有無、丁度良い例が有る。
現在の憲法から見て、自衛隊は違憲か合憲か?
素直に条文を読めば違憲であると読めるのではなかろうか?
されど、現代日本に於いては違憲ではないとされて居る。
この建前と本音の差、即ち不条理な現実とやらが世の中である。
どれほど個人が「条文を読めば違法に読める」と言った所で、法を司どる機関が動かねば違法とは成らぬ。
例え、事実として犯罪を犯した犯罪者が居たとしても、判決が出るまでは「違法行為を犯した」とは言えぬ訳ですな。
無論、明らかに理不尽・不条理であっても、裁判所が「違法ではない」と言えば違法行為を犯していない事に成る。
これが、現代に於ける我が国の制度である。