生成文法批判 その2

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291かかり助詞
283 私にはあなたの考えていること全く解りません。大体が、
HPSGで記述できて、GBでできない事実ってあるの?面倒だから、
この争いは休戦にしたい。productiveじゃないし。

Complex NP Constraintについて、考察しようじゃないか。複合名詞はthe
fact that(という事実)というようなのと、関係節の二種類ある。
英語では関係節からの抜き出しのほうが悪い、となっている。
wh-in-situ
(1)a. 太郎が [花子が 誰に あげた チョコを] 盗んだの?
  b. 太郎が [花子が 誰に チョコを あげたという噂に] 腹を立てたの?
scrambling
(2)a. *次郎にi 太郎が [ 花子が ti あげた チョコを ] 盗んだ
b. ?*次郎にi 太郎が[ 花子が ti チョコを あげた という噂に] 腹を たてた
scrambling of wh
(3)a. ?(?)誰にi 太郎が [ 花子が ti あげた チョコを ] 盗んだの?
b. ?誰にi 太郎が[ 花子が ti チョコを あげた という噂に] 腹を たてたの?
topicalization
(4)a. ?*次郎にはi 太郎が [ 花子が ti あげた チョコを ] 盗んだ
b. ??次郎にはi 太郎が[ 花子が ti チョコを あげた という噂に] 腹を たてた
comparative(作りにくい、kikuchiさんのpaper手元にある人いる?)
(5)a. ?*[ 花子が e あげた チョコ] より、多くの人に 良子が 手紙を出した。
b. ??[ 花子が チョコを あげた という噂]されていたより、多くの人に良子が
手紙を出した。
他にもあるけど、取りあえずここいら辺から話しを始めては?上の判断は
全く私個人のもの。判断を含め、ミニマリスト(PIC?)ではどうやるカネ。
PICではbarriersっぽい説明になっちゃうけど、L-markされてない
categoryはedgeをもてない、ってすればできるだろうけど、問題は
L-markだよな。287氏も顔文字氏も虚無好き氏もみんなで考えてはどうだろ。
HPSGでもいいよ。
292傍観者:01/10/05 08:51
>ない。理解しようともしない。
わはは、そっくりそのまま言葉を返させてもらうぞ。
人の言っていることは「言っていることが分からない」の一点張りの
くせによく言うたな。なぜBOBという人に分かって係り助詞氏には
わからんのか、不思議だな。いずれにしても、そんな態度では対話と
いうものもうまれる余地がなさそうだ。しかし、顔文字氏には礼を
言っておこうか。
293言語遺伝子発見!!:01/10/05 08:57

2001/10 BBC News Scientists unlock mysteries of speech
http://news.bbc.co.uk/hi/english/sci/tech/newsid_1575000/1575471.stm
2001/10 Yahoo! News Researchers Find Language Gene
http://dailynews.yahoo.com/htx/ap/20011003/hl/language_gene_2.html
2001/10 Yahoo! News British Scientists Identify First Language Gene
http://dailynews.yahoo.com/htx/nm/20011003/sc/science_language_dc_1.html
2001/10 Ananova Speech scientists make gene breakthrough
http://www.ananova.com/news/story/sm_413945.html?menu=news.scienceanddiscove
ry.genetics
2001/10 The Times
 Speech gene discovery proves Darwin's instinct was right
http://www.thetimes.co.uk/article/0,,2-2001343842,00.html
2001/10 Guardian Team pinpoints first gene key to language
http://www.guardian.co.uk/Archive/Article/0,4273,4269884,00.html
2001/10 New York Times Scientists Report Finding a Gene for Speech
http://www.nytimes.com/2001/10/04/science/04LANG.html
2001/10 Nature 413, 519 - 523
 A forkhead-domain gene is mutated in a severe speech and language disorder
http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v413/n6855/a
bs/413519a0_r.html&dynoptions=
2001/10 Independent Scientists find gene behind learning to talk
http://www.independent.co.uk/story.jsp?story=97573
2001/10 NewsMax.com First Language Gene Identified
http://www.newsmax.com/archives/articles/2001/10/3/201415.shtml
2001/10 Wired First Language Gene Found
http://www.wired.com/news/medtech/0,1286,47273,00.html
2001/10 CNEWS Researchers find gene linked to speech disorders
http://www.canoe.ca/CNEWSScience0110/03_language-ap.html
2001/10 washingtonpost.com A Language Gene Is Identified
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A2745-2001Oct3.html
2001/10 Telegraph First gene of language and speech discovered
http://news.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2001/10/04/nlang04.xml
2001/10 The Age Language gene isolated
http://www.theage.com.au/breaking/2001/10/04/FFXIHN9GDSC.html
2001/10 MSNBC First language gene identified
http://www.msnbc.com/news/637430.asp?cp1=1
2001/10 FOXNews.com
 Researchers Find First Gene Linked to Language and Speech Disorders
http://www.foxnews.com/story/0,2933,35660,00.html
2001/10 CNN.com Gene found linking language and speech
http://europe.cnn.com/2001/HEALTH/10/03/language.gene.ap/index.html

 .
294横レス者のつぶやき:01/10/05 09:54
かかり先生とBOB先生の立場って
儒教と道教みたいな違いがあるような気が。

人間の認知の雛型≒生得的言語能力 だとして、
言語の観察できる状態(文およびその構造)について特化したモデルが
「生成文法」 ではないのですか?
295>291:01/10/05 10:09
マイナーな質問なんですが、(2)とか(3)とかscramblingと
呼ばれているんですか?extractionではなくて。
296かかり助詞:01/10/05 11:01
しかたない、傍観者って言うカンちがい君、その君のオカーさんに
習ったSOVっていう仮説で、291のデータを説明してよ。そしたら
どこが勘違いか教えてあげる。その際に以下の例もSOVで説明してくれ。
(i) あめ玉を 太郎が 買った。
(ii) あめ玉をi 花子が ti 太郎が 買ったと 言った。

294 私は儒教と道教どちらにも詳しくないので何とも言えない。
でも294の生成文法感には基本的には賛成。

295 そうだよ。extractionというのはとある領域から何かを
ぬき出す操作、全般を言う。から、勿論、scramblingも
wh-movementもtopicalizationもextraction。

ところで、291の判断みんなOK?
297名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/05 11:36
構造分析だけど、以下のようにも考えられるが、これはどうなの?
291では端折ってるだけだよね。
で、a,bはミニマルペアーと考えられてるわけ?
bの方が確かによいね。
(2)a.*次郎にi 太郎が [[ 花子が ti あげた] チョコを ] 盗んだ
 b. *?次郎にi 太郎が[ [花子が ti チョコを あげた] という噂に] 腹を たてた
これ続けたいのなら別スレ立てた方がいいと思うよ。このスレと
関係薄いんじゃない?
298B.O.B:01/10/05 12:11
>かかり先生とBOB先生の立場って
>儒教と道教みたいな違いがあるような気が。

それ面白いなあ。
偶然かもしれないけど、私は孔子(儒教)が嫌いで、
荘子を愛読してます。
299山田は駄際:01/10/05 12:47
>294
>(2)a.*次郎にi 太郎が [[ 花子が ti あげた] チョコを ] 盗んだ
> b. *?次郎にi 太郎が[ [花子が ti チョコを あげた] という噂に] 腹を >たてた

aではextractionが二つ bでは一つ。で、b の方が容認度が高いってか?で、これがどーした?
300(´∀`):01/10/05 14:17
>>289
英語の make the claim that 〜 と同じで「〜説を唱えている」は比較的、摘出を
許しやすいにゃ。「〜説を疑っている」「耳にした」とかならどうにゃ?
10回では足らないにゃ。せめて15回は必要にゃ(w
以前に出てきた「飼っていた犬が死んだ少年」「飼っていた少年が死んだ犬」
(どっちが悪いのかまた忘れたにゃ……)などは関係節内からの関係化らしいのに
それほど悪くないにゃ。pro分析は置いといて、もし日本語の関係節がCPまで投射
せずにTPまでとかだとすると、CPにinduceされるPIC違反というのはないことに
なるにゃ、とりあえずは、にゃ。

>>293
ご丁寧にどうも、にゃ。後で全部読ませてもらうにゃ。
291以下のCNPCも後で考えさせてもらうにゃ。今、忙しいにゃ。
301かかり助詞:01/10/05 15:17
297 >構造分析だけど、以下のようにも考えられるが、これはどうなの?
ってどういうこと?a,bはミニマルペアではないよ。ただ、比較のために
並べているだけ。ここのスレでやることによって、「反対派」の人が
概念的だけでなく、構文分析でも反論できるか解っていいのでは?

299ももう少し詳しく書いて貰わないと解らない。extractionの数だけが
容認生の違いだとは思わないけど。

「美少女こそが、顔文字氏は、ロゴにもっともふさわしいという説を唱えている。」

というのは顔文字氏も言っているように「説を唱える」とか「噂を耳に挟む」
とかidiomaticな表現だと、それ全体が単一の動詞のように振る舞い、
複合名詞になっていない可能性がある。それに、「顔文字氏は」とtopic
markerの「は」を使っている。「は」はSaito 1985で言われているように
埋め込み分の中にparentheticalっぽく、入っていける(そのお菓子が、
太郎は美味しいと思った)。から本当に外に出ているのかも解らない。
さらに上記291の(2)と(3)の対比のようにwhとかfocusになりうる
もの(上記例の「美少女こそが」の「こそ」句)が複合名詞の外に出され
るときはあんまり悪くならない。これはfocusの句が特別なメカニズム
を持ち例外的によくなると考えたほうがいいと思うけど。
日本語のrelativeがTPまで、ってのはよく考えてみたら私もいろいろな
ところでassumeしてたな。PICじゃ駄目か。TPをphaseにしたら
何か悪いことあるのかな。
302一生成文法家:01/10/05 16:02
かかり助詞さんの
 *次郎にi 太郎が [ 花子が ti あげた チョコを ] 盗んだ。
という文は確かによくないと思いますが、ちょっと単語を変えて、
 日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだものを探しているらしいんだけど。
とでもしたら、容認可能になりませんか? 皆さんいかがでしょうか?
もし皆さんがこの文法性判断に賛成してくださるなら、少なくとも日本語に
おいては、いわゆる「複合名詞句制約」は実は統語的な制約ではなく意味的
な制約だということになると思います。英語でも、「make the claim」の
場合などが例外になるのは、実はこの制約が英語においても意味的な制約で
あるためなのかもしれない。

本筋に戻りますが、もしいわゆる複合名詞句制約が意味的な制約であるなら、
functionalな説明が可能である可能性が高まり、普遍文法を持ち出す必要性
は低まるように思えます。
303虚無好き:01/10/05 16:06
いま生物板(認知スレ)で、内臓逆位のはなしをしてきたとこにゃ。
ここでの話はむずかしくなってるにゃ。ちと静観。

わたしは『老子』をよむにゃ。≫BOBセンセ
あの人工言語を思わせるような、冗長性のまったくない冒頭がいいにゃ。

道可道、非常道、名可名、非常名…

なんか3歳児の英語のようでもあるけどにゃ。
Way can way,Not ever way.Name can name,Not ever name,

ちなみに京極では『魍魎のハコ』だにゃ。ムダバナシスマソ。
304(´∀`):01/10/05 18:42
>>293は、前に引用したKE一家の話の続きにゃ。下のリンク先から全文が読めるにゃ。
(ひょっとしてNatureに登録してる必要があるのかもにゃ。すまんにゃ。)

医学:重度の言語障害の一種では、フォークヘッドドメインをもつある遺伝子が変異している
A forkhead-domain gene is mutated in a severe speech and language disorder
CECILIA�S.�L.�LAI, SIMON�E.�FISHER, JANE�A.�HURST, FARANEH�VARGHA-KHADEM & ANTHONY�P.�MONACO
言語発達に障害がある患者は、感覚機能や神経機能に重大な障害がなく、十分な知能と機会に恵まれていても、
言語の表出あるいは受容、またはその両方の獲得が非常に困難になる。双生児での研究では、1個の遺伝因子が
かかわることが一貫して示唆されているが、言語障害をもつ家系のほとんどが複雑な遺伝パターンを示しており、
言語障害の原因となる遺伝子はこれまで同定されていなかった。我々は、KEという珍しい家系を3世代にわたって
研究してきた。この家系では、常染色体優性の一遺伝子形質として重度の言語障害が伝えられている。これまでに、
原因となる遺伝子座SPCH1が第7染色体上の7q31領域の5.6cMの範囲内に位置することを突きとめた。また、KEと
血縁関係のないCSという患者でも、言語機能の異常が染色体のSPCH1を含む範囲の転座と関連していることが
見いだされた。今回、CSでは転座による切断によってFOXP2という遺伝子が破壊されていることを明らかにした。
この遺伝子は、ポリグルタミン領域とフォークヘッドDNA結合ドメインをもつ、転写因子と推定されるタンパク質を
指令している。さらに、KE家系の言語障害の現れた個体では、フォークヘッドドメイン中のある不変アミノ酸1個を
変化させる点変異が見つかった。これらの結果は、FOXP2遺伝子が言語の獲得につながる発生過程に関与することを
示している。
http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v413/n6855/abs/413519a0_fs.html

言語学:遺伝学の話とその逆
Talk of genetics and vice versa
STEVEN�PINKER
話す能力は遺伝子に由来するのだろうか。ある遺伝子の発見でこの見方が裏づけられた。この遺伝子は、言語に
必要な脳回路の発達のしかたに影響を与えているらしい。
http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v413/n6855/abs/413465a0_fs.html
305(´∀`):01/10/05 22:45
>>302
>「複合名詞句制約」は実は統語的な制約ではなく意味的な制約だということになる
この場合、どういう意味的制約なのか、もうちっと具体的にお願いするにゃ。
306しつもん:01/10/05 22:56
わたしは生成文法も生物学も素人ですが質問をさせて下さい。
仮に遺伝子と脳の言語能力が解明されたとしましょう。
(1)そのとき,生成文法が果たす,または果たすであろう役割は何でしょうか?
(2)例えば,遺伝的な原因や事故,病気などによって正常に機能していない言語能力の治療に
有効な手段や方法を提供できるものでしょうか?
(3)言語能力や言語獲得の対象として,言語の記述が生成文法でなくてはならない理由はなんでしょうか?
他の理論では,なぜだめなのでしょうか?
(3)言語能力や言語獲得の対象として,文法の説明が生成文法でなければならない理由はなんでしょうか?
他の理論ではだめなのでしょうか?または,生成文法が,このためのアプローチとして優れている点は何でしょうか?
以上愚問かもしれませんがよろしくお願いします。
307>302:01/10/05 23:01
「日本に持ち込んだ」文は容認可能。少なくともはるかによい。
今のところ主旨に同意。ちゃんと生成文法にもなんでもかんでも
統語といわない人もいるんだねー。同じ生成文法家でも
こういう人を待っていたのだよ。(w
308かかり助詞:01/10/06 01:18
302 比較のために二つの文を並べて書くと、
(1) a. *次郎にi 太郎が [ 花子が ti あげた チョコを ] 盗んだ。
b.  日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだものを探し
     ているらしいんだけど。
確かに(1b)のほうが(1a)よりいい。ただ、(1b)は完全ではない。
久野先生っぽい議論だけど「ちょっと文を変えるとよくなるから、
複合名詞句制約は統語的制約ではない」という結論を出すのは早すぎる。
なぜなら、(1a)も(1b)もともに統語的にはungrammaticalなのに、
(1b)だけ、何らかの理由でよく感じるだけかも知れないから。ちなみに
なんでもかんでも統語とは私は言った覚えない(>>307)。ここいら辺は
よほど慎重な議論をしないといけないところ。

(1a)はdativeのphrase、(1b)ではlocativeが動いているので
(1a)に細工をしてlocativeを動かしてみると、

(2)  学校でi 太郎が [ 花子が ti 次郎に あげた チョコを ]
   次郎の家で 盗んだ。

とすると、よくなるだろうか?逆に、(1b)からもっとargument
っぽいものを動かすと

(3)  火縄銃をi 太郎が、日本にti 持ち込んだオランダ人を
    探しているらしいんだけど。

どうだろう。私は(2)は(1a)よりよくて、(3)は(1b)より悪いと
思うけど。
309(´∀`):01/10/06 07:03
>>306
他の人は知らにゃいけど、俺の個人的な開き直り感覚はこうにゃ。
学問の本質は、知的好奇心の充足であって、その人の好奇心のあり方次第でいろんな
アプローチがあっていいにゃ(何度も言ってきたにゃ)。そしてそこから得られた
知見が世のため人のためになるか、とか、銭儲けにつながるか、とかは本来、学問
自体の値打ちや楽しみ方を左右するものではないと思うにゃ。昨今の実学志向の風潮
からすれば純理論研究はどこも肩身が狭いけど、にゃ。
生成文法は、自然世界のある側面についての好奇心を満たす上での一つの方法を提案
するものにゃ。その点では他のすべての科学理論と同じにゃ。それ以外の好奇心を
それ以外の方法で満たそうとする何者をも拒絶したり否定したりはしないにゃ。で
(1) 何の役割も果たさないと思うにゃ。言語能力の生物学的・遺伝学的立場からの解明
の可能性と必要性、理論サイドからの方向性を示唆したのが生成だから、むしろその点で
は生成の役割はめでたく完了したことになるにゃ。
(2) 素人考えでは直接はできないと思うにゃ。科学と技術は別物で、科学の知見を実用
にまわすのが技術だけど、生成の知見の応用領域にはそういうものは入ってきそうに
ないにゃ。せいぜい、ある言語障害が言語モジュールのどの部分のトラブルなのかを
はっきりさせるといった診断学的用途ぐらいかにゃ。
(3) ある特定の問題設定をした場合に、いちばん納得のいく理解の仕方を示して
くれると思うので生成を採っている、というだけであって、それ以外の問題設定のし方、
好奇心の持ち方をする人にとっては生成である必要はぜんぜんにゃいし、無用の長物
にゃ。
310(´∀`):01/10/06 07:05
>>307
にゃは
>なんでもかんでも統語
などといってる人が実際に一人でもいるのかにゃ?(w

>>308
>(1a)も(1b)もともに統語的にはungrammaticalなのに、(1b)だけ、何らかの理由で
>よく感じるだけかも知れない
このような状況が俺には不思議だったりするにゃ。逆に、統語的にはどちらもいいのに
一方だけ誤用論的にヘンに聞こえる、というのは抵抗ないんだけど、構造がおかしい
のにそれを別の要因がameliorateするというケースは、どうなのかにゃ?
(2)はあまり良くなった感じがしないにゃ。もっと(1b)と近づけて
(4) 学校に太郎が[花子が持ってきたチョコを]食べた。
とかでもimproveしない印象。
で、>>302のレス待ちなんだけど、言われている「意味的制約」の正体を推測する上で
次も考えて欲しいにゃ。
a.  日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだものを探しているらしいんだけど。
b. 日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだ火縄銃を所蔵しているらしいんだけど。
(b)が(a)より悪いとすると、だいたい図式が見えてくると思うにゃ。キーワードは
特定性とか前提とかいったあたりかにゃ。
311虚無好き:01/10/06 08:04
非文、準非文の、容認度判断は、からきしだめだにゃ…

「美少女ロゴ」文を作るとき、とくに意識的に考慮した点は
>>301で、ほとんどかかり博士に見破られてるにゃ。
「説を唱える」がidiomaticとまでは思わなかったけどにゃ。
で、特定性をあいまいにすると、容認度たかくなるのかにゃ?

いつかどこかに、太郎が、オランダ人が持ち込んだはずのものを探している。

improveしたのかよくわからん。にゃ。
読め〜読め〜読むのにゃ〜。
312(´∀`):01/10/06 08:16
生物板にいたかと思うと今度はこっちかにゃ。ほんに量子みたいな人にゃ(w
>>311
摘出が起きている名詞句全体の特定性やその名詞句が指す対象の存在が前提に
なっているかどうか、と考えてみたらどうかにゃ。
「太郎がオランダ人が日本に持ち込んだ鉄砲を所蔵している」だとその鉄砲が
どれなのかはっきり特定されており、その存在が前提になっているが
「太郎がオランダ人が日本に持ち込んだものを探している」だと特定性や前提性が
下がるにゃ。一般にある領域から摘出が起きると、その部分はその領域内では
値未指定の自由変数としてふるまうけど、領域全体が特定的だといってるのに
その中に正体の分からない自由変数があってはまずいにゃ。これが昔からいう
特定性条件specificity conditionの主旨にゃ。
で、「〜説を唱える」は唱えることによってその説が初めて生まれる場合に特定性や
前提がないが、「〜説を疑う」ならすでにその説が存在していることになるにゃ。
313(´∀`):01/10/06 08:29
言い忘れたにゃ。一般に複合名詞句はそれだけ情報量が多いので特定的に
解釈されやすい、ということにゃ。だから、特定性が下がる文脈でば
CNPC効果も薄れるはず、と予想したのにゃ。
314虚無好き:01/10/06 09:13
ふにゃにゃ。
「鉄砲」を「もの」に置換したときに生じる非特定性は、まず、
構造的視点からのみ観測されるということを確認しておきたいにゃ。
「もの」に同一性のマーカーを与えることは、
「鉄砲」に与えるのと同様、形式的な操作だと思うけどにゃ。
だからこそ
「太郎がこと@を起こしたことAが知れわたった」の「こと」は2価で観測され、
それは、「こと」の抽象性(情報量の低さ)とは関係ないはずにゃ。
意味不明かにゃ…?
特定性と同一性はどうちがってくるのかにゃ?
なんか勘違いっぽいから、もすこし考えてみるにゃ。
315しつもん:01/10/06 09:36
>>309氏 回答にお礼します。
>(1) 何の役割も果たさないと思うにゃ。言語能力の生物学的・遺伝学的立場からの解明
>の可能性と必要性、理論サイドからの方向性を示唆したのが生成だから、むしろその点で
>は生成の役割はめでたく完了したことになるにゃ。
言語への関心は,哲学,文学,言語工学や人工知能,最近の生物/遺伝学など各分野でそれぞれ,
伝統的にあったと思うのですが,生成文法はその1ofではないのかと思っています。
役割の終った学問という言い方は,すこしさびしいです。
>(2) 素人考えでは直接はできないと思うにゃ。科学と技術は別物で、科学の知見を実用
>にまわすのが技術だけど、生成の知見の応用領域にはそういうものは入ってきそうに
>ないにゃ。せいぜい、ある言語障害が言語モジュールのどの部分のトラブルなのかを
>はっきりさせるといった診断学的用途ぐらいかにゃ。
確かに産学協同という風潮のなかで基礎論の重要性はややもすれば蔑ろにされがちだと思います。
流行のgene businessに生かせると,面白くなるのでしょうが。面白くなるというのは,
その学問の関心が高まって人的資産やお金を集められるという意味です。
思い出しましたが,かつて第5世代という人工知能の国家プロジェクトがありましたが,
あれは,基礎論と応用とがうまく結びついた例ではないかと思います。 第5世代は,世界的な人工知能
ブームにつながりましたが,結果として多くの研究が出てきたし,数学者などの言語学理論も出たり,
いい時代だったような気がします。(私はリアルタイムには知らなかったのですが。)
実用という観点では,言語療法がありますが,言語療法士は,言語の本質はコミュニケーションに
あるように捉えている人が多い気がします。
はなしが少しずれますが,耳の不自由な人の手話や,そもそも音声が先天的に聞き取れない人が,
言語を獲得できるのは,言語=音声言語と考える言語学への反例だと思うのですが。
>(3) ある特定の問題設定をした場合に、いちばん納得のいく理解の仕方を示して
>くれると思うので生成を採っている、というだけであって、それ以外の問題設定のし方、
>好奇心の持ち方をする人にとっては生成である必要はぜんぜんにゃいし、無用の長物
>にゃ。
これは生成文法研究者の標準的な意見でしょうか。それとも独自の見解でしょうか。
私が思うに,専門は狭く深くでいいと思います。いい例ではありませんが,医学では体の部位に
よって専門が異なるし,情報科学でも機械とソフトでまず分かれて,ソフトでも基礎論と応用
で全く別になって…といった具合です。
ただ,学問として専門性が高くなるのに伴って,全体を俯瞰する立場の研究も必要だと思います。
「俺はこれが専門だからあの理論は知らない」という言い方は,わたしはダメだと思っています。
特に言語学といわれている場合,統語という限定した意味であれば,数学的にはグラフやオートマトン
で終わりだと思うのですが。自然言語といった場合に,統語論に対する意味的な作用の考察が必須
となり,意味に対しては,その定義すら学説上の定説がないのではないでしょうか?
生成文法は一人の天才が打ち立てた理論のようですが,またそれを打ち破る言語論を構築できる
人が待たれるということでしょうか。
316(´∀`):01/10/06 10:48
>>314
んーにゃ、特定性は「鉄砲」と「もの」だけの比較というより、それについている
関係節の内容やそれを目的語にしている動詞にも左右されるにゃ。特に「ものを探してる」
となると、John is looking for a unicorn. と同じで、特定の一匹のunicornがいる解釈も
そもそもそんなものの存在が不明な解釈もあるにゃ。で、
a.  日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだものを探しているらしいんだけど。
が自然に聞こえる場合、オランダ人が何を持ち込んだのかそもそも分からず、それが何なのかを
見つけようとしている、という解釈が優先されたり、しないかにゃ?

>>315
>生成文法はその1ofではないのか
その通りにゃ。
>役割の終った学問
biolinguisticsの先導者としての役目は果たした、という意味にゃ。かつて「物理学は終わった」と
言われたにゃ。物理学をもってすれば説明できないことはない、という意味にゃ。それとは全然
違うのにゃ。でも従来の生成の問題設定の内側だと答えが見えたから次いってみよー、という
意味では、ある段階(たとえばチョム期)の生成が終焉を迎えることはあっていい、あるべきだ、と
思うのにゃ。
>第5世代
あった、あった。フチさんにゃ。 つっても全日本プロレスのフッチーじゃないにゃ。
>言語=音声言語と考える言語学への反例
生成は言語=音声言語とは見てないにゃ。手話におけるUGの話し、既出にゃ。
>「俺はこれが専門だからあの理論は知らない」という言い方は,わたしはダメだと思っています
そうだにゃ。しかし一個人がすべての科学理論に精通することは不可能だから、自分の専門を
しっかりおさえた上で、関心を拡げていくのがいいにゃ。言語学全体という見方をしたとき、生成は
この領域、他の人は別の領域を、それぞれ分担していると思えばよいにゃ。そして、同じことは
科学全体の中での言語学の立場にも言えると思うにゃ。違うことをやってても、実はみんなが
共同研究者にゃ。
317かかり助詞:01/10/06 11:27
310 逆に、統語的にはどちらもいいのに一方だけ誤用論的にヘンに
聞こえる、というのは抵抗ないんだけど、構造がおかしい
のにそれを別の要因がameliorateするというケースは、どうな
のかにゃ?

こういうことは私も前々から悩んでいたけど、そういうのが変に思うから
その可能性は考えない、というのは科学的な態度ではないかな、と思い、
取りあえずアリとあらゆる可能性を探ることにしております。例えば
視覚なんかにも目の錯覚ってやつがあるように、文法判断にも錯覚みたい
なのがあっても不思議ではないのではないかな。

a. 日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだものを探しているら
 しいんだけど。
b. 日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだ火縄銃を所蔵して
 いるらしいんだけど。

私の判断ではbのほうが悪いな。顔文字さんはdefiniteness effect
のようなものを考えているのかしら。でも少なくとも英語の場合は
indefiniteのcomplex NPから抜き出しても悪いしな。むーぅ。もう
少し類似例を考えてみると、

(i)飛行機にi 乗客が [テロリストが ti 持ち込んだ ナイフを] 力ずくで奪った。
(ii)飛行機にi乗客が[テロリストが ti ナイフを 持ち込んだ ことに] 腹を立てた。

違いがないような気がするな。どうよ?話しは少しそれるけど、「なぜ」が
複合名詞句の中にある場合、やはりだめ。

(iii) *太郎が [ テロリストが なぜ 飛行機に 持ち込んだナイフを] 奪い取ったの?

ECPっぽい現象に関してはbarrierになるのだし、基本的には日本語でも
複合名詞句はislandと考えられないかね。わたしはwh-islandは日本語には
ないと思っているけど、複合名詞句はあるような気がする。

ところで、気のせいかも知れないけど、批判派の人はなんで構文論には
何も言ってこないの?
318しつもんしたひと:01/10/06 12:42
>>316
>あった、あった。フチさんにゃ。 つっても全日本プロレスのフッチーじゃないにゃ。
今ではKOで人工知能のなつかし噺をしてますそうにゃ。
>>言語=音声言語と考える言語学への反例
>生成は言語=音声言語とは見てないにゃ。手話におけるUGの話し、既出にゃ。
でも生成文法は文字言語や記号は関心ないようですね。記号論じゃないですよ。表意文字的な記号のことです。
表意文字は,表音文字にはない認知能力が働いている気がしますし,言語理解と密接な気がします。
ところで,終助詞のにゃが気になるのですが。終助詞と認知様相との関係の議論がないですね。
319名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/06 12:44
a. 日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだものを探しているら
 しいんだけど。
b. 日本に、太郎が、オランダ人が持ち込んだ火縄銃を所蔵して
 いるらしいんだけど。

bは「所蔵している」より「探している」の方がいいのでは?
「*日本に探している」とは言えないですが、「?日本に所蔵
している」はまだなんとかなるようです。で、extractionされた
「日本に」がどこからのextractionなのかambiguityが生じる
ように思います。このeffectがジャッジメントに影響している
ように感じます。
319さんに賛成
321名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/06 12:59
それと、
「太郎が(ある)ものを探している」は完璧ですが、
「太郎が火縄銃を所蔵している」って言えますか?
僕には変です。このintuitionがあっていれば、
319と併せてダブルeffectが存在するわけで、ジャッジが
落ちるのは当然かも知れません。
322とおりすがりのもの:01/10/06 13:03
>>317
>ところで、気のせいかも知れないけど、批判派の人はなんで構文論には
>何も言ってこないの?
よこから失礼します。
経緯を存じ上げませんが,構文論として生成文法の方法論を議論・批判するということでしょうか。
それとも,1.生成文法, 2.GPSG, HPSG 3.カテゴリアル文法,その他もろもろでそれぞれの利点や
問題点を議論しようということなのでしょうか。
文の生成に視点をおくか理解に視点を置くかでことなると思うし,意味の考え方次第で要する技術が
異なると思います。コミュニケーションに重点をおけばまた観点が異なるでしょう。
わたしは,自然言語の構文解析,意味解析は一枚岩的な手法は通用しないと思いますが。
ただ純粋な構文論として,意味を排除しての議論なら,オートマトンとかで充分だとかそういうことでしょうか。
323319/321:01/10/06 13:04
320は自作自演ではないので念のため(w
324ちょと変えてみた:01/10/06 13:27
(i)飛行機にi 乗客が [テロリストが ti 持ち込んだ ナイフに] 気付いた
(ii)飛行機にi乗客が[テロリストが ti ナイフを 持ち込んだ ことに] 腹を立てた。

だと、どう?
もっと比較している例の差を小さくする方向で作例してほちい。
どうせなら、

(i)飛行機にi 乗客が [テロリストが ti 持ち込んだ ナイフに] 気付いた
(ii)飛行機にi乗客が[テロリストが ti ナイフを 持ち込んだ ことに] 気付いた。

の方がいいか。
326名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/06 15:46
322いや、言語理論なんてある意味では言語事実を説明してナンボのもの
なのだから、あれだけ元気よく批判していた人たちも自分たちの枠組みで
議論に参加しても言いと思ったのよ。勿論、ひとつの構文の分析を通して
理論の善し悪しを語ることはできないけどね。「理論全体の整合性」とい
う問題があるから。
319はいいポイントだね。で、325の判断は?私には、(i)は*だな。(ii)も
よくないな。(i)と比べてどうかというと、少しよくなるような気がするけど、
文法的とは言えないと思うけど。どうよ。
ところで、321の「太郎が火縄銃を所蔵している」ってのは私にはなんの
問題もないけど。319で「日本に所蔵している」というirrelevant
readingがあるから、321で319bのjudgmentが落ちると言っているけど、
irrelevantなreadingがあるから、本来なら悪いものが(irrelevant
readingで)よくなっているのではないの?
32722:01/10/06 16:27
328一生成文法家:01/10/06 16:35
(日本語における)複合名詞句制約に代わる意味的制約として、具体的に提案
できるものは持ち合わせていませんが、漠然と、ヘッドの名詞が「もの」のよう
な、意味に乏しいものの場合は容認可能性が高まるような気がしていました。
 a. 飛行機に、乗客が、テロリストが持ち込んだナイフに気付いたんだよ。
 b. 飛行機に、乗客が、テロリストが持ち込んだものに気づいたんだよ。
aよりbの方が耳障りがよくないですか? aの文でも「ナイフ」は必ずしも
specificな解釈を与えられるわけではないと思うので、specificityという
概念ではこのコントラストは説明できないような気がします。

ところで、322の方が
 「それとも,1.生成文法, 2.GPSG, HPSG 3.カテゴリアル文法,その他もろ
  もろでそれぞれの利点や問題点を議論しようということなのでしょうか。」
とお書きになっていますが、GPSGもHPSGも生成文法です。(多分カテゴリアル
文法もそうです。)でなければ私は「一生成文法家」とは名のりません。
329B.O.B:01/10/06 17:55
>あれだけ元気よく批判していた人たちも自分たちの枠組みで
>議論に参加しても言いと思ったのよ。
前にも言ったけど、私はジャッジが極端に緩いのでこういう
ジャッジが微妙な話は苦手なんだよね。

HPSGにおける移動(と一般に呼ばれる現象)の分析はあまり
realisticなものでなく、処理が非常に形式的なので、
まず何がOKで何が非文かということがはっきりしないと手
のつけようがない。

291であげられてる例で、topicやwhの場合がよくなるのは、
topicは文法の許す範囲で前の方に置かれやすい(whは一種のtopic)、
ってことに関係すると考えるのが自然。文法の制約を、1か0かで考える
のでなく、他の諸条件によってoverride可能と考えればジャッジが
微妙なのも当然。

このへんのレスちゃんと読んでないから下手なこといってたらすまん。
これから(時間があったら)ちゃんと考えるよ。

>でなければ私は「一生成文法家」とは名のりません。
ああ納得。でも紛らわしいね。
長々しくChomskian Synataxというのも面倒だし。
330:01/10/06 18:07
こんな話題はもう何べんも既出なんだろうと思うけどさ、
生成文法(主にシンタックス)って明らかに英語中心なのに
やってる人は何でそれを認めたがらないのかなあ?
「普遍文法」の建前上ってのは解るけど、事実を認めるのも大切だと思うんだけど。
どうかな?
331とおりすがりにしつもんしたひと:01/10/06 19:08
>>328 とおりすがりのものです。
では,322の1.をミニマリスト理論とすれば意図が伝わるでしょうか。
私は事の次第を知らないので,適当に申し上げただけです。
では開き直って聞きますが,生成文法とは何をもって生成文法でしょうか?例えば,
1. 句構造規則で説明できるもの
2. チョムスキーを祖とするもの
3. 人間の言語能力の特に文の生成機能の解明を目的とするもの
その他...
おそらく328氏のおっしゃる生成文法は1から3を広義に解釈されたのではないでしょうか。
私は,カテゴリアル(範疇)文法は1から3には当てはまらないと思っていたのですが。
その意味で生成文法とは異なると考えています。
表記上の違いは,記述方法に依存するだけで,タイプの推論規則も句構造とみれば似たようなものと
考えられなくもないのですが,本質的に同じかというと,逆で根本的に異なると思います。
そのあたりは,専門家ではないので,正しく説明できませんが,
チョムスキー流のトップダウン的な解釈による句構造とボトムアップにいく範疇文法とでは,
単に方向が逆というだけでは説明にならないと思います。
332(´∀`):01/10/06 21:46
>>317
「なぜ」のCNPC違反もそんなに悪くない場合があると思うにゃ。
a. 太郎は[テロリストがなぜWTCビルを標的にしたという説]を唱えたの。
b. 太郎は[テロリストがなぜWTCビルを標的にしたという説]を疑ったの。
c. 太郎は[テロリストがなぜWTCビルを標的にしたかどうか]を知ってるの。
(a/b)だと(a)がマシのように思うにゃ。wh-islandの(c)に比べてもだいぶいいと
思うにゃ。
>wh-islandは日本語にはないと思っている
この点も例文あげてもう少し掘り下げて欲しいにゃ。

>>319
>「*日本に探している」とは言えないですが、「?日本に所蔵している」はまだ
>なんとかなるようです。で、extractionされた「日本に」がどこからのextraction
>なのかambiguityが生じるように思います。
ん? だとしたら(b)のほうが良くなってしまうにゃ。CNPC違反にならない構造分析
も可能だといってるんだから、にゃ。

>>325
(ii)のほうがよいと思うにゃ。
333名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/07 00:29
>>328 前にGPSG、HPSG、LFG、範疇文法なんか全て、「文法的な
文を規定する明示的な枠組み」を目指しているという意味で生成文法だ、
といったら、「納得しかねる」とか言っていた人がいたので。以来
このスレでは生成文法というとGBかミニマリストに限定されてしまった。
生成文法批判、というのもチョムスキー流のやつに対する批判しか
出てこないのよ。
>>329 291であげられてる例で、topicやwhの場合がよくなるのは、
topicは文法の許す範囲で前の方に置かれやすい(whは一種のtopic)、

whはtopicと違うのでは?日本語でも「誰は」とか「何は」とか言えない。
英語のwh-in-situもtopicalizeできない。基本的にtopicとwhというのは
意味的にもincompatible。

wh-islandに関しては後ほど。これから出かけないといけない。
wh-isalndってのはbarriersのやり方とかでも上手いことcapture
できてなくてあれがためにinhererntとinheritanceと分けたりして
ややっこしいことになっていたので、ないほうが理論的にもすっきり
すると思うのだけど。とにかく後ほど。
334名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/07 00:48
>ん? だとしたら(b)のほうが良くなってしまうにゃ。
>CNPC違反にならない構造分析 も可能だといってるんだから、にゃ。

係り助詞さんもほぼ同主旨の指摘をされていますね。ここからは
少し例文に対する見方が別れそうですが、例文解釈は悪まで
processingだと思うのです。特に現在見ている例文のように
長く複雑になればなるほど(生成文法の人が言う)ノイズが
入ってくる可能性も高まるように思います。で、processingの
観点から見ればparserが迷ってしまう状況はそれだけで十分
effectを持ちうると考えます。御指摘の通り、構造論的に
のみ考えれば、OKな解釈が生じている以上aよりいいはずでは
ないか、となるかもしれませんが、以上のようなprocessingの
観点からはそうとも言い切れないのではないか、というわけです。
つまりambiguity(それもかなりdefectiveなambiguity)が
生じている時点でそれ相当のeffectがある、という考えです。
生成文法はprocessing modelでないというのは、つとに知られて
いますが、実際の例文の意味解釈はprocessingの過程だと思うのです。
この点について生成文法ではどのような見解なのか興味があります。
このスレの1さんが批判していた部分とも重なるようにも思いますが、
まだ1さん見てるのかな?(笑)
それから、ノイズをいかに排するか、を問題にされていた割には
「唱える」「疑う」「知る」という違う動詞を導入してノイズを
大きくしているように思います。文脈を配慮してのことだとは
思いますが、a,bに関しては明らかに統一できるし、cも含めるなら
「知っている」で統一されてはどうでしょうか。319の
ような可能性を見過ごしてしまうのは、どうも動詞の意味論に
かなり大雑把なassumptionを持っているような印象があります。
自分でノイズを入れておきながらあーでもないこーでもない
というのは得策ではないでしょう。ノイズの問題に気付いて
いながら実際にはそれほどsensitiveにデータを捉えていない、
なんだかそんな印象を持ちます。
335(´∀`):01/10/07 01:05
>>334
趣旨は分かるにゃ。しかし332の(a,b)は「唱える」と「疑う」の最小コントラストとして
出しているにゃ。それを統一してどーするにゃ?

326, 328はかかり氏かにゃ? HN忘れてるにゃ。
336(´∀`):01/10/07 01:07
328ではなくて333にゃ。
337kakari-joshi:01/10/07 03:48
333 was me. I got zoro-me.
338B.O.B:01/10/07 06:31
>Whはtopicと違うのでは?日本語でも「誰は」とか「何は」とか言えない。
>英語のwh-in-situもtopicalizeできない。基本的にtopicとwhというのは
>意味的にもincompatible。
いや、そんなことはない。topic-focusと、old information (presupposition)-
new information は独立した概念で、いわゆる主題の「は」は主題かつ旧情報のもの
をマークする。
英語のtopicalizationも、focusを前置する場合とpresuppositionを前置する、
両方が可能。
339虚無好き:01/10/07 06:44
BOBセンセとちがって、わたしはむしろジャッジがrigidで、やりにくいにゃ。
>一般に複合名詞句はそれだけ情報量が多いので
情報量の問題だったら、語数の問題と、どうかかわってくるのかわからないにゃ。

地球は、ガリレオが、回るという説を唱えた/まげた。

にゃにゃ。よさげにゃ。ここまで少ないと違反でもなんでもないのかにゃ?
わからんくなってきた。にゃ。
340名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/07 09:10
>このスレでは生成文法というとGBかミニマリストに限定されてしまった。
範疇文法を生成文法に含めるというのは同意しかねます。

日本語のtopicやreheme(or new information or presupposition ??)分析は,
wa/gaをマーカーとして構造分析するのと同時にかつ独立にもっと単純に認知様相の視点から
分析できるのだと思います。
命題の基本タイプとしてT(theme)-R(rheme)関係を考えて,あとはλ計算してしまいます。
T/R分析はM.文法のILと独立して使えるし,わたしが言語分析は一枚板的な分析では不足だ
と述べた意図はこのようなことです。
生成文法は,あまりわかりませんが,長谷川信子の生成日本語学入門のP92にTopPという
範疇を設けて分析していますね。その中で,TopPの主要部にあたる音形を持つ要素は
ないと思われるが,「よ」「な」などの終助詞の一部がそれにあたる説があると
述べていますが,それを唱えている方のpaperをご存知でしたらどなたか教えて下さい。
341一生成文法家:01/10/07 11:40
生成文法という語は専門用語ですから、その意味は、慣用ではなく定義に
よって決定されるべきだと思うのです。
定義1:「任意の(有限の長さの)単語列が与えられた場合、その単語列を
     生成するか生成しないかがちゃんと決定できるような文法を
     生成文法と呼ぶ」
定義2:「任意の(有限の大きさの)言語構造(木構造なり素性構造なり)
     を与えられた場合、その構造を生成するかどうかがちゃんと決定
     できるような文法を生成文法と呼ぶ」
この2つの定義があるのではないかと思います。定義1を取るなら変形文法
もGPSGもHPSGもカテゴリアル文法も生成文法です。定義2を取る
場合も、GPSG・HPSGは疑いなく生成文法です。ただ、カテゴリアル
文法は、必ずしも統語構造と言えるようなものの存在を仮定していないので、
定義2の下では生成文法とは呼べないかもしれない。ということになります。
(念のため確認しておくと、「単語列または言語構造Aが文法的であるという
ことを文法Bが予測する場合、『BはAを生成する』と言います。)

チョムスキー派の人が進めている研究内容は「変形生成文法」とか「変形
文法」とか「チョムスキー理論」と呼べばよいので、困らないでしょう。

単なる用語の問題ではあります。
342かかり助詞:01/10/07 11:45
338 では英語でwhをtopicalizeしている例は?focusなら
できるの?

wh-islandについて。日本語ではnishigauchiが言っているように
wh-movtがwh-island effectを示しているように見える。

(1) ??太郎が [花子が何を食べたかどうか]知りたいの?

しかし、wh-movt以外のconstructionはwh-isalndに従わない。

(2)そのチョコをi 太郎が [花子がti食べたかどうか]知りたがっている。
(3)太郎が[花子がti食べたかどうか]知りたがっているのが、そのチョコiだ。

(2)の様にscramblingはwh-islandに従わないので、(1)のwhを前に出すと
よくなる。

(3) 何をi太郎が [花子がti食べたかどうか]知りたいの?

こうした観察から、日本語にはwh-isalndがなく、(1)は実はwh-island
以外の理由で悪くなっているのではないかと考えられる。それが何か、
って書かないと駄目?まあ、wh-islandてのはbarriersみたいな枠組み
では鼻つまみものだけど、MLCとかにしてみれば非常に典型的violation
なのよね。でも私はMLCの一部ではなく、かい摘んで言うと、LF
representationに対する制約で(1)が悪いのだと思う。理由は長くなるので
書きたくないな。
343かかり助詞:01/10/07 11:53
341 それで大体いいのだけど、これは批判派に向けた
メッセージですよね?えーっと、なんを言えば「変形」
は辞めて欲しい。前にもそういうことは書いたけど。
変形自体を持たなくなって久しいからね。
344334:01/10/07 12:37
>しかし332の(a,b)は「唱える」と「疑う」の最小コントラストとして
>出しているにゃ。それを統一してどーするにゃ?
失礼。出かける前に急いでいたのでa,bをよく読んでいなかったようです。
というわけで、これに関しては単なるこちらの勘違いです。
345かかり助詞:01/10/07 14:43
334の考え方だとambiguityがある時は必ず容認性が落ちてしまう
ことになるのでは?私は正しく334の主張を理解してないかな。

結局、日本語にcomplex NP constraintはあるのかな。まあ、
上の「こと」みたいなやつをどう見るかだね。よい、と言っても、
perfectではないから基本的には悪いとするか、悪いやつと比べるた
違いをsignificantとするか。こういうところは好みもあるけど
最終的には理論を整理していってどちらにとったほうがより
有意義な一般化ができるか、ということが重要になると思われる。

私だったら、取りあえずComplex NP Constraintはあるという
想定の下で考えていくな。291で言った、関係節のやつが悪くて
appositive(という)の方がいい、というのが、基本的に英語と
パラレルで、その類似性が偶然ではないとするためには、CNPCが
あるという前提の方がいい。

Kayneはantisymmetryでどうやっていたっけ?日本語では
関係節のheadがCP-Specに上がって、さらにその上にIPが
上がるんだっけ?今手元に本がないけど、そういうふうに
すればCPが関係節の上にあって、それがphaseということに
すれば、PICでできるかな。このやり方の問題は、Kayneが
正しいとはどうしても思えないことだな。
346名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/07 15:57
またもや出かける前なので、取急ぎ、という感じですが、

>334の考え方だとambiguityがある時は必ず容認性が落ちてしまう
>ことになるのでは?私は正しく334の主張を理解してないかな。

 いや、これは当然の疑問ですね。実は僕もprocessingが専門と言うわけ
ではなくたまたまprocessingの文献をいくつか読んでいるところなので
まぁその観点、及び前から思っていた(このスレにも以前書き込んだ)
ことを併せて334の様に書いた次第です。で、その疑問についてですが、
ambiguityがある時はいつも容認度が下がるとは多分言えないだろう
という気がしますが、processingの専門家の方がいれば御登場願いたい
モノです。ついでに、

「太郎が自分を叩いた」

この文はどうですか?文献では非文もしくは容認度が低いとしている人たちと
全く問題無し、としている人々がいます。Aikawaさんの最新の?まとめでは
個人によってjudgmentが異なる、とされていたと思います。日本語の
「自分」は話者もさせるわけですが、それを踏まえると主語指示と
話者指示のambiguityがあるとも言えると思うんです。これがjudgmentに
影響しているとすれば、ambiguityが容認性に影響する、ということの
一例になるのかも知れません。
上の例文のjudgmentどうですか?>「自分」に興味のある方(ない方も 笑)
347国語:01/10/07 17:23
人が増えてにぎわってきましたね。

今さらで申し訳ないのですが、生成とか範疇とかいろいろ出てきたところで、
今一度、「文」と「非文」の定義を、それぞれの立場から私のために示して
いただけないでしょうか。
正直、何を考えることがjudgeすることなのか混乱中です。

(生物板認知スレの)>疑え〜、疑え〜、疑うのにゃ〜
いたいけな生物学徒に魔法をかける呪文のようで吹き出しました。
34811:01/10/07 17:32
生物板認知スレの11ですが、

>いたいけな生物学徒に魔法をかける呪文のようで吹き出しました。
私は言語学に深入りすることなく、生物学の立場から生成文法の言う
生得性を批判している。その呪文にかかることはないよ。
349(´∀`):01/10/07 18:12
>>339
「情報量」っていうのは問題の名詞句が特定的だと解釈される可能性が高くなるような
情報の量という意味にゃ。単なる語数比較ではないにゃ。で、
>地球は、ガリレオが、回るという説を唱えた/まげた。
やっぱり「まげた」のほうがおかしい、と感じるにゃ。

>>340
>「よ」「な」などの終助詞の一部がそれにあたる説
外池氏かも知れにゃい、よく知らにゃい……

>>342
>wh-movtがwh-island effectを示しているように見える
>(1) ??太郎が [花子が何を食べたかどうか]知りたいの?
この件については俺は以前から気になるケースがあったにゃ。
a. 太郎は [ 誰が何を食べたか ] 知りたいの?
俺の判断では「誰」のmatrix scopeはOKで、「何」はアウトにゃ。つまり
b. 花子です。太郎は花子が何をたべたか知りたいのです。
と答えることは可能だが
c. メロンパンです。太郎は誰がメロンパンを食べたか知りたいのです。
とは答えられないにゃ。たいていの人はこの判断に賛成しないにゃ……。

>>346
「自分自身」の場合と比較して相対的にどうか、ということなら「自分自身」のほうが
自然にゃ。これは動詞の選択によって左右されるにゃ。「自分を推薦した」「批判した」とか
なら、OKにゃ。reflexive verbにゃ? cf. 自己推薦する、自己批判する
「自分」が話者を指せるゆえのambiguityとは関係ない問題だと思うにゃ。
周知のように関西方言では「自分」=you が自然にゃ。そのことで関西人はよけいに
anaphoric zibun の判断が難しくなるとは思えないにゃ。俺も関西人なのにゃ。
350名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/08 00:16
>動詞の選択によって左右されるにゃ。「自分を推薦した」
>「批判した」とかなら、OKにゃ。reflexive verbにゃ?
>cf. 自己推薦する、自己批判する

 R&R1993が言い出したlexical reflexivityというやつですね。
これは日本語でもあてはまるのでまぁそうなんだろうと思いますが、
ですから例文では「叩いた」というnon-lexical reflexiveの
動詞の例文を使わせてもらいました。

>「自分」が話者を指せるゆえのambiguityとは関係ない問題

 なるほど。判断の揺らぎは何に由来すると考えられて
いるんでしょうか?R&RではDutchの場合、単純なreflexive形
では*非文でcomplex formを使わないといけないとされていた
と思うんですが(non-lexical reflexive動詞の場合)、
日本語ではnon-lexical refl.でかつsimle form(自分)でも
非文とまでは言えないと思うんです(個人差があるわけですが)。

>周知のように関西方言では「自分」=you が自然にゃ。そのこと
>で関西人はよけいに anaphoric zibun の判断が難しくなるとは
>思えないにゃ。

 私も関西ですが、これはその通りですね。しかし、you=自分
はいわゆるdiscourseでのみ使われるパターンで「太郎が自分を叩いた」
で自分=youととるのはかなり厳しいと思います。この例文の場合、
context的にかなり変ですが(笑)、それを差し引いても、という
ことです。要するに、個人的には関西でも「太郎が自分を叩いた」で
3つめの可能性、自分=you、が飛び込んでくることはないので、
この点に関しては関西方言の問題は問題にならないのでは
ないでしょうか。もしこれが正しければ、日本人誰にとっても
「太郎が自分を叩いた」文は2-way ambiguousということに
なり、ambiguity説へのalternativeがないと、この説が
取りあえず残ってしまうのではないか、というわけです。
351かかり助詞:01/10/08 00:36
349 a. 太郎は [ 誰が何を食べたか ] 知りたいの?
俺の判断では「誰」のmatrix scopeはOKで、「何」はアウトにゃ。つまり
にゃ。たいていの人はこの判断に賛成しないにゃ……。

「誰」=matrix scope、「何」=embedded scopeの読みはsaito先生
なんかは完璧ではないけど、「誰」=embedded、「何」=matrixの
読みよりはずっと良いとしていたよ。「何」をscrambleして、

太郎が[何をi誰がti食べたか]知りたいの?

とすれば今度は「何」の方が上のスコープとれるはず。

「よ、な」の話しは顔文字氏に言われたら、とのいけ氏のような
気がしてきた。とのいけ氏っぽい分析だ。

文法性の判断ですが、実際に話者ができるのは「容認性」の
判断であって、「文法性」の判断はできません。両者の違いは、
容認性にはsyntaxの問題以外に、pragmaticとかprocessingとか
performanceに関する要因が判断に関与してくることです。
最終的に「容認不可能な文」と「非文法的な文」とを区別するのは
理論です。それと、判断するのにもある程度練習するというと
へんだけど、トレーニングは必要だと思われます。そこいらの
学部生に判断聞くと結構トンデモナイ判断をすることがある。
352=322:01/10/08 10:23
>>341
いま時間がないので,深く考慮せず返答します。
定義1,2とも本質的には,有限状態文法や有限オートマトンということでしょうか。
そこまで,抽象化するのだったら文法G=(N,T,P,S)で,N:非終端⊆... というはなしとして
クローズしてしまいますが。
そういう意味では,私は慣用とはいいませんが,背景となる立場(哲学的な立場)を
意図していました。
でも,厳密を突き詰めると,定義1,2を満たす文法は,例えば,文脈自由文法としてすべて
同値みたいになってしまいますが,例えば,変形文法とGPSGやカテゴリアル文法とは同値でしょうか?
それからカテゴリアル文法はもちろん木構造で表現できます。341殿の定義2も満たすと思ったのですが。
353名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/08 12:21
基本的に文脈のない文なんてのは現実には存在しないわけで、文として
私達が議論の対象にしている単位自体が抽象化された理論的構築物な
わけですよね。

>それと、判断するのにもある程度練習するというと
>へんだけど、トレーニングは必要だと思われます。

 変でもなんでもないと思います。

 昔に受けたSyntaxとDiscourseの関連をトピックにした講議の中で
'allosentence'なる概念を持ち出した先生がいました。
morph <> allomorphからの類推なわけですが、'phoneme'が
言語学者によってのみ抽出されるように'sentenceme'見たいなのを
対象に考えないといけないのでしょうかね。もしそうなら、音韻論の
トレーニングがいるように、当然、統語論においてもトレーニングが
必要でしょうね。(笑)
354メイジキメラ:01/10/08 17:48
わたくし、大学院でチョムさんの勉強をしてましたが、
さっぱり意味不明でした。実用的ではございませんね。
中退しましたけど。

ところで、今日新しいコンテンツを作りました。
「英文法フォーラム」です。
2ch式のBBSです。
英文法についての話限定ですが、英文法の話題ならなんでもカキコOKでございます。

みなさん、ぜひ来てちょんまげ。
http://freebbs.fargaia.com/html/eibunpou.html
355名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/08 22:05
生成文法やってるけど
卒論のネタにマジ困ってます。
356>355:01/10/08 22:42
日本語の複合名詞句制約について考え、来年三月に
ここにウプしなさい。その際、2ch言語学板生成文法批判スレの
皆様、とちゃんとcreditを入れておくように。(w
357>卒論君:01/10/09 01:22
卒論何しようかという人いるでしょうね。(笑)
卒論レベルで、でかいトピックにかじり付くのは得策ではないので
小さなトピックでいいのできっちり論証する、というスタイルを
お勧めしたい。どう考えれは(考えていけば)いいのかは、このスレや
旧スレ、「係り結びスレ」でも参考になる考え方があるはず。
358名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/09 08:58
残念ながらKen Haleが亡くなられたようです。
顔文字さんも、彼はいい人だった、と前に言っておられましたね。
御冥福お祈りいたします。

------------------------
>Date: Mon, 8 Oct 2001 11:28:07 -0700
>Dear Colleagues,
>
>I regret to inform you that Ken Hale died this morning at his home
>in Lexington, Massachusetts. There will be no funeral; a memorial
>service will be scheduled later.
359かかり助詞:01/10/09 09:37
Ken Haleのことは知らなかった。linguistlistとかも
いらないメールが来てうざったいからsubscribeしてい
なかったし。言語学者にして、言語を学ぶ天才、かつ
人格者だった。英語と日本語くらいしか満足にできない、
かつ、自分で考えても人格者にはほど遠い私と比べると、
その死は惜しまれる。具合が悪いとは聞いていたけど、
それほどとは。

355 卒論がむばってね。テーマは小さければ小さい
ほど良い。テーマを見つければ論文なんて書けたも同然。
私も卒論はもがき苦しんだよ。
360一生成文法家:01/10/09 16:11
>>352さん、
このスレッドの話題からははずれてきてしまったと思うので、カテ
ゴリアル文法に関してのみ一言書きます。
古典的な範疇文法や、SteedmanのCombinatory Categorial Grammar
なら、文の構造として木構造を想定していると解釈することができる
のですが、Samuel Bayerその他の人々がやっている、hypothetical
reasoningを許すようなタイプの範疇文法は、文構造を、木構造なり
素性構造なりで表しうるものと想定しているわけではありません。
だから>>341のような書き方をしたのです。
361(´Д`):01/10/10 00:13

Keyserとアポとって彼のオフィスに行くと、Haleが一緒に待っていた。
自分一人よりもHaleもいたほうがいいだろうとKeyserが思って呼んでくれていたのだろう。
俺は用意していったネタについて話し始めた。
Keyserは俺の言ってることがあまりわからないようで、キョトンとした様子。
それをHaleが「つまりこいつの言ってることはこういうことだ」と通訳するように
Keyserに解説してくれる。
俺の言いたいことをちゃんと理解してくれた上で、しかし自分はその分析方法に
同意できない、とHaleが言うと、横からKeyserが一言、 I agree with Ken. と
いってニッと笑った……

いつも陽気でワッハッハと笑っていたKeyserの落ち込みようが目に浮かぶようだ。

……合掌。
362355:01/10/10 02:07
小さいテーマをがんばって探します。
ちなみに私は女ですよ>357さん。

教授は生成文法にこだわらなくていいと言ってくれてるんですけどね。
363kakari-joshi:01/10/10 04:06
Ken's linguistic ability is legendary. Everyone has a story to tell.
In 1978, Ken and I went to the LSA meeting in NYC. At lunch time,
he had a few errands to run and asked if I would like to come along.
The first stop was the Irish consulate for a visa. He began the
conversation with the receptionist in Gaelic. After five minutes,
the receptionist asked if he spoke English and apologized that her
own Gaelic was not up to his...

The next stop was an international bookstore where Ken bought a
novel and a dictionary, both in Dutch. He was off to Holland
in a few weeks for a year of teaching and wanted to acquire 'a little Dutch'
before he got there. About a year later, Jan Koster told me this story.
He was walking along a corridor at the Univ of Tilburg when he heard,
but could not yet to see, someone lecturing in Dutch. He was
surprised that there was someone on the Tilburg staff who would
lecture so authoritatively on the languages of the American Southwest.
When he entered the room, he was astonished to see that it was
Ken Hale. Jan told me Ken's Dutch was flawless.
364名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/10 10:24
噂には聞いたことあるけど、凄かったんですね。
ところで、
>In 1978, Ken and I went
1998じゃなくて?
365かかり助詞:01/10/10 11:24
364 いや、ごめんなさい。363はken hale: a life in
languageという本の前書きからの抜粋。Iとかmeって
私ではないの。これはkenstowiczが
書いたのだったかな。keyserかもしれない。1978でいいの。
そういや1998年のlsaもNYCだったね。

私も、6-7年前とある大学にken haleが来たとき、たまたま
近くにいたので、とにかく顔だけでも見ておこうと思い行ったら、
フランス語を話す大学だったのでフランス語でトークしていた
という時があったよ。腰抜かした。なんせ、50カ国語以上話したらしいから
驚き。印欧語族の言葉だけでなく、american native language
も数多く話せた。あんな難しい言葉を話すなんて、半端じゃないな。
366322:01/10/11 16:08
>>360
>のですが、Samuel Bayerその他の人々がやっている、hypothetical
知りませんでした。hypothetical reasoningという語から推し量ると,A.I.系の
自然言語処理系で,少し前に流行っていたようなものでしょうか。
Steedmanも恥ずかしながら,あまり知りませんでした。Combinatoryというのは,
単純にいうと,カテゴリアル文法の/(スラッシュ)の表記法なんですが,おそらく推論規則を
コンビネータで書き換えたようなものでしょう。(それ以外にもいろいろ違うとは思いますが。)
λ計算もコンビネータも表記上の違いで,計算上の意味は一応同じです。
私は,360氏の言われる古典的な範疇文法の範囲で推論規則=句構造規則のように
単純に類推して,木構造(証明木に相当する)の表現が可能だといいました。しかし範疇文法が
木構造で表現できる,できないは,もちろん範疇文法の本質ではありません。
また,蒸し返して,悪いのですが,たとえhypothetical推論を導入しようとも範疇文法が
カテゴリの推論則を基本とするからには,純粋に記号表現としての記述上の有限性が
伴うとは思います。これを満たす限りすべて,生成文法ということができると思います。
P.S.1 雑感ですが,最近はやりの線形論理ベースの範疇文法では,カテゴリのリソースという
観点から,従来の論理ベースの範疇文法による解析(解析)とは異なる解析結果になります。
リソースを管理して有効になることの一つは,談話における情報としての命題や名詞
(論理学的には名詞も命題ですが。)などの扱いの記述の精度が上がるとおもっているのですが。
P.S.2 ふと思ったのですが,チョムスキー系の生成文法の分析対象は「文」そのものでしょうか。
それに対して論理学系の文の分析対象は「命題」です。これが根本的な違いでしょうか。
367名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/12 22:13
で、顔文字氏は大丈夫なのか?生物板では体調不良と書いていたが。あげ
368(´∀`):01/10/13 00:49
……合掌おわり、にゃ。

俺はまだ生きてるにゃ。
で、なかば無理やり話しをつなげると
>>350
「自分」の曖昧性自体は、動詞が「批判する」とかでもあるわけだから、
「太郎が自分を叩いた」のおかしさだけをその曖昧性に関連づけるのは
無理があるのではないかにゃ。かといってスマートな代案が思い浮かぶわけ
でもないけどにゃ。
369名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/13 01:06
>>365
> なんせ、50カ国語以上話したらしいから驚き。
特にかかり助詞さんだけを批判するつもりはありませんが、正直言って、
言語学者に「〜か国語」という表現を使われると悲しくなります。
しかも、話題から行って、ネイティブアメリカンの言語や、オーストラリア
原住民語が含まれてるわけですから。
370369:01/10/13 01:08
話題から言って、でした。
371かかり助詞ではない:01/10/13 03:01
Haleのこと知りたい人はここね
http://web.mit.edu/afs/athena.mit.edu/org/l/linguistics/www/home.html

>369
 「50言語以上」ならいいのかな?
話題はそれるが、この場合、助数詞はどれだ?
372kakari-joshi:01/10/13 05:17
50-gengo, 50-go, 50-kotoba? I was aware of that, but could not find
an appropriate (and natural) counter for that.
373369:01/10/13 08:05
こういうことを気にする人のなかでは、「50言語以上」と言う人が多いと
思います。ただ、確かに不自然だとは思います。わたしは慣れてしまいましたが。
374名無しの象はウナギだ!:01/10/13 08:45
「50言語以上」に抵抗がある人は「50以上の言語」だとどうですか?
375かかり助詞:01/10/13 12:19
374 50以上の言語、なら自然か。ギネスブックには「100くらいの言語」を
話した人がいたと書いてあると聞いたことがあるよ。しかし、こう言うのに
適切なcounterを見つけにくい、というのは日本語っておかしな言葉だね。
ちなみにhale先生は、アメリンディアンの言葉も数多く話したけど、
文の途中で他の言語になっちゃったりしたらしいよ。

368 「太郎が自分の尻を叩いた」ならどうなの?Rizziが
chain conditionとかいって、こう言うのの話ししてなかったっけ?
私は関東人だし、とにかくbindingの判断は苦手なのでよく解らない。
FYI
コンビネータ論理の面白い入門書があった。
レイモンド・スマリアン著「ものまね鳥をまねる」
"To mock a mockingbird"
377>375:01/10/14 21:22
かかり助詞氏
Minimalist Prgramではbinding theoryが破棄されているみたいなこと
聞いたんですが、どの文献を読めば現在のチョムスキー文法でのbindingの
扱いが分かるんでしょうか?
378355:01/10/15 00:12
流れを止めてごめんなさい!卒論ネタに困ってた355です。
テーマを「方言」に決めました。これでも大まか過ぎてまだ悩んでます。
一応報告します!
379通りすがりの学部4年:01/10/15 01:05
>355さん
おっ、同学年?
おいらの卒論は、Dative & Double Object だよん。
先生方、ためになる議論を続けてねん。
380355:01/10/15 01:13
今大学4年です!一緒ですね!
一応去年生成文法のゼミをとってたのに私の頭では難しすぎて
さっぱりでした。
379さん、難しそうなテーマですね、がんばってください!
うちの先生は、結構分かりやすく解説してくれます。
それでも理解ができない自分にトホホです。
381通りすがりの学部4年:01/10/15 01:59
>355さん
一緒にがんばりましょう。
ここのスレついていける?
おいらはザーッと読んでるけど。あんま理解できない。
先生方は気にせず、もっと語らって下さい。
382かかり助詞:01/10/15 02:05
379 Larsonのdouble objectのやり方についてどう思う?
私はLarsonian VP-Shellとそこからでてきたいろいろな亜流が
嫌い。ちゅーか、完全に間違っていると思う。
383通りすがりの学部4年:01/10/15 02:58
>>382
かかり助詞先生、Larsonは読みましたが
まだ、ドキュンなもので、論文に対する判断はまだちょっと。
もっと、たくさん論文読んできてから出直してきます。
ごめんなさい。
384(´∀`):01/10/15 04:02
>>382
>ちゅーか、完全に間違っていると思う
お、久しぶりに熱くなれそうなネタふり発見(w
split VP全般や、Hale & Keyserのアプローチも含めてるのかにゃ?
どこが間違ってるのか、まず簡単にどーぞ、にゃ。
385かかり助詞:01/10/15 05:52
ウォ、顔文字氏から反応有り。Larson(以下L)以降のVP構造の論文は
dativeにしか触れず、double objectの話しをしていないのもあるので、
一概には言えないけどね。私の考えるところでは、Lが証拠としている
事実の解釈には穴がありすぎて、とてもでないけど信じられない。
Lが間違っているなら、それを前提としている論文も間違っている
可能性が高い。いつかこういうVP shell批判論文を書こうと思って
いたのだけど、他にも書きたい論文があり、書いたところで
例えばLIなんかには載せられないだろうし、書かなかったのよ。

まあ、ひとつづつ、Lのargumentのおかしいところを
指摘していきましょ。
その一、L曰く、V-NP-PPの構造でVとPPがNPの意味役割を
決めている場合がある。
(1) Beethoven gave the 5th Symphony to the world.
(2) Beethoven gave the 5th Symphony to his patron.
(1)では5th Symphonyが意味的に「世界遺産的芸術作品」
なのに、(2)では「楽譜」という解釈になる。Lはこの観察に
基づき、VとPPが一緒になってNPに意味役割を与えている
のだから、underlyingではV-PPがひとつのconstituent
すなわち、[VP the 5th symphony [V' gave [PP to the world]]
という構造でV'が5th symphonyにtheta roleを与えていると
している。しかしながら、この論法はおかしい。どうおかしいか?
それは次回につづく。
386ctnd from 385:01/10/15 13:27
何がおかしいかというと、上の(1)/(2)ではto the world、to his patronの
意味役割も同じように異なっている。前者は「世界遺産のリスト」のような
意味、後者はGoal。それなら、(1-2)に基づいて、「V-NPの解釈が
PPの意味役割を決める。その意味でV-NPが元々constituentであり、
それがPPにtheta roleを与えてるのだ」という議論も勿論成り立つこと
になる。よって、385はconclusive evidenceではない。

Lはdiscontinuous idiomというので、同じような議論をしている。
例えば、(3)を参照されたい。
(3) The coach sent the starting pitcher to the shower.
"send...to the shower"というのに(literalでない)idiomatic
な解釈がある。日本語で言うと「降板させる」という意味。
idiomなのでその解釈を得る部分は元々constituentなハズ。
だからV-PPというのはconstituentでNPはその外にあるという
主張をLはしている。これもおかしい議論である。

なぜか、は言わないどこ。あんまり私が言って学部生さんが
言うことなくなるのも良くないし。それに、私は前にM工大の
インチキ野郎に盗作されて以来、論文にしてないものを人前で
話すのに抵抗がある。どなたか、このLの二つ目の
議論のおかしさが解る人いる?

まあ、とにかくこんな風にLのひとつひとつの議論を慎重に
見ていくと、案外、穴だらけなのよ。いずれ論文にするかも
知れないので詳述はさけるけど、Lのやり方では、そもそも
説明しようとしたBarss&Lasnikのasymmetryなんかも
説明できない。私はこれを論文にすべきでしょうか?
LIは載せないだろうけど、よそなら載せてくれるかな。
387(´∀`):01/10/15 16:25
にゃるほどにゃ、細かいところでの問題指摘にゃ。
Larson自身のものに限らずLarson「流」の分析の意義としては
 1) θ-関係を完全に表示するレベルとしてのD構造は存在し得ない
 2) ditransitivesがその意味構造とほぼ同型のbinary branchingの統語構造を持つ
の2点を示したことが大きいと思うにゃ。この点は俺も賛同派なので、ここのところを
つっこんでくれると論争になったと思うにゃ。で、特に(1)の点を進めると、
θ規準は(それがあるとすれば)LFにおいて充足されるだけでよい、ということに
なるはずにゃ。すると385-386の議論はむしろ自己矛盾していることになるにゃ。
基底構造においてθ-markingが起きなくてもよいのだから、θ-markerとしての
give to the worldが最初はconstituencyを成していたはずだ、とは言えないにゃ。
send to the showerも、基底構造でイディオムとしてまとまっている必要はそもそも
ないにゃ。これらはむしろLFでconstituencyが保証されてれば済む話しにゃ。
388かかり助詞:01/10/16 01:20
387 基底構造においてθ-markingが起きなくてもよいのだから、θ-markerとしての
give to the worldが最初はconstituencyを成していたはずだ、とは言えないにゃ。

それはlarsonの385の議論も一緒でしょ。それと386のidiomの話しは、
(誰も答えてくれないので言っちゃうけど)実はsend to the showerが
idiomなのではなくて、(to) the showerがidiom。だから、他の動詞を
使った
The head coach kept the pitcher in the shower.
のような文にもidiomaticな解釈ある。だから、上の(3)のような
文をモトにV-PPのconstituentcyは論じられない。

今度、顔文字さんのリクエストにおこたえして、取りあえず
Lのditransitiveの分析(via PASSIVE)の問題点を指摘しましょ。
treeがかけないので説明が大変だけど。みなさんを信用して書くの
だから、勝手に自分のものとして書かないように。まあ、M工大の
某卒業生は日本語読めないのでここにはいないから平気だろう。
389(´∀`):01/10/16 02:00
にゃはは、案の定、誤解されちゃったにゃ、
>385-386の議論はむしろ自己矛盾している
て言ったのはLarsonの議論のことにゃ。

via Passiveの問題点というのは、reconstructionかけたらdouble Obj/
dative Objに有意味な差が出てこなくなる、というのではないかにゃ。
ちなみに俺の分析は double objectとdativeはどちらも基底生成される
のであって、いずれかが他方から派生するのではない、というものなのにゃ。
390kakari-joshi:01/10/16 02:34
389 That's right. There are also a number of details, but that is the
essence of the problem. So, double object constructions would have
structures like:

[VP give-i [VP Mary [V' t-i a book ] ] ]

I basically agree that dative and double object are not transformationally
related to each other.
391(´∀`):01/10/16 13:10
>I basically agree that dative and double object are not transformationally
>related to each other.

Nya-ha-ha. I bet you have read my paper on double objects somewhere, nya.
The question is, to the extent that you adopt something like UTAH,
how you characterize the thematic difference between the two constructions, nya.
If [ give A B ] and [ give B to A] are not transformationally related to each other
in any way, then UTAH predicts that A or B, or both, do not bear the same theta-
roles, nya. Perhaps A is an (affected) recipient rather than a mere goal in
[ give A B ], nya? And you agree with Baker that theme >> goal in the thematic
hierarchy, nya?
392(´∀`):01/10/16 13:16
And of course, one more thing, nya.
How would you account for the contrast of ?[ introduce each otherユs friends
to John and Mary ] vs. *[ introduce each otherユs friends John and Mary ], nya?
393かかり助詞:01/10/16 14:24
そうか、私は顔文字さんの論文読んだことあるのか。と、
言われても、誰だかピンと来ないな。関西人でこういうこと
やっている人って言うと?ま、いいか。でも確かに読んだこと
あるのかも知れない。それと、確かに391のご指摘のように、
theta roleが別ってことになるね。私は相対的UTAHの方が
いいと思っているけど、MCBaker先生のTH>>GOALというのは
確かに正しいと思う。392のintroduceの例は考えたこと
なかったぞ。これの出典はどこ?顔文字氏はどうやるの?
394坊や:01/10/16 15:24
introduceってdouble obj に出てこれましたっけ?giveの(near-?)synonymである
donateなんかもdouble objに出てこれないですよね?(i.e., donate A to B; *donate B A)
ってか、これが顔文字さんの問いですか?
395(´∀`):01/10/16 16:32
Please replace _introduce_ by _show_ or something. I'm very sorry, nya.
396名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/16 20:53
thematic differenceとまで言えない違いはどうでしょうかね。
例えばspray/load verbとか。
397学部4年:01/10/16 21:42
>>392
明日、それについての論文をレポートするんですけど
まさか顔文字先生の論文では、ないですよね?

Dativeでは、Case CheckingのためにJ&Mが、移動したeach other's friendsの
traceよりも高い位置に移動して、reconstructされたeach otherを束縛。
Double objectでは、J&MにInherent Caseがあり、Case Checkingのための移動を
しない。each other's friendsのtraceよりも高い位置に来ないので、
reconstructされたeach otherは束縛されない。
但し、reconstructされるのは、anaphorを含む句の一部分とする。
このようなことが書かれていたと思います。

ここで書き込むのは、明日のレポート並に緊張します。
ドキュンな学部生なんで、間違いなどあったら厳しく叱ってください。
あまりにドキュンに思えたら、無視してくれても構いません。
...it is clear that if Wittgenstein's standpoint is accepted, the notion of COMPETENCE will
be seen in a light radically different from the way it implicitly is seen in much of the
literature of linguistics. The reason is that if statements attributing rule-following are
neither to be regarded as stating facts, nor to be thought of as explaining our behaviour ...,
it would seem that the use of the ideas of rules and of competence in linguistics needs
serious reconsideration, even if these notions are not rendered MEANINGLESS.
これ有名な論争?
399かかり助詞:01/10/17 00:26
にゃるほど。showだったら確かにそういうcontrastあるな。
(1) ?Sue showed each other's friends to J&M.
(2) *Sue showed each other's friends J&M.
(1)も完全にいいわけではないだろうね。
>>397まあ、緊張せず。言語学ってノービス級でもそれなりに
貢献できるのがいいところなんだし。
 「Dativeでは、Case CheckingのためにJ&Mが、移動したeach other's friendsの
traceよりも高い位置に移動して、reconstructされたeach otherを束縛。」
主述関係が難しい日本語の文だけど、each other's frinedsが動くのね。
で、dativeのPPはbinding/c-commandにはcountしない、ってことかな。
まあ、The DA mistakenly showed conclusive evidence to the
defendents-i during each other-i-'s trials.って、結構良さそう
だからそうなのかも。
「但し、reconstructされるのは、anaphorを含む句の一部分とする。」
ってのはどういうことだろ。顔文字さんが直接答えてくれるか、
学部4年生が発表後に答えてくれるかして頂戴。
398 これはどこからとってきたの?なんだか、...で中略がしてある
せいか、英語がおかしくない?statements attributingの述語って
どれだろう。英語のせいか、内容も良く解らないな。なにが
論争なんだろ。

Kripke brings Chomsky's distinction of COMPETENCE and PERFORMANCE into his exposition
of Wittgenstein's dialectic on the notion of rule-following and comments that the
dispositionalists can gain no help from the concept of COMPETENCE in replying to the
challenge of the rule paradox. In a footnote, Kripke indicates the relevance of Wittgenstein's
SCEPTICAL CRITIQUE to MODERN LINQUISTICS (by this term, Kripke obviously refers to
Chomsky's enterprise):

Kripke, Saul A. 1982 Wittgenstein on Rules and Private Language
Chomsky, Noam 1975a " Knowledge of Language "
訂正。Knowledge of Language は86版だ。
402(´∀`):01/10/17 05:49
>>394
で、この交替を許す動詞のクラスって、何か共通の特徴があるんだっけ、にゃ?
単音節に限るとか、にゃ。PinkerかLevinあたりがなにか言ってそうだけど、
坊や氏なら詳しそうだにゃ。もちろんそのような制限があるとして、どこから
followするのかが知りたいわけだけど、にゃ。

>>396
てか、double Obj/dative Obj の場合も、本当にthematic roleの違いかどうか、あんまり
自分でも分からないにゃ。thematic role自体の決め方が恣意的だし、にゃ。
roleの種類としてはmacro的なものを大ざっぱに決めといて、後は別の視点から
分析するとかもありかにゃ。対格照合とaffectedness/delimitednessを何らかの機能
範疇を介して連動させる、ってのが安直なやり方にゃ。

>>397
そのペーパーの売りはbindingと一見関係のなさそうな別のコントラストをまとめて
説明するというところにあるはずにゃ。
しかしそこでのアイデアをAgrなし、LF移動なしでimplementするのは骨が折れるにゃ。
卒論でdouble Obj扱うのならこれも是非読んでおくにゃ。
 Takano, Y. 1998. Object shift and scrambling. NLLT 16.

>>399
>「但し、reconstructされるのは、anaphorを含む句の一部分とする。」
>ってのはどういうことだろ。
anaphorを含む名詞句全体のreconstructionを認めてしまうと
 *Himself seems to John to be good enough. とか *Herself annoys Mary.

Pictures of himself seem to John to be good enough. とか Rumors about herself annoy Mary.
と同じくOKになってしまう、という話しだと思うにゃ。
403kakari-joshi:01/10/17 06:05
Pinker's "Leanability and Cognition" does talk about the impossibility of
"donate the library a book." in very detail, but I don't remember what he said.
He spends some 400 pages on it, so I don't feel like reading the book again.
If someone knows the detail...

I have a feeling that anaphors in English are inherently accusative, which can
potentially account for the ungrammaticality of "*Herself annoys Mary."
404Kyomsky:01/10/17 06:23
405(´∀`):01/10/17 06:58
>>403
>anaphors in English are inherently accusative, which can
>potentially account for the ungrammaticality of "*Herself annoys Mary."
Yep, everybody comes up with a similar idea, but just consider;
*Sue showed himself to John.
?Sue showed pictures of himself to John.

>>404
Welcome back, nya.
Meet TORO on Mezamasi-Terebi, nya.
406学部4年:01/10/17 16:10
かかり助詞先生、顔文字先生、レスしていただきありがとうございます。
論文まで薦めていただき、本当にありがとうございます。
早速、手に入れました。

>「但し、reconstructされるのは、anaphorを含む句の一部分とする。」
は、顔文字先生のおっしゃられている通りです。

というか、おそらくこの論文は顔文字先生が書かれたものだと
思うので、397の私は顔文字三蔵法師様の手のひらの中にいる
猿のようなものです。
顔文字先生が書かれたんですよね?
そう思って、このスレを参考にさせていただきます。
407Kyomsky:01/10/17 17:39
English sentences seem to cause frequent communication errors-meow.
Excuse me,but I'll try again-meow

My opinion has sort of changed, which is partly because I'm
discussing neurobiology these days-meow
So far as you regard human language as biological behavior,
Assuming its innateness is only natural-meow.
Then ask what is remained inexplicable-meow.
Acquisition should be defined giving a needed consideration
to ability of not only human beings but such animals as could learn something at all-meow.
Do I make sense-meow?
408Kyomsky:01/10/17 17:41
Next sentences are go.

Nobody seems to have noticed the analogy of TORO-meow.
It is an imaginary kitty suppose to be going to acquire human language,
which algorithm is miserably simple ,though-meow.

And,I'll go for Mezamasi-Terebi-meow.
See you later-meow.
409Kyomsky:01/10/17 17:46
Successful-meow.
Thanx,and forget this-meow.
410(´∀`):01/10/17 18:56
>>406
What is important is not who wrote the paper but what s/he says and how you would
criticize her/his analysis in favor of your own. Good luck, nya.

>>407
>Do I make sense-meow?
Yep, and nope. What Iユm saying is; some of your sentences are ungrammatical
but nevertheless they convey meaningful messages. Is this a piece of evidence
for autonomous syntax or what, nya?
No question about other animalsユ remarkable learning abilities which often
surpass ours. But the point is that none of them could even begin to
acquire human languages under normal circumstances, i.e., in environments
where human babies usually do the job of learning their first language(s), nya.
Our general, all-purpose learning ability alone could not fill all the gaps
that exist between us and all the rest of the animal kingdom concerning human
language acquisition, nya.

I wrote in the biology thread that ヤnyaユ is an illustration of how memes work,
and thatユs how I understand the analogy of TORO, nothing more or nothing less, nya.

Check Mezamasi-Terebi around 07:45-08:00, nya. Enjoy Kyo-no Wanko, too, wan.

>ask what is remained inexplicable
Unaccusatives sometimes appear in the passive form in English sentences written by
Japanese, which perhaps proves that they equally involve a deep Obj raising to
the surface Subj position, in partial support of Perlmutterユs claim ... am I right
so far, nya?
411坊や booya:01/10/17 23:41
>>402
Right. As kakari-josi-san pointed out in >>403, this is discussed in
Pinker's (1989) Learnability and Cognition. I'm not sure if he tried
to explain the restriction on vocabulary, but it seems that what he
said does not go beyond the level of description. (I have no idea how
to explain it, either.) Anyway, a brief description of what he said
is as follows.
Pinker (1989) notes that the native/Latin distinction in vocabulary
plays a role in determining verbs that allow the dative alternation.
Basically, verbs in the native vocabulary, whose stems are monosyllabic
or polysyllabic with a stress on the first syllable, do allow it. Note
that this distinction is not strictly of an etymological nature, and
the definitions of these vocabulary classes correspond to phonological
natural classes.
Moreover, as Pinker notes, some speakers use 'donate' in the double
object frame, but in this case they shift the stress onto the first
syllable, as in (1).

(1) ?IBM DOnated them some computers.
(2) *IBM doNATED them some computes.
(3) IBM DOnated/doNATED some computers to them.

By the way, Pinker looks like Kuwana Masahiro hair-wise.
412かかり助詞:01/10/18 00:27
英語で書くのがトレンドになっちゃったな。私のせいかしら。
顔文字氏のやり方では以下の(b)の例はどういう予測になるのでしょ?
(1) a. *Sue showed his-i mother to every boy-i.
b.( )Sue showed pictures of his-i mother to every boy-i.
(2) a. *Who did Sue show what to?
b. ( )Who did Sue show pictures of who to?
(3) a. *Sue showed anything to nobody.
b. ( )Sue showed pictures of anybody to nobody.
(4)a. *Sue showed the other to each boy.
b. ( )Sue showed pictures of the other to each boy.
reconstructするのはanaphorだけなの?だとしたら(b)は
非文法的という予測かな。それより、きちんと顔文字氏の
ストーリーを理解しているか、自信ないのだけど。ガイジンに
聞いてみないとワカランけど、私のUGジャッジメントでは、
どれもあんまり良くない。
Pinkerは桑名マサヒロもそうだけど、Qチャンにでてくるラーメン
食っている小池さんみたいだと思ったことがある。ある時、ある場所の
エレベーターにのっていたら、前にすごい剛毛のちりちりヘアの
おじさんがのっていた。良く見るとそれはpinkerだった。
413Kyomsky:01/10/18 05:22
>Mr,Face-Character
Does you meen I present to you evidenses in faver of geherative glammar
whenever I will write ingrammatical and meaningfully sentenses-meow?

What a shame-meow...
>am I right
>so far, nya?
I don't think so-meow. Generally,in learning the second language,
intentional analogy works-meow.
As for 'what is remained', The fact is I inserted 'remained'afterward
though that sentence WAS correct-meow.
Then the conjugation of remains was misled into p.p.,for some reason-meow.
I could make up anything about what caused my mistake,
not refering to a deep Obj raising-meow .So forget it-meow.

I'm not sure if I'll be awake until 07:45...-meow
414Kyomsky:01/10/18 06:34
限界にゃ。寝るにゃ。
なんかrが足りないのが見えてるにゃ
まいいにゃ。
415kakari-joshi:01/10/18 08:29
412 self response

I checked my sentences with native speakers. (1b) is a little better than
(1a), but nott perfect. All other sentences are ungrammatical.

The same paradigm is also found in psych constructions: *[ Each other]-i
surprised [ Mary and Sue ]-i vs. Pictures of [each other]-i surprised [ Mary and Sue]-i.
// ?*His-i mother surprised everyone. vs ?(?)Pictures of his-i mother surprised everyone-i.
//*Anybody surprised no one. vs. *Pictures of anyone surprised no one, etc.

This means that whatever explains the dative constructions should also explain
psych constructions. Is that your point in your paper, Kao-moji-san?
416(´∀`):01/10/18 09:46
>>411
Thanks for the info. Very interesting.
As a first wild guess, let us suppose, contrary to what was suggested above, that
double object verbs are indeed derived from their dative counterparts via some passive-like
process or P-to-V incorporation, as in:
1) [ V1 [ V2 [ A [ to B ]]]] (give1 A to B, where give1 = V1+V2)
2) [ V1 [ B V2-to [ A [ t-to t-B ]]]] (give2 B A, where give2 = V1+V2+to)
This is indeed a case of conflation-like zero derivation, in the sense that give1 merges
with a null P to derive give2. As such, this process is expected to respect general
constraints on zero derivation. Myersユ generalization, for example, states that zero
derivation blocks further derivation. Suppose, then, that morpho-phonological complexity
of a given verb well alludes to its derivative nature. Thus ヤdonateユ consists of do + nate,
but this kind of compositionality disappears when the stress shifts to the first syllable
and cancels the hypothetical affixal nature of ヤdo-.ユ Alternatively, and more naturally,
donAte is derived by back formation from donAtion, but dOnate is reanalyzed as a non-derived,
basic verb. It is also known that French verbs do not tolerate conflation as opposed to English
verbs. I have no good analysis of this fact but perhaps French verbs necessarily involve
the kind of derivational morphology which does not cooccur with zero derivation? And perhaps
this holds of Latinate or non-native verbs in general, too?
How would you like this line of reasoning? Ignore it if it makes no sense to you, nya.

>>413
にゃー、俺も寝過ごしてトロに会えなかったにゃ。
>I inserted 'remained'afterward
I see. So your case is a different story. But there indeed are many cases of Japanese students
using English unaccusative verbs in the passive form. I canユt cite any reference now, but perhaps
our bright B00YA-san can. My experience in entrance exam grading points to the same observation, nya.
417(´∀`):01/10/18 09:50
>>412, 415
>reconstructするのはanaphorだけ
などというad hocなことは言えないので、ご指摘の例はけっこう問題になりそうにゃ。
(2)はwh移動がかかる際のminimalityだけが問題だからたぶん(b)はOKだと思ったんだけど、
415のinformantはダメと言ったにゃ? その人は
  who did [ pictures of whom] amuse t?
もダメな人かにゃ?
scopeについては I gave some book to every boy. で every>someが可、という判断があったと
思うにゃ。
>whatever explains the dative constructions should also explain psych constructions
You got it. Consider again:
  ?*His-i mother surprised everyone.
According to my analysis (based on Pesetskyユs and othersユ), this sentence should improve a lot
if we restrict the reading of [ his mother ] to that of nonvolitional causer, excluding the usual
Agentive interpretation (cf. his rumor surprised everyone).
>Is that your point in your paper
Exactly, nya.

Pinkerはhairwiseには高い声で「あ〜あ〜、果てしっない〜!」って歌(大都会?)歌ってた人にも似てるにゃ(w
418kakari-joshi:01/10/18 10:09
417 I may be able to supplement something here.
The key, I think, is to relate

the impossibility of reconstructionof 'bare' anaphors
(*John showed each other to Bill and Tom),

with

the impossibility of reconstruction when the direct object does not contain
an anaphor (e.g. examples in 412).

Perhaps, the copy theory of movement + (covert) cliticization of anaphors
would solve the problem???


>>who did [ pictures of whom] amuse t?

This sentence is also ungrammatical. I had a chance to talk to
some English speaking gaizin today about dative constructions.
So, I checked this and other sentences with four native gaizin.
419(´∀`):01/10/18 10:25
>>418
You always surprise me, nya.
>>>who did [ pictures of whom] amuse t?
>This sentence is also ungrammatical.

Here is what Fiengo, Huang, Lasnik and Reinhart stated in their legendary (w)
collaboration paper (WCCFL 7):

... the following contrasts are quite clear and systematic:
(20) a. *Where did [ people from t ] buy what?
b. What did [ people from where ] buy t?
(21) a. *Who did [ pictures of t ] please who?
b. Who did [ pictures of who ] please t?
420kakari-joshi:01/10/18 10:37
Oh, now that you mentioned FHLR, I remember that they did
talk about these sentences. Hmm...judgment seems so unstable.
I may get back to you on this, if I find anything more stable.
421かかり助詞:01/10/18 13:41
>>Pinkerはhairwiseには高い声で「あ〜あ〜、果てしっない〜!」って歌(大都会?)歌って
た人にも似てるにゃ(w

クリスタルキングの人ね。もしかすると、今、卒論にアタマを
悩ます学部生の方たちは知らないかも知れないけど。ちなみに、
最近見た人の中では、jackendofはものすごくエリートの品のいい
銀行マンみたいな感じがしたな。目撃談はさておき。。。

日本語の判断で質問があります。以下の例は文法的ですか、
違いますか。

(1) お互い-iの先生が 彼らを-i バカだと 思った。
(2) 彼らを-i お互い-iの先生が t-i バカだと 思った。
(3) [バカだと] 彼らを-i お互い-iの先生が t-j 思った。

私の判断では(1)はconditionA違反で??、(2)はOK、
(3)は駄目、(3)もOKって人いる?とある人がOKってしている
らしいんだけど、私の日本語が変になっちゃったのかな。
422日本語ネイティブ:01/10/18 13:50
(2)も不可です、私ならば。
(3)は「彼らを バカだと お互いの先生が思った」なら可。
……判断なんて状況と個人差に左右されるからあてにならんな。
423Kyomsky:01/10/18 16:27
Our Brightest Booya-san
I was referred to you for some ungrammatival English sentences made by Japanese
in which unaccusative verbs are used in the passive form-meow
I suppose they are like this-meow

The sea is abounded with Godzillas.

No-meow?
I don't know-meow.
I don't even know what those sentences could illustrate
relating to the deep structures
that English speakers and Japanese speakers are supposed to have in common-meow
My view is that that kind of grammatical misplacement could be caused
by general inductive inference ,especially,in learning the second language.
This is the point, maybe-meow.
424(´∀`):01/10/18 20:01
I feel guilty of involving you in this unaccusativity stuff, Booya-san, but somehow
I have this hunch that you know a lot about lexical-semantic issues.
>>423
Will you be more specific about the ヤgeneral inductive inferenceユ youユre talking
about?
The point is that, behind the redundant passive formation of unaccusative verbs lies
our tacit knowledge that both passives and unaccusatives allow/force a deep object
to appear as a surface subject. Otherwise, how can one group these two classes
together, as opposed to transitives and unergative intransitives for which students
never seem to make a similar mistake ...
とにかく、関連文献知ってる人、教示を乞うにゃ。

>>421
その例文は日本語のECM補文主語が補文内にあるのか、自身は主節要素で補文内主語
をコントロールしているのかに関係するわけかにゃ?(以前に一度やったネタにゃ)
俺は(2)はOK、(3)はアウトだワン。
>>422の人の判断だと、「彼らを」は補文内ってことになるかにゃ。
425国語:01/10/18 20:14
>421
(1)-(3) 私には「お互いの-i先生」というコトバがそれ自体既にアウトで、
そこから先のjudgeへ進めません。
Aの先生(=C)とBの先生(=D)がいて、CがBを、DがAを馬鹿だと思っているのですか?
Aの先生(=C)とBの先生(=D)がいて、CもDも、AとBを馬鹿だと思っているのですか?
うーん、馬鹿は消えるか……
426名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/18 21:54
>私には「お互いの-i先生」というコトバがそれ自体既にアウト
「京子と太郎はお互いの先生をけなした(けなしあった)」とか
どうですか?
「京子と太郎はお互いに相手の先生をけなした」
の方がいいですか?
427国語:01/10/18 22:27
>426 もちろんそれなら上も下もOKです、言葉足らずでした。
「お互いの-i先生が〜する」がダメです。
421で問題とされている話題にとって私のダメはノイズの影響のうちだと思うので
黙殺可です。
428かかり助詞:01/10/19 00:07
みなさま公正な判断どうもありがとう御座います。
国語氏は以下の(i)が既に嫌なのかな。
(i) お互い-iの先生が 彼らを けなした。
(ii)彼らを-i お互い-iの先生が t-i けなした。
425でご指摘のような意味(太郎の先生が次郎をけなし、
次郎の先生が太郎をけなした)で、(i)は??、(ii)はOKというのが
標準的な判断だと思うのですがね。

>424その例文は日本語のECM補文主語が補文内にあるのか、自身は主節要素で補文内主語
をコントロールしているのかに関係するわけかにゃ?(以前に一度やったネタにゃ)

いぜんやったんだ。おそらくその当時あっしは2ch自体を知らなくて
来てなかったんだろうな。読んだ覚えがない。もう一つの可能性として
補分主語はmatrixにくり上がっているというのもある。私はこれを
信じたい。そういう論文かいたら、それに反論する形で(3)が文法的
とする強者が現れたから、みなさんのご意見をお伺いした次第でありますっ。

それにしても421の(3)が文法的という人は少なくともここにいないし、
かなりやけくそな判断だと思われるので、間違っている、ということ
でいいかな。それとも人によっては本当に(3)が文法的という人が
いるんだろうか。あっしは関東人なためか、時折、関西出の言語学者の
判断をやけくそだと思うときがあるけど、そういう方言の違いかな。
それにしても(3)は悪すぎると思うのだけど。
429(´∀`):01/10/19 00:40
やけくその関西人でわるかったにゃ(w
>いぜんやったんだ。おそらくその当時あっしは2ch自体を知らなくて
>来てなかったんだろうな。読んだ覚えがない。
にゃにを仰るかかりさん、「日本語には主語がない」スレで使役文のcauseeが
主節要素か(かかり)、補文要素か(俺)を議論したときにECMの話しもしたにゃん。

いま倉庫に眠ってる過去ログ見ようとしたら、パスワード求められた。
誰か知ってるにゃ?
430(´∀`):01/10/19 01:25
>それに反論する形で(3)が文法的とする強者が現れた
いまいち議論が見えにゃい。かかり氏としては(3)をPBC違反かなにかにしたいのかにゃ?
しかしscrambleした補文[ t ばかだと]がLFでundoすればPBC違反は起こらにゃい……
それとraising/controlの両方の構造が可能、ということも考えられるにゃ。
英語でいうと
  John believes of Mary that she is an idiot.
  John believes that Mary is an idiot.
みたいなのにゃ。あと、raisingだとして、定時制補文の主語の主節への移動はどうやって
認可するのかも知りたいにゃ。PICにひっかかりそうにゃ。日本語の定時制節はCPまで
投射していない、とかかにゃ?
もうちょっと補足してにゃ

>>425
国語のセンセ、鋭いにゃ。
「彼ら」が個別読みか集合読みか、の問題にゃ。
2) 彼らをお互いの先生がバカだと思っている。
だと、
>CもDも、AとBを馬鹿だと思っている
という集合読みしかないような気がしてきたにゃ……
431名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/19 08:50
(3) [バカだと] 彼らを-i お互い-iの先生が t-j 思った。
意味がわかる、ことを基準にするなら文法的だと思います。
特にポーズを置いてゆっくり読めばそれほど問題無いです。
例の複合名詞句制約みたいなかんじでしょうか。だめだけど、
だめなりに意味は取れるというか。

>やけくその関西人でわるかったにゃ(w
わらた(w
432かかり助詞:01/10/19 08:58
ありゃ、以前自分が話していたことを忘れるとは。私はHornsteinおじさんと
ちがって、ECMと呼ばれているものとcontrolとは別物だと思っております。
日本語のECMの捕文は「と」何ていうCがついているくらいだからCP。
control complementはTP。日本語でも英語でもECMとcontrol complement
は違い振る舞いをし、ECM complementの方は他のCP捕文と同じ
振る舞いをします。
もちろん、phaseということになって、そこからの抜き出しはedgeにない限り
駄目なはず。だから、ECMの捕文というのはS'-deletionというのが「特別」
なのではなくて、A-positionのedgeを持てるのが特別、というストーリー。
「*バカだと太郎が花子を思った」みたいなのはPBC違反。LFでundoすれば
PBCに反しないというのは確かにそうだけど、それなら「太郎がt-i読んだと
LGBを-i 花子が 言った」というのもPBCに反しないことになる。そもそも
phase baseのsyntaxでは、LFでundoというのがなんのことだか解らない。
だから、PBCもderivationにかかる制約とするしかない。具体的に
どうするかは、論文には書かなかったけど。
とにかく、ECMというよりraising to objectの捕文主語はA-edgeを
通って主節に移動ってことでどう?
433かかり助詞:01/10/19 09:08
>やけくその関西人でわるかったにゃ(w
失礼いたしやした。やっぱり、顔文字サンは東京のうどんの汁は
コーラ色だから食えたモンじゃないのでしょうか。
431 意味が分かるのが規準だったら、「来た、一人で、太郎、
パーティに、昨日の夜、これ本当?」なんていうのも文法的って
ことになっちゃう。やっぱり、当該の文は非文法的だよね。
それをモトに反論するたぁ、フテー野郎だな。
434名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/19 11:40
>「来た、一人で、太郎、 パーティに、昨日の夜、これ本当?」なんていうのも文法的
>当然そうですね。
ちなみに、かかり助詞さんは何を基準にしてるんですか?

さらに、上の「来た・・・」文より「*バカだと太郎が花子を
思った」の方が悪く感じるのはなぜだろう。「来た」文は
電報的だけど、それほど問題ないですね、個人的には。
435日本語ネイティヴ:01/10/19 11:46
「*バカだと太郎が花子を思った」
これ、私は全然問題無し。OKなんですけど。
436ただの日本語話者:01/10/19 12:40
>>431
>特にポーズを置いてゆっくり読めばそれほど問題無いです。
ポーズを置いてしまうと、そこで一つの文が終わってしまうと思うんですけど。
>「来た、一人で、太郎、 パーティに、昨日の夜、これ本当?」
これを、ポーズを置かずに読むと意味がとりにくいような気がします。
「太郎が一人でパーティに昨日の夜来たのは本当?」
上の文よりもポーズが少なくても良いですよね、多分?
こういうのを、基準に入れるかどうかは、門外漢なのでわかりませんが
ただ、思ったまでです。
437かかり助詞:01/10/19 14:06
こう考えたらどうだろうね。上の「来た云々」という「断片的発話」は
あくまで話し手が直接話法で言っているのなら、こういう電報文みたいな
話し方するDQNなやつもいると思えてしまうかも。しかし、そうした
可能性のない埋め込み文に「来た云々」を埋め込むと、

(1) 太郎が[来た、一人で、太郎、 パーティに、昨日の夜、これ本当?]と考えた。

という相当ワイルドな文になります。同じように(2)がいいと感じる
諸兄は、ポーズを取って「断片」で話しているのを想定している
のかも知れない。だから、(2)を埋め込んで(3)の様にすると、

(2) バカだと太郎が花子を思った。
(3) 良夫が [バカだと太郎が花子を思った]と 考えた。

という具合に意図している「花子=バカ」の読みではとれなくなる。
上の某syntacticianのインチキ例文も埋め込むとさらに悪い。

(4) 良夫が [バカだと彼らをお互いの先生が 思った]と考えた。

(4)もいくらなんでも「彼ら=バカ」の読みはないと思う。

上でもかいたけど、判断の基準は難しい。私も昔は何を規準に
していいか、見当もつかなかった。日本語について書かれている
論文を読んで、その判断をみて、自分も賛成するかどうかと
やっているうちに、少しづつ何を規準にするか、というのが
解ってくる。規準を説明せよ、といわれても言葉では表しにくい。
何というか、人の顔を認識する規準みたいなモノでしょうな。
438(´∀`):01/10/19 14:07
>>432
>PBCもderivationにかかる制約とするしかない
ま、そうだにゃ。
>「太郎がt-i読んだと LGBを-i 花子が 言った」
みたいなのはA-over-Aにも見えるにゃ。補文全体とLGBの両方がscramblingの候補に
なっていて、先にLGBを動かしてしまったわけにゃ。A-over-Aはいかにもminimality
に包摂されそうだから(Fukui?)こっちのほうがderivationallyにはいいかもにゃ。
>A-positionのedgeを持てる
具体的にどこにゃ。Spec(CP)がV-raisingかなにかのおかげでL-marked A-positionに
なるとかにゃ? 日本語ではsuperraising/superpassiveも可能のようだから、同様の
ことはいずれ言う必要があるだろうけど、にゃ。
  Hale-i が [ Chomskyが [ t-i その論文を書いたと ] 証言したと ] 伝えられている。
それほどhopelessではないにゃ。にゃ?

>>436
鋭いにゃ。
439かかり助詞:01/10/19 14:39
438 FukuiさんがUCIのworking paperかなんかで、A-over-Aで
やっていたね。PBCをphaseでやるというのは面白い問題だな。
ひとつにはattractの定義みたいなところからderiveできる部分も
あるだろうし。何となく、Kitahara氏あたりが、やってそうな
話しだ。
V-raisingとかではなく、ecm/rto verbが特殊な(=A-edgeをselect出来る)
Cを補分にとるというストーリー何だけど。論文の主旨は、
1. 日本語のRTOは主説の要素である(という証拠を沢山挙げる)
2. 日本語のRTOはcontrolではない。
3. 日本語のRTOの補分は、Raised Complement Subject以外
 の要素には普通のCPとして振る舞う(A-scramblingができない等)。
よって、Raised Complement Subjectは、他のconstituentが
通れない(=唯一の)A-edgeを通って主節にあがっている。

というわけ。最近はspecとadjunctionの違いもなくなっちゃったけど、
一応、CP-adjoinedの位置がA-位置になれるってことでヨロシク。

 Hale-i が [ Chomskyが [ t-i その論文を書いたと ] 証言したと ] 伝えられている。

みたいなの、駄目でないかな。saito's dissには

*そのお菓子が-i 太郎が t-i おいしいと 言った。

って出てたと思うけど。あれ、顔文字サンの例文は良くみたら
superraisingか。じゃあ、

そのお菓子が-i 太郎が t-i おいしいと 証言したと 伝えられている。

良くないと思ふ。チョイト前に関西の方で、superraisingを
やった方がいましたが、判断についていけなかった。東京モンの
悲しさかな。
440虚無好き:01/10/19 18:11
話の展開が速いにゃ。
考えがまとまるまで書き込みを控えてると、
とんでもない遅いレスになってしまうにゃ。
とりあえず、英語習得中の幼児がおかす文法上の誤りは、
事実上、強変化動詞などの類推に関するマイナーなあやまちであり、
シンタクスに関しては、類推によらず、生得メカニズムによって誤りは事前にチェックされ、
1)This book is had by John.
などという文は生成を阻止されるという理解でいいのかにゃ?

いっぽう、英語学習中の日本人でも、
すくなくともわたしは、1)のような誤りは見たことないにゃ。
受動態にしたければ own を使うにゃ。
これは、おそらくおおくは、データからの類推にゃ。
教科書があるいじょう、帰納的ときめつけたのは誤りだけどにゃ。
で、論点のひとつは、日本人の誤りのうち、
英語習得中の幼児においては阻止されていたものが現れるかどうかにゃ。
おそらくわたしの誤り
2)What is remained inexplicable.
も、native では阻止されていた誤りではないかにゃ。
(しかし非対格動詞はこんな完了形を現在もっていたかもしれない
ということは、議論にかかわるかどうかしらんけど言っておくにゃ。)
で、この誤りがなんらかの意味で生成文法の積極的な証拠になるとすれば、
どうも複雑な前提条件が必要になってくる気がするにゃ。
早い話、この誤りが観察されようとされまいと、
生成文法に有利にはたらくという疑惑があるにゃ。

印象で論議をすすめて申し訳ないけど、←いつもだけどにゃ。
遅すぎにならないうちにちょっとふれとくにゃ。
441虚無好き:01/10/19 18:34
「お互い」文のジャッジに参加できなくて残念にゃ。
主格逆転させれば、解釈が容易に思えるのはなぜかを考えてたにゃ。
主題化すれば、もっとラクにゃ。
補文からの先行詞参照のほうが自然なのかにゃ?
(1) お互い-iの先生を 彼らは-i バカだと 思った。
(2) 彼らが-i お互い-iの先生を t-i バカだと 思った。
(1) も(2)も、問題ナッシングにゃ。

>>CもDも、AとBを馬鹿だと思っている
>という集合読みしかないような気がしてきたにゃ……
「お互い」は集合読みを拒絶するような気がするにゃ。
comparativeにして
彼らを-i お互い-iの先生が よりバカだと 思った。
ならどうかにゃ?

以上を書き込む価値があるかどうか迷ったけど、
ま、書いとくにゃ。
442坊や:01/10/19 18:43
日本語のレスが続いてるようなので、日本語で。
まるまる引用ごめんなさい。

>>416
> As a first wild guess, let us suppose, contrary to what was suggested above, that
> double object verbs are indeed derived from their dative counterparts via some passive-like
> process or P-to-V incorporation, as in:
> 1) [ V1 [ V2 [ A [ to B ]]]] (give1 A to B, where give1 = V1+V2)
> 2) [ V1 [ B V2-to [ A [ t-to t-B ]]]] (give2 B A, where give2 = V1+V2+to)
> This is indeed a case of conflation-like zero derivation, in the sense that give1 merges
> with a null P to derive give2. As such, this process is expected to respect general
> constraints on zero derivation. Myersユ generalization, for example, states that zero
> derivation blocks further derivation. Suppose, then, that morpho-phonological complexity
> of a given verb well alludes to its derivative nature. Thus ヤdonateユ consists of do + nate,
> but this kind of compositionality disappears when the stress shifts to the first syllable
> and cancels the hypothetical affixal nature of ヤdo-.ユ Alternatively, and more naturally,
> donAte is derived by back formation from donAtion, but dOnate is reanalyzed as a non-derived,
> basic verb.

確かにdonateはdon+ateですね。don+orも同じルートですよね?(ちなみにdon+ationです)
donateの場合だと-ateはVを作るのでV1=-ateでV2=don-と考えていくと面白いかも。上の話
を当てはめると、[[ P [ don- ]] -ate ] のような形がだめだということになりますね。
でも、そう考えると仏語はdonnerですが、don+er>donnerと考ればいいのかな(自信なし@通信教育の空手)。
どうやらdonは「与えること」を意味する名詞みたいだし。とりあえず、この形態派生の
複雑さとdouble object constructionが不可能なこととのcorrelationは考えてみる価値あ
りですね。どうやら英語ではかなりrobustみたいですし。一応、予測としては他のdouble
object constructionを持つ言語(ま、Germanicになるのかな)でも形態的に複雑な動詞は
double objectを許さないということになりますね。これ、どうなんだろ。
443坊や:01/10/19 18:53
>442の続き
>>416
> It is also known that French verbs do not tolerate conflation as opposed to English
> verbs. I have no good analysis of this fact but perhaps French verbs necessarily involve
> the kind of derivational morphology which does not cooccur with zero derivation? And perhaps
> this holds of Latinate or non-native verbs in general, too?
> How would you like this line of reasoning? Ignore it if it makes no sense to you, nya.

このconflationってのはresultativeとかV+Goal PPみたいなderived accomplishmentのこと
ですよね?William Snyderの論文(BUCLDかWCCFL;dissにある分析は微妙に違うと思います)
で英語のresultativeの分析でtelicであることをdenoteするゼロ形態素(φtelic)を立てて
ました。で、「仏語にresultativeがないのはこのφtelicがないからだ!」、「Jespersenが
言うように、言語の違いはmorphologyの違いなんだ!」(Chomskyの書き物から引っ張ってき
た。)と結論付けていました(実はうろ覚え)。論文を読んだ当時は(゚д゚)ハァ? という感
じでしたが?上の話と一緒に考えると英語、仏語どちらにもφtelicがあるけれど、仏語は
Myer's generalizationによりφtelicが出てきた時は必ずアウトになるということになるの
で、Snyderよりも強い主張をなすことができますね。ひょっとしてこれが上で言ってること
ですか?だとすると、ここでも形態的に複雑な動詞はresultativeをつくることができない
という予測が立ちますね。今ちらっとLevin&Rappaport Hovav(1995)を見ましたが、一つだけ
反例になりそうなのに

the system does not "hallucinate" arbitrary meanings into an expression

という文がありました。ただ、原典でもdouble quoatationがついたらしく、かなり特異な使
い方をしてるのを作者が自覚してるという可能性もあるので、すぐに反例にはならないと思い
ます。他の例は全部nativeだと思われます。実際、動詞の形態派生の複雑さという観点から
resultativeのデータを見たことがなかったのですが、これはとても興味深いですね。

>>423-424
ちと疲れましたので、passive unaccusativeについて思うことは機会を改めてレスしますワン。

↓参考になりそうなリンクだワン。ここ掘れワンワン。
ttp://www.google.com/search?q=cache:pffzWcNMGiU:www.linguistics.ucsb.edu/events/jk11/
abs_yusan.html+unaccusative+Japanese+English+passive+L2&hl=ja
444(´∀`):01/10/19 21:02
>>439
判断の食い違いはどうしようもないが、superraisingはかなり自然だと思うにゃ。
  Haleが [ Chomskyが t 敬愛していたと ] 信じられている(こと)
少なくともscramblingよりはましという印象にゃ。
???その牛が [ 農水省が [ t 狂牛病ではないと ] 発表した ] (こと)
?その牛が [ 農水省が [ t 狂牛病ではないと ] 発表したと ] 報道された(こと)
???ラディンが [ 米国が [ t テロの主犯だと ] 断定した ](こと)
?ラディンが [ 米国が [ t テロの主犯だと ] 断定したと ] 思われる(こと)

>Raised Complement Subjectは、他のconstituentが
>通れない(=唯一の)A-edgeを通って主節にあがっている
詳しいことは分からにゃいが、ボトムアップで構造を組み上げると、補文CPができた
段階ではそれがECM補文になる運命かどうか、まだ分からないにゃ。
そのA-edgeへの移動自体はたぶんCのEPPによるのだろうから、その移動をECM補文
主語だけに選択的に許可するのは難しそうにゃ……ん?そんなことはないにゃ!

勝手に話しを進めると、long-distance scramblingはふつうA-bar移動だとして、
かかり分析だとECMの時だけA移動が可ということになり、bindingに関してコント
ラストがあると予測されるにゃ。
a. 彼らを お互いの親が [ t バカだと ] 思った。
b. 彼らを お互いの親が [ 警察が t 逮捕したと ]思った。
これが言いたかったのかにゃ。ところで実際の判断はどうにゃ?
445(´∀`):01/10/19 21:04
>>440
今朝はトロに会えたにゃ。横浜でジャズ聴いてたにゃ。
>非対格動詞はこんな完了形を現在もっていたかもしれない
いいポイントにゃ。国語のセンセのほうが詳しそうだけど、助動詞のhave/beに対応
する使い分けがあちこちで見られ、日本語でもかつては区別がちゃんとあったらしい
にゃ(「つ」と「ぬ」だっけかにゃ?)。
英語の Spring is come. は非対格動詞の完了だが、comeの補語の位置からの移動という
意味では受け身と同じ派生をたどるにゃ。
  Spring comes. [ spring [ comes t ]]
  Spring is come. [ spring [ is [ come t ]]]
それと平行的に
  what remains inexplicable ...  [ what [ remains [ t inexplicable ]]]
  what is remained inexplicable ... [ what [ is [ remained [ t inexplicable ]]]
となるにゃ。
>>443のリンクがドンピシャだワン。
446(´∀`):01/10/19 21:06
>>442
いいこと聞いちゃったにゃ。さすが坊やだにゃ。否、これから坊や先生と呼ばせてにゃ。
なるほどフランス語の-erはtransitivizerにゃ。ちなみにintransitivizerは-irにゃ?
>>443
ますます素敵な坊や大先生にゃ。
φtelic(というよりAsp headかにゃ)自体のuniversalityは維持できたほうがいいにゃ。
secondary predicateのresultativeでも、null causative verbによるzero derivaitonが
関与してるにゃ。John laughed himself dead. (こんなのあったっけ?)←
John [LAUGH+CAUSE ]-ed [ himself dead ] またはJohn CAUSED [ himself dead ] BY
LAUGHINGみたいに。laughの場合は、root+vだからzero derivationが可能、
しかしroot+n+vの名詞由来型の動詞ならresultativeができない、という予測にゃ。
話しの続きを期待してるワン。
複数のネタの同時進行は疲れるにゃー。
447国語:01/10/19 21:38
呼ばれて飛び出てじゃらららん(酩酊中)
>445
>助動詞のhave/beに対応する使い分けがあちこちで見られ、日本語でもかつては
>区別がちゃんとあったらしいにゃ(「つ」と「ぬ」だっけかにゃ?)。
私は英語全然だめなので(自分の学校のALTによく言い直しさせられます)
かかり助詞先生に期待。国文法的な説明での「つ」「ぬ」の使い分けは一応、
他動詞的な表現につくのが「つ」、自動詞的な表現につくのが「ぬ」ですが。
448国語:01/10/19 21:42
>>441 虚無好き様の
>「お互い」は集合読みを拒絶するような気がするにゃ。
に同意かも。主語としての「お互いの先生が」は「〜し合う」という述語をとらないと
私にとってはすわりがわるいです。
449名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/19 22:53
>>436
>ポーズを置いてしまうと、そこで一つの文が終わってしまうと思うんですけど。
これは一概には言えないと思います。例えば英語でも
Yesterday Tom showed his note to Kate in the library.
で、yesterdayの後には普通ポーズが来る。これをポーズで文が終わるとは
言えない。機能文法系ではyesterdayがきている位置はdetached positionと
呼ばれ、ポーズで区切られることが他のslotとの違いの一つの基準とされます。
逆に言うと、detached position以外の、canonincal なclause-internalな部分で
のポーズはかなり特殊なものではないか、というのはあたっていると思います。
「バカだと」というのはdetached positionに出ていると考えれば
ポーズが必要だろう、という機能系での話とうまくいくわけです。
「彼等を」「先生が」もcanonomical order ではないので、
最終的にどういう分析になるのかわかりませんが。
(3) バカだと// 彼らを-i お互い-iの先生が t-j 思った。
いづれにしても当然marked expressionだけど、どんどん
問題なく感じてきた。(w

ポーズの話はextraction文のジャッジメントの話とは切り離せないような
気がしますね。どういう条件でのジャッジメントをしているのか
はっきりさせないと例のノイズ問題になるでしょう。十人十色の結論が
導かれるのは火を見るより明らかではないでしょうか。

>>439
生成文法の専門用語は分かりませんが、
「(?)バカだと太郎が花子を思った」
「?*太郎がt-i読んだとLGBを-i 花子が 言った」
参考までに、私の(ポーズ無し)ジャッジメントです。

Hale-i が [ Chomskyが [ t-i その論文を書いたと ] 証言したと ]
伝えられている。
*そのお菓子が-i 太郎が t-i おいしいと 言った。

Hale文はOKとされているんでしょうか???
お菓子文はただsyntactic に変なんでしょうか???

次々に例文が出てくるのはいいんだけど、もっと見るべき角度が
あると思うんですがね、なんだか、ため息(苦笑
いまいくつのトピックが同時進行してるの?
別スレ立てた方がいいかも。。。
もうそもそも批判派はいないみたいだし、
このスレの役割も終わったのでは?
451かかり助詞:01/10/20 02:02
ちょっとチェックしないと読むのも大変なくらいレスが。どう返事を
していいのかも解らないくらいだ。取りあえず、自分から言い出したRTOのこと。
>444  a. 彼らを お互いの親が [ t バカだと ] 思った。
> b. 彼らを お互いの親が [ 警察が t 逮捕したと ]思った。
a.はいいけど、b.は??ぢゃん。他にもしたのパラダイムを考えてチョンマゲ。
(い) 日産のスパイが 太郎を [CP 他のどのメーカーより
   トヨタと本田に 詳しいと] 思っている。
(ろ) トヨタと本田に-i 日産のスパイが 太郎を [CP 他のどのメーカーより
   t-i 詳しいと] 思っている。
(は) ??お互いのスパイが 太郎を [CP 他のどのメーカーより
   トヨタと本田に 詳しいと] 思っている。
(に) ??トヨタと本田に-i お互いのスパイが 太郎を [CP 他のどのメーカーより
   t-i 詳しいと] 思っている。
RTOcomplementから「に」ってのをscrambleしても「お互い」の先行詞に
なれないと思う。(ろ)は文法的なので、scrambling自体は問題ないし、local
なら「に」も「お互い」の先行詞になれる(トヨタと本田に-i お互い-iの
スパイがt-i詳しい)。
>447 私は英語全然だめなので(自分の学校のALTによく言い直しさせられます)
> かかり助詞先生に期待。国文法的な説明での「つ」「ぬ」の使い分けは一応、
> 他動詞的な表現につくのが「つ」、自動詞的な表現につくのが「ぬ」ですが。
うーん、知らないよ。私はお世辞にも古語が得意なわけではありません。
古語の調べモノするときは「ひーひー」言いながら調べる。
   
452坊や:01/10/20 03:03
>>Aux selection in Old Japanese
Washioさんが去年の神田のCOEで発表してましたね。
神田のCOEのサイトでpaperをダウンロードできると思い
ます。ハンドアウトをちらっとみると、

「つ」:transitive, unergative
「ぬ」:unaccusative

だそうです。
453(´∀`):01/10/20 07:22
俺は以前にTakezawaさんのペーパーで読んだのを何となく覚えてたにゃ
で、「つ」は「ぬ+P」のゼロ派生っだったりして(w
454虚無好き:01/10/20 07:52
>>443のリンクがドンピシャだワン。
telicの意味がわかんないのでぜんぜんわからんにゃ。
で、なんで「つ」「ぬ」にはふれておいて、
仏語の複合過去のavoir/etreの棲みわけにはふれてないのにゃ?
古典日本語には、完了+過去の助動詞複合時制があるけど、
必ずしも「大過去」のようにはならないにゃ。
「にけり」は、どっちかいうと、心情的過去形にゃ。
「あ〜あ、やっちゃった」みたいなもんにゃ。ちがうかにゃ?
ま、あとは、かかり博士にまかすにゃ。

なんでBOB先生が来なくなったかというと、
世の中には言語学よりはるかに面白いものがあるからにゃ。
でもBOB節を聞きたいひとはきっとたくさんいるにゃ。

ちなみにわたしは哲学板の「虚無主義スレ」にいって、
いきなり晒しあげをくってるにゃ。人生、いろいろあるにゃ。
455坊や:01/10/20 10:40
>>446 Resultative
> いいこと聞いちゃったにゃ。さすが坊やだにゃ。否、これから坊や先生と呼ばせてにゃ。
まだ学生(うんざり)なので、先生と呼ばれるのは抵抗ありますワン。

> なるほどフランス語の-erはtransitivizerにゃ。
そうだったんですか・・・。久々のlucky guessだな、これは。仏語もっとちゃんと勉強
しておけば良かったと思う今日この頃。

> ちなみにintransitivizerは-irにゃ?
ouvrir(open)は反例になりますか?

> >>443
> φtelic(というよりAsp headかにゃ)自体のuniversalityは維持できたほうがいいにゃ。
このあたりいろんな人がいろんな事を言ってますが、φtelic = Aspと考えて問題なさそ
うですね。ただtelicityはVP全体によって決められるpropertyなので、注意しないとい
けないですが。universalityに関してはdissではSnyderもφtelicはuniversalだと考えて
いたと思います。で、ある言語でroot compoundを作ることができるかどうかという点が
derived accomplishmentのavailabilityにcrucialに関っているとしていました。つまり、
英語ではroot compoundを作れるが、仏語では作れないという点と絡めていたと思います。
大枠では個別言語の形態的な特性に絡めて説明し様としている点で、今考えている
correlationとspiritは同じなのですが、Snyderの説明では何故compoundが関係するのかと
いう点が不明瞭だったような。out of nowhereという感じでした。
456坊や:01/10/20 10:45
>455の続き
> secondary predicateのresultative
> John [LAUGH+CAUSE ]-ed [ himself dead ] またはJohn CAUSED [ himself dead ] BY
> LAUGHINGみたいに。
resultative, double obj, verb-particleはcausativeの意味を持つと考えられますが、ここ
はおそらくこの意味がどこから出てくるのかというのがissueですね。H&Kをpushするとこの
手の意味は構造から出てくることになりますが、一応上のようなやり方だとφtelicがCAUSE(e, e')
のような意味を持ってます。これについては最近Higginbothamも同じラインのことをいってま
す。Higginbothamが統語構造でCAUSE(e, e')が具現すると仮定しているのかは分かりませんが。
てことは、φtelicは顔文字さんのおっしゃる通りゼロ使役形態素と同じことか。

> laughの場合は、root+vだからzero derivationが可能、
> しかしroot+n+vの名詞由来型の動詞ならresultativeができない、という予測にゃ。
じゃ、この場合はH&Kなどのdenominal verbの扱いはincompatibleということですか?名詞
と動詞はそれぞれ√laugh+v、√laugh+n から作られると考えるMarantz-Harleyの考えの方
が明らかに相性が良さそうですけど。前者だと今考えている形態派生の複雑さとresultative
を作る可能性との間のcorrelationは成り立たないということになりますし。ちなみにMarantz(2001)
では、例えばlaugherには [n -er [v [ √laugh]]] のような構造を立ててます。-erは
external argumentを取る動詞にしかつけないので、彼の理論だと v を立てる必要がある
ので。人づてに聞きましたが、Marantzは Myers' generalizationは信じていないみたいです。

で、このcorrelationについてですが、日本語にはderived accomplishmentがないと言われて
います(Kageyama1996? cf.Washio1997?)。が、形態派生は複雑ではありません。「*タロウ
が靴をぼろぼろに走った」(cf. John ran his shoes ragged.)というのはダメだと思いますが、
もしこれらが正しいとすれば、このcorrelationはワン-wayということになります。
457坊や:01/10/20 10:47
ちと遅くなりましたが
>>423-424
>>410
> Unaccusatives sometimes appear in the passive form in English sentences written by
> Japanese, which perhaps proves that they equally involve a deep Obj raising to
> the surface Subj position, in partial support of Perlmutter' s claim ... am I right
> so far, nya?
これはフォローできてないかもです。deep objからsurface subjへのraisingがbe動詞の出現に
crucialに関係しているのであればそういうことになりますが、実際どうなんでしょう?

Perlmutter's claimというのはunaccusativityのことだと思いますが、だとするとunergative
にはpassive(impersonal passives in Germanic, pseudo-passives in English)の対応形があ
るけれど、unaccusativeにはないということだったので、もし日本人英語学習者の誤用の例が
passiveであるとすれば、これは全く逆のクレームになるのでは?ということで、この誤用はAux
selectionと考える方が妥当かも。それにしても不思議な間違いだ。

>>453
> 俺は以前にTakezawaさんのペーパーで読んだのを何となく覚えてたにゃ
> で、「つ」は「ぬ+P」のゼロ派生っだったりして(w
でたな!Richie!(w

はっきり言って、Aux selectionはmessですな(急におっさん口調)。聞いた話ではGermanなんかだ
と方言によってtransitivityにsensitiveだったり、telicityにsensitiveだったりするらしいです。
have=be+D/Pってのも面白いんですけどね。ゼロ派生以外の可能性としてはNishiyamaさんが指摘
していましたが、Morph. Str.でのfusionみたいなやり方もありかと。
458名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/20 16:30
φtelicってなんですか?
telicは分かるんですが。
459虚無好き:01/10/20 17:30
過去ログが見れないのは悲しいにゃ。
チョムスキー関連スレは、批判スレのほかに
「照応・再帰代名詞スレ」
「チョムスキー初心者スレ」
「ソシュールvsチョムスキー」
「素性・辞書スレ」で全部なのかにゃ?

坊や先生、わたしにも話しかけてほしいにゃ。ヴァカすぎにゃ?
ま、いいにゃ。
>世の中には言語学よりはるかに面白いものがあるからにゃ。
は、不適切発言にゃ。BOB先生はアマチュアじゃないにゃ。
次のように訂正にゃ。
>世の中にはメロンパン10個よりはるかに価値のあるものがあるからにゃ。

で、telicってにゃに?
460(´∀`):01/10/20 22:23
雑談スレで倉庫のこときいてくれてたのは虚無好きセンセかにゃ?
チョム・生成関連の思い出の名(迷)スレをいくつかあげとくにゃ。
チョムスキーってどうよ
http://mimizun2.mine.nu:81/2chlog/gengo/mentai.2ch.net/gengo/kako/953/953488260.html
チョムスキーの生成文法理論について
http://mimizun2.mine.nu:81/2chlog/gengo/mentai.2ch.net/gengo/kako/958/958666072.html
現在の口語には、「係り結び」はない?
http://mimizun2.mine.nu:81/2chlog/gengo/mentai.2ch.net/gengo/kako/984/984420356.html
日本語には主語がない?!
http://mimizun2.mine.nu:81/2chlog/gengo/mentai.2ch.net/gengo/kako/986/986548454.html
石器捏造事件は他山の石か?
http://mimizun2.mine.nu:81/2chlog/gengo/mentai.2ch.net/gengo/kako/973/973488716.html
言語理論におけるゼロ
http://mimizun2.mine.nu:81/2chlog/gengo/mentai.2ch.net/gengo/kako/975/975036398.html
チョムスキーの私語を大予想
http://mimizun2.mine.nu:81/2chlog/gengo/mentai.2ch.net/gengo/kako/976/976750701.html
(生物学板)チョムスキーの生成文法について
http://cheese.2ch.net/life/kako/976/976574035.html

telic: A term used in the grammatical analysis of aspect, to refer to an event
where the activity has a clear terminal point. Telic verbs include fall, kick and make
(something). These verbs contrast with atelic verbs, where the event has no such
natural end point, as with play (in such a context as _the children are playing_).
D. Crystal: A Dictionary of Linguistics and Phonetics.

delimitedのほうが馴染みがある言い方かもにゃ。
でそのようなアスペクト解釈に対応する機能範疇Aspを設けてそいつと照合関係を結ぶ
要素がVP内にあるかどうか、が
>telicityはVP全体によって決められるpropertyなので(455)
という観察とつながるんでは、と思ったりするにゃ。この機能範疇がnullのままの
場合、ゼロ派生によるconflationみたいなのが得られるというわけにゃ。

>なんでBOB先生が来なくなったかというと、
学会準備で忙しい、にメロンパン1コ(w
461名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/21 00:08
デクラークたんが論文を書いてるよ。telic/atelicについて。
462国語:01/10/21 00:32
わー、係り結びスレ思わず読んじゃった。
やっぱり私は国語学徒なんだと再認識。
463(´∀`):01/10/21 01:09
>>456
チョムでいうsmall Vみたいに外項をライセンスする機能範疇と、アスペクトやヴォイス
に対応する機能範疇が人によりごちゃまぜになっている感があるので、整理しないと
いけないにゃ。たとえばSpec(AspP)には外項が基底生成されるか、またはdelimiterが
上がってくるか、という論文があったが、いかにもご都合主義っぽいにゃ。
俺は基本的にはH&Kで、v自体に使役の意味があるというより、vを含むVP全体の構造
の中でSpec(vP) の解釈がAgent/Causer/Experiencerとかになる(精神としては
Ritter-Rosenかにゃ)、というふうにしたいのにゃ。もしそうなら、lexical itemを
構成する素性から[+causative]みたいな意味素性も排除できるかも知れないから、にゃ。
前に誰かが出していた「させ」と「られ」のボーダーラインみたいなケースが面白い
にゃ。同じものが使役と経験(被害受け身)のあいだでゆらいでいるみたいなのにゃ。
ちなみに俺は英語の受動形態素-enは使役形態素-en/-enと実は同じものだと思ってるの
にゃ。あきれ果てたかにゃ(w

>Marantzは Myers' generalizationは信じていない
Pesetskyが取り上げたからかにゃ? にゃはは。

>日本語にはderived accomplishmentがない
名詞由来の派生動詞でもないのに、と考えるとcorrelationに不都合だけど、逆に
日本語ではzero derivationがそもそもなく、入力がbasic verbでもかならず
Aspなりなんなりは形態的に顕在化する、と考えるべきだと思うにゃ。前から気になって
いたにゃ。英語ならzero形態ですませるものを、どうして日本語はいちいち形態的に
具現化するのかにゃ。
 John walks. (歩く) John walks to the station. (歩いていく)
 John broke the machine. (こわした) The machine broke.(こわれた)
ロマンス語の接辞の機能と同じ理由が背後にあるようにも思うにゃ。いや、妄想だけ
どにゃ。

>>457
俺のもともとの発想はもっと単純にゃ。人間が単細胞なもんでにゃ。
日本人学生は非対格動詞が深層目的語を表層主語に繰り上げるものであることを
知っている。 → 英語の受動文がそのような表現形式だと習う。 → 日本語の
非対格は英語では受動で表現されるはずだと類推する(w

>でたな!Richie!(w
ん? ブラックモア?(w
464458:01/10/21 02:05
しつこくて申し訳ないんですが、
φtelic=telicでいいのでしょうか?
それともatelicとかunspecified telicityとか、ですか???
465坊や:01/10/21 05:00
ヨーグルト、うまい。

>>459
> 坊や先生、わたしにも話しかけてほしいにゃ。ヴァカすぎにゃ?
> ま、いいにゃ。
そんなこと言わないでほしいワン。一応、457は顔文字さんと虚無さんに向けてレスしたつも
りだワン。とりあえず、ポイントは英語にも日本語にも対応するinputがないものをproduce
してるところだと思うワン。あれは不思議だけど、面白いワン。

>>460
> delimitedのほうが馴染みがある言い方かもにゃ。
(相変わらずの)うろ覚えですが、telicityはギリシャ語で「終点」を意味するtelosという
言葉が元で、delimitednessはTennyが作った用語だと思うワン。
(先生!AA貼り付けたい・・・。)

>>463
> >456
> チョムでいうsmall Vみたいに外項をライセンスする機能範疇と、アスペクトやヴォイス
> に対応する機能範疇が人によりごちゃまぜになっている感があるので、整理しないと
> いけないにゃ。
ワンワン(賛成)。

> たとえばSpec(AspP)には外項が基底生成されるか、またはdelimiterが
> 上がってくるか、という論文があったが、いかにもご都合主義っぽいにゃ。
Borer?
466坊や:01/10/21 05:02
>465の続き
>>463
> 俺は基本的にはH&Kで、v自体に使役の意味があるというより、vを含むVP全体の構造
> の中でSpec(vP) の解釈がAgent/Causer/Experiencerとかになる(精神としては
> Ritter-Rosenかにゃ)、というふうにしたいのにゃ。
昔それを考えたことがあるワン。今は全然違うことをやってるワン。

> もしそうなら、lexical itemを構成する素性から[+causative]みたいな意味素性も排
> 除できるかも知れないから、にゃ。前に誰かが出していた「させ」と「られ」のボー
> ダーラインみたいなケースが面白いにゃ。同じものが使役と経験(被害受け身)のあ
> いだでゆらいでいるみたいなのにゃ。
primitiveとして[+causative]をたてずにunderspecifedのものから使役の意味を出したり経験
(被害受け身)を意味を出したりするということですか?

> ちなみに俺は英語の受動形態素-enは使役形態素-en/-enと実は同じものだと思ってる
> のにゃ。あきれ果てたかにゃ(w
可能な限りaccidental homophonyを避けるというmorphologyでのworking hypothesisを考えたら、
その二つは関係していると考えるのは自然だワン。ただ、それらがどう関係しているのかという
ことに関してはいくつかの可能性があるワン。顔文字さんが言うように二つの-enはsyntaxでも
全く同じものだと考えるのが一つ。例えば、ある機能範疇が受動もしくは使役の意味を担うこと
が出来て、その機能範疇が-enとして具現されると考えるのも一つだワン。この問題はある意味
RomanceとかSlavicのse/siが提起する問題と同じだワン。つまり、se/siがpassive, middle,
inchoative, reciprocalなど様々な環境に出てくるんだワン。これについてはEmbickという人が
DMで何か言ってたきがするワン。ちなみにKoreanのproductive causative morphemeはpassiveと
homophonousだワン。

> >Marantzは Myers' generalizationは信じていない
> Pesetskyが取り上げたからかにゃ? にゃはは。
キャンキャン(w
467坊や:01/10/21 05:04
>465-466の続き
>>463
> >日本語にはderived accomplishmentがない
> 名詞由来の派生動詞でもないのに、と考えるとcorrelationに不都合だけど、逆に
> 日本語ではzero derivationがそもそもなく、入力がbasic verbでもかならず
> Aspなりなんなりは形態的に顕在化する、と考えるべきだと思うにゃ。
correlationには特に不都合ではないワン。ワン-wayだと考えれば、つまり「ある言語において動
詞の形態派生が複雑な場合は(Myers' generalizationによりφtelicがでてくる動詞の派生は排除
されるため)その言語にderived accomplishmentはない」、ということになるだけで、これは動詞
の形態派生が複雑でない言語(日本語)については何にも言ってないワン。だから、日本語にderived
accomplishmentがなくても不都合ではないワン。

>  John walks. (歩く) John walks to the station. (歩いていく)
>  John broke the machine. (こわした) The machine broke.(こわれた)
> ロマンス語の接辞の機能と同じ理由が背後にあるようにも思うにゃ。いや、妄想だけどにゃ。
ちょっと待ってワン。walkの場合で問題になるのは後置詞の「に」だと思うワン。「駅に歩く」にし
ても「駅に歩いていく」にしても駅についたことを意味しないワン。

>>でたな!Richie!(w
> ん? ブラックモア?(w
ブラックモア?初めて聞いたワン。Kayneのつもりだったワン。

>>464 (=458)
> φtelic=telicでいいのでしょうか?
レス遅くなってごめんなさい。
φtelicはatelic verbをtelic verbにする機能を持つゼロ形態素のことです。

> それともatelicとかunspecified telicityとか、ですか???
unspecified telicityってなーに?(初耳)
468(´∀`):01/10/21 19:34
>>466
>今は全然違うことをやってるワン
どんなのにゃ。
>underspecifedのものから使役の意味を出したり経験(被害受け身)を意味を
>出したりするということですか
にゃ。すると同じ形態素の音声解釈の仕方はその意味解釈によって決まるということに
なり、PFとLFの相互作用は必定かにゃ。モデル全体としてはちっとも簡潔になっていな
いという批判は当然浴びることになるにゃー
>se/siがpassive, middle, inchoative, reciprocalなど様々な環境に出てくるんだワン
これが上で
>ロマンス語の接辞の機能と同じ理由が背後にあるようにも思うにゃ
と言ったことにゃ。
>Koreanのproductive causative morphemeはpassiveとhomophonousだワン
R&R的に言えば下位事象にparticipantを一つ増やして複合的な事象構造を作る、という
ことだけが核心部分にゃ。

>>467
日本語では別個の理由でゼロ派生がそもそもできない、と言っておけば、Mユs Gはbidirectionalにできる、という意味にゃ。
>駅についたことを意味しないワン
endpointが与えられているという意味でwalk to the stationはtelicであり、そのtelicity
(ないしunaccusativity)は日本語では「いく」と明示される、ということにゃ。
[ John [ walk ]]
に着点項が加わるとどうして非対格化するかだけど、delimiterとしてのPPを照合する
AspがvPの上に加わることで、Johnが内項化する
[ Asp [ John [ walk [ to the sation ]]]] (AspPをVPの一種の拡大投射とみる)
ってのを思いついたにゃ。で、このAspが日本語だと「いく」になる、と。
だめだろにゃ、どーせにゃ。

>Kayneのつもりだったワン
分かってて言ってるにゃ、当然。リッチー・ブラックモアは元ディープ・パープル/
レインボーのカリスマ的ロックギタリストにゃ。ふつうRitchie Blackmoreと綴るが、
本人はRichieとサインするにゃ。にゃに? 洋楽板逝けってかにゃ。にゃにゃにゃ……
坊やさん
>unspecified telicityってなーに?(初耳)
初耳のはずです。でっちあげました。(w

telicityはVPのpropertyということと関連しますが、
今の生成文法では全ての言語でVPの存在が仮定されて
いるんでしょうか?この仮定は便利だと思うんです。
そう仮定しない文法論だとtelicityはsentential
(clausal) propertyということになりますよね。
VP propertyと考えられたら、そのほうがかなりすっきり
するように思うんです。でもpassiveって常に
対応するactiveのtelicity保ってますかね?ちょっと疑問。
470虚無好き:01/10/21 21:38
顔文字先生、坊や先生、どもありがとにゃ。
>ポイントは英語にも日本語にも対応するinputがないものをproduce
してるところだと思うワン。
思いつきで悪いんだけど、「を」は、非対格の経過点もあらわすにゃ。
太郎はみちを歩く→*Taro walks the road.→*The road is walked by Taro.
の可能性を考えると、日本語telic motion unaccusativeのディープパープル objってありかもにゃあ。

ちょっと熱っぽいにゃ。薬のんで寝るにゃ…
471名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/21 22:15
Leonard Talmy萌え
472名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/21 23:08
お、なぜかこのスレにTalmyの名が(笑
生成文法の人たちって認知言語学の文献をどのくらい読んで
いるのか分からないんだけど、Len TalmyのLexicalization
Patternは陣営を超えて必読だとおもふな。
473坊や:01/10/22 04:05
>>468
> >>466
> >今は全然違うことをやってるワン
> どんなのにゃ。
やっぱり全然違うとは言えないワン。使役交替にまつわる諸々ですが、詳しくは恥かしくて言えないワン。
身元がばれちゃう可能性大だワン。

> >underspecifedのものから使役の意味を出したり経験(被害受け身)を意味を出したり
> にゃ。すると同じ形態素の音声解釈の仕方はその意味解釈によって決まるということになり、PFとLF
> の相互作用は必定かにゃ。モデル全体としてはちっとも簡潔になっていないという批判は当然浴びる
> ことになるにゃー
ん?上にも書きましたが、音声解釈に関してはそのunderspecifiedのものがある機能範疇 (F)であるとす
るとその機能範疇がVIを受け、音形を与えられる(ex. F --> P)と考えてはだめですか?安易過ぎるかな。

> >se/siのpolyfunctionality ロマンス語の接辞の機能
失礼しました。

> >>467
> 日本語では別個の理由でゼロ派生がそもそもできない、と言っておけば、Mユs Gはbidirectionalにできる、という意味にゃ。
なるほど。細かいですが、M's Gではなくて、ゼロ派生を持つ言語(したがって、M's Gがapplicable) の形
態派生の複雑さとderived accomplishmentのavailabilityとのcorrelationということでいいですか?

> >駅についたことを意味しないワン
> endpointが与えられているという意味でwalk to the stationはtelicであり、そのtelicity(ないしunaccusativity)
> は日本語では「いく」と明示される、ということにゃ。
おっしゃることがようやく分かりました。「いく」というそもそもtelicな動詞をだすことで英語のwalk to the stationの意味
を表すということですね。nullなφtelicではなくovertな「いく」を使うということか。かなり示唆的だワン。これは複合動詞
(ex. 殴り殺す)を考えた方が良いかも。「走っていく」は「て」がconsecutiveで英語だと[walk] and [go to] という形に対
応する可能性があるので。
474坊や:01/10/22 04:06
>473の続き
> [ John [ walk ]]
> に着点項が加わるとどうして非対格化するかだけど、delimiterとしてのPPを照合するAspがvPの上に加わることで、Johnが
> 内項化する[ Asp [ John [ walk [ to the sation ]]]] (AspPをVPの一種の拡大投射とみる)ってのを思いついたにゃ。で、
> このAspが日本語だと「いく」になる、と。 だめだろにゃ、どーせにゃ。
複合動詞になると俗に言うtemporal iconicityを考えないといけないワン。つまり、eventのorderとword orderがパラレルになっ
ていて、eventの起こった順番に語が並んでいるワン。で、面白い問題としては日本語だとSOVだから「走る+行く」(もしくは
「殴る+殺す」)の場合、「行く」がTenseを担うけれど、中国語だとSVOなので「殴る+殺す」の場合、語順は同じだけれど、
「殴る」がTenseを持つと思ったワン。ちょっとしたパラドックスだワン。

> >Kayneのつもりだったワン
> 分かってて言ってるにゃ、当然。リッチー・ブラックモアは元ディープ・パープル/レインボーのカリスマ的ロックギタリスト
> にゃ。ふつうRitchie Blackmoreと綴るが、本人はRichieとサインするにゃ。にゃに? 洋楽板逝けってかにゃ。にゃにゃにゃ……
これは知らなかったワン。

>>469
> 初耳のはずです。でっちあげました。(w
ちょっと安心したワン。で、何を意味していたんだワン?

> telicityはVPのpropertyということと関連しますが、今の生成文法では全ての言語でVPの存在が仮定されているんでしょうか?
> この仮定は便利だと思うんです。そう仮定しない文法論だとtelicityはsentential(clausal) propertyということになりますよね。
> VP propertyと考えられたら、そのほうがかなりすっきりするように思うんです。
すべての言語にVPを仮定すると思うワン。そういえば、昔日本語にはVPに対する変形規則がないからVPがないと主張した人がいたワン。
でも、VPに対する変形規則がないからといってVPがないとは結論付けられないワン。

> でもpassiveって常に対応するactiveのtelicity保ってますかね?ちょっと疑問。
具体的にはどんな例なのか気になるワン。
475坊や:01/10/22 04:07
>>470
> >ポイントは英語にも日本語にも対応するinputがないものをproduceしてるところだと思うワン。
> 思いつきで悪いんだけど、「を」は、非対格の経過点もあらわすにゃ。
> 太郎はみちを歩く→*Taro walks the road.→*The road is walked by Taro.の可能性を考えると、日本語telic motion unaccusativeの
> ディープパープル objってありかもにゃあ。
このヲ格は内在格として扱われていると思うワン。ちなみにTaro walked the roadのようなものは英語でもOKだと思うワン。Tennyが
Taro walked the trailみたいなのを挙げてたワン。(passiveになれるかどうかは覚えてないワン。)ヲ格に関しては、ついこの前
ふっと気付いた例で、「お忙しいところをお越しいただきありがとうございました。」というのもあるワン。これは俗に言う移動格の
ヲとは違うワン。国語学の文献で何か言ってそうですが・・・。

> ちょっと熱っぽいにゃ。薬のんで寝るにゃ…
お大事に。

>>472
> 生成文法の人たちって認知言語学の文献をどのくらい読んでいるのか分からないんだけど、Len TalmyのLexicalization
> Patternは陣営を超えて必読だとおもふな。
同意だワン。おそらくJackendovianの人は読んでると思うワン。
476虚無好き:01/10/22 11:34
むにゃむにゃ。
危ないところを助けたも、危ないところを助けられたも言えるにゃ。
危ないところが助けられたは、×だにゃ。
をは接続助詞か、古語の逆接接続詞のなごりだにゃ。


論点見失ったにゃ。またにゃ。ZZZ…
477虚無好き:01/10/22 17:34
だいたい対立の構図がみえてきたにゃ。「意図」も行動の解釈だにゃ?
たぶんチョムスキーvsスキナーの対立も同じ性質の問題にゃ。
ある現象の説明に必要なassumptionが、もっぱら観察者の推論において用いられる
論理記号以上のものでないとすれば、自然科学全般にわたる問題になるにゃ。
「遺伝子」もその分子生物学的な実体的同定がなされるまでは、
それいぜんにその数理的な法則が発見されていたにもかかわらず、
もっぱら個体間の形質や行動の類似に関する観察者側の「解釈」であったということかにゃ?
つまり、被観察体の内的メカニズムについては、
なにも述べていないということかにゃ?
たぶんこれは形式的な反論にゃ。
が、とりあえずお答え待ってますにゃ。(ぺこり)
478虚無好き:01/10/22 17:37
↑スマソ
479虚無好き:01/10/22 20:00
じつはわたしはBooyaをブーヤと読んでたにゃ。
そんなことはどうでもいいにゃ。

temporal iconicityはなんか疑問だにゃ。
複合動詞では、移動に関してはtelic なのがあと、
他動詞+他動詞では、resultiveなのがあととか、
(たしかに時系列には矛盾しないけれども)
機能的な順列があるいったほうが一般化できるのではないかにゃ?
で、どっちかというとアスペクト的な「かける」は、
受け身の「れる・られる」の後になっちゃうところをみると、
e.g.「殴り殺されかけた」
本動詞複合と助動詞複合は、たぶん統一して考えたほうがよさげにゃ。
冗長な複合をうんじゃうのかにゃ?

で、transitiveの walkは、go over on foot の意味で受け身可にゃ。
するとwalk the roadは横切ることになっちゃうにゃ。ま、いいにゃ。
470の*は、まちがいにゃ。
>お大事に。
ありがとにゃ。風邪薬はとつじょ元気が出てブキミにゃ。
また相手にしてにゃ。
480虚無好き:01/10/22 20:59
訂正。
>危ないところが助けられたは、×だにゃ。
「危ないところが」を主語とする受け身としてにゃ。

470の*も、まちがいにゃ。
transitiveのwalkはgo over on footの意味でpassive可にゃ。
これが正しければ、I walked the road は横切ることになるのにゃ。
ま、移動格が問題外であれば、べつにいいにゃ。

で、坊や先生へ。
(先生格は、二人称にも使えるから便利にゃ。)
複合動詞のtemporal iconicityはなんか疑問だにゃ。
移動については着点のあるのがあととか、起動・反復などアスペクト的な動詞があととか、
たとえ時系列に矛盾しなくとも、
機能的な順位があるとしたほうが、一般化しやすいにゃ。
「かける」「続ける」が受け身の「れる・られる」に後続するところをみると、
e.g.殴り殺されかけた
本動詞複合と助動詞複合は、さらに一般的なレベルで処理されるべきにゃ。
と思うけどにゃ…
>お大事に。
ありがとにゃ。また相手してにゃ。
481虚無好き:01/10/22 21:01
なんかエラーが多い日にゃ。
ひとりで書きまくってるにゃ。
482虚無好き:01/10/22 21:24
顔文字先生への言及発見。

「この板の顔文字氏のようにハードコアの中のハードコア
みたいな人は、逆に、かなり高度なレベルで立場の違いを
理解しているからいいのだけど、…」

ちなみに、「動物認知スレ」に新たに強力な論客が出現してるにゃ。
学際的議論をするという目的は、あるていど成功してるにゃ。
今日はこれでほんとに終わりにゃ。皆さんゴメンにゃ。
483(´∀`):01/10/23 00:29
虚無好きセンセ、まだ生物学板で頑張ってるにゃ。誘っておきながら俺は早々に撤退したにゃ。スマソ
風邪薬といえば、俺はベンザAってのを痔の薬かなにかだと思ってたにゃ(便座A)

>>473-474
>身元がばれちゃう可能性大だワン
そっちは俺の身元知ってるくせにずるいにゃ(w
(しかしそう思うとにゃーにゃー書いてるのが恥ずかしいにゃ)
>音声解釈に関してはそのunderspecifiedのものがある機能範疇 (F)であるとす
>るとその機能範疇がVIを受け、音形を与えられる
同一の機能範疇が「させ」になったり「られ」になったりすると考えてもかにゃ。ところで「させられ」
や「られさせ」は言えても「られられ」とか「させさせ」は言えないってのは、この同一範疇仮説に
とって不利になるのかにゃ。
>複合動詞 (ex. 殴り殺す)を考えた方が良いかも。「走っていく」は「て」がconsecutiveで英語だと
>[walk] and [go to] という形に対 応する可能性があるので。
そこが問題にゃ。「殴り殺す」はbeat-and-kill x 風にobject sharingのあるserial verb(after Nishiyama)、
「歩いていく」は go by walkingかgo walking のようなmannerだという気もするのにゃ。
>中国語だとSVOなので「殴る+殺す」の場合、語順は同じだけれど、 「殴る」がTenseを持つと思ったワン
「殴り死ぬ」になるとか聞いたにゃ。head-initial で「殴る」が上位V、そのまま原因−結果の順になってるにゃ。
日本語の「殴り殺す」も原因−結果の順は同じでも、head-finalで逆に「殺す」がhigher Vにゃ。
(Hasegawaさんは逆だと言ってるにゃ)階層構造でみると中国語は結果が下位、日本語は結果が上位という
ことになるにゃ。ボトムアップで構造を組み上げるとして、中国語は結果を先に作るのかにゃ……
484坊や:01/10/23 09:07
>>479-480
> じつはわたしはBooyaをブーヤと読んでたにゃ。そんなことはどうでもいいにゃ。
言語学の文献では何故かヘボン式を使わないんですよね。

> で、transitiveの walkは、go over on foot の意味で受け身可にゃ。するとwalk the
> roadは横切ることになっちゃうにゃ。ま、いいにゃ。470の*は、まちがいにゃ。
これ、後で思い出したこととしてはwalk the trailなどがOKなのはTennyによるとthe trail
自体が始点と終点を持つものだからだったと思います。以下は調べてみないと分かりません
が、walk the roadで、the roadがサーキットみたいにどこが始点でどこが終点なのか分か
らない場合だったら、だめということになるかもしれません。あと、これも調べてみないと
分かりませんが、walkthe roadが「横切ること」を意味するのかというとそうじゃないよう
な気がします。walk across the roadが自然ですよね。

> 複合動詞のtemporal iconicityはなんか疑問だにゃ。
> 移動については着点のあるのがあととか、起動・反復などアスペクト的な動詞があととか、
> たとえ時系列に矛盾しなくとも、 機能的な順位があるとしたほうが、一般化しやすいにゃ。
> 「かける」「続ける」が受け身の「れる・られる」に後続するところをみると、
> e.g.殴り殺されかけた
> 本動詞複合と助動詞複合は、さらに一般的なレベルで処理されるべきにゃ。と思うけどにゃ…
機能的な順位とは具体的に何を指していますか?助動詞複合と読んでいるものは果たして統
語レベルで複合なのか(膠着型なので形態的にはくっついてますが)は問う余地はあるよう
な気がします。日本語の「かける」をseemのような繰り上げ動詞と同等に扱うことも可能で
すから(Koizumi)。動詞複合にしても動詞+動詞が単一のものとして統語レベルに現れるの
かも疑問ですね(Nishiyama)。
485坊や:01/10/23 09:08
>>483
> そっちは俺の身元知ってるくせにずるいにゃ(w
ここを見てる友達に(if any)ばれるのが恥かしいんです。すいません。(w

> (しかしそう思うとにゃーにゃー書いてるのが恥ずかしいにゃ)
何度かお見かけしたこともあり、人づてにもおちゃめだと聞いてはいましたが、正直なとこ
ろこういう一面をお持ちなのかとびっくりしておる次第です。(w 東京であったとある学
会でこっそりおかきを食べながら発表を聞いている姿もおちゃめでしたが。

> 同一の機能範疇が「させ」になったり「られ」になったりすると考えてもかにゃ。
そうです。もしこれを追求すると「させ」や「られ」になるのはその機能範疇のspecification
が異なるということになります。つまり、Nishiyamaさんのラインです。

> ところで「させられ」 や「られさせ」は言えても「られられ」とか「させさせ」は言えないっ
> てのは、この同一範疇仮説にとって不利になるのかにゃ。
このあたりは前から考えていますが、上に書いた線でいくと同じ範疇をstackさせるというのが答
えになると思います。で、「させられ」や「られさせ」の場合はそれが可能で、「られられ」は
1AEXでだめになり、「させさせ」はhaplologyがかかってると考えるということでどーですか?
あ、「られさせ」は「られ」がindirect passiveの場合だめになのは説明できていないですけど。

> 「殴り死ぬ」になるとか聞いたにゃ。
そうだったかも。うろ覚えなもんで。すいません。

> head-initial で「殴る」が上位V、そのまま原因−結果の順になってるにゃ。
> 日本語の「殴り殺す」も原因−結果の順は同じでも、head-finalで逆に「殺す」がhigher Vにゃ。
この日本語 vs. 中国語の違いは面白いですね、としか言えない…。

ところで妄一ってご存知?>顔文字さん、虚無さん
486(´∀`):01/10/23 22:27
今日、本屋で立ち読みしたパソコン雑誌で面白い複合動詞を見かけたにゃ。
Macはその日のシステムの調子によって自分で起動音を「鳴り分ける」、みたいな文にゃ。
坊やセンセだったらこのような複合の台頭をどう理論的に説明するにゃ?

>こういう一面をお持ちなのかと
いや、こういう一面がすべてなのにゃ、実は。
>こっそりおかきを食べながら発表を聞いている
ぶに″ゃ……

>動詞+動詞が単一のものとして統語レベルに現れるのかも疑問
head-movementによらないとすればmorphological mergerにゃ。
これにはphonological adjacencyが要求されるにゃが、何をもってadjacentとするかが
問題にゃ。音形がなければ機能範疇がいくら介在しててもいいのだろうかにゃ。
というのも、例えば「させ」の補部の範疇は裸のVPではなくもっとclausalなものの
はずだからにゃ。
>「られさせ」は「られ」がindirect passiveの場合だめ
やはり「させ」のselectionの問題のようにも思うにゃ。
>妄一
浅学にして知らにゃいので教えてにゃ。
487かかり助詞:01/10/24 01:03
いつのまにか、telicityから抜け出して私にも解る話題に
なっている。で、無理矢理、横からはいるけど、「られ」とか
「させ」とかはlexiconでくっついて統語に出てくるって、
可能性はないの?ん〜んっ、私はそういうlexcalist approach
はとらないけど、Miyagawa先生なんかそうしてなかったヶ?

486 というのも、例えば「させ」の補部の範疇は裸のVPではなく
   もっとclausalなもの

やっぱりvPくらいでしょうか。でもすると、「られされ」のような
passiveとの共起が問題?
488虚無好き:01/10/24 01:22
>機能的な順位とは具体的に何を指していますか?
やり始める、やり続ける、やり終える、やり遂げる、やりとおす、
やり損なう、やりかねるなど、
英語では順列が逆転する一群の複合動詞があるにゃ。
で、
たたき出す、たたき込む、たたき入れる、たたき付けるなどなどは、
着点表示の動詞があとになってる気がするにゃ。
おおくの複合動詞で順列が固定されているのは、
文法要項だからだと思うけどにゃ…
ちなみに
get there,go there が着点を表すとして、
walk there はどういう意味になるのかにゃ?てりっくではない気がするにゃ。

>ところで妄一ってご存知
妄はabsurd/lyかにゃ?
absurd だワン! にメロンパン一コにゃ。←くだらにゃい…
489(´∀`):01/10/24 05:39
>Miyagawa先生なんかそうしてなかったヶ?
そりゃ昔の話しにゃ。今は逆路線まっしぐら(?)にゃ。関連スレにゃ。
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/gengo/994948584/l50
>やっぱりvPくらいでしょうか
もうちょっと上までいってると思うにゃ(IP )。
「着させる」vs.「着せる」みたいな語彙使役との比較からそう考えるのが自然と
思うにゃ。

虚無好きセンセ、風邪なおったにゃ? こんどは俺が風邪気味にゃ。
>英語では順列が逆転する一群の複合動詞
多くは単にhead parameterの問題にゃ。そしてhead finalであることがadjacencyを
保証しやすく、移動によらない複合動詞形成を容易にしてると考えることもできるにゃ。
>walk there
「そこまで歩いていく」というゼロ派生的解釈はないのかにゃ>坊やセンセ
490kakari-joshi:01/10/24 06:49
もうちょっと上までいってると思うにゃ(IP )。
「着させる」vs.「着せる」みたいな語彙使役との比較からそう考えるのが自然と
思うにゃ。

why IP??? the complement of sase cannot be tensed.
491(´∀`):01/10/24 07:31
You mean 'cannot be finitely tensed'?
I have two main reasons. The complement of sase describes a spatio-temporally
independent event, and the causee in the sase causative can be understood as
agentive. Thus 「太郎は三時に学校で花子に体操服を着させた」is ambiguous in the way
「... 着せた」is not. Also note that the causee can antecede zibun, which may
evidence its clausal subjecthood.
492かかり助詞:01/10/24 09:01
>>491ということは、だ。以下の文もOK?

i)太郎は 今日の朝、9時に 花子に昼の1時に体操着を着させた。

なんだか、結構危ない内容の文ですが、太郎が花子に「いいか、
今日の昼 1時になったら体操着着るんだぞ」と朝の9時に命令した、
みたいな意味でいいのかな。同じような内容で次の文はいいと思う。

ii)太郎が今日の朝9時に、花子に昼の1時に体操着を着ることを命じた。

う〜ん、危ない内容だ。太郎はどういう趣味の男なんだ。
しかし、(ii)は自然だけど、(i)はどうですかね。確かに顔文字氏の
例文では「着せた」だとlower clauseの読みは確実にないと
思うけど。tense of infinitivesかぁ。
causeeは前にdiscussしたように(そしてそれを私がきれいさっぱり
忘れていたように)主節の要素で、complement内の
pro/PROをcontrolしている。このpro/PROがvP-Specでなく、
TP-Specにあると考える根拠があるのかニャ。おなかすいたから
またね。
493坊や:01/10/24 10:54
>>486
> 今日、本屋で立ち読みしたパソコン雑誌で面白い複合動詞を見かけたにゃ。
> Macはその日のシステムの調子によって自分で起動音を「鳴り分ける」、みたいな文にゃ。
> 坊やセンセだったらこのような複合の台頭をどう理論的に説明するにゃ?
わお。transitive harmonyを破っている例ですね。自動詞の「鳴る」(他動詞「鳴らす」)
と他動詞「分ける」(自動詞「分かれる」?)がくっついちゃってる。一見したところ、
「鳴る」は項を取ってないように見えるんですけど、気のせいかしら?

> >こういう一面をお持ちなのかと
> いや、こういう一面がすべてなのにゃ、実は。
某氏と派手にバトルを繰り広げていたのを見たりしていたのでおっかないという印象だっ
たのです。はい。

> >動詞+動詞が単一のものとして統語レベルに現れるのかも疑問
> head-movementによらないとすればmorphological mergerにゃ。
> これにはphonological adjacencyが要求されるにゃが、何をもってadjacentとするかが
> 問題にゃ。
日本語はhead-finalのため、V-v-T-Cという連鎖になるのでhead-mvtかmorph mergerなのか
見分けるのはちと骨が折れますね。KoizumiさんがV-raisingに対する証拠をCleftから出して
いましたが。

> 音形がなければ機能範疇がいくら介在しててもいいのだろうかにゃ。
phonological adjacencyのみを考慮に入れればこれは問題ないということになりませんか?

> というのも、例えば「させ」の補部の範疇は裸のVPではなくもっとclausalなものの
> はずだからにゃ。
先週のNELSでLiina Pylkkanenがこの問題を扱っていたと思います。

> >「られさせ」は「られ」がindirect passiveの場合だめ
> やはり「させ」のselectionの問題のようにも思うにゃ。
ですね。ただ細部を詰める際大変そうですが。

> >妄一
ttp://www.f4.dion.ne.jp/~jin3s/2ch/2chta.htm#6tikuriからの引用ですが
> 妄一。つねに豊富な知識と体験を提供してくれるちくり裏事情板の良心。
> 猫語で書き込み、()内に自身による翻訳が表示される。なぜか翻訳された口調は忍者風。
494坊や:01/10/24 10:55
>>487
>「られ」とか「させ」とかはlexiconでくっついて統語に出てくるって、可能性はないの?
私の知る限り、Post-syntacticに扱うことも可能であるということは示されましたが(Miyagawa)、
lexicalistの可能性ではだめだということは示されていないと思います。

>>488
> 英語では順列が逆転する一群の複合動詞があるにゃ。
上の例を見ると英語では不定詞句をとる一群ですね。でもこれらが複合動詞なのかというと違うよ
うな気がするのですが。

> たたき出す、たたき込む、たたき入れる、たたき付けるなどなどは、 着点表示の動詞があと
> になってる気がするにゃ。おおくの複合動詞で順列が固定されているのは、 文法要項だから
> だと思うけどにゃ…
すいません。文法要項というのが何のことなのかフォローできてないです。

> 妄はabsurd/lyかにゃ?
> absurd だワン! にメロンパン一コにゃ。←くだらにゃい…
???ひょっとしてワンは一のことですか??ここまで分かるのにかなり時間がかかりました。

>>488, >>489
> walk there はどういう意味になるのかにゃ?てりっくではない気がするにゃ。

> 「そこまで歩いていく」というゼロ派生的解釈はないのかにゃ>坊やセンセ
う〜ん。
A: How did you go to the station?
B: I walked there.
というのは別に不自然でも何でもないんですが、機会があればネイティブに訊いてみます。
495かかり助詞:01/10/24 12:02
上でちょろっと書いた拙薯のRTO論文に反論している人の
ハンドアウトを入手しました。いままで、2ページぽっちの
アブストラクトしかなかったのですが、これで敵が何を
主張しているか、解るかも知れません。今日明日にでも
読んでみて理解できたら、ご意見をおうかがいしてもよろしい
でしょうか?
496(´∀`):01/10/24 12:11
>>492
I agree that (i) is bad, due to reasons I don't see. But still the difference is clear
between, say, 「太郎は 今日の朝9時に 花子に昼の1時に体操着を着させようとした」and
「... 着せようとした」。Or consider 「太郎は今週日曜にメール連絡で、弟を火曜に京都で、
妹を金曜に神戸で、マラソン大会に出場させた」. Taro's causing activity can be a single event,
himself staying in Osaka all the time, whereas the caused events are spatio-temporally
distinct ones. The point is, in the case of sase causatives, simultaneity is not required
or even implied between the higher, causing event and the lower, caused event.
>主節の要素で、complement内の pro/PROをcontrolしている
You didn't show that the raising-to-Obj analysis is wrong.
>pro/PROがvP-Specでなく、 TP-Specにあると考える根拠
Like I said, how could you otherwise allow the causee to bind zibun?
Presumably, pro/PRO in Spec(vP) is instantiated by the implicit Agent in the passive,
but zibun-binding by it is prohibited, as in 「花子が(太郎に)自分の部屋で殴られた」.

>>493-494
>おっかないという印象
なぜかそう思われがちみたいだワン。まったく心外だワン……
>KoizumiさんがV-raisingに対する証拠をCleftから出していましたが
今度の某学会の発表要旨みてたら、HPSGのシンポでそれにケチつけようという人がいるにゃ。
論調がBOBそっくりで笑ったにゃ。HojiさんのOtani & Whitmanへの反論はV-raisingの有無とは
無関係なのに何言ってんだか、やれやれ、だにゃ。
>lexicalistの可能性ではだめだということは示されていない
この点だけなら、語彙分解の議論がそのまま使えるのではないのかにゃ。
上とも重複するけど、例えば「太郎は花子を2週間休ませた」で「2週間」は下位事象だけに
かかるってことを、lexical integrityを保持したままどのように扱うのにゃ。
497かかり助詞:01/10/24 14:32
>主節の要素で、complement内の pro/PROをcontrolしている
You didn't show that the raising-to-Obj analysis is wrong.

この点に関しては少し考えてみます。ずっと、コントロールだと
思っていたので、RTOと急に言われても違和感あるっす。

koizumiさんの例文で気になっているんだけど、

a.太郎が あげたのは [花子に リンゴを 3つ]だ。

のように必ず最後にfloating quantifierが入っているんだな。
この順番をちょっと変えて、

b.???太郎があげたのは[3つ花子にリンゴを]だ。

何てするとかなり悪くなると思うのだけど。特にFQの
quantifiedNPがpresuppositionにあると最悪。

c.*太郎が リンゴを あげたのは [花子に 3つ]だ。

こういうのはPBCかなんかで説明できるのかな。個人的には、
a.は普通のcleftとは違う構文のような気がする。

ところで私の個人的な論客のハンドアウト読んで内容を理解しました。
でも、判断が多分に怪しい以外、余り大したこと書いてなかったので、
載せないことにします。それと、顔文字氏が私の思っている人ならば、
むかぁーし、学会でお目かけしたことがあります。私も恐い印象あっ
たな。まあ、若手から中堅の言語学者なんて、ちょっと恐いイメージ
でいいのではないでしょうか?なんというか、若い頃のマス大山の
ような求道者ポサを醸し出していて。私なんか、学会で人に会うと
「アメフトでもやっているんですか?」って聞かれるから、只今
減量中だよ。
498一生成文法家:01/10/24 15:31
顔文字さん、

>>496の、
「HojiさんのOtani & Whitmanへの反論はV-raisingの
有無とは無関係なのに何言ってんだか、やれやれ」
という所に関して質問させてください。
HojiのLI論文は、(パラパラとめくってみただけなので、
誤解しているかもしれませんが、)一口に言って、
「V-raisingが存在することの証拠としてOtani& Whitmanが
挙げている現象は、実はV-raisingが存在することの証拠とは
なっていないのだ」
と主張しているのではないのでしょうか。
499坊や:01/10/24 17:34
>>496
> >>493-494
> >おっかないという印象
> なぜかそう思われがちみたいだワン。まったく心外だワン……
実は私もそういう印象を持たれがちだったりします。

> >lexicalistの可能性ではだめだということは示されていない
> この点だけなら、語彙分解の議論がそのまま使えるのではないのかにゃ。
> 上とも重複するけど、例えば「太郎は花子を2週間休ませた」で「2週間」は下位事象だけに
> かかるってことを、lexical integrityを保持したままどのように扱うのにゃ。
確かにこの場合lexical integrityを保持したままじゃ説明できないですね。むしろ問題は
下位事象のみが副詞句によって修飾されることのない語彙使役の場合ということになりますか。

>>497
> この点に関しては少し考えてみます。ずっと、コントロールだと
> 思っていたので、RTOと急に言われても違和感あるっす。
Watanabeさんのヲ使役の分析はRTO/ECMだったような気がします。

> koizumiさんの例文で気になっているんだけど、
> a.太郎が あげたのは [花子に リンゴを 3つ]だ。
> b.???太郎があげたのは[3つ花子にリンゴを]だ。
> c.*太郎が リンゴを あげたのは [花子に 3つ]だ。
>
> こういうのはPBCかなんかで説明できるのかな。個人的には、a.は普通のcleftとは違う構文の
> ような気がする。
確かにb,cは悪いですけど、これらもcleftだと考えて別の理由(例えば、FQにかかる制約とか)
でだめになっている可能性はないんですかね?
500一生成文法家:01/10/24 17:50
>> 上とも重複するけど、例えば「太郎は花子を2週間休ませた」で「2週間」は下位事象だけに
>> かかるってことを、lexical integrityを保持したままどのように扱うのにゃ。
>確かにこの場合lexical integrityを保持したままじゃ説明できないですね。

できないことはありません。Studies in Contemporary Phrase
Structure Grammar (ed. by Levine and Green)所収のManning et al.
の論文を見てみてください。もっとも私はManning et al.の理論が正しい
とは思いませんが。
501坊や:01/10/24 19:51
>>500
>できないことはありません。
畢竟すれば出来ないことはないということになると思います。
上の発言は顔文字さんと私がシェアしてると思われる仮説
(句構造、副詞の修飾、「自分」のbinding等に関するもの)が
前提になっています。

>Studies in Contemporary Phrase Structure Grammar
> (ed. by Levine and Green)所収のManning et al. の論
>文を見てみてください。もっとも私はManning et al.の理
>論が正しいとは思いませんが。
骨子だけでも軽く紹介してもらえませんか?

ついでに、anti-lexicalismではだめだということを論じた論文
でもし何かご存知でしたら教えていただきたいと思います。
502(´∀`):01/10/24 21:55
>>497
>RTOと急に言われても
そう急でもないのにゃ。意地悪するみたいだけど
http://mimizun2.mine.nu:81/2chlog/gengo/mentai.2ch.net/gengo/kako/986/986548454.html
の165以来の宿題なのにゃ。
>求道者ポサ
ならよいけど、単に893みたいとか言われると悲しいのにゃ……(w
>「アメフトでもやっているんですか?」
う〜ん、今までかかり氏ではと疑った人は全員そのような体格ではにゃいなぁ……
ひょっとしてCornellかにゃ(まだ言ってるにゃ)

>>498
仰せの通りにゃ。V-raisingへのproにもconにもなってないから無関係なのにゃ。

>>499
>下位事象のみが副詞句によって修飾されることのない語彙使役
この点、どうなんだろかにゃ。自分で自分の首しめてりゃ世話ないけど、例えば
「マネキン人形に新しい水着を2週間着せる」とか、無理かにゃ。
あるいは有名な almost kill とか、にゃ。俺自身は「着せる」もkillもsyntacticだと
思ってるんだけどにゃ、念のため。

>>500
その本持ってないので、イケズしないで簡単に紹介してにゃ。複合動詞をどんどんlexicallyに
取り込んでいくと、辞書が爆発しないのか、と素朴に心配するにゃ。あと、そのやり方で
almost kill も扱えるのかにゃ。
この種の議論はlexical/syntacticの違いとは無関係のものをそれぞれの立場が適当に自分に
都合のいいように解釈してるという印象もあるにゃ。ただなんとなく、にゃ。
根本理念として、辞書情報はできるだけ縮小してsyntaxでやれることは全部syntaxで、という
のがエレガントだというのが俺にはあるのにゃ。だからlexicalにもできる、というだけなら
あっそ、で済んでしまうのにゃ。

>>501
ワン!(w
503名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/25 00:22
499 確かにb,cは悪いですけど、これらもcleftだと考えて別の理由(例えば、
FQにかかる制約とか)でだめになっている可能性はないんですかね?

でも、「太郎があげたのは[花子にリンゴを]だ」のようなFQのない文もよくない
と思うのだけど。ちなみにfocusが両方ともwhなら「太郎があげたのは[誰に何を]なの?」
のようにかなりいい文になる。そう言うわけでwh-cluster(grefendolf(綴り?)LI)
というのは日本語でもovertにできると思っております。

502>>の165以来の宿題なのにゃ。

ひゃぁ、893みたいな先生に宿題出されて、長いこと忘れてやらないでいた。
まずいっすぅ。おゆるしぉ〜ぅ。cornell/Ithacaは一度だけ行ったことある。
whitman宅の裏庭でBBQごちそうになった。うまかった。まあ、次期に私の
正体解りますから。そしたらメールでも下さい。それまでは初代タイガーの
ようにミステリアスでいたい。初代タイガーはデビューしたときに会場から
「佐山〜っ」と声援送られていたけど。
504一生成文法家:01/10/25 01:08
まず、坊やさん、
Manning et al.の理論が、句構造などに関して坊やさんたちとは違う仮定に
基づいているのかどうか、ぜひ実際に確かめてみてください。
なお、私は、日本語の使役文に関しては坊やさんがanti-lexicalistと
読んでいるタイプの分析(使役文はある種の埋め込み文を伴うという
仮定に基づく分析)が正しいと考えています。そのような分析では
駄目だということを示している論文は存在しないと思います。

次に、顔文字さん、
顔文字さんは、来月の日本英語学会における福島さんの発表の要旨に関して
手厳しい批判を加えられたわけですが、福島さんは、「Otani & Whitmanが
V-raisingの証拠として提示したものは、実際には証拠にはなっていないこと
がHojiによって示された」と言っているだけです。何ら間違ったことは
言っていない。もう一度お読みになってみてはいかがですか。匿名の人物を
批判するのとはわけが違うのですから。
Manning et al.の理論の内容説明は、すみませんが勘弁して下さい。HPSG
の理論の内容を全角・半角の文字だけで説明するのはあまりにも大変なので。
ただ、この論文は、古いヴァージョンがウエブ上にあります。場所は
http://www.ling.ed.ac.uk/~night/POST/collections.html
です。それを見れば理論の内容はわかると思います。lexicalにもできる
と言っているだけのものではありません。前にもかいたように、正しい
理論であるとは私も考えていませんが。
505虚無好き:01/10/25 01:23
>上の例を見ると英語では不定詞句をとる一群ですね。でもこれらが複合動詞なのかというと違うよ
>うな気がするのですが。
にゃにゃ?
「やり始める」「やり続ける」は複合動詞ではないのかにゃ?
どちらにせよ、「英語では不定詞句をとる一群」は、ふたつの動詞が逆転するにゃ。
これは、おそらくヘッド・パラメタに関係あるのにゃ。
>すいません。文法要項というのが何のことなのかフォローできてないです。
これはほかの一群、
行為→結果、行為→着点というセマンティック・ロールに関するもの、
漢語を訓読しただけと思われるもの、(「請い願う」とか)
接辞的に他の動詞が、語調を整えるために加わったもの(「うち過ぐ」とか)
などなどを言ったのにゃ。
で、いろいろ考えて、あんまりふたつのイベントの継起を順列に反映させているとは思えないにゃ。
で、
わたしも膠着した形態素が統語上もひとつだとは思ってないにゃ。
1)殴り殺しそうです。
2)殴り殺すそうです。
のちがいは、「そう」を独立させないとできそうにもないにゃ。
埋め込みのほうの受動化は両方可だにゃ。
1)殴り殺されそうです。
2)殴り殺されるそうです。
過去は
1)殴り殺してそうです。(これで標準的にゃ?わからんにゃ。)
2)殴り殺したそうです。(いいにゃ。)
主文の過去は
1)殴り殺しそうでした。
2)×殴り殺すそうでした。
主文の否定は
1)殴り殺しそうではない。
2)×殴り殺すそうではない。
なんでにゃ?なんで主文が否定できないのにゃ?
「そうです」って、助詞?

>ここまで分かるのにかなり時間がかかりました。
あのギャグはかなり寒かったにゃ…
ごめんにゃ。
506虚無好き:01/10/25 02:15
↑「殴り殺さないそうです」○マル
をみると、
I don't think he'll kill me.
とおなじことが起こってるのかにゃ?
わからんにゃ。
知りたいにゃ。誰か頼むにゃ…
507(´∀`):01/10/25 02:55
>>503
正体あてはあくまでジョークなので、気を悪くしないで欲しいにゃ。
俺は初代タイガーの正体はしばらく知らなかったが、二代目・三沢タイガーは最初から
分かったにゃ。三代目・金本タイガーは可哀想だったにゃ。
え? プロレス板逝けってかにゃ。

>>504
ちょっと待つにゃ。俺は某学会としか言ってないし、あなたみたいに個人名も出してないにゃ。
分かる人にしか分からないように配慮したのにゃ。それに問題部分は「Hoji論文はV-raising
分析の是非にはなんの関係もない」というのが正しいのであって、もう一度読んでみたが、
O&WのVR説はHojiにより「反論された」(原文ママ)というのはHojiがVR否定の議論をたてて
いるという誤解を与えやすい、まずい表現だと思うがどうにゃ?
>「Otani & WhitmanがV-raisingの証拠として提示したものは、実際には証拠には
>なっていないことがHojiによって示された」と言っているだけ
だと分かるのは、Hoji論文を自分で読んだ人だけにゃ。
ま、とにかく他スレで横行する個人叩きみたいなのは俺もスカンし、個人名が分かる人にだけ
でも分かってしまう書き方をしたのは悪かったにゃ。これから気をつけますにゃ。
正直、すまんかったにゃ(ぺこり)

>>505-506
にゃ、一種の否定の転位みたいなのが関係しているんではにゃいの?
既出だが「すべきではない」は実際には「しないべきだ」の意味になるにゃ。
「殴り殺さないそうです」では転位がおきず「殴り殺すそうではない」が表出しない。
なぜか? さあ……(w
508坊や:01/10/25 04:19
>>502
> 「マネキン人形に新しい水着を2週間着せる」とか、無理かにゃ。
> あるいは有名な almost kill とか、にゃ。
almostの場合は多義性が出るといわれますね。語彙使役で多義性がでないのは様態副詞等
ですね。上のマネキン人形はちょっとだめだな。「マネキン人形に新しい水着を2週間着
させる」だと「2週間新しい水着を着せた状態のままにおく」という意味でとれるのですが。

> 俺自身は「着せる」もkillもsyntacticだと思ってるんだけどにゃ、念のため。
僕もそう思うんですが、強いargumentが出ていないので慎重になってるだけです。

>>503
> でも、「太郎があげたのは[花子にリンゴを]だ」のようなFQのない文もよくない …
なるほど。このあたりは不勉強だからこの辺にしておきますです。はい。

>>504
> Manning et al.の理論が、句構造などに関して坊やさんたちとは違う仮定に
> 基づいているのかどうか、ぜひ実際に確かめてみてください。
ちらっと論文を見ましたが、あれは別にHPSGじゃなくてもLexicalismを仮定していればOKとい
うことでしたけど、使役のlexical treatmentの根拠となるものって一体なんなのかさっぱり
分かりませんでした。

>>505
> 「やり始める」「やり続ける」は複合動詞ではないのかにゃ?
見かけはそうですけど、どうなんでしょ?上で書いたのは英語の場合です。

>いろいろ考えて、あんまりふたつのイベントの継起を順列に反映させているとは思えないにゃ。
ご説明どうもです。これは二つのイベントが継起する場合のみにあてはまることなんでは?
509虚無好き:01/10/25 12:00
>なぜか? さあ……(w
愚問スンマソ。にゃ。
明治時代の資料には「あらざるべからず」がやたらでてくるけどにゃ。
>(ぺこり)
にゃにゃ。わたしはミームの媒介ウイルスなのにゃ?

>見かけはそうですけど、どうなんでしょ?
先生にそういわれてしまうと、
さあ……(w にゃ。
IP分析が必要なのかにゃ?またくるにゃ。
510かかり助詞:01/10/25 15:44
504&507すいません、双方で和解した問題を蒸し返すようで
悪いんですが、角が立つといけないので英語学会のアブストラクト
の話しはおいといて、一般論として話したいと思います。あくまで、
研究者として冷静に話し合いましょ。

言語学者Aさんが論文を学会で発表したり、journalに載せたり
した場合、それは言語学者Aさんはその論文に関して一切の
責任を追う、すなわちどんな批判も覚悟の上で、公にする、という
ことだと思うのですが。すくなくとも、私は論文を出すときは
それくらいの覚悟しているし、みなさんもacknowledgementの最後に
「全ての責任は筆者にある」って書くでしょ。一生成文法家氏が
さほど怒る問題か、私には解らないのだけど。まあ、叩かれるという
ことはそれほど目立っているということだから、それをほこりに
思えるくらい、自分の論文に自信をもって発表したいところ。

私のRTO論文に反対している人って、まあ、例文の判断のいい加減さにも
納得いかないところあるけど、私のRTO論文自体がまだmsなのよね。
口頭発表したことないネタだし。こう言うのは確かに良くないと思う。
511一生成文法家:01/10/25 16:36
>>510
アブストラクトに批判を加えたことに問題があると言ったのではなく、
アブストラクトの内容を歪曲している(と私には思われた)ことに
問題があると言ったのです。どんな批判も覚悟の上で出版するという
のは当たり前のことで、そんな当たり前のこともわかっていない人間
と思われてしまったのは残念です。
512(´∀`):01/10/25 18:31
>>511
>アブストラクトの内容を歪曲している(と私には思われた)
ってのはきわめて心外だから取り急ぎ反論しとくにゃ。俺の発言は
「そのアブストラクトはHoji論文の内容を歪曲している(と俺には思われた)」
という意味で、これは撤回するつもりはないにゃ。上の謝罪は個人名が特定可能な
書き方をしたことに対してのものにゃ。ところで具体的に個人名をあげてしまった
あなたの立場はどうなのにゃ。
アブストラクトの「反論された」というのはやっぱりmisleadingにゃ。あの文章を
読んだだけでいったいどこの誰が
>「Otani & WhitmanがV-raisingの証拠として提示したものは、実際には証拠には
>なっていないことがHojiによって示された」と言っているだけ
だと理解するのにゃ? むしろあなたのほうが身びいきの歪曲ないし好意的解釈を
しているように思えるが、どうにゃ。
513アブストラクトなど読んでないが:01/10/25 21:42
1ここに証拠があるぴょーん
2いやそれは証拠にはなってないぴょーん

2は十分1への反論と呼べると思うが。
反論ではなくてどう書けば納得するのかな?
抗議された?(w
514かかり助詞:01/10/26 00:57
みなさん、落ちついて。
>>511なるほど。その点に関しては私の勘違いでした。お詫びします。
それと、確かに顔文字さんの言うように、当該のアブストラクトは
読み手にHojiの論文の骨子を思い違いさせるような書き方であると
思います。ただ、それがアブストラクトという短い行数の中で
書いたモノのためであるかどうかは解りませんが。
どちらが湾曲して解釈しているかはおそらくは不毛な争いになるので
(労力・時間ももったいないし)議論しない方がいいのでは。
取りあえず、顔文字氏は「個人を特定できる形でサイトした」、
一生成文法家氏は「実際に名前を出した」、私は「済んだ問題を
勘違いして蒸し返した」という点で全員非があるということで
和解する、という案はどうでしょ。
515坊や:01/10/26 03:11
水をかえましょう。

>ALL
ところで、前スレはAA荒らし(今は削除済み?)もあったためか474まで
で終わってます。このスレも一レスにかなりの量の書き込みがあるの
でそろそろ限界が近いかと思うのですが、いつ頃になったら新スレに
移行しますか?個人的には550を超えたあたりが良いかと思うのです
が、どうでしょう?
516(´∀`):01/10/26 04:24
にゃ、ここはかかり氏の意見に従うことにするかにゃ。
しかし、批判スレとかいいながら批判派はすっかり退散してしもうたようだし、
むしろ「生成文法応援スレ」でもたてたほうが批判派も元気が出るかもにゃ。

>>508
>上のマネキン人形はちょっとだめだな
にゃるほど。しかしそうすると英語のjailみたいな語彙動詞との差がますます出てしまうにゃ。
John jailed Mary for two weeks.
「二週間投獄した」はやはりダメかにゃ。俺はあまり抵抗ないけどにゃ(実はマネキンの例も)。
「着せておいた」とか「投獄しておいた」だと落ち着きがよくなるとすれば、それに対応する
aspectualなゼロ派生が英語では起きてるということかも知れにゃい。
517名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/26 04:33
ちょっと変な方向になっちゃったし、今、
いいタイミングかも。515も550も
大して変わらないと思う。
518名無しさん:01/10/26 04:37
というかいま前スレみれるので1スレあたりのサイズ上限はあがってるっぽい。
519名無しさん:01/10/26 04:58
いま512KBが上限だそうで、かちゅ〜しゃのログを見ると
このスレッドはいま423KBなので、この書きこみペースだと626レスあたりで
次にいきそうな感じですよ。
520坊や:01/10/26 05:05
>>516
「二週間投獄する」はOKです。
「着せる」のジャッジはもう少し考えてみます。私の場合、「着せる」
だとwearではなくput onの意味でしかとれないようです。(適切なコン
テクストが思い浮かばないだけなのかもしれませんが。) で、「2週
間」というのがつくとwearでしかとれないのが問題のようです。

>517, 518
このスレも今後の展開もどうなるか分からないし、サイズ上限も上
がっている可能性があるということだから、限界まで頑張ってみます?(w
521坊や:01/10/26 05:11
>519
あら、見逃してました。じゃ、このままがんばりましょ。
522>516:01/10/26 08:21
>「二週間投獄した」はやはりダメかにゃ。俺はあまり
>抵抗ないけどにゃ(実はマネキンの例も)。

 確かShibataniが70年代の何かのペーパーで
「二週間牢屋に入れた」みたいな例文を
(acceptableとして)使ってましたね。
僕も基本的にこの手のやつはダメだと思う。けど、
容認可という人の気持ちも分かる。(w
ちょっとcoerceしてやれば問題ない、かな。
523かかり助詞:01/10/26 15:27
522のjudgmentに一票。「二週間牢屋に入れた」はなんとも
気持ち悪い。私はjudgmentきついのかな。

そろそろ、新スレに引っ越しの話しが出ているけど、今度は
「批判スレ」という名前やめられないかね。顔文字氏が
言う「応援すれ」ではなんだかこちらが書く気なくなりそうだ。
「生成文法自己批判すれ」なんてのはどう?あと、主語すれとか、
係り結びとか、topic baseの何かないかね。照応表現には
期待していたけど、下がりまくっているな。私は、あんまり
syntaxのことを話せる仲間が周りにいないので、ここはいい
刺激になる。
524坊や:01/10/26 16:26
>>522, >>523
「二週間牢屋に入れた」も別に悪くないです。なんでだろ?
顔文字さんも私も関西の人間ですけど、これはaccident
なんでせうか?(柴谷先生も関西の方だと思いますが、
『日本語の分析』を見たところ、上海生まれということなの
で詳しくは分かりませぬ。)かかりさんは東京がご出身の
ようだし…。522さんはどちらのご出身なんでしょう?

>新スレタイトル
いっそのこと「批判」を取っ払って、その点underspecifyしちゃう
のはどうでしょう。そうすれば、批判でも応援(w; もしくは議論)
でもありになって現状に合致するような気がします。
525(´∀`):01/10/26 17:14
「着せる」のみならず「着る」でも俺はOKにゃ。
「太郎は二週間同じシャツを着た」。反復読みではなく「着たきり雀」読みができるにゃ。
John put the book on the desk for two weeks.「本を机の上に二週間置いた」
やっぱりかなりOKにゃ。

トンデモ話を思いついたにゃ。「着せる」←「着せておく」、「入れる」←「入れておく」式の
ゼロ派生が問題として、これが関西弁では許されるのに関東弁では許されないってのは、関西弁で
のみcomplementizer deletionが可能というのに連動してるとは考えられにゃいかな。
そして実際、このゼロ派生が可能な英語ではcomp. del. も許されるにゃが、フランス語はcomp. del..
もゼロ派生もないにゃ。

>新スレタイトル
類似スレの乱立を防ぐ意味でも、「生成文法総合スレッド」とし、とりあえず生成関係は全部
ここに書くことにして、大きく発展しそうなテーマはのれん分けして独立スレ化させる、って
のはどうにゃ。
526522:01/10/26 19:10
>>524
九州出身で大学以降は関西に10年くらいすんでました。
出身地の言葉は関東系だといわれることもあります。が、
知り合いの和歌山出身者は「2週間牢屋に入れた」は
アカンやろと言ってました。(w
522で書いた通り容認派の気持ちもわかります。
顔文字氏の一連の例文の判断も、そういう判断をする人が
いることは理解できる。

>>525
>John put the book on the desk for two weeks.
>「本を机の上に二週間置いた」 やっぱりかなりOKにゃ。
ネイティブでOKという人がいれば面白いですね。
文献で主張されていることによれば反復読みになるハズですが。
問題はresulting stateが読みにどう関わっているか、とい
ことだと思いますが。
event --> stateというスキーマで前者に副詞がかかれば
反復読み、後者だとresult継続読みがcoerceされる、てな感じで
しょうか。

>関西弁でのみcomplementizer deletionが可能
 これ、例えばどんなやつでしょうか?
527坊や:01/10/26 20:03
時間がないのでちょっとだけ

>>526
>>関西弁でのみcomplementizer deletionが可能
>これ、例えばどんなやつでしょうか?
具体的には 「ジョンが 神戸に いく (って) ゆうた 」
です。関西にお住まいだったのであれば分かると
思いますが、Compを落とした場合は音に色をつけ
ます。「いくぅ〜」って感じ。(w
528坊や:01/10/26 20:04
「ゆうた」は「言った」です。念のため。
529(´∀`):01/10/26 21:14
>ネイティブでOKという人がいれば面白いですね。
てかOKにならないと話しが合わないにゃ。
jail for two yearsがOKなのは
[ PUT [ x BE IN-JAIL ]]
相当の統語構造ないし概念構造があるからだ、というなら
[ put [ the book on the desk ]]
も同様のはずなのにゃ。

関東弁では「と」は省略できない*(と)思うが、
関西弁やったら「と/て」は省略できる(と/て)思うねん。
ほんでな、英語のthat-deletionの分析ちゅーたら誰やったか
忘れてもうたけどnull C → matrix Vのincorporation
っちゅーのがあるやんか。
John claims (that) he is innocent. vs.
Johnユs claim *(that) he is innocent
やったら、名詞claimは動詞claimからの派生やからnull Cの
取り込みはでけへんっちゅーのがMユs G. からfollowする、
っちゅーてたん、誰やったかなぁ?
ほんでな、前にもちょっと書いたんやけどな、日本語では
そもそもゼロ派生ができひん、ゆうのを関西弁やったら
できる、っちゅーふうにparametrizeしたらええんちゃうか、
思たんやけど、別にええで、気にせんで。
にゃ。
530名無し象は鼻がウナギだ!:01/10/26 22:50
>>527, 529
関西弁でのcomplementizer deletionの解説どうも。
いわれてみるとそうですね。

>>529
jailとputは大雑把な概念構造は529のようにほぼ同じなんでしょうが、
どのcomponentに重きがあるのかそれぞれの語彙で違う可能性はあるん
じゃないでしょうか。jailの例文は問題なく感じますけど、put for
two weeksはちょっと?な感がしますが。普通ならleftでしょうね。
ネイティブに聞いてみましたが、first choiceではないけど、それほど
ひどくもない(put for two days)、ということでした。
いづれにしても仮説にかんしてはもうちょっと関西人のデータが
必要でしょうね。和歌山出身の先輩は、あかんやろ、ゆうてはった
しなぁ。(w
531かかり助詞:01/10/27 15:04
勢いにのって新スレに突入するはずが、このスレ自体が下がり気味に
なってしまいました。これはいけない。

893っぽい顔文字先生に宿題出されたので、本業を放ったらかして
音韻論すれに遊びに行ったりしながら、考えていましたが難しい。
問題は「causativeはRTOかcontrolか、論拠をあげて答えよ。」
というのですが。問題は「させ」の補文が「させ」に形態的にくっつ
いていて、あんまりテストができないことなんだな。でもまあ、
こういうのどうでしょ。

(1)a. 太郎が みんなを バカでないと 思っている。(RTO)
    ∀>notがprimary、not>∀も可
 b. 太郎が みんなに 教科書を読まないように命じた。(control)
    ∀>notのみ
 c. 太郎が みんなを 走らなく させた。(をcausative)
    ∀>notのみダト思う。
 d. 太郎が みんなに 教科書を読まなく させた。(にcausative)
    ∀>notのみだと思う。そもそもあんまり座りのいい文でない。

要するにRTOだとreconstructして∀がnegの内側のスコープをとれる
けど、controlとcausativeはneg>∀の読みがないと思う。から、
causativeはcontrol。正直言ってあまりいい議論でないけど。私だったら
学生がこういう答え持ってきたら、書き直しの刑だな。顔文字氏を
はじめ、みなさん、何点くれますか?
532(´∀`):01/10/27 22:34
にゃ、この週末は坊やセンセあたりは学会で出払ってる可能性があるにゃ。
ところで俺は「ドミノたおし」としか言わないにゃ、スレ違いだけどにゃ。

議論の主旨は明快でいちおうconvinceされたにゃ。しかし「走らなく させた」
ってのが通常の「させ使役」なのかどうか半信半疑にゃ。「走らなくした」
「走れなくした」とかも言えるにゃ。もう一つがscramblingをかけると
どうにゃるか、だけど、既出の「*バカだと太郎を花子が思った」と
「走らないようにみんなに太郎が銘じた」の差がRTO対controlの差だとすると、
「走らなくみんなを(/に)太郎がさせた」はむしろ前者と同質という
直観にメロンパン1コ、にゃ
RTOって何ですか?
534かかり助詞:01/10/28 01:01
532 ご指摘の「走らなくみんなを/に太郎がさせた」というのは、
PBC違反と言うより、そもそも「させ」とそれにくっついている
述語「走らなく」を切り離したことに問題あるのでは?RTO
(>>533raising to objectね。このスレの上でも話題になっている)
はcomplement subjectをさらに上に上げると文法的。
「太郎を (昨日まで) バカだと 花子が思っていた」
だけど、「させ」では
「太郎を・に 走らなく 花子が させた」
という少しおかしな文になる。どうでしょ。
秋の学会の季節かぁ。
535(´∀`):01/10/28 01:12
んにゃ、書き忘れたが
「みんなを走らなく太郎がさせた」は「みんなをバカだと太郎が思った」に近く、
「走らなくみんなを太郎がさせた」「バカだとみんなを太郎が思った」よりかなりよい、
という個人的観察が先にあるのにゃ。

ついでに「ヲcausee」と「ニcausee」の構造上の違いについて、かかり氏はどう考えてるにゃ?
536かかり助詞:01/10/28 03:18
535 なるほど。で、「に-causative」と「を-causative」ですが、
わかりません。ストーリーとしては「に」がcontrolで「を」がRTO
だと面白いなと思うのですがね。「を」格というのはやはり構造格だ
と思うので、「させ」ないしは動詞とくっついた「読ませ」が与える
というラインで行きたい。「に」はpostposition。こうして何か
面白いことが言えるといいのだけど。
537(´∀`):01/10/28 04:19
>「を」がRTOだと面白い
豹変してるにゃ(w
いくつか関係する観察があると思うにゃ。
まず、「二格使役」は許可読み、「ヲ格使役」は強制読み、という区別を
いちおう認めておいて、受け身では強制読みしか出ない(「太郎が走らされた」)
というのは、「ヲ格」だけ受動化可能ということにゃ。構造格vs.内在格という
ことでもよいにゃが、受動形態素によって吸収される格ということで「ヲ格」は
「させ」から来てるに違いないにゃ。
しかし二格がcontrolかどうかは、「走らなくみんなに太郎がさせた」も同様に
悪いので、とりあえず保留にゃ。
538衝動派:01/10/29 02:06
しばらく離れていたらすごい勢いジャーないですかぁ〜。割り込みするのも四苦八苦。

> まず、「二格使役」は許可読み、「ヲ格使役」は強制読み、という区別を
> いちおう認めておいて、受け身では強制読みしか出ない(「太郎が走らされた」)

許可読みvs.強制読みをlet vs. makeと並べてみたりするとletの受身はないと
思われる(John was let to leave). でも多分letはraising verbらしい。
ひょっとすると(てかおそらく)許可読みだろうが強制読みだろうが「させ」はraisingでは?
と考えられる。これはかかり助詞さんの作用域データにも合うし、顔文字さんの
PBCデータにも合う。問題はなぜpassiveには許可読みがないのかということ。あと
イディオムも問題になるかも。

(a) (シンポジウムの司会者として)X氏に白羽の矢が当たった。
(b) ?Y氏は(シンポジウムの司会者として)白羽の矢をX氏に当たらせた。
(c) *Y氏は(シンポジウムの司会者として)白羽の矢にX氏に当たらせた。

判断は僕のなんですが、どうなんでしょ?
539かかり助詞:01/10/29 03:22
衝撃派さんお久しぶり。
フムフム、letにpassiveがないのは初めて気づいたな。
let there be〜なんて言えるからcontrolではないのは確実。
「させ」がraisingでも作用域データに合うというのが、
どういうことなのか良くわかりません。もう少し説明して頂戴。
idiomをcausativeにすると、確かに538のb-cは悪いな。
特にcは悪い。idiomでもcausative可のモノもあると思うけど。
(d) X氏の病気は医者にサジを投げさせるほどのモノだった。
  (doubleをconstraintのため、をcausative不可)
(e) 大仁田は局アナにスクワットを強制して、膝{を/*に}笑わせた。
どちらも強制読みで、(e)の「にcausative」悪いな。
540(´∀`):01/10/29 03:27
にゃ! 懐かしい人が帰ってきたにゃ。

(c)はni-causeeには意志性が要求されるためであって、イディオムかどうかは
二の次だと思うにゃ。 「花を枯れさせた」vs.「*花に枯れさせた」
(b)は「当てた」によるblockingではないかにゃ。

俺が前から気になってたコントラストも紹介させてにゃ。
VP削除で二格とヲ格に差があると思うんだけどにゃ、
1) 太郎は 花子に・を 大声で歌わせた。
2a) 次郎も 月子に・を そうさせた。
2b) 次郎も 月子*?に・を そうした。
(2a)とは違い、(2b)では「二格」は使えないと思うにゃが、どうにゃ?
もしそうなら、これはni-causeeは-saseの補文内に留まっており、
o-causeeはその外側に出ているためとも考えられるにゃが。

虚無好きセンセ、こっちでは最近見にゃいが言語学はもう飽きたにゃ?
541虚無好き:01/10/29 04:10
飽きてないにゃ。
Get back to where you once belonged.
では、けっこう面白いことが起こってるのかにゃ?
とか思ってるにゃ。
542坊や:01/10/29 06:57
>>529
> ほんでな、英語のthat-deletionの分析ちゅーたら誰やったか忘れてもうたけど
> null C → matrix Vのincorporationっちゅーのがあるやんか。
> John claims (that) he is innocent. vs. Johnユs claim *(that) he is innocent
> やったら、名詞claimは動詞claimからの派生やからnull Cの取り込みはでけへんっ
> ちゅーのがMユs G. からfollowする、っちゅーてたん、誰やったかなぁ?
それは小川さんですかね。私の記憶だとV-to-T movementとM's Gを絡めていたような気が
します。ただ、M's Gはderivationにのみ成り立つ話ですからinflectionでもこの話が成り
立つという仮定が必要です…。

>893っぽい顔文字先生
関西弁だからかしら…。

>>532
> しかし「走らなく させた」ってのが通常の「させ使役」なのかどうか半信半疑にゃ。
>「走らなくした」「走れなくした」とかも言えるにゃ。
「する」がcausativeを意味するときがありますね。「赤くする」(cf. 「赤くなる」)とか。

個人的には「走らなくする」はちょっと変なのですが、scramblingに関しては「走らなく/走れ
なく」に「さえ」をつけてやると>>534でかかりさんが言っていたmorphologyでの問題(そもそ
も「させ」とそれにくっついている述語「走らなく」を切り離したことに問題あるのでは?)
はコントロールできるんじゃないでしょうか?「さえ」をつけることで新たにコントロールし
ないといけないファクターが出てくるかもしれませんが。

>>537
> まず、「二格使役」は許可読み、「ヲ格使役」は強制読み、という区別をいちおう認めて
> 受け身では強制読みしか出ない(「太郎が走らされた」)というのは、
これ直感はそうなんですけど、許可読みと強制読みを区別するテストはあるんでしょうかね?

ところで、細かいことですが「白羽の矢が立つ」じゃないですか?
543かかり助詞:01/10/29 10:24
540 (2a)とは違い、(2b)では「二格」は使えないと思うにゃが、どうにゃ?
もしそうなら、これはni-causeeは-saseの補文内に留まっており、
o-causeeはその外側に出ているためとも考えられるにゃが。

判断には同意。しかし、例えば「に」のmarkingに「させ」が関係
しているのだったら、2b)が悪いのもexpectedなのでは?ずっと
まえのdiscussionでadverbの解釈・分布から、causeeはmatrix
となった(よね?)

542 私も「さえ」つけることは考えたけど、「さえ」の分析自体
良く解らないこと多いしね。hoji et alだっけ、だいぶ前にやって
いたけど、著者の一人が「あれは間違えだからサイトしないで」とか
言っていたような気がする。まあ、relevant sentenceは
「走らせさえ、太郎が花子{を/に}した。」というあんまり良くない
sentenceになるな。PBCを守っていたら、良くなるかな。
「花子{を/に}走らせさえ、太郎がした」これじゃぁ、
RTOって話しになるな。

結構、このcausativeの話しレベル高いね。
544かかり助詞:01/10/29 11:22
上の「さえraising」の例文、勘違いした。relevant sentenceは
「走らなくさえ 太郎が 花子を{を/に} させた」
みたいなのか。判断はワカラン。あんまり良くないのは確か。
545(´∀`):01/10/29 18:00
>>542
にゃ、たぶんPesetskyあたりだと思うにゃ。
もちろんOgawa氏の研究もよく知ってるにゃ。(博論送ってくれてありがとにゃ)
>M's Gはderivationにのみ成り立つ話ですからinflectionでもこの話が成り
>立つという仮定が必要です
もし前に言ったみたいにフランス語の動詞が名詞からの派生なら、その段階で
complementizer deletionはできなくなるはずで、V-to-T raisingとの関連が失われて
しまうにゃ。

>>543
>判断には同意
7,8年前に気づいたにゃが、それっきりペーパーで取り上げることもなく
ほったらかしにしておいたのにゃ。
>「に」のmarkingに「させ」が関係しているのだったら、2b)が悪いのも
>expectedなのでは?
それだけだとヲ格も悪くなってしまうにゃ。
>adverbの解釈・分布から、causeeはmatrixとなった
Adv. - ni-causeeの語順で、Adv.はmatrix解釈しかない、という例かにゃ?
もしni-causeeは補文内の最上位位置にあり、補文全体へのAdv. adjunctionが
できないとしたら、いちおう説明できるにゃが……

? 花子を走らなくさえ太郎がさせた。
* 走らなくさえ花子を太郎がさせた。
という判断でどうにゃ?
546衝動派:01/10/29 23:45
ふぎゃ! 間違えだらけだったにゃ。

542の坊や先生のおっしゃる通り、「白羽の矢」は立てるもんじゃったにゃ。こっぱずかしいにぁ。

さらに539のかかり助詞先生がよく分からないと言うのももっともで、作用域データを
まるっきり逆に思い込んで書き込んでしまったにゃ。陳謝にゃ。過去記事ろくに
読まずに思い込みで書き込む悪い癖だにゃ。

540の顔文字先生の「ni-causeeには意思性が要求されるのじゃ」はホントにその
通りだと思うけど、だとするとni使役はcontrolということなんでしょうか?RTOだと
したら、その条件がどの要素から要請されるのか分からなくなってしまうもんね?
でも英語のmake,letがRTOなのに、ほぼ同じような概念構造をもっている(と思われる)
日本語の使役動詞がもう一個、項を持っているというのも不気味といえば不気味。
Ann Borkinだったか、RTOになると主節動詞とちょっと特殊な意味関係を持つように
なるといったことを指摘していたと思うけど、それに類することなのかも。

日本語使役文のcauseeが主節の目的語だとすると、「させ」という使役のイベントの
delimiterになることができるかもしれません。でもincrementalっぽいのが
でてくる例文を作ろうとしたけどできましぇんでした(そもそもthemeでないのでムリ?)。
547(´∀`):01/10/30 04:20
>ni使役はcontrolということなんでしょうか?RTOだとしたら、その条件が
>どの要素から要請されるのか分からなくなってしまうもんね
必ずしもそうとは思わないにゃ。俺はniもoも基底位置は補文内だと思ってるにゃ。
agentivityはsplit VPの最上位SpecまたはStep(TP)に関連して生じる一種のsurface
interpretationだと思うにゃ。niはそのような位置に基底生成されてそこにとどまり、
oはもっと下の位置からRTOで主節に繰り上がってるのでは、と思うにゃ。
>RTOになると主節動詞とちょっと特殊な意味関係を持つようになる
似たような考え方はけっこうあるにゃ。例えばSpec(AgrOP)がθ位置で、object
shift後にθ付与がある、っていってたのは誰だったかにゃー?
548メイジキメラ:02/01/05 12:49
我々は、あなた方のお力をお借りしたいのです。
言語学に長けておられるこのスレッドの住人様。
その博識な知識を、英語という個別言語にスポットを当て、
また、英語学習という実用的な面を重視した「英文法の体系」の構築に
少しお手伝いしていただけませんか?

下記ページをよろしくお願い申し上げます。

<英文法フォーラム>
http://freebbs.fargaia.com/html/eibunpou.html
He transformed, governed and bound me.
Now, he has moved and merged me.
But I don't know who I am.
hage                        
551名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/08 10:05
>>549

おもしろい。
それって、出典あるの?
552名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/08 10:59
3行目のオチがよくわからん。
解説してくり。
549じゃないけれど、デカルト派言語学のもじりということでは?

Whのもう少しいりくんだ文章にすると、もっといいかも。
554名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/08 17:33
But I wonder who1 he thinks that I believe the claim that I am t1.


555名無し象は鼻がウナギだ!:02/03/08 20:51
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           ミ'"!;、 ヽ    1i,;:i.  `:        ノ   ゝヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
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                |  i
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生成批判スレが着衣で、生成総合スレが裸体とはこれ如何に?
557名無し象は鼻がウナギだ!:02/04/20 08:09
age                           
ほぜん
559名無し象は鼻がウナギだ!:02/06/12 00:42
漏れら極悪非道のageブラザーズ!
今日もネタもないのにageてやるからな!
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ∧_∧   ∧_∧    age
 (・∀・∩)(∩・∀・)    age
 (つ  丿 (   ⊂) age
  ( ヽノ   ヽ/  )   age
  し(_)   (_)J
560名無し象は鼻がウナギだ!
age