>>147 「タンこぶ」のタンは、南島祖語(オーストロネシア語族の祖語)の
《無意識的または偶然にある状態になる》という意味の接頭辞からきているという説もあります。
>オーストロネシア語族の接頭辞*ta-の機能はゴンダによれば、次のようです。(川本 昭和57 272-3p)
>「 タ 南島祖語*ta-はゴンダによれば《無意識的または偶然にある状態になる》というのが根本的な意
> 味である。(J.Gonda前掲)*η・*Rを伴って*taη--,*taR--ともなる。
> 南島祖語 *ta(η)bun 堆積
> (*bunbun 集まる)
> マレー語 ter-tjut ぎょっとした
> ter-tawa ぷっと笑う…(以下略)
> …/南島語*ta--に*ηが付いて*taηとなることがあるように、日本語のタもンが付くことがある。
> 「タンこぶ」のタンがそれである。…(以下略)」
>
> そして川本氏はオーストロネシア祖語の接頭辞*taη-の構成法・音韻・機能と「タンコブ」(瘤)の
>「タン」が上のようによく似ているところから、次のような考えをだされました。(川本 昭和55 83p)
>
> 「現代語「タンコブ」は、南祖*taη-からきたと思われる唯一の例だ。…(以下略)」
http://www.biwa.ne.jp/~ichhan-j/pioneer.htm#tankobu1