2 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/19 23:07
>>1 > いいご意見がでましたら私の論文の参考にさせてもらおうかな、と
そう言うなら、まずどんなことを考えてるのか自分からまず言わないと、
plagiarismになると思う。
>>2 そうですね(汗
これまでの先行研究では、
「語彙概念構造」と「統語構造」の関係が論じられてきました。
語彙の意味の分類としては、
有名なVendlerの分類だと、下のやつがありますよね。
状態(state) [ y BE AT-z]
活動(activity) [ x ACT]
到達(achievement) [ BECOME[ y BE AT-z] ] or[ y MOVE]
達成(accomplishment) [ x ACT] CAUSE [ BECOME[ y BE AT-z] ]
私が興味あるのは、動詞が補文をとる場合の語彙概念構造です。
レスつかず(号泣)
5 :
気になってたんですが:02/02/22 11:11
leave
って色んな意味や補部構造になりますよね
NP, NP NP, NP PP, small clause...
どうしてこんなに多彩なのですか?
スレ違い?
6 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/22 12:17
面白い、
実際の例文をあげてみてくれ。
例えば
a. John left Tokyo.
b. John left Tokyo for London.
c. John left for London.
d. John left the book.
e. John left the book in the taxi.
f. John left the book outside.
g. John left the window open
h. John left the engine running.
i. John left the book behind in the taxi.
英和辞典には、まだ他の意味の例文もありますが
気になっているのは leave と目的語の関係といったもんですかね。
g,h,i,のSCの目的語の意味役割はSC内で決まりますよね?
d はleave に決められると思うんですが
e,f は???
leave のLCSって???
二重目的語もあった
j. John left me some fruit.
9 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/08 12:45
これがageられずにいられるかってんだ
10 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/08 21:11
日本語の対応も考えてみよう
a. John left Tokyo.
b. John left Tokyo for London.
c. John left for London.
去る/出る vs. 出発する
d. John left the book.
e. John left the book in the taxi.
f. John left the book outside.
残す、忘れる
g. John left the window open
h. John left the engine running.
i. John left the book behind in the taxi.
ー(し)たまま
英語では、日本語の複数の概念が、一語のもとに括られてる
わけだけど、概念的に共通項ってなんやろ?
なにげに良スレの予感にゃ
x leave y はxがyという事物なり事態との接触、関係を絶つというのが
「概念的共通項」ではないかにゃ? 非対格の場合はどうなんだろにゃ?
age
13 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/08 23:45
e. John left the book in the taxi.
f. John left the book outside.
i. John left the book behind in the taxi.
この3つって基本的に何か違うかね?
常識的な解釈すると、e, fがintentional(またはneutral?)で
iはunintentionalか。
>メイジキメラ
Vendlerの分類書き込んで終わりかよ。(w
>>(´∀`)
その「接触、関係を絶つ」という考え方イイですね。
いただき。
>>13 そうだと思うけど、iはbehindがあるからunintentionalになったのではなくて、
その他の要因でそうなってるんでしょうね。
考えてみますにゃ。
>>14 いま勉強中じゃよ。
16 :
名無しの象はウナギだ!:02/03/11 05:08
誰かこの手の参考文献をご教示いただけませんでしょうか?
17 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/11 05:47
とりあえず、日本語で読めるものとしては、影山太郎先生のもの(複数ある)と、
『語の意味と意味役割』(英語学モノグラフシリーズ 17)あたりでしょうか。
他にもあったら、教えてください。
18 :
名無しの象はウナギだ!:02/03/11 08:35
>>17 サンクス!
大学では語彙論(語源・借用語)が専門なのですが、意味論等も絡んだ研究にも興味があるので読んでみます。
・影山 太郎「動詞の意味と構文」(くろしお出版)
・影山 太郎「動詞意味論」(くろしお出版)
・Beth Levin「English Verb Classes and Alternations」(University of Chicago Press)
・Beth Levin「Unaccusativity」(MIT Press)
20 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/19 16:36
Levinは、unaccusativityに関する自説を撤回したみたいです。2001年の
Languageに載った論文によると。
>>22 生成文法総合スレで大雑把にやらせていただきますにゃ。
23 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/04/10 13:02
age
24 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/05/28 08:27
倉庫行き亡し
25 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/05/30 11:16
JackendoffのConceptual Semanticsで、FROM関数とTO関数は
ふるまいに非対称性はないのでしょうか、age
26 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/05/31 09:16
>4
激しくワロタ
27 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/05/31 10:44
日本語で語彙が細分化している場合と英語で語彙が細分化
している場合があるよね。
切る = cut
薄く-切る = slice
etc
wear = (眼鏡を)かける(ている)
wear = (服を)着る(ている)
wear = (ズボンを)はく(ている)
etc
概念体系が違うんやろか?
28 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/06/01 16:09
>>27 概念構造と音韻構造の対応規則が違うんでせう。
概念構造は定義上、人間普遍的で、言語以外の認知にも
結びついてるものだし。
29 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/23 09:29
>>28 >概念構造は定義上、人間普遍的
これは一般に受け入れられている主張なのか?
30 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/23 10:42
>>27 言いたいことは分かるのだが、着る行為を表す場合はput
(something) onじゃないのかと今さらながら突っ込んでおく。
>>29 あまりそのあたり明るくないが、哲学的な問題も絡んでくる
やっかいなところではないかと思う。私には概念の定義自
体よく分からない。CAUSE, BECOME等のprimitivesも
insightfulではあるけれど、なんでそうでなきゃいけないの
か分からない。
31 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/23 12:06
なんか、面白そうな話題ですね。参加させてください。
私は、5(=7)さんの挙げられたleaveの意味構造に興味があります。
とりあえず、概念構造を分析するために、行為意図性の有無に注目して、
日本語に訳してみました(過去時制は無視し、主語は省いてあります)。
a.John left Tokyo.
東京を離れる(意図的)
b. John left Tokyo for London.
ロンドンへ向けて東京を離れる(意図的)
c. John left for London.
ロンドンへ向けて出発する(意図的)
d. John left the book.
本を置き忘れる(非意図的)
e. John left the book in the taxi.
タクシーの中に本を置き忘れる(非意図的)
タクシーの中に本を置いたままにしておく(意図的)
f. John left the book outside.
外に置き忘れる(非意図的)
外に置いたままにしておく(意図的)
g. John left the window open.
開いたままにしておく(意図的)
閉め忘れて、開いたままにしておく(非意図的)
h. John left the engine running.
動いたままにしておく(意図的)
止め忘れて、動いたままにしておく(非意図的)
i. John left the book behind in the taxi.
タクシーの中に本を置き忘れる(非意図的)
タクシーの中に本を置いたままにしておく(意図的)
j. John left me some fruit.
私のために果物を置いて去る(意図的)
a, b, cは意図性ありの読みが基本で、dは意図性なしの読みしかなく(ほんと
かな?)、e, f, g, h, iはどちらの読みもあり、jは意図性ありの読みが基本
であるように思うのですが、誰かコメントください。
書き忘れましたが、iは、13さんの意見のように非意図的な「置き忘れる」
という読みがしやすいと思うのですが、「意図的に後に置いて立ち去る」
という読みもできるのではないかと思いました。一方、私は、dの
"John left the book."の方は、ほとんど非意図的な読みになるのでは
ないかと思いました。
ちなみに、私にはネイティブの直観はまったくありません。
てかそもそも主語の意図的・非意図的の別が言語の構造(語彙的にしろ統語的に
しろ)にエンコードされるべき性質のものなのか、も問い直してみたいところにゃ。
このスレに語彙意味論の専門家はいるのかにゃ。なぜ彼らはあきもせずにLCSなる
妙竹林な構造をたてたがるのかも小一時間……(以下略)
>33
どうもコメント有難うございます。
私は、意図性の有無は、元々の語彙の情報としてエンコードされる必要
はないように思います。31で、行為の意図性の有無に注目したのは、
動詞leaveの意味的特徴を整理分類するには、よい切り口のひとつに
なるであろうと考えたからです。
LCSを「妙竹林な構造」と言われるのは、少々意外です。生成文法では
その端緒において、動詞の意味構造が統語構造へと投影されると思うの
ですが、それならば、動詞の意味構造としてのLCSの研究は、生成文法
の立場からは望ましい研究であるように思うのですが。
>動詞の意味構造が統語構造へと投影される
これは生成の中の一つの立場であって、イコール生成ではないですにゃ。
とりわけ、投射原理を破棄する立場では、上のようなことは起こり得ない
ですにゃー。
もう何度も書いたけどにゃ、動詞の意味はその動詞が埋め込まれた統語構造の
中から立ち上がってくるものであって、統語派生に先行して動詞の意味が
決まっているのではない、と俺は見ているのにゃ。
極端に言えば、語彙論者のいうような意味での語彙部門はいらない、という
ことなんだけどにゃ、まあLCS相当のものがあるとしても、それは統語構造
の出力であって、入力ではないだろう、ということにゃ。
これはたいへん大きな問題にゃから、さらに意見交換キボンヌ、にゃ。
>35
お返事ありがとうございます。
「動詞の意味はその動詞が埋め込まれた統語構造の中から
立ち上がってくる」というのは、なにか私が知っておりま
す生成文法の段階から、さらに進化したメカニズムのよう
で、とりあえず、びっくりしております。要するに、
基礎的な統語構造をつくるプロセスこそが、意味構造が生じ
てくるプロセスでもある。
ということとして理解して宜しいのでしょうか。そうすると、
統語的な構造の生成と意味的な構造(特にthematicな意味構造)
の生成と同一視する生成意味論的な文法のモデルに似てくるよう
にも思うのですが、そのような理解で宜しいのでしょうか。
生成文法スレは、私には難解すぎまして、ほとんど読んでいません
でした・・・。
>LCSってのは入力ではなく、出力
まあ、記述の道具として便利だからってことで解釈しても
よろしいのですかにゃ?
実は、個人的にはLCSってのもありかなー、って立場で
ちょこっと語彙意味も勉強してみましたが、ある現象が
あったとして、語彙論者の発言ってのは
「それは語彙的にそうなるようになってるからだよ」
という説明になってるのか、なってないのかという主張が
どうも???って感じになってしまいましたのにゃ。
まあ、言ってることは間違いではなかろうが、それで
一体何が言いたいのかという根本的な疑問が、、、
何かおもしろい予測が立つのだろうかという不安が。
Levin & Rappaportなんかも読んだにゃが、どうも
あの分析がcross-linguisticに通用するかと言われると
かなり疑問にゃ。ま、英語の語彙分析としてはそれで
いいとは思いますがにゃ。
>基礎的な統語構造をつくるプロセスこそが、意味構造が
生じてくるプロセスでもある
これが、languageのcreativityと密接につながってくるところでは
ないかと個人的に勝手にassumeしてますにゃ。
トーシローの意見を言わせていただきますと、生成意味論との
共通点は「ある」と思いますにゃ。
語彙論者の出現を切に祈りますにゃ。
39 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/25 07:15
別に語彙論者というわけではなくて、どれが一番いいのか考えてる
者ですが、顔文字氏の統語的なアプローチというのは構文文法とはどう
違うんでしょうか?構文文法でも(今いくつか種類がある
ようですが)、統語(構文)環境の中においてのみ統語
カテゴリーすら決まるという人もいるようです
(例えば、生成スレにもでてきたクロフト)。
生成文法では構文という単位は議論の便宜上に使われるのみで、
えぴフェノメノンと考えられていることとを考えると、
構文を文法論の中心に据える構文論とは一見対極に
見えますが、実はかなり親和性は高いのでは?
40 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/26 07:47
>>37, 38
>統語的な構造の生成と意味的な構造(特にthematicな意味構造)
>の生成と同一視する生成意味論的な文法のモデルに似てくるよう
>にも思うのですが、そのような理解で宜しいのでしょうか。
そうなんですよね。この疑問当然湧きますよね。
生成(チョム)文法家の方どなたか、コメントどうでしょ?
昔誰かが(顔文字の人?)、この問題が出てきたときに、
メカニズムだけ見て生成意味論の復活のようにみなすのは
大間違い、と指摘されていたことだけは覚えてるんですが。
>>39 構文をプリミティブとして認めるかどうかという点で埋めがたい溝が
あると思うんですが。。。
>メカニズムだけ見て生成意味論の復活のようにみなすのは大間違い
うにゃ、それは俺の発言にゃ。この場合のメカニズムとは語彙分解のことにゃが、
これは語彙意味論でもミニマリストでも継承されてるにゃ。乱暴な整理の仕方にゃが、
俺の見方では生成意味論は
(1)意味が構造に先行する。 (2)語彙分解は統語構造によって表示される。
としていたにゃが、語彙意味論は標準理論ないし語彙論者仮説を歪んで解釈して
しまったために、(1)を残して(動詞の語彙意味が統語構造上に写像されたり統語
構造を左右したりするといった主張)、(2)の語彙分解は統語構造ではなく語彙
構造によって与えられる、と考えたのにゃ。対して俺の立場は、(1)は間違い
(構造から意味が生まれるのであってnot vice versa)、(2)は結果論的には
そのまま継承(統語派生の出力が語彙意味の表示として解釈され、LCS相当の
意味表示への入力となる)、というわけにゃ。
構文文法CGについてはシロートなので俺はコメントできる立場にないにゃが、
俺の印象では、CGでいう構文は統語派生のプロセスが捨象されており、できあがった
結果としての構文とその構文が持つ意味との対応をプリミティブに見ている感じにゃ。
対して俺の立場ではある構文がある意味を持つのは、その構文が生み出される
統語派生の特性による、これこれという派生をたどった結果その構文にはこれこれと
いう意味が生まれる、ということが重要で、いわば構文-意味の対応に対する統語的
説明を与えたいといったところにゃ。語彙意味論もCGも「なぜ」そうなのかの
部分にはタッチしないが、そこに関わるには抽象統語論が一番妥当ではないか、と
思うのにゃ。
構文の概念については、別の観点から俺も個人的に注目していて、たとえば上で
引用した関連スレの37は俺の発言にゃ
37 名前: 35 > 36 投稿日: 2001/01/16(火) 20:15
(略)……すべての文は実際にはごく少数の(サブ)ルーチン化した派生単位
(これがphaseなら面白いと思う)をそのつど、異なる音形に翻訳したもの
ってことになり、実際に一つひとつの文を毎回、計算コストを払って最初から派生・生成してるのでは
ないんだと思う。たいへん皮肉なことだが、生成文法では実体のないはずの構文という概念が、あらか
じめ結果が指定されている計算式のようにして、計算量の抑制につながっていることになるのでは、
なんてね。そしてその意味では、個々の形式素性のmergeからその都度派生を開始するかわりに、
形式素性群をあらかじめ定義してあるlexiconももちろん、計算量の抑制に大いに役立つものでしょう。
43 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/26 10:59
言語学の素人ですが詳しい方教えて下さい。
「左褄を取る」は言語学的に「左手で褄を持ち上げる」でしょうか?
それとも「左半身の褄に手を添えて(左右の褄両方)を持ち上げる」なんでしょうか?
どちらでしょう?
どっちらにしろ着物の構造からいって、
左の褄と右の褄を重ねて持ち上げないと歩けないよね?
構文文法(Goldberg 1995)に関する疑問を一つ。
「構文」を独立の存在として認めることにより、受動構文、結果構文、
二重目的語構文などが独立のものとして認められることになります
が、例えば、受動態の結果構文なんていうのはどう扱うんでしょうか
ね?これって派生のようなものを認めないと上手く扱えないような気
がするんですが。一応他の可能性としては「受動構文」でも「結果構
文」でもない「受動結果構文」という構文を新たに想定することも可能
ですが・・・。
>36
有難うございます。参考にさせていただきます。
>41
すると、生成意味論のアプローチと、顔文字さまのアプローチの最大の
違いは、前者は「意味」を(表層的)統語構造を派生するための“入力”
であると考えるのに対して、後者は「意味」を統語的派生の“出力”で
あると考えるという点にあると言ってよろしいのでしょうか?
46 :
コギャル&中高生:02/07/26 15:36
>>44 坊やしゃん、久しぶりにゃ!
それはいわゆる構文の拡張に相当するのかもにゃ。
この場合の拡張もやっぱり表面的な議論で、拡張されるべき構文はすでに
与えられていなければならないのではないかにゃ。
では、その基体となる構文自体はどこからきたのか、と考え出すと(以下略)
これは語彙論についても同じで、基本となる語彙意味構造がすでにあり、
それに対して動的な拡張や合成が起こる、という話しはしてても、最初の
語彙意味はどうやって出てきたのか、の議論がすっ飛ばされているのが俺には
不満なのにゃ。単語を組み合わせて文を作る、という極めて当たり前のように
思える見方に致命的に欠けているのは、その単語自体はどこから出てきたのか
という問題意識にゃ。syntaxとは別のモジュールだからいいじゃん、では
答えにはならないにゃ。単語も文を作ると同じ能力の所産であることに気づく
べきなのにゃ……と、煽ってみるテストにゃ。
>>45 まあそうですにゃー。
結局はシンタクスの自律性に帰着するんだけどにゃ、入力・出力という
言い方でもいいし、原因(目的)・結果という言い方でもいいですにゃ。
断っておくにゃが、ここでいう意味とはそもそも構造にエンコードされる
べき意味だけであって、語彙意味のすべてが統語構造から読み込まれる
などとは言ってないのにゃ。お馴染みの例でいうとにゃ、
killとmurderの共通する部分(使役だとかaccomplishmentだとか)は
構造的意味にゃが、相違部分(単純化すれば「murder = kill + α」のαの部分)
は構造とは無関係だし、またこれは世界にかかわる百科辞書的・言語外知識
の部分にゃから、語彙部門に書いておく必要もないだろう、ということにゃ。
話しがずれるにゃが、このαの部分を俺らは漢字の使いわけでうまく表現
してるにゃ。見る・観る・視る・看る・診る、とかにゃ。昔読んだマンガで
親友・心友・信友・真友とかいうのもあったにゃ。脱線スンマソ
>42
個々の形式素性のmergeというのは、生まれたばかりの人間は
flexibleな状態としてあって、あるルーチン化された派生単位という
のは所謂parameter settingというものではないですかにゃ?
と酔っ払った頭で言ってみるテスト。
だから、このflexibleな状態というのが、実際にはどのような形式の
言語を許すのかというのが、UGの制約の解明に近づくことになるのでは?
とやっぱり通常ではない頭で言ってみるテスト。
49 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/27 05:39
>一応他の可能性「受動結果構文」という構文を新たに想定することも可能
ですが・・・。
この可能性になるんじゃないでしょうか。
hpsgだと例によってtyped feature hierarchyによって
両方(受動構文と結果構文)を継承した階層で特徴付け
られるのでは?構文文法とhpsgって本質的な言語観の
違いってあるんでしょうかね?このあたりは久しぶりに
B.O.B氏に出てきてもらいたいところですが。
>>40 >構文をプリミティブとして認めるかどうかという点で埋めがたい溝が
あると思うんですが。。。
クロフトは因みにatomicとprimitiveの区別をしていて、後者は
complexでありうる、ということですから、どういう分析を
そこに持ち込むかは議論の余地が十二分にあるわけです。
しかも顔文字氏が指摘するように、構文それ自体の成立の「なぜ」
にはあまり踏み込んでない、というのはその通りなのでは?
でも言語学における「説明」ってなんなんでしょうかね。
誰だったか、howに答えることはできるけど、whyに
超えた得ることはできない、とか言ってる人もいましたが。。。
50 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/27 05:46
うにゃ、それは言語学に限ったことではないにゃ。
ある「説明」が与えられると次にはそれに対する上位説明が要請されるにゃ。
why問題に対する答えとして出されたものは次の瞬間にはhow問題のそれに
降格され新たなwhy問題が提起される、の繰り返しだからにゃ。
だから構文成立の「なぜ」も所詮は暫定的なものであって正確には「どのように」
なのにゃが、構文文法はそれにも関わっていないんではないかにゃ?
とりわけ構文にatomicなものがあるというにゃら定義上そうなるにゃ。
以前になんとなく思ったにゃが、構文文法の先駆的なモデルとして仏数学者の
ルネ・トムとゆー人のカタストロフ理論があるのではないかにゃ。
構造安定性とか位相同型性とかいったあたりが、構文の概念とよく通じるように
思うにゃ。この部分は「統語計算のサブルーチンとしてのフェイズ」という見方
についても成り立つにゃが、誰か語れる人いるにゃ?
>>47 どうもです。
> それはいわゆる構文の拡張に相当するのかもにゃ。
なるほど。ただこの場合、拡張のメカニズムがどのようなものなのか気
になりますね。
> 最初の語彙意味はどうやって出てきたのか、の議論がすっ飛ばされ
> ているのが俺には不満なのにゃ。
これでまたH&Kの話に流れるのでしょうか?(あ、釣られた?)
> 単語も文を作ると同じ能力の所産であることに気づくべきなのにゃ……
Denominal verbsの話はおいといて(w、単純に語を作る能力も文を作る
能力も同じものであると考えるのがここではnull hypothesisになります
が、この仮説にとって問題になるような現象が存在するんですかね?
語彙論者の方はいかがお考えなのでしょうか?
>>49 ご指摘多謝。
教えていただきたいのですが、継承に何らかの制約はあるのでしょうか?
>47
解説ありがとうございます。なんとなくわかってきました。
ところで、私の関心は、統語論ではなく、むしろ、意味論の方にあるの
ですが、顔文字さまの考え方に従えば、語彙的な意味の研究は、例えば、
killとmurderに共通する構造的意味の部分は、統語論において扱われ、
一方、killとmurderの意味的違いの部分は、まったく別の部門において
扱われるということになってしまうのでしょうか。
すなわち、murderという語の意味の全体を扱う研究においては、
この語の意味を、統語論で扱われるいわば「構造的意味」と統語論では
扱われない「非構造的意味」に大きく分けなくてはならないという
ことになるのでしょうか。
この両者を便宜的に分けるのというのならともかく、そもそも、
ひとつの研究領域において扱うべきではないというのであれば、
語の意味の研究という立場からは、少々困るという
ような気もするのですが・・・。
>語の意味の研究という立場からは、少々困る
それは「語」をなにがしかのプリミティブなものと見なして文法のどこかの
コンポーネントに閉じこめようとする人にとっての話しだと思いますにゃ。
たとえば「文の意味」といったとき、そこには構造から生じるcompositionalな
部分もあれば比喩隠喩を含めてそれよりもマクロ的な視点から論じるべき部分も
あり、それらを全部合わせた最終的な文意味の理解は言語外の世界に委ねられる
のではないかにゃ。そして語彙意味に対しても同じように見るべきだと俺は
思ってるのにゃ。語=文、の立場からすれば当然ですがにゃ。これも別スレでの
俺の発言にゃが、
>比喩的・非比喩的の区別は実は
>そんなに明白ではないように思う。あえていうと、
>意味解釈なんて全部、比喩の世界ではないか
その中でもこの部分だけは文化や社会などに拘束された個別言語の差異を超越して
機械論的・還元論的・構成的に理解できるのではないか、というのを探している
わけにゃ。ってもこれは俺の勝手な見方にゃから気に入らなければ無視してくれて
いいのにゃ。
55 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/27 19:49
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ナデナデ (´∀` )<最近いいネタないんだよね〜。。。
_/ ̄ ̄ ̄ ̄\⊂( ∪ ) \________
煤Q ∪ ´∀`)(_(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ モキュモキュ
゚o
〇
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
( ̄\ ふふ。俺はここで毎晩フィーバーだぜ!
( ゚Д゚)y─┛~~
http://got.to/hadakaa ( ̄ ̄ 炉利にはタマラナイゼ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
サンプルもある。(タダ)まあ、一日しのぎのネタにしかならんが見て損は無いと思う。タダだし、。。
56 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/07/28 13:56
Jackendoff "Parts and Boundaries"の論文を読みました。
[+-b]とか[+-i]の素性を使った道具立ては、すばらしいなと思ったのですが、
この考えは、他の研究でどれくらい受け入れられているんでしょうか?
LCSの枠組みでも使われることはあるんでしょうか?
継承それ自体への制約というのはないんじゃないでしょうか?
継承されているはずだけど、他の制約によってキャンセル
もしくはover-rideされて、結果的に継承されているはずのモノがない、
というようなことはありますが。
karaage
59 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/08/21 06:22
satumaage
60 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/08/25 18:06
>>20 Beth Levinについて。Language 2000.2001をみたけど、
載ってなかったよ。
いづれにせよ、unaccusativityはGB-basedの理論だよね。
61 :
Pullum:02/08/25 18:57
> いづれにせよ、unaccusativityはGB-basedの理論だよね。
ちがうっつーの!(w
参考文献
Pullum, G. (1988) Topic . . . Comment: Citation Etiquette Beyond Thunderdome, NLLT 6-4, 579-588.
>>61 でもLevinの本の序章に、とりあえずGBの枠組みを使ったとあるよ。
63 :
Pullum:02/08/26 08:16
>>62 > でもLevinの本の序章に、とりあえずGBの枠組みを使ったとあるよ。
だから、「unaccusativityはGB-basedの理論」と言えると?煽るつも
りはないが、何か根本的なところで勘違いしているよ。Unacccsativity
は現象を指す記述上の用語であって、理論ではない。現象とそれに
対する説明を混同している。で、その現象を説明するのにLevin &
Rappaport HovavはとりあえずGB理論を使っただけ。別にLFGでも
HPSGでも何でもいい。
>>61では上の点よりもむしろUnaccusativityは「GB-basedの理論」
から出てきたのではなくそもそもRGをやってたPostalやPerlmutter
が言い出したものだということに突っ込んでる。これは上に挙げた
参考文献に詳しい。
64 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/08/26 09:10
65 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/09 03:42
j_AGE_ndoff
>>65 強引過ぎ,でもワロタ
遅まきながら「動詞意味論」読み始めますた
Jのもとで書かれた博士論文というのはありますか?
振らん大豆はなんでも大学院がないと聞きましたが。。。
68 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/05 02:11
69 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/10/06 18:22
age
70 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/04 12:18
ルネ・トム死去あげ
71 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/11/06 13:53
72 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/01 18:44
LCLもほっかほか
73 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/12/29 23:36
LCLってナンデすか?
74 :
名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/06 00:22
だれも教えてくれないとは、けしからん!
「語彙概念構造」の略称です。
LCSのこどだろ。
77 :
名無し象は鼻がウナギだ!:03/01/06 21:54
2nd International Workshop on Generative Approaches to the Lexicon
Organizers:
Pierrette Bouillon (ISSCO/TIM, University of Geneva, Switzerland)
Kyoko Kanzaki (Communications Research Laboratory, Japan)
Date:
May 15-17 2003
Location:
University of Geneva,
Geneva, Switzerland
http://issco-www.unige.ch/gl2003.html
(^^)