>>364 >貴方の議論は、実体験の一般化であることを理由に、ジェンダー・ステレオタイプが適切に事実を反映していると言うものですが(実体験以外のものも反映しているのだが)、
男も女も異性について、いろんな情報源から情報を入手していると思いますがね。
ステレオタイプの正確さについてはハリス(こればっかですが)も指摘してますね。(『子育ての大誤解』279頁)
>なぜ共学より接触の少ない別学の方が、有効なスキーマを発達させていると考えるのでしょうか?有効性があるにせよ、強ければ強い程良いって訳じゃないのは当然でしょう。
またハリスによれば、
「カテゴリー化はある社会的カテゴリーに属する成員たちを実際以上に似た者同士だと
思い込んでしまう。そしてこの傾向は自分の属さないカテゴリーにおいて
さらに顕著となる。(ハリス、280頁)」、「ジェンダー別カテゴリーの
特徴を和らげるには、そうしたやりとりをいっさいなくすことである。
すなわち異性の不在だ。集団が一つしか存在しない場合、集団性が弱化し、
自己カテゴリーの方向性が<われわれ>から<私>へとシフトする。(ハリス、290頁)」
このハリスの説が正しいと仮定すれば、共学の生徒のほうが異性に対する
ステレオタイプがより硬直的(つまり強い)であろうと推測できる。
んなわけで、本当に別学男子のほうが共学男子よりも性差意識が強いのか疑問がある。
それと、この財団がこの調査をするのが適切であったか疑問。
この種のフェミ系の財団は以前から共学化を主張していて、この手の調査結果を
必要としていたわけですから。アンケートの質問内容もわざと政治的に正しくない
答えを出しているように見える。
もう一つ。この調査の方法についての疑問。
別学男子と共学男子の性差意識を比較するにあたって、ほかの変数を考慮していたのか疑問。
たとえば、偏差値35の別学男子と偏差値75の共学男子を比べてもこの場合意味がない。
その他、社会的経済的環境、家庭環境等。
>それは別として、ここの議論に生物学的要因の有無は絡んでは来ないと思いますが?
この財団がいうところの「男女間で心理学上明らかな性差はないというのが常識である」に対する批判です。
>と言うか、貴方はある目的に対して有効性があるから別学を擁護するのですか?
むしろ、別学自体を目的にしているようにしか読めないのですが。
私としては別学と共学を比較したデータを集めているだけですけど。
そしたら、共学の優位性を支持するようなある程度客観的なデータは一つも
出てこなかったってだけです。
>規範意識
女は働かずに家庭にいるべき、とかでしょうか。しかし、これは裏を返せば
男は仕事に専念するべきってことで、一種の分業論に過ぎず、相手に押し付けるのでなければ
必ずしも好ましくないとはいえない。なぜなら、比較優位説(リカード)をもちだせば、分業には合理性がある。
なんでもかんでも夫婦で半分づつ分担するのが正しいとか良いとかはいえない。むしろ不合理。
それと、この財団はこんなことをいっています。
「親の性別しつけは、成人と同様高校生に、特に女子に影響を及ぼして
いる。また、父親の男子に対する期待は男子の性差意識を強くしている。
一方、女性が働くことに対する母親の意識は、女子の性差観を大きく規
定している。」
よくこんなことがいえるなと。ハリスを読んだ後では信じられなくて。
>>364 よくフェミ系の団体が女性センターで女性向けの学習会を開いていて、
ミードの、男らしさや女らしさは文化によってつくられるっていう説を
執拗に植え付けていますが、猫電波さんはこれをどう思いますか?
一説によるとミードのこの説の根拠が間違いだったそうですが。たとえば、
Margaret Mead's influential demonstrations that adolescence is
stress-free in Samoa and that sex temperaments are reversed among the
Chambri-which had supported the tabula rasa view of the mind and
the apparent supremacy of culture over biology in human affairs-have
been cast out.
http://citd.scar.utoronto.ca/ANTB25/SCMEDIA/Readings/Brown.html Mead's conclusions were based on her studies of the Samoan islanders,
whose nonchalant sexual habits, she claimed, made them satisfied and
their society crime-free; and on the Tshambuli, who had reversed sex roles,
with the men wearing make-up and curls and, she said, having gentle natures as a result.
Fact is, later studies showed that the Samoans had sexual jealousy and rape
like any other society, and the Tshambuli men were wife-beaters and treated
homicide as a milestone in a young man's life which entitled him to wear the
face-paint Mead thought was so feminine.
http://www.caribscape.com/baldeosingh/social/sober/2000/culture2.html