ご存じのように、言語が異なれば世界の切り取り方が異なるわ
けですが、そうすると、ある言語は他の言語で表現し尽くせない
のでしょうか?例えば日本語の表現をすべて英語で表現できるの
か、またはその逆は可能なのかということです。
個人的には、表現し尽くせないと思うのですがいかがでしょう?
Wierzbickaとかどーよ。
3 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 00:28
NSMだっけ、Wierzbickaのプログラム。
アプローチの一つとしては面白いけど、現実的には
どうなんだろう。今いくつのprimitiveがあるんだっけ?
どんどん増えてたよね、確か。
あれの売りはどの言語にも共通概念の抽出、ということで、
Wierzbicka本人も英語でなくて各言語で彼女がやっている
意味の規定ができる、ハズ、なんだけど、本当に、例えば
日本語で、できるのかな?
日本人の研究者であれにコミットしてる人っている?
大西さんというWierzの弟子以外は聞いたことないな。
4 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 00:37
日本でも出世魚なんて地域ごとに違うし、他言語では出世動物があるでしょ?
色の弁別も違いますしね。
単語レベルでの、表現「し尽くす」のは無茶でしょうね。
ただ、どこまで可能か、っていうのは、良い主題だと思います。
あと
共通、といっても、全く同義なものと、近似であるものとがあるように思います。
その語のカバーする範囲が
語A 語B
――┴―┬―――概念相
語1 語2
だったり。
すいません。僕自身は言語学の「専門」ではないもので、その
Wierzbickaって方(?)存じないんですけど。著書にはどんなものが
あるんですか?邦訳があればできればそれもお願いしたいんですけ
ど…。
6 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 01:03
Ann Wierzbicka
著作は数知れずあるよ。本人のビブリオだけで数ページに
渡るんだからね。邦訳はまだないんじゃない?
Wierzbicka (1996) Semantics, Oxford?とかいいかも。
他に有名なのは1980のLingua Mentalisだっけ?
1988のGrammar of Semanticsとか。
4の人も読んだことないなら、1996あたり読んで
みたらどうだろ。色の話とかも出てくるよ。
英語はとても読みやすかったと記憶してるが。
Ann > Anna
Anna Wierzbicka の間違い
8 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 09:12
「青=ブルー」と定義されてるわけではなく、
英語圏の人に「ブルー」と呼ばれている色を日本人が「青」と呼ぶことが多いだけで、
光の波長によっては、「青であってブルーでない」とか「ブルーであって青でない」
と言うようなものもあるのかもしれない。
虹や太陽の色の話って誰でしたっけ?
鈴木孝夫?
実はこの話題は友人と英語公用語化について議論していた時に出たのです
が、友達曰く、仮に共通の概念を持つとするなら、日本語が英語に代わった
ところで「日本語英語」になるだけで日本人らしさなどは失われないのでは
ないか、というものです。もちろんこれは急激な変化ではなく、緩やかに変
化していくという前提があるのですが。
で、英語公用語化論はスレ違いなので無視するとして、ソシュールが言った
のか丸山が言ったのかはわかりませんが、英語では虹の色は6色だが、日本
語では7色とかいった人間行動の基本的なもの以外の表現は他の言語で言い
表せないと思うんですよね。
でも「できない」ということも「できる」ということも立場が違うと言え
てしまうような気がする…
11 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/31 09:20
でも英語になると日本語の音韻はなくなるわけだから音に関する
日本らしさはなくなるだろうね。概念に関しても有名な「いき」
なんて概念はどうなる???
>>12 サピア・ウォーフについては詳しくはありませんが、多少は知っています。
関連して言わせていただくと、位相語なんていうのは、ある集団の文化がで
きてそこから他の相にはない語の使用法が生まれてくるわけですよね(例:若
者言葉)。
そうすると、結果的にある言語の使用が認知や文化に影響を与えるわけで、
言語が文化を創り出しているわけではないような気がします。それはソシュー
ル自身が変わりゆくラングを想定したように。相互に密接に関連しあってます
から、判断の難しいところではありますが。
>>11 確かにおっしゃる通りですね。つまり英語になると落語などの伝統的な演芸
の理解には困難をきたすようになりますよね。
>>13 いや、サピア・ウォーフ仮説(別名・言語相対説)のキモは、
言語が文化に及ぼす影響なんてものではなくて、
言語と結びついた概念そのものが各言語ごとに異なる――
つまり全ての言語に共通する普遍的概念などなく、言語によって
相対的なのである――ってことにあるんだが。
ここで「言語」とは位相語みたいな小集団のものでなく
もっと広い意味でのラングに当る。
15 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/31 23:52
>つまり全ての言語に共通する普遍的概念などなく、
>言語によって相対的なのである
普遍的なものがないと言うのはいいすぎでしょうね。この仮説の
系列にはBoas, Sapi, Whorfという流れがあるわけだけど、どの人を
とっても普遍的なものの存在を否定したりはしてないト思うよ。
特にWhorfに関しては有馬先生が訳したジュリア・ペンの本「言語
相対論について」(<だっけな?)を見てみるといいよ(確か
大修館)。ある側面が普遍的であると言うこととある側面が
相対的であると言うことは必ずしも矛盾しない、ト思う。
>>15 「普遍的なものがない」とまでは言ってない。
「全ての言語に共通する普遍的概念」が無いと言った。
例を出せば、「普遍」と“universal”の内包は等しいかい?
しかし「普遍」でも“universal”でもあり猶且つどちらでもない、
そんな〈普遍なるもの〉はあるのかもしれぬ。いや、もし無くても
無理にでもあると仮定しなければ到底話ができませんやね。
簡単な英語を持ち出すと
brother sister sibling なんてのは 日本語だと
「男のきょうだい」「女のきょうだい」「きょうだい」
と言ったりするけどどうも落ち着かないよね
あと温度に関係なく「water」というのも落ち着かない
緑なのに青信号
あぼーん
20 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/04/30 15:30
age
あぼーん
22 :
名無し象は鼻がウナギだ!:02/09/11 05:26
まあ、ヨーロッパ人は勝手にやってくれ、
日本語は日本人で、ということにしてくれや。
誰か、今からでも遅くない、日本語言語学を立ててよ。
まず、日本語が分からんことには
ヨーロッパ言語に基づく言語学なんてわかるわけがない。
翻訳書をいろいろ読んだが、そんな感じ。
あぼーん
言語学板でなんでこんなにあぼーんが続いたんだろう。
>>22 誤爆か?
なに読んだのか知らないが、本来の言語学は
そんなに浅はかではないぞ。
残念ながら、中にはそう言う浅はかな研究も時折あるが。
(^^)
26 :
鼻なし象の鼻がうなぎに!:03/02/09 01:44
言語のない世界がいい。
27 :
1 ◆UBru6zWM0. :03/03/10 16:47
(^^)
(^^)
女子トイレ内を隠し撮りで京大整形外科教授逮捕−京都
・京都市下京区の阪急河原町駅で、京都大学整形外科教授 N村孝志容疑者(54)を
女子トイレ内を隠し撮りしたとして、警視庁は軽犯罪法違反の疑いで逮捕した。
近く同容疑で書類送検する。
調べでは、教授は3月29日午前0時10分ごろ、京都市下京区の阪急河原町駅の
女子トイレで、手を伸ばして個室内を上からデジタルカメラで撮影しているのを駅員に
発見された。
同容疑者は容疑を認め「ほかにも10件ほどやった」と供述。
同容疑者は現在京都大学整形外科の教授で、専門はリウマチ。
京都大学は「事実関係を確認したうえで、厳正に対処する」としている。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
34 :
名無し象は鼻がウナギだ!:04/01/03 14:54
エスキモーの言語より、英語の方が雪 snow を示すことばが多いそうだ。
ことばの数が増えるのは必要とかより、ある種のSophisticationによるものが多いと。
35 :
English words for snow:04/01/05 05:57
snow snowflake sleet slush avalanche blizzard
cornice firn drift flurry powder flake
(その他、多数)
てかblizzardは雪?
37 :
名無し象は鼻がウナギだ!:
blizzardは強風を伴う大雪。