アカデミックハラスメント
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アカデミックハラスメント(略称・アカハラ)は、大学などの学内で、教授がその権力を濫用して
学生や配下の教員に対して行う、数々の嫌がらせ行為。上下関係を利用した嫌がらせであるため
パワーハラスメントの1類型ととらえることができる。また、大学の学内で生じやすい点を捉えれば、
キャンパスハラスメントにも分類できる。
アカデミックハラスメントの例は、大きく二つに分けられる。まず学生(特に大学院生)に対する
例としては、授業を受けさせない、専攻の変更を迫る、学生のプライバシーを暴露する、学位論文を
受理しない、就職活動において不利な扱いをする(理由無く推薦を拒否するなど)、私的な用事に
使う、といったものがある。一方、教員間における例としては、昇進における差別、研究の妨害、
退職勧告などがある。
学生に対するハラスメントも重大だが、大学においては教授会に人事権があるため、教職員間の
ハラスメントも非常に深刻である。
アカデミックハラスメントは性的な嫌がらせ行為であるセクシャルハラスメントを伴う場合が多い。
例えば交際を迫ったり、みだりに身体に触れたりといった行為を権力で容認させる場合、あるいは
それらの行為を拒絶されたことへの恨みから上記のような嫌がらせに走る場合である。
しかしアカデミックハラスメントは単純な地位の差が原因で、性的な内容に限らないため、男子
学生に対しても発生し得る(もっとも、女性教員の男子学生に対するセクハラも発生しうる)。
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