「要る」の過去形ってあるのか?

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21名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 20:45
>>19
その場合でも、「必要だったでしょ?」でおかしくないと感じる。

というか、後に続く会話によって>>6の会話が変化すると考えるほうがおかしい。
何かを話している時点では、その後の会話の内容を知ることはできないのだから。
22名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 20:56
>>21
「妻が相手の答え方を予測して云々」という意味じゃないのでは?

19は
「必要だったでしょ?」に対して「いや、いらなかったよ」と答えたのが変だといいたいのでは?
23山形出身:02/01/28 21:43
僕は「要った」って使ったことないし、まわりもほとんど使ってなかったと
思いますが、ごくたまに使う人がいました。だから使わない使うのが方言な
のか判らなかったのですが、東京で使う人がいなかったので、たぶん方言の
古い形なんだろうと思ってました。
僕(やほとんどの人)は、例文のような場合は
「保険証(要っけ)でしょ?」
でした。
だから、東京で、初めて「要った」って語を聞きました。あれは方言じゃ
なかったんだと、すごい衝撃を受けたのを覚えています。使ったのは札幌出身者
だったことも記憶しています。
あと、東京に来て10年以上経ちますが、東京ネイティヴの人が「要った」を
使うのは聞いたことがないような気がします。
2423:02/01/28 21:45
誤:使わない使うのが方言なのか
正:使わないのが方言なのか、使わないのが方言なのか
2523:02/01/28 21:46
笑。また間違えました。すみません。

誤:使わない使うのが方言なのか
正:使わないのが方言なのか、使うのが方言なのか

26青森出身:02/01/28 22:34
要るを過去形にしないというより促音便にしたくない。
だから
要らなかったはOK。
要った、要ってが×です。おいらにとっては。
27名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 22:36
要するに自分はHさんの手紙の最初の頁の第一行から読み始めて、
最後の頁の最終の文句に至るまでに、どのくらいの時間が要ったか
まるで知らなかった。(『行人』夏目漱石)

「おい、去年、子供の病気で、煖炉を焚いた時には炭代がいくら要ったかな」(『永日小品』夏目漱石)

彼女は兄妹の中をよく知っていた。彼らの不和の原因が自分にある事も
彼女には平生から解っていた。そこへ顔を出すには、出すだけの手際が要った。
しかし彼女にはその自信がないでもなかった。(『明暗』夏目漱石)

お延に比べるとお秀は理窟っぽい女であった。
けれどもそういう結論に達するまでには、多少の説明が要った。(『明暗』夏目漱石)

お延は自分がかりそめにも津田を疑っているという形迹をお秀に示したくなかった。
そうかと云って、何事も知らない風を粧って、見す見すお秀から馬鹿にされるのはなお厭だった。
したがって応対に非常な呼吸が要った。(『明暗』夏目漱石)

たとい帳面づらは細君の説明を聴いて解るにしても、
実際月に肴をどれだけ食たものか、または米がどれほど要ったものか、
またそれが高過ぎるのか、安過ぎるのか、更に見当が付かなかった。(『道草』夏目漱石)
28名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 22:37
>>27を見ると、スレタイの「あるのか?」という問いには「ある」と答えていいと思う。
29青森出身:02/01/28 22:39
>>28
そのようですね。でも使わないおいらはどうなるんだ?
分析してくれ。
30名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 22:42
>>29
言葉があることと、それを使うかどうかはまた別の話。
「居る」「居(い)った」「居(お)った」も関係ある?
32名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 22:54
「勇気が要った」
「コツが要った」
は不自然な感じがグッと減る。
33青森出身:02/01/28 22:55
五段活用の動詞に促音便が現れることがあるのですか?
きちんと知ってる人キボンヌ。
34名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 23:01
>>33
ある、要る、売る、折る、刈る、切る、繰る、蹴る、去る、知る、刷る、剃る、散る、釣る、照る、取る、鳴る、塗る、練る、乗る、張る、降る、減る、掘る、盛る、やる、寄る、割る....。
35青森出身:02/01/28 23:10
>>34
ありがとうございます。
促音便はラ行五段活用に適用されるってことでいいのかな?
何故、おいらは「要る」を「要った」にしないし、
聞くと(非文にも近い)違和感を感じるのだろう?
むむむむむ・・・・・・・・・・・・・??????
36名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 23:20
>>35
「〜つ」:打つ、勝つ、立つ、待つetc.
「〜う」:会う、言う、追う、買う、吸う、添うect.
37青森出身:02/01/28 23:25
>>36
タ、ラ、ヮ行五段活用ですね。
38名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 23:26
行く→行った
(他は、聞く→聞いた 泣く→泣いた のようになる)
39名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 23:27
行く→行った
という例外もある。
40名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/28 23:31
テ形のうた(Oh my darling....の節で)

うつるッテ ぶむぬンデ くイテ ぐイデ すシテ
くるキテ するシテ いくイッテ テ形

外国人はこうやって覚えます
41名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/29 02:15
「要った」を使うか使わないかのアンケートをやってるサイトがあったよ。
http://www3.tky.3web.ne.jp/~oyanagi/vote/index.html
「現在進行中のアンケート」の Q1 ね。
42名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/29 11:15
ふむ。
確かに「勇気がいった」はほとんど違和感ないな。
「保険証がいった」(←違和感感じる)との違いはなんだ?
43名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/29 11:42
自分は「要った」も普通に使うけど、
>>6は「要るんだったでしょ?」というかも。

>>42の「勇気が要った」は「勇気が要るんだった」とは言わないな。
なんか別の意味になる気がする。
44名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/29 16:36
1.「要った」はある。

2.但し、話者によって認容度が異なる。

3.「要った」を使う話者でも、違和感がある使い方がある。

「要った」はあるとわかったわけだから、何故2,3のようなことが
あるのかが、問題になるね。
 語学板なんてはじめて来ました。
こんなスレッドが普通にあるなんて、とても
レベルが高い板ですね。

 >>1さんの着眼点もなかなか鋭いし。
>>6さんの例も秀逸、
なにより>>27さんの漱石の引用文がさらっと出てくる造詣の深さ。

うーん面白い。

確かに「勇気が要った」って言いますよねぇ・・・、
46名無し象は鼻がウナギだ!:02/01/31 17:21
Google検索

要った = 約3,970件
勇気が要った = 約1,490件
保険証が要った = なし

つまり、「要った」の4割近くの用例が「勇気が要った」である、ということ
になる。Google検索なんで信憑性に欠けるけども、この偏りは注目に値
すると思う。

他の用例

・コツが要った
・当時のお金で2,000円ぐらい要った
・施設をつくるときには住民の同意が要った
・家のボロ布さえ貰うのに親の許可が要った
・勉強にも相当な努力が要った
・巨体を保つには、特殊な呼吸システムや強力な心臓が要ったはずだ
・集中力と気力が要った稽古
・製作するのにも相当な技術が要った
・江戸時代、旅には通行手形が要った
  etc.
47名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/01 00:26
おー、勇気が要ったは慣用句のようだ。

ところで・・・
保険証、そのときは必要だった。今は要らない。なら「要った」って言うかも。
でも、保険証はいつでも要るものだから、「要った」って言うと変な感じ。
そういう感覚ないですか?

46の用例でも、過去の時点では必要だった、というニュアンスを感じるものが多いように思います。
48あくまでも仮説ね:02/02/01 01:41
「要る」は「必要である」と言い換え可能。
その活用形の中で「要った」は「居た」「行った」との紛らわしさから、避けられる傾向あり。
但し、「勇気」という概念はその内に「必要」と馴染まない部分を含み、
「勇気が必要である」に若干のためらいがが生じるような話者×状況あり。
そのような場合「勇気が要った」が選択される   のカナ?

あ、てきとーにこさえた考えだから、無慈悲に突っ込まないでね。
「言った」
50名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/01 13:04
「要った」って初めて聞いた…
「勇気がいった」も聞いたことない…
札幌だからか…?

>>6 「必要だった」「要るんだった」
51名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/01 13:45
俺の感覚としておおざっぱに、
具体的な形のある物は「要った」が不自然
形の無い物は「要った」が自然
と言う感じがする。
52名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/01 15:00
>>50
「要るんだった」 は「要る」の過去形じゃないと思う。
53名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/01 21:20
「言う→言った」は形態的に自然で、実際使われる。
「行く→行った」は形態的には例外的なのに使われる。
「要る→要った」は形態的に自然なはずなのに、
使用が限られる、あるいは使用されない。
なんで〜?
54名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/02 13:25
>>53
「聞く→聞いた」から考えると「行く→行いた」なんだろうけど、
「いい」という「い」の連続が嫌われて促音になったのかなあ。
55名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/02 13:53
>>54
確かにそうかもね。

>>53
ちょっと論点がずれているような。
「行った」と異なり、
「要った」の代替形が使われているわけでもないので。

>>51
感覚的には同意。
ただ、丁寧形の「要りました」は避けられてないと感じる。
56名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/02 17:33
意味的に制限されるってことなのかな。
しかし、おいらは「要った」は使わないし、
「要った」って聞いたら、そんな言い方するかぁ?って感じ。
でも、普通に使う人もいるんだね。

関係ないかもしれんが「煎る→煎った」は、みんなOKだよね?
57名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/04 15:19
○「豆を煎る」 → ○「煎った豆」
○「豆が要る」 → ×「要った豆」

○「彼が煎る」 → ○「彼が煎った」
○「彼が要る」 → ×「彼が要った」(△?)

むむぅ…
58名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/04 15:45
アクセントの位置・・

煎る(上下) →煎った

居る(下上) →居た(下上)
要る(下上) →要た(下上、もしくは上下の方がシックリくる?)
の方が自然 ・・・?
5958:02/02/04 15:48
射る(上下) →射た(上下)
もあるね。
6058:02/02/04 15:53
度々スマソ
>>58 
の方が自然 ・・・? (→文法的には)
あと、これは首都圏のアクセント。
61名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/04 17:59
>>58
居る、射るは上一活用で、要るはラ行五段活用だから
類推の仕方が違うと思われ
62名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/04 20:26
>61
的確な指摘!
63名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/08 15:48
保全age
64名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/08 22:57
「要った」を不自然に思う人が存在することにびっくり
65名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/09 16:56
要よう!!
>>65
それは「要ろう」とするのが正しい。
67名無し象は鼻がウナギだ!:02/02/10 02:40
「過去形」と言うけれど、日本語のタ形は純粋な過去のテンスではなく、
「完了」のアスペクトの性格が根強く残っている。
「要る」は身体的動作ではなく、心理的な動作をあらわし、
しかも状態動詞だ。そのことと関係あるんだろう。

そもそも活用表に空白を作らない動詞など存在しないという保証など、
どこにもないのだよね。
68名無し象は鼻がウナギだ!:02/04/05 01:23
?
69 .:02/04/05 01:38
要った
で良いでしょ。

昔は要った。
かつては要った。
当時は要った。

普通に使えますが。
70名無し象は鼻がウナギだ!
>>1
形容詞の命令形「〜かれ」だって一応あるんだからいいじゃん。