scope ambiguity って?

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Everyone in this room speaks two languages.
って二つの意味がとれるらしいんですけど、native
じゃないのでわかりません。
誰か教えて。
2名無し象は鼻がウナギだ!:01/11/26 17:18
カンだけど。
部屋の中にAを話す人とBを話す人がいる、という解釈と、
部屋の中のすべての人がAとBとのバイリンガルである、という解釈が
できるんではないかな。
専門家を待つ。

ところで、質問スレに書かず単独スレを立てたと言うことは、
今後この議論に成長する余地があるんですよね?
3名無し象は鼻がウナギだ!:01/11/26 19:12
例えば
There is a cure for every disease.
というsentenceだったら
すべての病気を治せる一つの治療法がある。
っていうのと
すべての病気に一つずつ治療法がある。
っていうふうに意味がとれるんだって。
こうやって、everyみたいなquantifier(数量詞)に着目すると
意味が曖昧になるものをscope ambiguity というんだってさ
でも>>1 のsentenceに意味が二つあるのか分からないから考えてたの
あと誰か scope ambiguity に関する手に入れられる本なんかがあったら
教えてください。
4名無し象は鼻がウナギだ!:01/11/26 19:47
>>3
そこまでわかってればもう一歩だよ。

「二つの言語に関して、全員がそれらを話す」(例えば英語とフランス語)と
「すべての人が言語を二つずつ話す」(英語とフランス語、日本語と英語、
タガログ語とスペイン語)

下のほうの解釈では、「全員が話す言語」は一つもなくても
いいわけ。
5名無し象は鼻がウナギだ!:01/11/26 19:51
(1) この部屋にいる奴はみんなA語とB語を話す。
(2) この部屋にいる奴はみんなバイリンガルである。
  (何語と何語のバイリンガルかは問題ではない)
ということじゃないの。
65:01/11/26 19:52
う、先を越された。
生成文法スレに行けば、更に議論が広がるよ、きっと。
Every boy loves some girl.

a. For every x, x a boy, x loves some girl.
b. There is some girl y such that y is loved by every boy.
(チョムスキー理論辞典)
9名無し象は鼻がウナギだ!:01/11/27 03:32
DavidsonianとNeo-Davidsonianって何が違うの?あげ
10一生成文法家:01/11/27 14:46
event verbだけがDavidsonian argument (event argument)を
持つ、と考えるのが(classical) Davidsonian。
event verbだけでなくstate verbもevent argumentを持つ、と
考えるのがNeo-Davidsonian。
だと思います。
>10
今の今まで逆だと認識していました。文献をご存知でしたら
教えていただけませんでしょうか?
12一生成文法家:01/11/27 18:11
>>11

>>10に書いたのは、
Graham Katz, "Anti neo-Davidsonianism," in Tenny and
Pustejovsky, eds., Events as Grammatical Objects,
CSLI, 2000
からの受け売りでした。

DavidsonianとNeo-Davidsonianのもう一つの違いは、後者に
おいては、動詞は決して(かな?)event argument以外の項を
持たない、と仮定されている点です。したがって、
John loves Maryという文のlogical formは、古典的なDavidsonian
な分析では
 ∃s[love(John, Mary)]
となるのに対して、neo-Davidsonianな分析では
 ∃s[love(s) & Experiencer(s, Mary) & Theme(s, John)]
となります。
13一生成文法家:01/11/27 18:14
>>12の、下から4行目に書き間違いがありました。正しくは
love(John, Mary)
です。存在量化子が余計でした。
14一生成文法家:01/11/27 18:16
すみません、>>12は、下から2行目も間違ってますね。Experiencer
とThemeが逆でした。
1510:01/11/27 18:46
どうもありがとうございました。教えていただいた論文を見てみます。
16逃走派:01/11/28 21:57
生成文法スレに出てたinverse linkingについて手短に。(数量詞関係で独立してた
方がよいと思うので、こちらに書き込みました)

1さんの例文のように文中に二つの数量詞があると二義的になるのが通例とされて
いますが、同じく二つ数量詞があっても共に一つの名詞句の中に含まれている
次のような例では、なぜか二義的になりません(数量詞はoneとevery)。

(1) One apple in every basket is rotten.

この文はeveryがoneより広い作用域を持つ(a)「どのかごについてもその中の
りんご1個が腐っている」という解釈(かごの数だけ腐ったりんごがある)は
ありますが、(b)oneがeveryより広い作用域の(b)「どのかごにも入っている一個の
りんごが腐っている」という現実には考えにくい状況を表した解釈はありません。

この事実を昔、Mayという人が数量詞を含む句を音声解釈を受けないところで移動する
QRという規則を使って説明しようとしました。わりときれいな説明でした。

つまり、(1)の文は(2)の構造をしていて、そこではNP1とNP2という2つの数量詞を含む
句がある。QRという規則は数量詞を含む句を文全体にくっつくように移動する。
それによると、NP1とNP2のどっちに先にQRをかけても悪い理由がないので、(3a,b)の
2つの構造が出てくる。

(2) [NP1 One apple in [NP2 every basket]] is rotten.
(3) a. [NP2 every basket] [[NP1 one apple in t/NP2] [S t/NP1 is rotten]]
  b. [NP1 one apple in t/NP2] [[NP2 every basket] [S t/NP1 is rotten]]

(3a)は、最初にNP1を文Sにくっつけて、その後、NP1からNP2を抜き取って文全体にくっつけた形。
(3b)は、最初にNP2をSにくっつけて、その後、NP2が出て行ったNP1を文全体にくっつけた形。
t/NPというのは移動していったもとの位置の印。これで問題があって、(3b)だとt/NP2がその
移動した要素のNP2より構造上、高い位置にあります。このような構造はダメだとする条件が
実はあって、それにより(3b)の構造は排除されます。残るは(3a)の構造だけ。
これだとeveryがついたNPがoneのついたNPより高い位置にあり、そういった場合に
everyはoneより広い作用域を持つと解釈する意味規則から、上のところで書いた(a)
の意味だけが出てくると説明したのでした。

でも、次の文では(1)とほぼ同じ構造をしているのに、a foreign countryのaが
noより広い作用域を持つ解釈が可能です。

(4) No student from a foreign country was admitted.

つまり「外国人留学生は一人も入学許可されなかった」というnoがaより
広い作用域を持つ解釈が可能なのでした。多分「留学生が一人も入学許可
されなかった外国が一国存在する」というaがnoより広い作用息を持つ解釈も可能。

こういう例はどうするんでしょうかね。
>現実には考えにくい状況を表した解釈はありません
解釈はあるけど現実には考えにくいのでは?
18逃走派:01/11/28 22:45
> 解釈はあるけど現実には考えにくいのでは?
ええ、そうだと思います。だから基本的には例の文も二義的、
だけど片方の解釈が現実には考えにくいので排除され、結果として
一義的になっているんでしょうね。先の書き込みの(4)のほうは
そういった事情になっていないので二義的のままと。それにしても
(1)と(4)の違いが出るのはどうしてなんでしょうか?一つ一つの
数量詞の性質?・・・かも・・・downward entailingだとそうなる?
ああ頭痛い〜〜。もう寝ます。
19かかり助詞:01/11/29 02:18
逃走派先生、解説ありがとうございます。例によっては
現実に考えにくいということもないです。
One steudent from every class came to the faculty meeting.
もevery>oneの読みしかない。現実的には10クラスあって、
ある学生がその10のクラス全てをとっていて、そいつが
会議にやってきた、という状況だって充分あり得る。

ところで心理板のほうは「とにかく言語は経験学習だ」
ちゅー人多いよ。困ったニャ。
20B.O.B:01/11/29 04:01
>One steudent from every class came to the faculty meeting.
>もevery>oneの読みしかない。
そもそも
One student is/comes from every class.
One apple is in every basket.
という言い方ができないような気がする。
だとしたらMayの議論は成り立たないと思う。
でもなんでできないのかな?
これは every の意味論にかかわる問題だと思うんだけど。

21kakari-joshi:01/11/29 04:21
BOB-tyan,

I think "One student is from every class" is fine.
I will check with some native linguist, and get back to
you on this. "One apple is in every basket" is weird,
situation-wise.
22名無し象は鼻がウナギだ!:01/11/29 04:28
1. One student is/comes from every class.
2. One apple is in every basket.
 2は確かに無理なような気がしますが、1はどうでしょう?
one = only oneというコミットメントがあるから、ということ
でしょうか?

数詞と定不定詞の差ではないですよね。
3. A student is/comes from every class.
4. An apple is in every basket.

5. Every class sent a student to the meeting
6. There is an apple in every basket

5'. A student was sent to the meeting from every class

>every の意味論にかかわる問題
どういうことでしょう?
2322:01/11/29 04:30
かぶった鬱だし脳
24B.O.B:01/11/29 05:27
あ、言い方ができないというのは one > every の読みがない(のでは?)
ということでした。
One student is representing every class.
ならどっちの読みもあるけど。

>>every の意味論にかかわる問題
>どういうことでしょう?
every と all の意味がどう違うかというのは多分よくわかって
ないんだけど、
1.All doctors she met told her she's pregnant.
2.Every doctor she met told her she's pregnant.
複数の医師に同時に同じ場所で診断してもらって、という解釈は
2の方ではとりにくい。
継起性というか、局面が別というか、そういうnuanceがeveryの
方にはあると思うんだけど。
3.One student represents every class.
4.One student represents all the classes.
3.の方(one > every の読みで)が、ある学生が複数の役職を
「掛け持ち」してて、4.だと学生代表というただ一つのポストがある、
という感じがするでしょ?
5.One student is from every class.
これの one > every はどうしてもとりにくい気がするなあ…
気のせいかな? いや、絶対だめだと思う (強気)。
25名無し象は鼻がウナギだ!:01/11/30 09:23
>>21
Please get back (w
26かかり助詞:01/11/30 12:41
ち、覚えていた奴がいたか。one>everyの読みは
あるってことよ。ただ、聞いた外人がアメリカ人の
何て言うか、ちょっと逝っちゃっている系なので
信頼おけないけどな。スコープの講釈もして、
意味を図解してやったけど。
sage                          
28名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/26 15:39
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29名無し象は鼻がウナギだ!
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