☆女を擁護する新聞への投書☆2

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150名無しさん 〜君の性差〜
「長男は失敗作」  那智 文江(主婦 46歳 東京都)

 兄弟や姉妹の中で、長男長女は比較的のんびり屋の性格と考えられているようだ。いわゆる
「長子」は、両親や祖父母にチヤホヤされて育ち、次男次女に比べてのんびりしているのかも
知れない。そのためか競争意識が低く、緊張感がないとさえ考える人もいるようである。実際、
インターネットの某掲示板では、長男の失敗作率は半端でなく、長子は試作であり両親の失敗
作ではないかと議論されているらしい。我が家の長男を見てみても、この主張は正当なものの
ように思える。私自身は息子をチヤホヤと育てた覚えはないが、いまの息子はといえば、仕事
も家事全般も全てを一人でこなして、母親や姉妹の生活全面を保証するという、男として当然
の責任意識が欠けており、それを指摘すると却って逆ギレする始末だ。「兄は父の背中を見て
育つ。妹は兄の失敗を見て学ぶ」との格言もあるが、まさしくそのとおりで、息子がここまで
情けなくなったのは、不甲斐ない父親である我が夫の影響とも考えられるし、もう一人の我が
家の子供である娘は、兄である息子の無様な姿を反面教師に、いまはトップスターになること
を目標として、懸命に自分磨きをしている最中だ。これらの「長子=試作」論に対して、長子
は初めての子供であり、次男次女に比べるとお手本もなく、失敗が多いと思われるのも仕方が
ないとの反論もあるそうだ。なるほど、その意見にも一理はあるかも知れない。もし、我が家
の長子が息子ではなく娘であったならば、私もいま程の情けない思いはしていなかったのでは
ないか。恐らく、娘は失敗作になるどころか、弟である息子にとってよい手本となり、息子は
「正しい家族のあり方」を肝に銘じて、アルバイトや家事全般にも一切手抜きをせず、稼いだ
お金は自発的に私や娘に供出するような、頼りがいのある偉丈夫に育ったことだろう。「一姫
二太郎」とも言うが、先に生まれたのが娘ではなく息子だったのが、我が家の不幸だったのだ。