http://www.asahi.com/0302/past/pnational02028.html 六女の遺体を放置した疑い 11人の子を持つ母を逮捕 2日午前10時ごろ、愛知県小牧市の主婦(37)が母親に
伴われて同県警小牧署に出頭し、「昨年夏に死んだ2歳の六
女の遺体を、クーラーボックスに入れてベランダに放置して
いる」と供述した。署員が自宅を調べたところ、供述通り、
粘着テープで目張りしたクーラーボックスから六女とみられ
る女児の遺体が見つかり、同署は主婦を死体遺棄の疑いで逮
捕した。主婦には11人の子供がいた。
調べでは、主婦は昨年6月中旬、六女の遺体を子供用の布団
にくるんで押し入れに入れていたが、死臭がひどくなったた
め、8月からはクーラーボックスに入れ、ごみ袋などで何重
にもくるんで自室のベランダに放置した疑い。
供述によると、主婦が深夜に、パチンコから帰ると、頭に傷を
負って虫の息の六女が台所の布団の上に横たわっていたといい
、見ているうちに死んだという。「日ごろからきょうだいげん
かが絶えず、子供のだれかが誤って殺してしまったと思い、救
急車や警察を呼ぶことはできなかった」などと話している。
主婦は、トラック運転手の夫(45)との間に、20歳から0
歳児までの四男七女がいる。長女(20)が別の所に住んでい
るほかは、社宅で2室に分かれて暮らしている。主婦はパチン
コが好きで、育児を放棄しがちだったという。夫は「六女は養
護施設に預けている、という妻の説明を信じ、異変に気づかな
かった」と話しているという。
小牧市保健センターに2月27日、近所の人から「最近、六女
の姿を見かけない」と通報があり、連絡を受けた県中央児童相
談所の職員が1日、主婦宅を立ち入り検査した。主婦は不在だ
ったが、実母の説得を受けて出頭した。
同署は、死亡した経緯について兄や姉からも事情を聴く一方、
六女の遺体を3日に司法解剖して、詳しい死因を調べる。(01:16)