☆女を擁護する新聞への投書☆2

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183名無しさん 〜君の性差〜
「夫の投書にショック」
 那智 文江(主婦 46歳 東京都)

 この夏の実家への帰省も無事に済んだので、本格的なバカンスを満喫するために、娘と一緒に
海外旅行へ出かけた。無論、その間の家の管理と家事全般は、夫と息子に入念に命じておいた。
だが、久しぶりに羽を伸ばした後に帰宅してみるとどうだろう。家の中の雰囲気が少しおかしい。
いつもと違って乱れた様子が感じられる。主婦は家庭内のちょっとした異変を、敏感に感じとる
能力に長けている。そんな折も折、専業主婦仲間の軽部充子さんから、我が家の夫の投書が新聞
に載っていたという話を知らされた。大慌てで旅行中に読んでいなかった新聞を調べてみると、
「妻の投書」という題で、紛れもなく夫の投書が掲載されているではないか。しかも、その内容
たるや酷いもので、今まで「正しい家族のあり方」を熱心に説いてきた私の投稿を批判していた。
「フェミニズム」なる訳の分からない造語まで使い、私の正しい意見を中傷している。これでは
私の全人格が否定されたようなものだ。さらに、この投稿によって、家の中が乱れていた理由が
はっきりした。私と娘が自分磨きに励んでいる間、夫と息子は自分たちの務めを放棄して怠けて
いたのだ。夫は私の投書に絶望したというが、私とて夫の責任感の無さには絶望感を覚えそうだ。
夫より私の方が悲しくて泣きたい気分である。だが、これしきのことでこれまで築いてきた家族
の連帯をぶち壊す訳にはいかない。何より、私や娘が男としての責務を負わされることになるし、
私が日頃から主張している「正しい家族のあり方」を自ら否定することになるからだ。今後、私
と娘が遠出をする際には、夫と息子が務めをさぼらないように、監視役の女性を雇おうと思う。
無論、雇用費は夫の負担だし、監視役の女性の世話をするのも夫と息子の役目となる。とにかく、
ちょっとした油断が家庭崩壊の危機を招くことを思い知らされた一件だった。