結婚しない男がいるから少子化が悪化する

そもそも恋愛なんて、就学、就職、結婚に比べてどっかアンモラルなイメージの漂うものだった。
若者の恋愛は大人たちに推奨されてないというか、どっちかと言うと禁止されている感じ。
男女交際禁止の学校、職場は多いし、男子校女子校もあいかわらずある。
「出会い系」も言葉にすると犯罪的なイメージ。
若者に恋せよと叫ぶのが、同じくアンモラルなイメージを内包しているロックミュージシャンだったりするのがその証左。

大人たちに禁止されても、それでも恋せずにはいられない、それが若さたるゆえんだ、みたいなのが恋愛至上主義の正体。
つまり大人社会からの禁止や抑制にはビクともしないぐらいの強い概念だったんだな。
反抗が動機の一因としてあるから、ロックとは非常に相性がいい。

そして近年それが揺らいだ。
つまりは大人たちに恋愛するなと言われて「そんなに恋愛してほしくないならしなくてもいいよ。できなくてもなーんも困らないし」みたいな若者が増えたということ。
これによりきちんとした大人、何より政府があわてだした。
これまでするなするなと言ってたのはそれでもするだろうという思い込みがあったわけで、本当にしなくなるとは思ってなかったから。

こうなったら政府広報とかきちんとした立場のある大人が「若者たちよ、恋をしよう」というメッセージを発するとか、それぐらいの荒療治に走るしかない。

非モテの問題も確かにある。
しかしそれは貧困と同じで救済すべき対象。
そして救済したからといって全体の流れが変わるわけではない。

ごくごく普通の、それなりの顔と経済力とコミュ力を持った若者が恋愛しないのが少子化の要因だよ。