旅エッセイですか。
旅はいいですよね。
日常をしがらみから離れて、一月ぐらい長期バカンスをとりたいものです。
(ただの現実逃避?)
脳内でいいから、現実を忘れさせてくれる、リアリティーのない本を好んで読みます。
あー、おいらも研究室に先生の共著が置いてあった時、なにやら感慨深いものが
>>779 リアリティーのない本って、密かに需要が高いですよね。。
ファンタジーもそうだし、最近流行りの泣かせるフィクションも、大まかに言えば現実味の無い「おはなし」だし。
現実に対して異化効果を与える本も趣深いものです。
笙野頼子とか、読んだ後に現実が奇妙に歪んで見える気がする(笑
本当は、歪んだ気がする、って意識させられることそのものが、
現実が圧倒的だという事実に対する陰画みたいなものなんでしょうけど(^^;
>>780 でも先生は自分の書いた教科書買わせたりして、嫌でも名前が目に付いたりしない?w
778のひとは、実は昔漫画家(笑)で、著述業としてのキャリアはほとんど無いのに、
直木賞作家のエッセイに出てきたので凄いビックリしたのだー。。
>>781 たしかにそうですね〜w
ただ、そのとき見たのは都市計画方面でして、
なんか一般の人が手に取りそうな雰囲気だったんですよw
>782
あー、同じ本でも、本屋に並んでると学校の生協に置いてあるのじゃ違いますしね(笑
関川夏央「やむにやまれず」
単行本を一度読んでいたけど、小池昌代さんの解説が読みたくて文庫を借りる。
読み通すと「あ、この文章は読んだことがあるな」という気は起こるが、あらすじや
ディテールをスッカリ忘れているので、もう一度中身を楽しんで読む(^^;
ゴッホの「夜のカフェテラス」に触れた話を読んでからしばらくたって、見かけた
「ゴッホ展」のポスターに、まさしくそのカフェの絵が!
暖かい光に包まれた二つの空席が、とても切ない気分にさせました。。
784 :
名無しさん 〜君の性差〜:2005/06/23(木) 06:45:57 ID:pTDpm3Nk
佐藤優氏の「国家の罠」もう読んだ?
「名古屋と金シャチ」井上章一
ちょっとやっつけで書いてるのが見え見えな所もありますが、
それを敢えて隠さないのがむしろこの人の学者魂を感じさせるというか(←贔屓目^^;)
「劇談」扇田昭彦編
まだ途中読みですが、読んでると凄く芝居を見に行きたくなる〜
TV番組の対談部分の再構成とはいえ、これだけのボリュームを解説付きでまとめる
労力は大変なものです
¥2,800分の価値はありかな
久しぶりに漫画についても書いてみたりして
「もやしもん(1)」石川雅之
新聞に載ったり、本屋でも平積みだったり、なかなか好評なスタートぶりが
気になって買ってみたけど、なかなかいい感じッス
絵のタッチが寄生獣の人とチョト似てる?
「拝み屋横丁顛末記(1)〜(4)」宮本福助
表紙買い。だってカバーの文世ちゃん(笑)に呼ばれてる気がしたんですもん・・・
頭使わないで読めるバカ話。増刷してるってことはジワジワ売れてるんでしょう
でもきっと本誌のゼロサムでは浮いてるんだろうなw
だいたいゼロサムコミックス自体探すの難しいしw
「欲望バス」望月花梨
少女漫画板で何度か名前を見たので文庫版を買ってみたのだが・・・うーん、
ワタクシ的にはハズレ。
モチーフに時々キラリと光るものを感じさせるのだけれど、全体をまとめる話が幼すぎる。
>786
おがみやよこちょ なんか オーラがでてるね
よんでみたいなーおもったまま 忘却のごみばこにいってたよ思い出したよ
>787
今度読んでみますか?
期待して意気込んで読むとちょっとガッカリするかも新米が(^^;
武満徹「青春を語る(CD付)」&木之下晃「武満徹を撮る」
もうこの人の関連の図書は殆ど出る機会がないので
お金を使う事はないだろうなぁ、と漫然と思っていたのですが
木之下さんの写真を見ていると、その写真を初めて見た時の
自分にかえっていくようで、懐かしくてつい購入
CDはまだ聴いていない
多分私はこの人が亡くなった事を今でもどこかで信じたくないのだろう
サインを貰ったこととか
握手してもらったこととか
沢山のいとおしいうたたち
それらに繋がる糸が少しずつかぼそくやせ細っても
私はそれらを手放すことはないでしょう
(とか無意味に詩人化)
sage
「いろんな気持ちが本当の気持ち」長嶋有
「今、ロスでこれを書いている」という文章をあとがきで書きたいが為に
ロスに行ってくる(けど結局ゲラは見ない)、なんてところがこの人らしい
サービス精神(と同じくらいの諧謔志向)の表れでしょう
枚数の少ない仕事をいっぱいやっててお得感に溢れてますが、もう少し
長いエッセイの仕事も来ると良いですね・・・
「虚飾の愛知万博」前田栄作
アンオフィシャルガイドと銘打ってはいるけれど、多分そこら辺でにわか作りのオフィシャル
ガイド本よりずっと労作。
万博に関わった人達からは売れて欲しくない本(内情暴露)。でもこの中で「万博に行くな」とは
一言も書かれていないし、この本を読んだ上で万博に出かける方が、いろんな所に目を
やる事が出来てきっと面白いでしょう。
だから本屋さんは万博のガイド本の横にこの本を置くべき。
「鴻上尚史のごあいさつ 1981-2004」鴻上尚史
読んだことのある「ごあいさつ」が登場するのは、この本の前半を少し過ぎたところ。
全てのごあいさつを丁寧にとってある人からすると、こんなもんまで売り物にしやがって・・・と
忸怩たる思いがあるのかも知れないですが、多分この本を読めて良かったと思う人の方が
多数派だと思う(少なくとも私はそうでした)。
全体を通して読むと、なかなか感動的。2chで叩かれてることなんざどーってコトないね(笑
「オニババ化する女たち」三砂ちづる
えーと、通して読むと、ふんふんとうなずける文章にも出会えるのですが、
本一冊にする為に、ツッコミどころがちらほら見える余計な章を書き過ぎたのではないでしょうか。
タイトルもわざとセンセーショナルにつけているんだろうけど、「〜と思うんです」でオシマイの
「へーそうなの?本当に?」というリアクションしか出来ないような考察を読むと、なんだかなー。
そして、負け犬になれない無辜なる人々を心配なさっておられても、ゆーても勝ち犬の学者さんが
書いた文章、果たして真直ぐに受け取られるのかしらん…とは余計な心配ですかそうですか。
>>793 うはは、やっぱりそんな感ぢですよねアレは。
個人の嗜好までも攻撃しているような部分が無きにしも非ずですな。
>794 おーペレどんおひさ♪
そーなんですよ、見ようによっちゃ、なんか「アンタそれオカシイから」って
誰も聞いてないのにいきなり脇から口を挟む近所のオバチャンみたいに見えてしまうのよー
語り口が丁寧で落ち着いてるから、パッと見そういう印象は受けないんですけど(w
「冥途・旅順入城式」内田百閨i←おぉっ、この字あるじゃん!!)
岩波文庫で読んだのは少し失敗
もう少し字組に余裕のある文庫を選べば良かった…
大正〜昭和初期の日本って今から遥か遠くにあるものなのだな
夜は真っ暗だし、土手や竹薮は家のすぐそばにあるし
死ぬということがとても生の間近にある世界
でもその真っ暗闇の中はホラー(恐怖)という単色で構成されていなくて
色々なものが混じりあって奇妙な緊張感を生みだしている
「空想哲学読本―アニメで読み解く、痛快哲学入門」富増章成
筆名はトーマス・アクイナスのもじりですね。。
『ときめきメモリアルでカントがわかる』の章を読んで、少しゲームを
やってみたくなったのは内緒(w
∧_,,∧
(`・ω・)
( ;; ヽと つ旦
( ( ;( ;; ; ミ三三彡
【新本】男女板エロ書傾向【古本】
798さんは急いでどこにお茶持ってくんだろ・・・
799のトリプはうんぴさんかなー・・・
久々に本屋に行って買った漫画
「大奥(1)」よしながふみ
男女が入れ替わった設定の時代劇(おっ、ちょっとこの板的かな)
今のよしながふみで面白くない訳がないじゃないですか!
売れているのか、3軒目の書店でようやくハケーン
「バツイチ30ans(愛蔵版)」小池田マヤ
暗黒面いかんなく発揮されり(笑
まぁ、そういう掘り下げ方も上手いと思いますが、この人の作品に出てくる気のおけない男女のムードが好きだなぁ
「まほおつかいミミッチ(2)」松田洋子
ミミッチとお母さんの親子愛、これハートフルなり
しかしこの本をてんとう虫コミックスと同じ場所に置いておくのはどーなの、○○○○書店(w
「パリパリ伝説(1)」かわかみじゅんこ
パリ生活を綴ったエッセイマンガだからこのタイトルなんだと分かるまで、発売されてから約10ヶ月・・・
それに気付いた時に、この本を買おうと思いました(笑
「もやしもん」の2巻も買いに行かなくっちゃ。。
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c 旦
⌒ ⌒
803 :
祐天寺みゆき:2005/10/26(水) 16:16:00 ID:Rh/8Pkr1
パール・バック「大地」
マーガレット・ミッチェル「風とともに去りぬ」
イプセン「人形の家」
ここへは初書き込みかな?
チャールズ・シェフィールド
「マッカンドルー航宙記・太陽レンズの彼方へ」読了。
お気楽ハードSF第2弾。
人物設定がステレオタイプすぎるところが笑ひを誘ふ。
が、面白いから許す。
>804
>126
(^^)
あ、ちよこちよこ書き込んでたみたいつすね。^^;
まるつきり忘れてをる拙。
>806
もう3年経ってますから、忘れてはっても仕方ないかと(w
「身体の言い分」内田樹・池上六朗
印象的な文章が幾つかあったのですが、一番赤線引きたくなった(笑)のはこの一節
内田 子どもの時にすごく恵まれた環境にいて、親にすごく愛されたと思っている場合と、
愛されなかったと本人が思っている場合の差というのは、その後どんなにご本人が経験を
積み重ねてみても、埋められないと思うんですよね。たっぷりと愛された人というのは、
アチーブメントというのがあまり必要じゃないんです。
長野県の小川村というところに「公衆有線」なるものがあったぞ。
「公衆電話ボックス」の「有線版」。
有線(農協有線?)そのものが、まだ存在していること自体驚きなのに、
「公衆有線」なるものがあったのには驚いた。
うんピさん、ナゼにここでそんな話題を・・・w
公衆有線かぁー、そゆトコにはまだ電信柱の電線にネズミ除けとかが付いてるんでしょうかねー
「対岸の彼女」角田光代
エッセイは何冊か読んでいたのだけど、小説は初めて。
初めてがこの本で良かった。
個人的な感触としては、この人(作者)から恋愛体質を引くと、キャラがちよっぺになるような気がしてるんですけど、どうかしら…?
「中島らも列伝」鈴木創士
最初はちょっと詩的表現に酔いすぎみたいな文章が続いて辟易気味でしたが、
結局らも氏について書こうとするとらも氏に酔ってる自分を書く事になるということかと納得して読み進む。
死んでるように生きてるひと、若くして死に掬い取られてしまうひと、この世が向いてないひと。
を、迎え入れるやさしさを持ったギリギリの綱渡りを続けたらも氏の姿がスケッチされている。
朝が綺麗だから思わず庭で水撒きをする。
そういうらも氏をこの本を読むまで(うすうす気付いてはいたけど)知らなかったよ。
っていうか、いま>1を読んでちょっとビックリ
祝このスレ3周年♪♪♪
>>809 誰だった忘れたが(全く記憶にない、ない)、雑談スレで「実家は長野」と
発言したコテがいたw
何故、ここに書き込んだかと言うと、自分でも意味がよく分からないw
つうか、電線のネズミ除けって何よw
そんなのが付いているの?
>>813 それ、見たことあるよ。
あまり気にした事がなかったのだが、ネズミ避けだったんだね。
つうか、なかなかマニアックなところを攻めてくるね^^;
身内が電気工事士だとか…
>814
電気工事してる知り合いはいるけど、ネズミよけの話なんかしたことないっす〜(笑
小さい頃に、山に遊びに行った時に誰かに教えてもらったのかな〜?
でも確かにマニアックなアイテムかも…
電信柱(電柱)好きな人のサイトは幾つもあったけど、813の画像、なかなか見つからなかったから(^^;
「小説の自由」保坂和志
自分の居場所から出たくない人にとって、文章とは自分に引き寄せて解釈するものであって、
引っ張られて自分がどこかに連れていかれるようなものであってはならない。
(13 散文性の極致)
保坂氏の定義に適う「小説」は、この世の中に、とても少ない。
そしてその小説に出会う体験は、嬉しいような、それでいて恐ろしいような。
「ひろい世界のかたすみで」橋本治
今年も橋本さんの本が沢山読めて幸せだった。
同時代に生きてその人の著すモノに触れて良かったと思える機会を
来年も少しでも多く獲得できますよう。と欲張りなお願い。
吉田秋生「イヴの眠り」第5巻読了。
つーか、これで終わり?
中途半端だなぁ...人気が出なかつたんだらうか。
>818
大人気とは言いがたい扱いだったと思います>本誌
せんぱい「バルバラ異界」は読まれました?
少女漫画スレでは「イヴ」より賞賛の声が多く聞かれたのですけれども…
「バルバラ異界」は読んでゐません...
萩尾望都をあまり読まなくなつて、久しいのですが
特に嫌ひになつたワケでもなく、ただ何となく遠ざかつて
しまひました。また読み始めやうかな。^^
だうも吉田秋生の作品は、女の子が主人公だと長続き
しないやうな気がする。
「残酷」からしばらく空いて久々のSFだったのですが
「さすが!筆は衰えず!!」とベタボメのレスがちらほらありました
(そう書きながらミ ・д・ミもちゃんと読んでないんですが ^^;)
同じ雑誌で竹宮さんの劣化が烈しいから余計に差が際立ったのやも
>女の子が主人公だと長続きしない
別に連載が長く続かなくても内容が読むに堪えるレベルであれば良いと思うのですが
最近の作品は、確かに青年ほど女性を魅力的に描けてない感じがしますね
竹宮恵子つて、そんなに劣化してしまつたのでつか?
>確かに青年ほど女性を魅力的に描けてない感じがしますね
やはり少女漫画には確かに美少年モノと言ふ範疇があり、
吉田秋生に限らず、そのジヤンルで上手く描ける描き手
さん達がゐる、つてのは事実だと思ふのです。
物語の構成を見ても「YASHA」と「イヴの眠り」との違いは
そんなにありませんしね。
>そんなに劣化
もう勢いは無いし、かといって円熟という雰囲気には程遠くというか…
もうずっと教師(某大学教授)してはったらええんちゃう?というか…
いや、こう書いちゃうと単なる叩きになってしまうんで、ご自分の目で確かめられた方が良いです多分(´・ω・`)
824 :
名無しさん 〜君の性差〜:2005/12/28(水) 17:37:24 ID:nfALHntV
>>822 「YASHA」は漫画よりもTVの方が面白かった
そんなこんなで萩尾望都「バルバラ異界」全4巻読了。
冒頭は小松左京「ゴルディアスの結び目」を彷彿とさせる出だし。
サイコダイバーものかと思はせたが、中盤からは謎解きに重点が
置かれるやうになり、最後は時間SFの味も。
ストーリーテリングは相変わらず巧みですね。
ただ、SF的な新味は少ない。まぁ読者はその辺を期待して
萩尾望都を読むワケではないと思うのでよしとしやう。
「秋葉原コスモス」がまつと登場するのかと思つてゐたが
1巻の最初の方で出ただけで後は全然だつたのが不満。^^
全体に、途中でかなり方向修正が行はれた感じがしますが
気のせいか?
ああ、それから萩尾望都は女の登場人物に関する描写が
手厳しく辛辣になり気味なのは何故なんだらう?
何だ神田で買つたなりにしてゐた
萩尾望都「残酷な神が支配する」全17巻一気読み終了。
ううむ...重い...
後半部分の、迷宮が永遠に続くかのやうな描写は特に応へた。
同じ場所を際限なく巡るだけ。途中で投げ出したくなつたよ。^^;
救ひのない物語を、救ひのないままに描き切つた力量には驚くが
これは男には描けない話だなぁ。
ちよつと、いや、かなり疲れた...