「女性に対する暴力をなくす運動」をなくす運動

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皆さんごきげんよう、gender_atomicでございます。またしても香ばしいニュースが舞い込んでまいりました。
【社会】家事を貨幣価値に換算すると年77兆5000億円
○男女共同参画白書:無償「家事」年約77兆5000億円
http://mainichi.jp/select/news/20130621k0000e040159000c.html

家事、育児、介護など全国の家庭内で無償で行われている活動を貨幣価値に換算すると、年間で約138兆5000億円。
中でも炊事、洗濯などの「家事」で約77兆5000億円になるそうです。
そして、この記者はこれを最も言いたかったのでしょう。最も大きな割合を占めたのは活動の8割は女性が担っているんだそうです。

ある法律番組の「母親がまったく料理を作ってくれない、家事をさせる法的根拠は無いか」というテーマの回で
いつもコンビニ弁当やスーパーの惣菜ばかり食べさせられてうんざりしている子どもの相談でしたが
弁護士によると、電子レンジのボタンひとつ押す行為でもあれば、それは法的に料理をしているとみなされるそうで
具体的解決策を見いだせなかった子どもはたいへん落ち込んでおりました。
5536/26投稿:2013/06/27(木) 12:06:12.01 ID:hxB0/yEq
この77兆5000億円という金額は、ボタン一つ押すだけで出来る現代の「家事」労働の貨幣価値なのでしょうか?

一昔前の主婦は、家電未発達の時代に、仕事も家事もして、現在の8倍以上の労働をしておりました。
・平均4人の子供を養った
・風呂は薪 薪購入→セット→火が付くまであおいで見張る→火の元確認→炉掃除
・スーパーがない 魚屋、八百屋、肉屋、三河屋と一軒一軒荷物を持って歩き倒してヘトヘト
・車がない 生活資材は徒歩&自転車調達
・幼児の送り迎えも徒歩か自転車
・地域行事が密。女房はクタクタに使われる
・家の行事多過ぎ 十五夜などすべて主婦の仕事
・裁縫をする 防空頭巾とか作る
・洗濯は水 洗剤は固形石鹸
・お湯が自動で出ない
・子供と老人のおしめは悪臭と汚物まみれになりながら手洗いして再利用
・暖房がなく震える朝仕度。
・炊飯器ない、レンジない、「ポット変なの」、旦那暖め直せ言う、子供も言う
・子供がやることないから、常に泥だらけで帰宅
・うつ病なんてないし心の病で休めない
・喧嘩して家出すると実家で「お前の帰る所はない」と言われ 戻る
・旦那に暴言を吐いたらDV当たり前
5546/26投稿:2013/06/27(木) 12:07:53.32 ID:hxB0/yEq
・常に旦那が上から目線
・ネットない、マックない、コンビニない、あれもない、これもない・・
当然、当時は性別による役割分担があったため、これらの「家事」を妻ひとりでこなしておりました。
昔の既婚女性が「肝っ玉母さん」と呼ばれていたのは、彼女らがこれだけの家事労働をこなしながら
4〜5人の子どもを産み育てていたからなんですよね。

それに引き換え現代の「家事」はどうでしょう。
21日に公表された2013年版「男女共同参画白書」によると、男性が家事に費やす平均時間は1日当たり1時間7分(11年)で先進諸国の半分以下。
共働き世帯でも、男性の家事時間と女性の家事時間との差は大きく、子どもの成長に伴って生活が変化しても、男性の場合は家事の平均時間や仕事の平均時間は変化しないと指摘しています。
平成25年度男女共同参画白書(内閣府男女共同参画局)
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h25/zentai/index.html

共働き世帯なら男女分担するのは当然ですが、専業主婦が、昔と比べて8分の1程度の家事を稼ぎ手の夫に手伝わせている有様です。
5556/26投稿:2013/06/27(木) 12:10:25.89 ID:hxB0/yEq
子どもが大勢いたならば、上の子が手が掛からなれば下の子の面倒を見てくれるなどするため育児の負担は減る傾向にありますが、
現代の子どもが1〜2人の家庭では、子どもの成長に伴って生活が変化するといっても、男女ともに家事の平均時間や仕事の平均時間が変化しないのは当然です。

そもそも女性を「家事」労働から解放した、掃除機・洗濯機・電気炊飯器などの発明は、男性によるものです。
盥(たらい)に冷水を張り洗濯板で衣服を一枚一枚ごしごし擦って洗濯していたのが、今ではボタン一つ押すだけで洗い物が完了する。
男性が家事に費やす平均時間が先進諸国の半分以下などと、いったいどのような集計を行った結果なのでしょうか?
ざっと項目だけ流し読みしてみましたが、「第1節 経済再生における女性の役割 第2節 女性の労働力率(M字カーブ)の形状と背景 第3節 女性のライフステージと就業 第4節 女性の活躍を支える環境 第5節 女性の活躍に向けた今後の課題等(以下略)」
などと、【男女共同参画】白書なのに【女性】を対象にした項目ば かりがずらりと並んでいるのがよくわかります。
5566/26投稿:2013/06/27(木) 12:11:46.63 ID:hxB0/yEq
日本の刑事司法制度に関する審査で「逮捕者の大半が有罪となるような日本の刑事司法制度は中世のもののようだ」と国連で指摘されたのは偏った男女共同参画政策が原因だと先週の投稿の私の指摘を裏付けておりますね!

「第5章 女性に対する暴力」とありますが、去年の11月以降私が再三再四訴えてきた「異性に対する暴力をなくす運動」を蔑ろにしているのが、非常に残念でなりません。

家事育児に男性が参画する原因となったのは、母親が育児ノイローゼでわが子を虐待して殺す事件が増加したことに起因します。
「育児をしない男性を父親と呼ばない」などというプロパバンダを流布し、男性にも家事育児をやりましょうと吹聴していたのを覚えてますか?
「女性は強くなった」?違いますね。現代の女性が「肝っ玉母さん」の時代と比較して、遥かに弱くなったから、男性が家事や育児に参画しなければならなくなったのです!

動物のメスで育児が出来ないのは人間だけ。動物のオスで育児が出来るのも人間だけ。男性の皆さん!こういうわけで、家事育児に参画してください!!
557名無しさん 〜君の性差〜:2013/06/27(木) 15:14:31.01 ID:hxB0/yEq
ところで本日、改正ストーカー規制法、改正DV防止法が成立しました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130626-00000789-yom-pol
夫婦間だけでなく、婚姻関係にないカップル間の「異性に対する暴力」が取り締まりの対象となり、
これまで「デートDV」と呼ばれてきた。彼氏や彼女からの暴力をも規制対象に拡大されました。
今後はこの手のネタで投稿する機会が増えることでしょう。おおいに語り合おうではありませんか。
ひとつ残念なのが、前文の「配偶者からの暴力の被害者は、多くの場合女性であり、経済的自立が困難である女性に対して配偶者が暴力を加えることは」
「女性に対する暴力を根絶しようと努めている国際社会における取組にも沿うものである。」という部分がいまだ改正されていない点です。

最初に成立した平成13年当時、男性に対する暴力については、統計すら取られておりませんでした。ところが妻から暴力を振るわれている夫によるDV相談が相次ぎ
男女で統計を取り始めたところ、当初は被害を名乗り出なかった男性が多かったことから男女比は1:9程度でした。
5586/26投稿:2013/06/27(木) 15:16:19.04 ID:hxB0/yEq
これはDVを「夫やパートナーからの女性に対する暴力」などと誤った定義をするDV団体により男性が被害を申告出来ない環境にあったためで、
「配偶者間の暴力」と正しく定義されるようになった今では、DV被害者の男女比は半々であることが判明しています。
時代遅れの法律など山ほどありますが、せっかくの法改正の機会に恵まれたのに、DV被害者の実態そのものが時代の流れに乗り遅れたのは残念で なりません。

「女性に対する暴力を根絶しようと努めている国際社会における取組にも沿うものである。」を改正しなかったアリバイ工作とも取れる記事がこれです。
【調査】女性の3人に1人が性的・身体的暴行の被害経験・・・WHO
http://www.cnn.co.jp/world/35033671.html
米フェイスブックが「ヘイトスピーチ」対策見直し、匿名での投稿を禁止
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130530-00000044-jij_afp-int
WHOは男性を対象にした性的・身体的暴行の被害経験の調査を行っていないのでしょうか?「異性に対する暴力をなくす運動」を展開するためには、世界から変えていかなければならないのでしょうか。
5596/26投稿:2013/06/27(木) 15:20:17.28 ID:hxB0/yEq
また「ヘイトスピーチ」の日本語約を「韓国人に対する嫌悪発言」とか、この記事のような「女性嫌悪」に限定するなど、まるでDV法施行当初のDVの定義みたいに好き勝手な解釈を付けておりますよね。
DVは「異性に対する暴力」、ヘイトスピーチは「(あらゆる)嫌悪発言」であると私は考えます。「原爆投下は神の罰」と聞いたとき、ヘイトスピーチだと思いませんでしたか?
フェイス ブックは女性に限らず、異性に対する憎悪発言をする者に対し、匿名での投稿を禁止するべきです。

また、DV法が裁判において暴力加害者を擁護するような運用がなされている問題に対する解決策は、残念ながら今回の法改正に含まれておりませんでした。
4/17に投稿した、平成14年北九州連続監禁殺人事件犯人の緒方純子被告に対する減刑問題がそれです。
このように、DV法前文を改正し、被害者を救済し、加害者に真摯に罪を償わせるためにはまだまだ大きな壁が立ち塞がっているようです。
男女平等、異性に対する暴力を根絶するためにも、国際社会に対して呼びかけていく必要がありますね!
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/gender/1313672860/308-へ続く