【女性は無料】レディースデーについて2

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342名無しさん 〜君の性差〜
このスレを見て、昔の自分を見ているような気分になりました。
簡単な経済学さえわかれば、みんなこんなことで不快な思いをしなくてすむのに、と思うといたたまれなくなりなりました。
差し出がましいようですが、レディースデイの合理性について説明させていただきます。
長文ですが、読んでいただければ幸いです。

まずは例を挙げてみましょう。ある本があったとします。
Aさんはその本の作家の大ファンで、5000円出してもその本が買いたいと思っています。
Bさんはその本にそこそこ興味があって、1000円なら買ってもいいと思っています。
このとき本を売る立場からすると、価格をいくらにすればいいのでしょうか?
5000円にするとAさんしか買ってくれません。かといって1000円にすると、2人とも買ってくれますが、売上高は2000円になってしまいます。
ここでたとえばAさんには5000円、Bさんには1000円で売ることができるとしたらどうでしょう。2人とも買ってくれる上に売上高は最大になります。
これがいわゆる価格差別であり、経済活動をする上での利益を高める有力な手段のひとつです。

レディースデイもこの価格差別のひとつであることは納得していただけるのではないでしょうか。
一般的に女性は男性と比べて収入が少ないので同じ商品(物財であれ、サービスであれ)に対して払ってもいいと思う価格が、
一般的に男性より低いです。女性を価格上優遇することは、売上高をあまり落とすことなく商品の購入数を増やす有効な手段といえるでしょう。
続きます
343名無しさん 〜君の性差〜:2006/08/31(木) 23:50:50 ID:mtM0lRN5
ただ、ここまで説明すると、こういった反論が出てくるのではないでしょうか。
男性でも収入が低い人もいるし、女性で高い人もいるぞ、と。

これは無意味な議論です。確かに収入の高さによって価格差別ができれば、性差による差別よりも効果的でしょう。
しかしほんの少し考えてみてください。映画のチケットを買う客一人ひとりに「あなた年収いくら?」と聞くことができるでしょうか。
そんなことは不可能でしょうし、実際にやったところで正直に答える人間は少数でしょう。
そんなことをするより、男か女かで見分けることは最も簡単な見分け方のひとつですし、収入の格差を見る最高の一次的近似になります。
また前述の反論からは、だからレディースデイをなくせ、という結論が導かれることがあります。
これは最大の愚としか言いようがありません。
なぜなら最初に述べたとおり、レディースデイの導入は利益を高めるための有効な手段だからです。
他人が儲けようとする活動を否定することは、資本主義経済に対する冒涜にあたります。
続きます
344名無しさん 〜君の性差〜:2006/08/31(木) 23:52:38 ID:mtM0lRN5
アダムスミスの言葉を借りれば「今日我々がディナーを楽しむことができるのは
パンを提供してくれているパン屋さん、ワインを提供してくれている酒屋さん、
肉を提供してくれている肉屋さん、彼らが我々のためにと思って慈善心で提供してくれているからではないのだ。
彼らは自分が儲けたいと思って商売している。だから我々がこの立派なディナーにありつけるのだ」ということです。
他人が儲ける活動を否定すれば、その人は商売をやめます。
そうするとわれわれはパンもワインも肉も、前述の例の映画も、自分で作り出していかなければならなくなります。
要するに、レディースデイに腹が立つというならただ単にそこを利用しなければいいのです。
わざわざそれを廃止させようなどと議論することは、いま示したとおり最高に愚かで、醜いことです。
主な論点はここまでです。基本的にここまで読んでくれれば、あなたはレディースデイの合理性に気づいて憤りから開放されているでしょう。
そんなあなたはここより先の説明は読まないでもかまいません。

続きます
345名無しさん 〜君の性差〜:2006/08/31(木) 23:54:23 ID:mtM0lRN5
しかしさらにこんな反論をしてくる奴がいるかもしれません。
レディースデイの導入で表面的には利益が上がるように見えるが、
レディースデイに腹を立てる人間の、その店に対するイメージは悪くなっている。
それは長期的に見れば利益を下げることになるんじゃないか、と。
これはそこそこ頭を使った反論ですが、この人は周りが見えていないという批判が該当するでしょう。
レディースデイを導入している業種を見てください。映画、パスタなど社交性の高い人たちが利用するような業種に偏っているんじゃないですか?
少なくとも男性を優遇しなければいけないところでレディースデイを導入しているところはほとんどないでしょう
(これに反例があったとしても、それは経営者の無能です。そんなところは直ちにつぶれるか、レディースデイをやめるかのどちらかでしょう)。
このような社交性の高い人々を対象とした業種は、たかがレディースデイに腹を立てるようなせせこましい、陰湿な人間からどんなに悪く思われたって痛くもかゆくもないわけです。
まあこれは極論ですが、実際はレディースデイの導入によって増える表面上の利益と、イメージダウンによる減益を比較して、導入するか決めているでしょう。
どのみちレディースデイを導入している経営者は、男が嫌いだからとか、女好きだからとかそんな理由じゃなく、ただ単に儲けるためにそうしているに過ぎません。
逆に、レディースデイに腹を立てるような人間を対象にした業種でレディースデイを導入すれば先の反論が当てはまるでしょう。もっともそんな愚行を犯す経営者はそうそういませんが。
この文章が皆さんの怒りを静めることに役立てば幸いです。可能な限り、反論や質問を受け付けます。

以上です