☆女を擁護する新聞への投書☆2

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56ネタ師代行
雁尾さんはそのとき、若い白人の青年と行動を共にしていた。いつも夫
との同居生活に苦労している雁尾さんの息抜きなので、私も娘も邪魔に
ならないように気付かないふりをしていた。その後、このホテルで雁尾
さんと30回ほどばったり会ったが、私たちは雁尾さんの迷惑にならない
ように別のホテルに変えた。雁尾さんからは「気を遣わせてごめんね」
とメールをいただいたが、彼女のことを思えば当然だという気持ちだ。
私が雁尾さんと会ったとき、彼女と一緒にいた男は毎回違ったが、どの
男もとてもハンサムで若くて、素敵な人物ばかりだったと記憶している。
だから彼女も私たちと同じ、いやそれ以上にこのホテルには思い入れが
深いことであろう。閉館はさびしいことだが、時代の流れに逆らうこと
はできない。ここでの思い出を糧に、私たちは主婦として、また女性と
して、少しずつ成長していきたい。