韓国では金大中(キムデジュン)大統領の時代、日本語の歌など日本製大衆文化が解禁
された。」と、語順を変えていたら、今回のような誤解はあるいは避けられたかもしれません。今
後、ご指摘の点、紙面に反映させるよう努力する所存です。
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このいいわけは文法的にどう評価したらいいんでしょうか?
先生、教えてください。よろしくお願いします。
>>233 「わざわざ意味が〜」のあたり喧嘩売ってるみたいだけど
努力するって言ってるし言い訳でも深追いはよそうや。
文法的なところをちょっと。
日本の「広がりを見せている」という、主題に沿った“状況”説明と
韓国の「解禁された」という一“史実”の説明では、
構文的に対応してないため不自然ですね。
この時点でこの二つの説明は、(前後関係から内容的に対応しているとはいえ)
日韓の状況説明として対応する文とは認識されにくくなってます。
一行空けて段落分けなんかしてたらもう合わせ技で一本ですね。
「解禁された」は一史実の説明と捉えられます。
一史実の説明だから、韓国についての「状況説明」のために引き合いに出す“一具体例”
と捉えられてもおかしくないでしょう。その場合、他の記述が無いことによりやっと
「この記述を以って韓国の状況説明となしている」ことが分かります。
当然、「日本より先に」も一史実のことだと解釈され、意味が通らなくなります。
語順を変えて「日本より先に」を前にしたとしても、
『「日本の状況」という意味での「日本」であることにご留意』されやすくなるとはいえ(いや、されるからこそ)
述部が一史実の説明であれば、不自然であることに変わりありません。
少し考えて「あ、こことここが対応してるのか。」とやっと分かる文です。
「日本の状況」と「韓国の一史実」という風に、述部が対応してないからです。
文末を「解禁されるという形の日本文化受容の動きがあった」などに変えれば、
日韓が状況と状況とで対応するので不自然でなくなります。
・・・と思います。先生じゃないので正しいかどうかは分かりません;;
間違ってたら先生よろです。↓