★ネット利用者通報で京の女性保護 チャット中に自殺未遂
・昨年8月中旬、チャット(インターネット上の筆談)中に自殺を図った匿名の
女性を、京都府警ハイテク犯罪対策室やチャットの参加者、プロバイダー
(接続業者)などが連携して無事救出していたことが14日わかった。
女性の身元が不明だったが、IPアドレス(発信元の識別番号)などから住所は
京都市内と割り出し、通報から約4時間後の「スピード」保護につなげた。
府警によると、関東地方の男性が8月上旬、自殺願望者が集うネット掲示板で
自殺願望を書き込む女性に、思いとどまるよう説得していた。お互いの映像も
ネットを介し表示される仕組みで、モニターに突然、女性が刃物で手首を切る
様子が映し出された。驚いた男性は掲示板の他の参加者に相談するなど
手を尽くすとともに、他の参加者が2日後の午後3時半ごろ、ハイテク犯罪
対策室に通報した。
捜査員が電話で事情を聴き、自称で京都在住だった女性のIPアドレスが
わかったため、プロバイダーに協力を要請。約2時間後に中京区内の
マンションに住んでいることを突き止め、所轄署の警察官が午後7時半ごろ、
ベッドに横たわっていた女性を見つけた。女性は衰弱が激しく救急車で病院に
運ばれたが、命に別条はなかった。
救出にかかわった捜査員は「IPアドレスは掲示板の管理者が記録していた。
プロバイダーら関係者の協力が速やかな救出につながった」と話している。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2005011500004&genre=C2&area=K10