さて、
>>81のモデルを考察するに、「Xの分散=Yの分散=37.5」としているので、
(1)の左辺=√(37.5+37.5)/2=4.33
となって、一方もちろん平均の差は 50-30=20 なので到底(1)は成り立たない。したがってこの場合は「男女差>個人差」と言えよう。
そこで問題となるのは、データとして各数値は適切か?ということになるが、
平均はいいとして、分散37.5とすると、握力60を超える者が男全体の1%程度ということになり、実際よりかなり小さい感がある。
とは言うものの、(1)を成り立たせるためには、分散をともに800以上にせねばならず、
「分散800」ということは、握力100kg以上の者が男全体の4%近くになってしまう。
ボブサップでさえ90kg程度というから、これはいくらなんでもありえない数字である。
そこで、分散を74ぐらいに設定すると、握力70kgを超えるものが男全体の1%程度ぐらいになる。
これぐらいが現実に近いのではなかろうか。
いずれにしても、常識的な範囲では(1)は到底成り立たず、握力に関しては「男女差>個人差」であるのは間違いないと思われる。