「女性に対する暴力をなくす運動」をなくす運動

○○の皆さんごきげんよう、gender_atomicでございます。
私は先週・先々週の投稿で、ＤＶ法が少年法や刑法第３９条第１項のように犯罪加害者を擁護するために利用されていることを指摘しました。
どうやら、もう既に「自分はＤＶ被害者だから暴力振るったのは仕方なかった」などという利用法が拡散しているようです。

【社会】 ”また母親と彼氏” ６歳女児死体遺棄…母「娘はＤＶ彼氏から私をかばい死んだ」、元彼氏「叱ってと言われ殴る蹴るしたら死亡」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130424/crm13042413090010-n1.htm
【社会】横浜の女児遺体遺棄事件：交際相手の男が暴行や遺棄を主導…母親が供述
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013042400995

同一の事件なのに、ライターや新聞会社によって扱いがかなり異なっていることがおわかりいただけるでしょう。
傷害・殺人の「教唆（きょうさ＝犯罪行為をほのめかしたり依頼する行為。結果犯行が遂行された場合罪に問われる。）」の責任を逃れんがために
ＤＶ法を利用し自身が暴力被害者となることで、傷害罪や殺人罪に問われるのを回避する。
（続く）

上の記事は母親・彼氏双方の主張を述べているのに対し、下の記事は母親の供述のみを掲載し、さもＤＶがあったかのように吹聴しています。

今回の事件に限らず女が犯罪者となる事件では、男に騙され、脅され、強いられているに違いない、
彼氏やホストに入れ込んでお金欲しさの犯行、背後に男がいる、恋愛、人間関係でストレスがたまっていた、
男の暴行、DVがあったに違いない等、とかく男性に責任を押し付けようとする傾向にありますね。
母親による子殺しの場合は、育児のストレス、家庭環境、父親不在等を列挙して、何かと母親を擁護しようとし、
挙句は夫に責任を転嫁しようとする始末です！驚くことに、それに同調する輩がインターネット上に多く散見されるのです！
逆に、男による犯行の場合、家庭環境や妻、家族の素行に原因を求めることはまずありません。

つまり、男の犯罪は「誰が悪いか」、女の犯罪は「何が悪いか」、それぞれ問われる傾向にあるということです。
（続く）

ＤＶ法が男性被害者救済のため満足に機能していないという現状のなか、加害者の女を庇い擁護するよう運用される点において
性別によって「誰が悪い」「何が悪い」と扱いがまったく異なるのは、男女共同参画社会からどんどん遠ざかっていると言わざるを得ません。
ＤＶを扱う内閣府男女共同参画局はじめ、ＤＶ相談などに応じている各都道府県の団体に至るまで、この件について問題意識を持って改善に取り組んでいただきたい。

さて、先週投稿した、安倍首相が「現在最も生かしきれていない人材は女性だ」と述べ、
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130419/k10014043841000.html
男女同権を目指したことについて続きを論じてまいりましょう。
女子大生でも分かる、3年間の育児休暇が最悪な結果をもたらす理由。
http://agora-web.jp/archives/1531724.html
女性にとって育児休暇延長はとても有難く、就職活動頑張りたいとのことですが、
逆に自分が経営者の立場になったとき、法律でこれを強制されたら一転、女性を雇いたくないと感じる。
男性の方でピンと来ないなら、３年間兵役に就くのだと思ってみるといいでしょう。問題点が見えたでしょうか。
（続く）