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名無しさん 〜君の性差〜:
「少年達に仕向けられた戦争」 クリスティーナ・ホフ・ソマーズ著
この本の中で、著書の要約として、次のような文章が添えられている。
「今、アメリカでは男に生まれるのは損な時代である。今世紀も終わりに近づき、
アメリカの少女達を代表する出来事がアメリカ女性サッカーチームの輝かしい功績であるのに対して、
少年の象徴的な出来事といえばコロラドのコロンバイン高校で起こった大量銃殺事件であった。
アメリカ社会の少年達は大変な危機に晒されているようである。それにもかかわらず、
名の知れた研究では学界の専門家達がこぞって『自尊心の減退に悩まされているのは少女達だ。』と発表している。
彼らによれば、学校やその他少年達を優位づける構造の上になりっている
社会のあらゆる場において更なる援助を必要としているのは少女達であると言う。
少年達の問題は、すなわち、少年として生まれたことであると専門家達は言う。彼らによれば、
我々は少年達の性質を変える必要がある。すなわち、少年達を少女のように変質させなければならないのである。
著者はこういった理論の最先鋒的存在である学者、キャロル・ジリガンやウィリアム・ポラックの研究を分析し、
この理論は科学的根拠を欠いていることを暴いている。少女が直面する危機などありはしない、とソマーズ女史は断言する。
少女達は学業面で少年達を凌いでいるし、自尊心の持ち方について
も少年のそれと大差はない。少年達は読み書きの面で少女達に遅れをとり、大学進学率も少女達に比べて低い。