皆さんごきげんよう、gender_atomicでございます。「イスラム国」を名乗る武装過激派が日本人を拘束し身代金を要求した事件で
拘束された邦人の母親のコメントが物議を醸しておりますね。
【イスラム国】後藤健二氏の母、解放を求め「反原発」訴え
http://newclassic.jp/19068 「自分たちの地球を、自分たちの手で壊すということです。原子力、原子爆弾、そういったものを研究して、私どもが感謝しなければいけない地球を壊していく」
「地球を駄目にする、お水も駄目にする、すべてを駄目にする。それを一時の感情でどんぱちやるということ、それをぜひ阻止しなければいけない、そのように思います」
発言の機会があるときに日頃思っていることを述べるのは悪いことではないでしょう。
現にこうして、私もまた皆さんに原子力災害と男女共同参画について毎週論じているのですから、行為自体は否定しません。
しかし、捕らわれたご子息の無事を祈るなら、不用意な刺激を与えるべきではないでしょう。
彼らは核兵器保有国なのでしょうか。原子力発電に依存しているのでしょうか。
そもそも国家として承認されていないばかりか、正式な軍隊ではなくテロリストで構成されています。
「永遠の0」では、神風特攻隊と自爆テロどう違うのかが論じられておりましたが
前者は敵国の軍艦や軍人を標的にするのに対し、後者は民間人が攻撃目標という点で大きく異なります。
第二次大戦では、東京大空襲や広島長崎の原爆投下は民間人の死傷者が多かったため、日本国内で戦争批判は根強いですが、
米国では、日本の侵略から自国を守るために原爆を投下したと政府が正式に発表しており、そう信じている者も大勢いるわけです。
現代戦では命中精度を上げるのは、兵士が射撃訓練を行うのではなく、兵器を製造しているメーカーの研究開発の成果によるものです。
こうした軍事力の行使を阻止するためには、「そういったもの」をさらに研究し、相手国の上をいかなければなりません。
このように、一国の感情論だけで戦争を批判することは、大いなる【矛盾】を生むだけでなんの説得力もないのです。