30代の乳がん検診を廃止へ 視触診単独では効果なし 厚労省検討会が結論
厚生労働省のがん検診に関する検討会は12日、自治体が実施するがん検診のうち、
疫学研究で死亡率減少効果がないと指摘されている視触診のみで行う30代の女性を
対象にした乳がん検診の廃止を決めた。
検討会はこれまでに、40代以上の検診については乳房エックス線撮影検査
(マンモグラフィー)と視触診と併用して早期発見を図ることを決めている。
厚労省は今月中の指針改定を目指し、自治体に対応を求める。
乳がん検診は30代以上の希望者を対象に、ほとんどの市町村で実施されているが、
死亡率減少効果があるマンモグラフィーを導入している自治体は約半数にとどまり、
多くは視触診単独の検診に頼っているのが実情。同省研究班によると、視触診単独での
集団検診が行われているのは先進国では日本のみという。
検討会は国内外の研究報告から、30代の視触診による検診については、発見率が低く、
早期にがんが見つかる場合はあるものの、全体として死亡率の減少につながらない、と結論。
さらに、30代の乳がんはエックス線でも発見が難しい場合が多く、マンモグラフィー
導入は無意味と判断し、30代の乳がん検診廃止を求めることにした。
ただし、自分で胸のしこりに気付くなど乳がんの心配がある場合は、積極的に医療機関で
検査を受けるべきとしている。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/00/detail/20040312/fls_____detail__019.shtml こういう事があるから女性専用病院が必要
むしろ遅すぎたくらい。