美容目的で胸を大きくする豊胸手術を受けた女性の自殺率が、
豊胸手術を受けていない女性の自殺率の3倍にも上る。
フィンランドの研究班が、
美容外科雑誌「ANNALS OF PLASTIC SURGERY 」で発表した。
豊胸手術を受けた女性には自殺が多い、というのは以前から言われている。
これまでにも、スウェ−デンと米国で類似した調査結果が発表されている。
フィンランドの研究班による今回の発表は、それを再確認することになり、
注目されている。
フィンランドの研究は、豊胸手術を受けた2166人の女性を対象に行われた。
中には、30年前に手術を受けたという女性も含まれている。
調査は、もともと自殺率を調べるために行われたのではなかったが、
調べてみると、結果的に自殺者が多いことがわかり、
その割合が一般平均の3倍だったため重要視された。
スウェ−デンで行われた調査では、
3521人の豊胸手術経験者を対象に行われ、その結果、
やはり、豊胸手術を受けた女性の自殺率が一般女性の3倍だった。
また、01年にNCI(米国立がん研究所)が行った調査では、
豊胸経験者1万3000人を対象に行われ、
胸以外の体の部分の美容外科手術を経験した女性と比較する形で行われた。
その結果、豊胸経験者の自殺は、
一般女性の50%増だったが、
体の他の部分の美容手術経験者の自殺と比較すると5倍だった。
http://www.usfl.com/Daily/News/03/10/1009_025.asp