250 :
青菜( `∀´)西尾:
「あ〜!!超お腹減ったと思わないかえ?」
待ちに待った昼休み。
西尾はいつものように机の上でお弁当を開く。
学校は面倒。だけど同じクラスで仲良くなったユウタとアキマサと一緒にお弁当を食べるのが唯一の楽しみなのだ。
━青菜西尾━今年の4月高校に入学したばかりの高校一年生。
入学してからまだ三ヶ月足らず。仲良しで気の合う友達も出来て結構楽しく過ごしていた。キモいしバカだし特別イケてるわけでもないし特技なんてないし将来の夢なんてあるわけもない。高校に入ってすぐに染めた明るい茶色の髪。
ほんのりと香る香水…
まだあまり馴染んでいない今日この頃。
中学校から平凡な生活を送ってきた。
普通にツレもいた。
普通に恋もした。
付き合った人数は三人。多いのか少ないかなんてわからない。
だけど共通してるのはどれも短期間で終わりを告げているということ。
本当の恋なんて知らない知ってるのは遊びの恋ただ一つだけ。
恋なんてしなくてもいい
そんな中…お前に出会った
このまま平凡に終わるはずだった西尾の人生は、お前に出会ったことによって変わっていく…。