U-15を相手に妄想を垂れ流すスレ

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370名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/09(日) 00:53:24 ID:+L36di1k
あやの姫様と熊太郎は思わず手を取り合い、見つめ合いながら涙に暮れていた。
アヤノンアヤリン、凛羅夢麗葉ことり千帆、シュンレイが案じながら見守っている。
あやの姫様「キーツ殿!ごめんなさい・・・。お返事は今すぐには・・・。ぐすん・・・。」
熊太郎「姫様・・・。ぐすん・・・。」
キーツ「謝る事はありません。悪いのは私ですから・・・。返事はまた逢った時にお聞かせ下さい。それでは、ごきげんよう。
(あやの姫様と熊太郎にハンカチを手渡すと、高級車に乗り立ち去った。)」
あやの姫様「あれ・・・?熊。あの執事の顔・・・?守辺蛇阿と九雷智英久と
いた魔法使いのじいさんにそっくりじゃな?気のせいかのう・・・?」
熊太郎「いいえ姫様の仰せの通りです。確かにあの魔法使いのじいさんに似ていますな・・・?」
執事「若・・・。あの姫で間違いありませぬな・・・?」
キーツ「ああ!じいの見立ての通りだったよ・・・。あの姫はきっと、セーラの生まれ変わりだよ・・・。」
あやの姫様「熊!心配したぞ!やっと笑顔になったな!」
熊太郎「姫様こそ、心より心配致しましたぞ!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「良かった!」
アヤノンアヤリン「あれ?貴方は確かキーツの・・・?」
ローパー「キーツ様の執事ローパーと申します。主人の命により、先程のお詫びと言う事で
あやの姫様と熊太郎殿を、夕食に招きたいとの事でお迎えに上がりました。」
あやの姫様「先程キーツ殿に申した通りまだお返事は・・・。」
ローパー「いいえ今回は主人は公用で不在ですし、食事だけでございます。
屋敷には私と使用人たちのみですし、来て下されなければ私が主人に叱られます!」
あやの姫様「熊!執事殿が怒られてもかわいそうじゃ!招きに応じるとするか・・・?
(キーツ殿本人いないなら良いか・・・。熊も一緒だし・・・。)」
熊太郎「そうですね姫様!(あのキザ男爵いないなら良いか・・・。)」
ローパー「ありがとうございます!さあどうぞどうぞ!(高級車へあやの姫様熊太郎を
案内する。高級車、あやの姫様熊太郎を乗せ出発する。)」
高級車と入れ違いに帝国軍の装甲車が現われた。
ビュート「アヤノン様アヤリン様!大変だ!マイハニーが!あやの姫様が危ない!」
アヤノンアヤリン「落ち着いてよビュート!何があったの?あやの姫様が危ないって何?」
ビュート「あいつだよ!キーツ男爵だよ!あやの姫様を狙ってるんだ!」
アヤノンアヤリン「何ですって?!大変じゃん!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「大変だ!追いかけよう!」
アヤノンアヤリンたちは、装甲車に乗り高級車を追いかける。
ローパー「もうすぐ我が屋敷に着きますぞ。(これで若の望みがついに叶う・・・!)」
熊太郎「姫様!お食事楽しみですね!」
あやの姫様「そうじゃのう!おお熊!お屋敷が見えたぞ!さすが立派じゃのう!」
371名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/10(月) 01:45:52 ID:vjyvSR0/
あやの姫様と熊太郎は、キーツ男爵の屋敷の中にいた。
あやの姫様「熊。料理もおいしいし、どうやらローパー殿
も魔法使いのじいさんとは別人の様じゃな。わらわ安心したぞ。」
熊太郎「はっ。姫様本当に良かったですな。」
ローパー「私の顔、何かおかしいですかな・・・?」
あやの姫様「いいえ!何も無いですわ!のう熊!」
熊太郎「姫様の仰せの通りです!」
ローパー「なら宜しいですが・・・。(気付いてはおらんようだな・・・。)」
その頃、屋敷の地下室ではキーツがカプセルの中のセーラの棺と対面していた。
写真のセーラの顔は、あやの姫様とアヤノンアヤリンに瓜二つであった・・・。
キーツ「セーラ・・・。もうすぐ僕等は結ばれるよ・・・。永遠に・・・。」
キーツ男爵邸を目指す装甲車の中では、ビュートがアヤノンアヤリンたちに事情を説明していた。
アヤノンアヤリン「キーツには、あやの姫様や私たちにそっくりなセーラと言う名の幼馴染がいたのね・・・。」
ビュート「はい。しかし9年前、彼女は不治の病で亡くなった。以来キーツは、セーラを生き返らせると言う執念で生きているんだ。」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「死んだ人間をどうやって・・・?」
カリオン「執事のローパー・・・。あの老人の正体は邪悪な魔導師レイス・・・。
レイスがキーツ男爵の心の隙間に付け込み、背後で彼を操っているのです。」
ビュート「マイハニーを、魔法の力であやの姫様を、セーラに変えようとしているんだ!」
あやの姫様「あれ・・・?ここは何処じゃ・・・?熊!何処じゃ?何処におる?」
キーツ「叫んでも無駄だよ。僕のかわいいセーラ・・・。さあ僕の胸に飛び込んでおいで!」
あやの姫様「キーツ殿!どう言う事です?私は中村あやの!セーラと言う名では無い!」
ローパー改めレイス「お姫様!若の耳には聴こえていませんよ!それに、貴方はもうすぐ私の
魔力でセーラさんと入れ替わっていただくのですから!ほほほほほ!」
あやの姫様「やはりお前はあの時の魔法使いじゃな!セーラと入れ替わったら、
わらわはどうなるのじゃ?答えよ!」
レイス「セーラさんは貴方の体を手に入れこの世によみがえり、若と目出度く結ばれる。
貴方はあの熊とか言う坊やと、あの世を彷徨う事になるでしょうな!ほほほほほ!」
あやの姫様「そんな・・・!あっ!熊!熊が二人いる!透明な熊と眠っている熊!夢か幻か・・・?」
レイス「現実だよ!貴方より一足先に霊体と肉体を分離させてあげたよ!
空になった肉体はわしが貰おう!このひからびた体はもううんざりなんでね!」
熊太郎「姫様ー!幽霊にされちゃいましたー!どうしましょう?」
あやの姫様「熊!わらわが聞きたいぞ!何じゃ?このまぶしい光は?あれがセーラか・・・?
わらわとアヤノンアヤリンに似ておるな?きゃっ!わらわも幽霊になってしまったぞ!
(あやの姫様の霊体、肉体から抜け出てしまう。)きゃっ!体が透明に・・・!」
キーツ「おおセーラ!逢いたかったよ!さあ!この少女の体の中にお入り!」
セーラ「(あやの姫様の体内に入る。)キーツ・・・。」
レイス「(熊太郎の体内に入る。)やった!若返ったぞ!」
熊太郎「姫様!私たちこれからどうなるのでしょう・・・?」
あやの姫様「熊!案ずるな!わらわとそちで力を合わせれば何とかなるはずじゃ!」




372名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/10(月) 15:07:50 ID:vjyvSR0/
あやの姫様「熊!今度は大きな鎌を持ち、真っ黒な衣に身を包んだ
薄気味悪い男が降りて来るぞ!顔がどす黒いのう・・・。」
熊太郎「はっ!姫様!しかも、妙ににやにや笑っていますぞ!」
キーツとセーラ(あやの姫様の体に憑依している。)が再会を果たし、レイス(熊太郎の体
に憑依している。)はうれしさの余り小躍りしている。その様子を見つめている
あやの姫様と熊太郎の前に、死神が近付いて来た。主を失ったレイスのひからびた遺体が、
笑みを称えながら横たわっている。
死神「死神でーす!待たせたね!さああの世へ行こう!さあさあ!急いで急いで!」
あやの姫様「ちょっと待ちゃれ!わらわたちは体を奪われただけ!まだ死んではおらんわ!」
熊太郎「姫様の申される通りです!犯人はキーツ男爵とあのレイスと言う老人です!
いや正確には今、僕の体を乗っ取ってる奴ですが・・・。」
死神「それは本当かい?なら君たちを連れて行く訳にはいかんなあ・・・。
しかし、この倒れてるじいさんは大丈夫そうだ!連れて行くよ!ではさようなら!
(死神、レイスの遺体を抱きあの世へ帰って行く。)」
あやの姫様「何じゃあの死神!わらわたちは見殺しか!頭に来るな!」
熊太郎「本当ですな姫様!薄情な方ですな!」
レイス「死神は、死者をあの世へ連れて行く事だけさ!熊太郎君!君の健康な体は最高だね!
さあ計画の第二段階だ!若!セーラさんをこちらへ渡していただきましょうか?」
キーツ「じい?冗談は良してくれよ!今僕はセーラと心から愛を確かめ合っているんだ!
なあセーラ・・・?どうした?いきなり突き飛ばして?セーラ?」
セーラ「レイス様!私が愛しているのは、貴方様だけです!
(セーラ、レイスの胸に飛び込む。)」
キーツ「そんな馬鹿な・・・?セーラ・・・!僕を一人にしないでくれ!」
レイス「お前はもう用済みだ!(魔法の剣でキーツを斬る。)」
キーツ「セーラ・・・。(気絶する。)」
あやの姫様「何だかわらわとそちが抱き合ってる様で恥ずかしいのう・・・。
のう熊?何て言ってる場合じゃない!セーラ殿!そなた!キーツ殿をもう何とも
思っていないのか・・・?どうなのじゃ・・・?」
熊太郎「(うれしい様な恥ずかしい様な・・・。)姫様の申される通りです!
セーラ殿!そのレイスと言う男は悪人ですぞ!」
セーラ「私は・・・。ううっ!思い出せない・・・。何も・・・。」
レイス「ほほほほほ!再生させる前に記憶を消去していて正解だったな!
邪魔者の二人には、鏡に入って貰おう!(あやの姫様と熊太郎、鏡に吸い込まれる。)」
レイス「さあ行くぞ!我等の楽園へ!(レイスとセーラ、姿を消す。)」
レイスとセーラが消えたのと入れ違いに、帝国軍の特殊部隊が地下室に到着した。
隊長「カリオン様!地下室の中にいたのは気絶したキーツ男爵だけです!」
カリオン「良く探せ!あやの姫様と熊太郎さんを何としても救出するんだ!」
ビュート「マイハニー!かわいそうに・・・!」
キーツ「セーラ・・・。」
アヤノンアヤリン「やけに大きい鏡ね・・・?儀式用かしら・・・?」
シュンレイ「この鏡の中・・・?な訳無いですよね・・・?」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「何処に行っちゃったんだろう・・・?」
熊太郎「みんなー!ここです!姫様と私はここにいますよ!」
あやの姫様「無駄じゃぞ熊!わらわたちはあちらが見えるが、アヤノンアヤリン
たちはこちらが見えぬ様じゃ・・・。しかし、この鏡の中・・・。やけに広いのう・・・。」



373名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/10(月) 22:13:35 ID:vjyvSR0/
あやの姫様「熊!この鏡やけに丈夫じゃな!小太刀が折れてしもうたぞ!」
熊太郎「はっ!姫様!ひび一つ入りませんな!」
女の声「何をしても無駄よ!ここからは出れないわ!」
あやの姫様「くっ!熊!誰かおるぞ!女の声じゃ!」
熊太郎「こちらへ来ます姫様!若い帝国軍の軍服着た女性です!」
マデリン「私はマデリン・カールソン!帝国軍メビウス警備隊の隊員よ!
貴方がうわさの地球人の姫様ね!それと家来の坊やね!」
あやの姫様「マデリン殿!どうしてそなたはここにいるのじゃ?」
マデリン「私の所属しているメビウス警備隊は、衛星軌道上の宇宙要塞から
囚人たちを監視しているの!一日に四回、定期的に異変が無いか隊員が交代で
ヘル・グライダーに搭乗して惑星上を巡回しているんだけど、その最中に私の
乗ってる機体は異次元空間に吸い込まれたの!気が付いたら、私はこの鏡の中
の部屋の囚人になっていた・・・。と言う訳なの・・・。レーザーガンや
レーザーソード、軍用ナイフや手榴弾、何を使ってもこの鏡は破壊出来ない・・・。もうお手上げよ・・・。」
熊太郎「姫様・・・!私たちもう出れないのでしょうか・・・?」
あやの姫様「熊・・・!わらわは諦めぬぞ!必ず何か手があるはずじゃ!」
374名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/11(火) 00:41:19 ID:eMlSQh1c
あやの姫様「熊!良く見よ!鏡に小さな穴が開いているぞ!」
熊太郎「はっ!姫様!豆粒程の大きさですな!」
マデリン「これじゃあ外へは出れないわね・・・。」
あやの姫様「待て熊!そう言えば物を小さくする呪文、
わらわアヤノンアヤリンから習っていたぞ!
よし!試すぞ!小さくなあれ!小さくなあれ!小さくなあれ!」
あやの姫様たちは、呪文の効き目で豆粒程の大きさに変化した!
あやの姫様「やったぞ熊!この呪文すごい効き目じゃのう!」
熊太郎「姫様やりましたな!これで外へ出れます!」
マデリン「やったわねお姫様!さあ先を急ぎましょう!」
あやの姫様「ようし外へ出たぞ!あれ?地下室にしては妙に明るいのう・・・?」
熊太郎「姫様!ここは地下室ではありませんぞ!巨人がいます!」
マデリン「まあ私たちが小さくなってるんだけどね!どうやら車の中のようね・・・。」
あやの姫様「ようし!大きくなあれ!大きくなあれ!大きくなあれ!」
あやの姫様たちは、元の大きさに戻った!男はびっくり仰天した!
ライダー「おい?どっから入って来た?答えろ?答えないと撃つぞ!
(レーザーガンであやの姫様たちを脅す。)帝国軍の女軍人と奇妙な小娘と坊主・・・?
ふっ!妙な組み合わせだな・・・!」
マデリン「私は帝国軍人のマデリン・カールソン!こちらはあやの姫様と熊太郎さんよ!
決して怪しい者では無いわ!」
あやの姫様「わらわたちは、その鏡の中に閉じ込められていたのじゃ!」
熊太郎「やっと外に出たと思ったら、貴方の車の中に・・・。」
ライダー「ふっ!うそじゃ無さそうだな!(レーザーガンを下ろす。)
しかしあんたたち皮肉だな!俺ともうすぐ地獄行きかも知れんぞ!」
マデリン「何ですって?ここは何処なの?」
ライダー「ここは銀河辺境の惑星カシミールさ!住民と暴走族が、少ない水と食料・
資源を巡って抗争を続けているんだ!ここは正に地獄さ!」
マデリン「総督や駐留軍・警察は何をしているの?」
ライダー「みんな暴走族に怯えて見て見ぬふりさ!逆らえば俺の様に命は無いからな!
(レーザーガンで後続の車を狙撃する。後続の車、爆発炎上する。)」
あやの姫様「くっ!熊!怖い顔をした奴等がたくさん、この車を追いかけて来るぞ!」
熊太郎「はっ!姫様!髪の毛を逆立てたり、真っ赤に染めてたり、どぎつい化粧をしてたり、
いわゆる歌舞伎者ですな!」
マデリン「私も助太刀するわ!(レーザーガンで接近して来たエアバイクを狙撃する。
エアバイク、後続の車に激突共に大破する。)」
熊太郎「姫様!こら!姫様から手を離せ!(あやの姫様を拉致しようとした装甲服の男を
蹴り飛ばす。男は仲間のエアバイクにぶつかり共に横転する。)」
あやの姫様「ナイスじゃぞ熊!わらわも頑張るぞ!(あやの姫様、寝坊助呪文で暴走族たちを眠らせる。)」

375名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/11(火) 03:18:25 ID:eMlSQh1c
あやの姫様「熊!当分は暴走族の奴等起きぬはずじゃ!一安心じゃのう!」
熊太郎「はっ!姫様お見事です!」
ライダー「ふっ!大したお姫さんだ!気に入ったぜ!」
マデリン「惑星カシミールのここは何処?ここから一番近い町は・・・?
この星の主都は確か、ホレイショタウンよね・・・?」
ライダー「俺の名はベイル・ライダー!しがない流れ者さ!一番近いのは
あそこに見えるデオンだ!ホレイショタウンに行くには、海を渡るしかない!
取り合えずデオンで充電しないと、車が動かなくなる!急ごう!」
あやの姫様たちはホレイショタウンに入った。充電スタンドで車を充電し休憩中
のあやの姫様たちの前に、自警団がやって来た。
デオン町長「おい余所者!お前たち暴走族の一味か?」
マデリン「違うわ!この制服を見て!私は帝国軍人よ!」
自警団長「ふん!信用出来るもんか!この星では軍人も警官も、奴等とぐるだからな!」
団員「この町の保安官だったトニーは本当に良い男だったよ・・・。でも・・・。」
団長「一週間前、奴等との銃撃戦で死んでしまった・・・。」
あやの姫様「かわいそうに・・・。総督とやらは一体何をしているのじゃ?」
町長「総督のピアス伯爵こそ奴等のボスだ!だから我々は自分たちで自らを守るしか無いんだ!」
熊太郎「姫様・・・。許せませんな!」
あやの姫様「本当じゃな熊!ピアスとやら許せぬな!」
その頃ホレイショタウンのカシミール宇宙港には、一隻の宇宙船が到着していた。
ピアス「お待ちしていましたよレイス様!セーラ様!」
レイス(体は熊太郎)「さあセーラ!来なさい!」
セーラ(体はあやの姫様)「はい!レイス様!」
ピアス「バリー率いる暴走族にこの星を蹂躙させております!
もうすぐ住民の怒りは頂点に達するでしょう!」
レイス「ふふふふふ!我等が母なる星!地球を取り戻す日も近いな!」
その頃デオンでは、あやの姫様と熊太郎が、マデリンとレイスが見守る中昼寝していた。
ライダー「そう言えば妙にお姫さんたち体が透けてるな・・・?」
マデリン「魔法で体を奪われてしまったそうよ・・・。」
熊太郎「姫様!今夢を見ましたか・・・?」
あやの姫様「熊!わらわも見たぞ!わらわたちの体!この星に来ているぞ!」
376名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/11(火) 17:34:40 ID:eMlSQh1c
あやの姫様たちは、デオン自警団の監視下に置かれていた。
あやの姫様「わらわたちを早く自由にするのじゃ!」
熊太郎「姫様の仰せの通りですよ!」
自警団長「うるさい!体が透けてるのも余計に怪しい!暴走族
の間で流行しているハイパードラッグのせいかも知れん・・・?」
マデリン「そんなんじゃないって!魔法のせいよ!」
ライダー「無駄さ!聞く耳を持たんらしい・・・。」
団員「町長!団長!奴等が来ました!」
デオンの町は自警団が築いた城壁に囲まれている。デオンの町の
城門の前にバリー率いる暴走族が、現れた。100台以上の車と
エアバイク、暴走族は総勢300人、対するデオンの住民は400人、
内自警団は150人足らずである・・・。
バリー「良い加減に観念しろ!この町を明け渡せ!そうすれば命は
助けてやる!馬鹿な保安官の様にはなりたくないだろう・・・?」
町長「要求には屈しない!我々は最後までお前たちと戦う!」
あやの姫様「どうして奴等はこの町を欲しがるのじゃ?」
自警団長「この町の地下に大昔の遺跡がある!奴等はそれを狙っているんだ!」
熊太郎「大昔の遺跡・・・?何でそんなものを・・・?」
古老「この町は大昔、地球と言う星から逃れて来た人々が暮らしていた・・・。
彼等の星はハルマゲドン(最終戦争)で死の星となった・・・。生き残った人々が
宇宙船に乗りこの星にやって来て文明を築いた・・・。遺跡は彼等が築いた物だ・・・。」
熊太郎「姫様!地球人がこの星に来ていたとは驚きですな!」
あやの姫様「そうじゃな熊!わらわも聞いて思わずびっくりしたぞ!」
377名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/11(火) 20:21:41 ID:eMlSQh1c
あやの姫様「町長殿!何故奴等あれだけの人数なのに攻め込んで来ぬのじゃ?」
町長「奴等が攻め込んだら、遺跡ごと町を爆破すると脅しているからだ!
だから奴等は我々住人をこの町に閉じ込めて、兵糧攻めにしているんだ!」
熊太郎「出て行くのをじわじわ待っている訳ですな!悪どいですなあ!」
バズ「このままじゃ埒があかねえぜ!早く皆殺しにして町と遺跡を分捕ろうぜ!」
バリー「バズ黙れ!俺の言う通りにしろ!もうすぐ奴等は根を上げる・・・。
それまでの辛抱だ・・・。」
手下「バリー様!ピアス伯爵から通信が入ってます!」
ピアス「バリー、様子はどうだ?」
バリー「どうもこうもねえさ!奴等は中々しぶといぜ!まあ、もうすぐ観念するだろうがな・・・。」
ピアス「その調子で頼むぞ!レイス様がデオンに向けて出発された。失礼の無い様にな・・・。」
バリー「あの御方が・・・!分かった!任せておけよ!(通信が切れる。)
あの魔法使いが、この町に来る・・・!」
その頃あやの姫様たちは、デオン地下の遺跡にいた・・・。
ライダー「へえー!でかい遺跡だなあ!びっくりしたぜ!」
マデリン「これは巨大な宇宙船よ!これで地球からやって来たんだわ!」
あやの姫様と熊太郎は好奇心から、壁のボタンを押して見た。
すると突然壁がスクリーンに変わり、スクリーンの中の男がぺらぺらと話し始めた!
メイトランド「初めまして!私はジョン・メイトランド!この船のメイン・コンピューターです!」
あやの姫様「熊!びっくりじゃ!機械が話しかけて来たぞ!」
熊太郎「はっ!姫様!驚きですな!」
マデリン「メイトランド!この船は地球から来たんでしょ?」
メイトランド「はい!地球はあの忌々しいハルマゲドンで滅び、生き延びた少数の人類は新天地を
求めて太陽系を旅立ちました・・・。そしてこの星に・・・。」
ライダー「この船を狙ってる奴等がいるんだ!お前何か知らないか?」
メイトランド「それは恐らくこの船に積まれている最終兵器を手に入れたいのでしょう!
ああ恐ろしい・・・!きっとあのレイス様の仕業に違い無い!ああ恐ろしい!」
熊太郎「最終兵器・・・?レイス様・・・?姫様!あいつが絡んでいますぞ!」
あやの姫様「熊!わらわたちの体を奪ったあいつが、暴走族の黒幕らしいな!」
378名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/12(水) 00:21:24 ID:Oe4ywEA/
あやの姫様「メイトランド!恐ろしい最終兵器とは何じゃ?」
熊太郎「私も知りたい!どんな兵器なんだ?」
メイトランド「核兵器ですよ!地球は当時アトランティス・
ムー・レムリアの三大国が軍備を競っていた。ある日、
アトランティスのメイン・コンピューターが誤作動を起こし、
核兵器でムーとレムリアを攻撃した・・・。三大国の核兵器の応酬
により、核の冬が到来・・・。地球は死の星となったのです・・・。」
ライダー「そんな物騒な代物、奴等に渡したら大変だぜ・・・。」
マデリン「レイスってのは何者なの?このお姫様たちの体を魔法で奪った
らしいけど・・・?大物の魔法使いなの・・・?」
メイトランド「はい!あのレイスこそハルマゲドンを起こした張本人ですよ!
ああ恐ろしい!あの顔を思い出すだけでぞっとします!」
あやの姫様「どうしてレイスは、ハルマゲドンを起こしたのじゃ?」
メイトランド「当時の地球人はおごり高ぶり、果てしない軍拡競争で地球を
汚染していました!多くの動植物が人間のせいで絶滅に追い込まれていました!
政治は腐敗し、犯罪や汚職が横行していました!理想主義者の魔導師レイスには、
それが耐えられなかった・・・。彼は何時しか自らがメシア(救世主)として神の裁断を
下し人類を粛清、地球を救うと言う妄想に支配される様になった・・・。彼はアトランティス皇帝
の顧問官と言う立場を利用して宮殿に潜入、指定日にメイン・コンピューター
が誤作動を起こす様に魔法をかけた。そして自らは信者たちと共に宇宙に上がり、地球の惨状を楽しんで
見ていたのです。彼は地球が死の星になったのを確認した後、この巨大宇宙船で
この星へ来たのです。レイスたちは冷凍睡眠状態でこの船で眠っていた。地球の自然が再生され、再び人類が
生存可能な星になる事を夢見ながらね。ハルマゲドンから一万年が立った三年前、レイスたちは
予定通り目覚めた。レイスにとって予想外だったのは、現在の地球人が無数の国に別れてしかも人口が予想以上に
多い事。彼は核兵器を再び地球で使用して、自分の理想社会を築く気です!」
レイス「コンピューター君!名講釈ありがとう!(拍手しながらボタンを押す。)」
メイトランド「レイス!うわっ!(スクリーンから消える。)」
レイスがセーラ、バリー、バズらを伴い遺跡の中に出現した。
マデリン、ライダー、自警団、レーザーガンをレイスたちに向ける。
熊太郎「レイス!姫様と私の体を返せ!」
あやの姫様「熊の言う通りじゃ!わらわたちの体を早く返すのじゃ!」
379名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/13(木) 00:42:38 ID:Xakn12fZ
あやの姫様「熊!無駄の様じゃな!返す気は無いらしいのう!」
熊太郎「その様ですな姫様!」
レイス「良く分かってるじゃない!その通りだよ!」
セーラ「私は・・・。」
レイス「セーラ!お前は黙っておれ!」
ライダー「同じ顔の人間が四人いるなんて・・・!たまげたぜ!」
マデリン「お姫様たちの言ってる事、本当だったのね・・・。」
レイス「君たちは実に幸せ者だよ!これから奇跡を目にする事になるんだからね!
出でよ!我が同志たちよ!(ボタンを押す。機械音と共に遺跡の地下室の扉が開いた。
巨大な地下室の中には無数のカプセルがあり、その中には無数の老若男女が眠っている。)」
その頃、カシミールの主都ホレイショタウンはアヤノンアヤリン率いる帝国軍により制圧されていた。
アヤノンアヤリン「良い加減に白状しなさいよ!あやの姫様と熊太郎さんは何処にいるの?」
ピアス「許して下さい!助けて下さい!あの子供たちは、辺境の町デオンにいます!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「早く助けに行かないと!」
シュンレイ「無事であって欲しいですね!」
キーツ「セーラ・・・。」
ビュート「マイハニー・・・。」
カリオン「アヤノン様アヤリン様、準備が出来ました!急ぎましょう!」
その頃デオンの町の地下遺跡では、冷凍睡眠から目覚めた信者たちが、レイスを崇めていた。
信者たち「レイス様!神の代理人にして我等が母なる地球の守護者!我等がメシア!」
レイス「皆の者喜べ!我等が母星地球に、帰還する時が来た!再び神の裁断を起こす事により、
地球は真に我等が物となるであろう!ははははは!」
セーラ「キーツ・・・。」
ライダー「再び核を使う気か・・・?狂ってるぜ!」
マデリン「暴走族に信者、相手するのは人数が多すぎるわ・・・。」
熊太郎「姫様!地球が大変です!」
あやの姫様「熊案ずるな!わらわは必ず阻止して見せるぞ!」
380名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/13(木) 11:08:11 ID:Xakn12fZ
あやの姫様「熊!良い事を思い付いたぞ!小さくなあれ!小さくなあれ!小さくなあれ!」
レイス「あれ?集会している間に小娘たちがいなくなったぞ?探せ!探すんだ!」
バリー・バズ「くそガキども何処へ消えやがった!」
信者たち「神の敵を退治せねば!」
レイス「ふう!どうやら虎の子の核爆弾は無事みたいね!良かった・・・!」
あやの姫様たちは小さくなって、レイスの後を尾行していたのである。
レイスが立ち去ると、あやの姫様たちは元の大きさに戻った。
あやの姫様「熊。あれが核爆弾か・・・。百はあるな・・・。」
熊太郎「はっ。姫様。恐ろしいですなあ。」
マデリン「これが無くなれば、奴等の計画はおじゃんね・・・。」
ライダー「そう言えばこの町の役場に大型トレーラーがあったな。
あれならこれを全部詰めるだろうがな・・・。」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「姫様!熊さん!何処ですか?」
ライダー「何だ?今度は急に娘っ子たちが現れたぞ!小人族の行商人から
買った魔法の鏡からお姫さんたちが出て来たり、怪しい魔法使いが出たり
本当不思議な事の連続だぜ!」
マデリン「どうやら何とかなりそうね!」
熊太郎「姫様!頼もしい援軍ですぞ!」
あやの姫様「ここじゃ!みんな!久しぶりじゃのう!何て言ってる場合
じゃない!エレナ!至急わらわの言う通りにするのじゃ!」
あやの姫様たちは、エレナの瞬間移動で大型トレーラーに核爆弾と共に移動した!
あやの姫様「よし!これでレイスの野望は潰えるぞ!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「アヤノンさんアヤリンさんに率いられた帝国軍が
この町に向かっています!もう大丈夫です!」
熊太郎「姫様!レイスたちが核爆弾が無くなった事に気付いた様ですぞ!」
レイス「バリー!バズ!早く取り戻すんだ!ぐずぐずするな!」
バリー「野郎共!行くぞ!」
バズ「うおーっ!思いっ切り暴れてやるぜ!」
ライダー「お姫さん!みんな!しっかり捕まってろよ!」
あやの姫様たちを乗せた大型トレーラーは、デオンの町を出発した。
それを暴走族の車とエアバイクの群れが追撃する。
バリー「トレーラーを何としても止めるんだ!」
バズ「任せろ!」
ライダーはトレーラーを接近して来た車にぶつけた。車は隣の車を巻き込み、
崖に落ちる。マデリンはトレーラーに飛び乗ろうとした暴走族を数十人撃ち落とす。
あやの姫様は寝坊助呪文で暴走族を眠らせる。眠りに入った暴走族の多くが動きを止めた。
あやの姫様「熊!あの首領格の二人と取り巻きはまだ起きているぞ!」
熊太郎「はっ!姫様!何故眠らんのでしょう・・・?」
バリー「俺たちはレイス様から魔法除けの呪文をかけて貰ったんだよ!
もう許さねえ!やっちまいな!」
バズ「うおーっ!覚悟しやがれ!」
トレーラーにバズが飛び乗って来た。マデリンを気絶させレーザーガンを奪い取る。
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「怖い!」
熊太郎「姫様!こいつ女ですよ!」
あやの姫様「そうじゃな熊!てっきりわらわ男だと思うていたぞ!」
バズ「うるせえ!ごちゃごちゃ言わねえでトレーラーを止めな!じゃないと小娘たちを撃つよ!」
バリー「バズの奴上手くやったな!野郎共行くぞ!」
ライダー「仕方無いな・・・。」
ライダーは大型トレーラーを停車させた。バリーたちが得意げに接近して来る。
ライダーはバリーたちが近付くのを確認すると、突如大型トレーラーをバックさせ
バリーたちの車・エアバイクの群れにぶつけた。追突の衝撃でバズはレーザーガンを落とした。
バリーを案じて余所見したバズの隙を突き、あやの姫様と熊太郎が峰打ちで眠らせる。
熊太郎「姫様!小太刀の腕前お見事です!」
あやの姫様「熊こそ見事であったぞ!おーほほほほほ!」
381名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/14(金) 00:00:45 ID:kUujU3XJ
382名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/14(金) 00:16:38 ID:gq6M0J9v
あやの姫様たちを乗せた大型トレーラーは、デオンの隣町ラザルに向けて疾走していた。
あやの姫様「古老殿!ホレイショタウンに向かうには、そのラザル港から海へ出るしか無いのじゃな?」
古老「左様。1日に4回このラザルの港とホレイショタウンを結ぶ定期船がある。あの輸送船なら、
この大型トレーラーも無事に乗るじゃろうて。」
熊太郎「姫様!急に止まりましたよ!」
あやの姫様「本当じゃな熊!妙じゃのう・・・?」
ライダー「おかしいな!充電をちゃんと済ましたのに・・・?」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「あっ!レイスが来た!」
レイス「魔法で止めさせて貰ったよ!ホレイショタウンには行かせぬ!」
バリー「くそう!やっと追いついたぜ!」
バズ「あんたー!待ってたよー!」
手下「親分!宇宙船だ!宇宙船の大軍だぜ!」
ホレイショタウンの方角から百隻以上の宇宙船が向かって来る!
レイス「帝国軍だ!まずい!ここは引け!」
バリー・バズ「やべえ!ずらかるぞ!」
帝国軍宇宙艦隊の旗艦から、アナウンスが流れて来た。
アヤノンアヤリン「こちらアヤノンアヤリン!あやの姫様たち助けに来たわよ!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「助かったー!」
古老「これでデオンの町も救われる・・・!」
ライダー「起きろ姉ちゃん!お待ちかねの帝国軍が来たぜ!」
マデリン「本当だ!助かったわ!」
熊太郎「姫様!アヤノン殿アヤリン殿です!」
あやの姫様「うれしいのう熊!本にウキ!ウッキー!!じゃのう!」
383名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/14(金) 23:34:17 ID:gq6M0J9v
あやの姫様たちは、アヤノンアヤリン率いる帝国軍により無事に救出された。
あやの姫様「アヤノンアヤリンありがとう!助かったぞ!」
アヤノンアヤリン「体は透き通ってるけど、元気そうで良かった!ねえ?核爆弾は?」
熊太郎「トレーラーの中ですよ!こちらです!あれ?姫様!ありませぬ?」
あやの姫様「えっ?どう言う事じゃ熊?本当じゃな熊!消えておるぞ!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「大変だ!」
ライダー「おかしいな?あの魔法使いの仕業か・・・?」
マデリン「そうとしか考えられないわね・・・。」
ビュート「マイハニーあやの!透き通ってるけどかわゆいね!」
キーツ「セーラ・・・!」
あやの姫様「ビュート!案じてくれてありがとう!キーツ殿!何度も言うがわらわは
中村あやのじゃ!断じてセーラと言う娘では無い!セーラなら、わらわの体と共にレイスとおるわ!」
ビュート「マイハニーに御礼言われたよ!うれしいなあ!」
キーツ「とほほ・・・。」
熊太郎「ビュートにキーツ・・・。姫様に狎れなれしくして!」
あやの姫様「熊!どうしたのじゃ?急に不機嫌になって?(熊の奴め!また焼いておるな!)」
熊太郎「いいえ姫様!何でもありませぬ!(恥ずかしいなあ!姫様に見抜かれてる!)」
シュンレイ「どうしたのです?あやの姫様も熊さんも顔が赤いですよ?」
あやの姫様・熊太郎「大丈夫です!」
カリオン「アヤノン様アヤリン様!デオン上空に未確認宇宙母船が出現しました!」
アヤノンアヤリン「何ですって?全軍急ぎデオンに進撃せよ!」
熊太郎「姫様!大変です!」
あやの姫様「本当じゃな熊!それで地球を攻撃する気じゃな!」
384名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/15(土) 02:39:53 ID:HfYZTnTo
あやの姫様たちを乗せた帝国軍宇宙艦隊は、デオン上空に到着した。
あやの姫様「熊!あれがレイスたちの乗った宇宙母船か・・・!思うたより大きいのう!」
熊太郎「はっ!姫様!地下に埋もれていたのを魔法で浮上させたのですな!」
アヤノンアヤリン「予想通りシールドで防御されてる!それに恐らく、中には大量の核爆弾
が・・・。迂闊には、攻撃出来ないわね・・・。」
カリオン「未確認母船からの通信です!(スクリーンにレイス、セーラが映る。)」
キーツ「セーラ!(取り乱して暴れ、衛兵に拘束される。)」
レイス「こんにちは!銀河帝国の皇女殿下よ!核爆弾はお察しの通り、魔法で回収させて貰ったよ!
取り引きしたい!私たちをこのまま地球へ行かせて欲しい。それと、十分な水と食料と金塊だ!断るなら・・・。」
あやの姫様「どうすると言うのじゃ?」
レイス「私の魔法で破壊力をさらに高めた核爆弾を一つ、帝国首都ラビオンシティに転送してある。
要求を呑まなければ、核を使用するまでだ。」
熊太郎「くっ!卑怯な!」
レイス「戦争に卑怯も何も無いよ!勝者こそ正義だ!ははははは!」
その時スクリーンの映像が乱れ、おしゃべりコンピューターのメイトランドがスクリーンに現れた。
メイトランド「お久しぶりです皆様!大事なお知らせが!核爆弾はラビオン宇宙港の3番ゲートに
停泊中の宇宙船「ターリス号」に仕掛けられています!それともう一つ、この星の隣星カムデンの
共同墓地にレイスの本体が眠っています!本体は魔法石のバリアで守られています!今、熊さんの
体を乗っ取ってるのはレイスの生霊!本体を失えばレイスは消滅します!以上!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「ありがとうメイトランド!」
あやの姫様「熊!うれしい情報じゃな!」
熊太郎「本当ですな姫様!」
レイス「おかしいな?何でいきなり通信が途切れたんだ・・・?まあ良い!要求を呑むか?断るか?」
アヤノンアヤリン「後一日待って頂戴よ!父上母上とも相談しないと・・・。」
レイス「良いだろう!どうせ答えは見えているがね!ははははは!(通信終了する。)」
アヤノンアヤリン「お馬鹿な魔法使いね!よし!カリオン!至急奴等に気付かれ無い様、
暗号文で帝都に核爆弾の事を知らせて!カムデンは確か・・・?アッシュバーナム伯爵の領地だったわね!
あやの姫様!熊さん!私たちはここで奴等の注意を引き付ける!その間に・・・。」
ライダー「カムデンに乗り込めってんだろう!俺も行くぜ!」
マデリン「私もよ!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「行こう行こう!」
シュンレイ「あやの姫様たち燃えてますね!」
熊太郎「姫様!カムデンに乗り込みましょう!」
あやの姫様「よし行くぞ熊!わらわ燃えて来たぞ!」
385名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/15(土) 21:50:44 ID:HfYZTnTo
あやの姫様たちは、エレナの瞬間移動で惑星カムデンにやって来た。
カムデンの主都カムデンポリス・・・。伯爵の居城カムデン城、領主裁判所、
警備隊本部、宇宙港などが整然と配置されている。町の郊外には、大きな
共同墓地があった。ここには、領主である伯爵家の墓もあるらしい・・・。
あやの姫様「熊!ここが共同墓地か・・・!薄気味悪いのう・・・!」
熊太郎「はっ!姫様幽霊が出そうですな・・・!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「姫様も熊さんも、幽霊みたいだけど・・・。」
あやの姫様・熊太郎「違う違う全然違う違う!」
ライダー「何て言ってる間に着いたぜ!ここが奴の墓だ!」
マデリン「エルギン・レイスここに眠ると、墓石に刻んであるわ!」
あやの姫様「ようし熊!退治に取り掛かるぞ!きゃっ!何じゃこの耳障りな音楽は?」
熊太郎「それに姫様!あの爆音は?エアバイクとやらの音ですよ!」
ライダー「みんな隠れろ!誰かがバイクで来るぞ!」
あやの姫様たちが茂みに隠れると同時に、数台のエアバイクがやって来た。
バリー「ふう!レイス様の墓!まだ無事の様だな!」
バズ「あんた!本当にあの小娘たちここに来るのかね?レイス様、用心し過ぎじゃないの?」
バリー「俺たちはあの御方の言う通りにしてりゃあ、褒美をたんと貰えるんだぜ!まあ、用心に
越した事はねえさな!ちっ!警備隊のパトカーが来るぜ!」
警備隊員「お前たち見慣れない面だな?墓地でツーリングとは不謹慎だぞ!」
バリー「すいません!この前事故って死んだ仲間の墓があるんで、隣の星カシミールから墓参りに来たんすよ!」
警備隊員「まあ良い!墓参りしたらとっとと故郷に帰れよ!(パトカー走り去る。)」
バズ「あんた役者になれるよ!上手だねえ!」
バリー「へっ!役人なんて大人しく頭下げてりゃあ良いのさ!よし!これから寝ずの番だぜ!
おい!音楽をかけろ!(大音量で歌が流れ始める。バリー、バズ、手下の五人踊り出す。)」
ライダー「うるせえなあ。俺はジェシー・ナーダムの歌は嫌いだ。やはりロックは、キティ・ミューズに限るぜ。」
マデリン「ナーダムもミューズも銀河の人気歌手よ。それにしてもうるさいわね。」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「鼓膜破れそう・・・。」
熊太郎「姫様。あいつら寝ずの番で見張ってますな。それにしてもうるさい・・・。」
あやの姫様「本当にうるさいのう熊。奴等踊り狂うておるぞ。本に癪にさわるのう・・・。」
386名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/17(月) 01:23:43 ID:B8j4ebWX
あやの姫様「熊。誰か来るぞ。年寄りと若い男二人じゃ。墓参りかのう・・・?」
熊太郎「はっ。姫様。何やら只者では無さそうですな・・・?」
バリー「ひゃっほーっ!ジェシーの歌は最高だぜ!(突如音楽が止む。)
何?おいじいさん!何ラジカセ止めてんだよ!なめんじゃねえぞこら!」
老人「ほっほっほっ!お若いの、墓で踊り狂うとは、不謹慎ですぞ。」
バズ「うっせえんだよじじい!てめえには関係ねえだろう!とっとと帰りな!」
老人「お嬢さんが男言葉を使うものではありませんよ。」
バズ「ほざくなじじい!あいたたた!(老人に殴りかかるも、供の男に気絶させられる。)」
バリー「バズ!おめえら!かかれ!(手下たち、チェーンや金属バット・刀で襲いかかる。)」
老人「スゲさん!カグさん!懲らしめてやりなさい!」
スゲ・カグ「はい!旦那様!(手下五人と乱闘になる。)」
老人「ほっほっほっ!隠れているお嬢さん方!もう大丈夫ですよ!」
ライダー「あのじいさん千里眼か・・・?俺たちに気付いているぜ。」
マデリン「悪者では無さそうね・・・。」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「スゲさんカグさんかっこ良いね。」
熊太郎「姫様。頼りになりそうな感じですが、あの老人何者でしょう・・・?」
あやの姫様「供の者も中々の凄腕だし、あの老人は品がある・・・。熊の言う通り気になるのう・・・?」
387名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/17(月) 02:56:44 ID:B8j4ebWX
あやの姫様「熊。バリーたちがあっと言う間にこてんぱんにやられてしもうたぞ。」
熊太郎「はっ。姫様。良い気味ですなあ。」
バリー「つっ!強え!(気絶して倒れる。すでに手下五人も気絶している。)」
老人「ほっほっほっ!もう出て来ても大丈夫ですよ!(隠れているあやの姫様たちを見付け出す。)」
あやの姫様「ご老人、助けていただいてありがとう!(苦笑しながら御礼を言う。)」
熊太郎「貴方方は一体・・・?」
老人「これは申し遅れましたな!わしはミド・コモンと申すしがない商人。
この者たちは部下のスゲさんとカグさんです。ほっほっほっ。」
あやの姫様たちは、ミドに事情を説明した。
老人「左様ですか・・・。この墓にそんな秘密が・・・。よろしい!協力しましょう!
わしはこの星の領主様アッシュバーナム伯爵とは友達でね。後で彼にも事情を説明すれば、
きっと許して下さるでしょう・・・。」
熊太郎「姫様!良かったですな!」
あやの姫様「本当じゃな熊!わらわ心よりうれしいぞ!」
あやの姫様たちがレイスの墓前で会話している頃、カシミールの帝国軍母船内では、
アヤノンアヤリンがカリオンから報告を受けていた。
アヤノンアヤリン「良かった!ターリス号は帝国軍特殊部隊により制圧されたのね!」
カリオン「はい!船長以下乗員たちは全員拘束し、核爆弾もすでに押収廃棄しました!」
アヤノンアヤリン「よし!後はあやの姫様たちの活躍次第ね!」
カリオン「その事ですが、二つ気になる事が・・・。一つはあやの姫様たちと同行している女軍人マデリンの事です。
マデリン・カールソンは確かにメビウス警備隊に所属していましたが、1年前にヘル・グライダーの事故ですでに死亡しています。
もう一つは、暴走族に射殺されたデオンの町の保安官トニーの遺体が消えた件です。あやの姫様たちがカムデンに旅立った日に、遺体が忽然と消えています。」
アヤノンアヤリン「何ですって?!大変だわ!至急アッシュバーナム伯爵に連絡するのよ!さあ早く!」
その頃、カムデンの共同墓地では、あやの姫様たちがレイスの墓を掘り起こしていた。
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「メイトランドの言う通りだったね!」
ミド「ほう!魔法石のバリアでこのレイスとやらの遺体、守られていますな!」
スゲ・カグ「不思議ですな旦那様!眠っている様です!」
ライダー「この魔法石を壊せば、こいつ消滅するんだろう!」
マデリン「そのようね・・・。ふふふふふ。」
熊太郎「マデリンさん何で笑ってるんですか・・・?あれ?姫様!誰か来ます!」
あやの姫様「本当じゃな熊!あれは・・・?バリーたちに撃たれて死んだはずのトニーと言う保安官じゃぞ?!」
388名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/17(月) 11:56:24 ID:B8j4ebWX
あやの姫様たちの前に、死んだはずのデオンの保安官トニーが現れた。
あやの姫様「熊!どんどん近付いて来るぞ!」
熊太郎「はっ!姫様!妙ににやにやしていて気味悪いですぞ!」
ライダー「あんたはデオン保安官のトニー!バリーたちに撃たれて死んだはずじゃ・・・?」
トニー改めグレイ「俺の名はサリバン・グレイ!トニーとは偽りの名さ!待たせたなリリス!」
マデリン改め「私もマデリンでは無い!真の名は、オーレン・リリス!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「そんな・・・?騙されてたなんて・・・?」
ミド「グレイとリリスと言えば、アース・ホワイト陛下の時代に銀河中を荒らし回った凶悪なカイラス人の二人組の名ではないか・・・?」
スゲ「カイラス人とは、銀河でも最強クラスの戦闘民族で優秀な傭兵を銀河中に提供していたのです。」
カグ「しかし時のカイラス国王ワーリーは増長し、銀河中に散ったカイラス人を使って全銀河を征服せんと謀ったのです。」
グレイ「その通りだ!俺の父ワーリーは帝国軍との戦闘で死に、多くのカイラス人の同志も死に絶えた・・・。生き残った俺は、恋人のリリスと
共に復讐のため、全銀河を荒らし回ってやったんだー!」
リリス「もう少しでアースを暗殺出来る所だったのに、あのクマ公のせいで・・・!
私はお姫様たちが知っての通りあの魔法の鏡に封印され、グレイは小惑星帯での戦闘で行方不明となった・・・。」
グレイ「俺はトニーと言う偽名を使ってデオンに潜伏した。リリスが封印された魔法の鏡が、そこにあると嗅ぎ付けたからな。
その後でデオンの地下には宇宙船が眠っていて、核爆弾も共に眠っている事も知った。これは好都合だと、俺は思ったね!」
熊太郎「姫様!こやつら悪事を企んでいますな!」
あやの姫様「そうじゃな熊!何とか阻止せねばならんな!」
389名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/17(月) 17:58:42 ID:B8j4ebWX
あやの姫様「もしかして、その方たちの狙いもレイスの遺体と核爆弾か・・・?」
グレイ「ああそうだ!お姫さん頭が良いな!その魔法使いの遺体は俺たちが貰うぜ!」
リリス「これを餌にレイスと交渉するんだよ!核爆弾は私たちが必ず手に入れる!」
スゲ・カグ「そうはさせるか!ぐわっ!(レーザーソードで斬りかかるも、念力ではね飛ばされる。)」
ミド「スゲさん!カグさん!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「つっ!強い!」
熊太郎「姫様ー!済みませぬー!(リリスに拘束される。)いっ!痛い!」
リリス「大人しくしなさい!この坊やを、死なせたくなければね!」
あやの姫様「熊!熊を放せ!お願いじゃ!」
ライダー「くそう!坊主が人質じゃ手出し出来ないな・・・。うっ?あの光は・・・?」
共同墓地の上空に宇宙船が出現した。宇宙船はグレイ・リリス・熊太郎、レイスの遺体、
バリーたちを収容すると、姿を消した。
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「熊さん連れ去られちゃった・・・。」
ライダー「ちくしょう!助けてやれなかった・・・!」
スゲ・カグ「旦那様!緊急事態ですな!」
ミド「うむ!至急城へ戻るぞ!」
あやの姫様「熊!待っておれ!わらわは必ず助けるぞ!」
390名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/18(火) 02:03:29 ID:p78zZf7i
あやの姫様「ぐすん・・・。熊!(お泣きになっている。)」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「かわいそう・・・。」
ライダー「城へ戻るってじいさん!あんたまさか・・・?」
ミド改めクリント「その通り!わしはクリント・アッシュバーナム!
この星の領主じゃ!お姫様心配無い!ボーイフレンドはきっと助かりますぞ!」
あやの姫様「ご老人、いや伯爵殿。ありがとう。ぐすん・・・。」
その頃グレイの宇宙船内では、言い争いが起きていた・・・。
バリー「しのごの言わずに俺たちを船から降ろせこの野郎!」
バズ「そうだよ!早く降ろせよ!」
熊太郎「そうだそうだ!早く降ろせ!」
リリス「騒いでも無駄よ!あんたたちの運命はただ一つ・・・。服従かそれとも死か・・・?
(魔法で手下の一人を攻撃する。手下、断末魔の叫びを上げるとネズミになってしまう。)」
グレイ「さあ、どうする・・・?」
バリー・バズ・手下四人「しっ!従います!ちっ!忠誠を誓います!」
グレイ「よろしい!坊主!お前は・・・?」
熊太郎「誰がお前たちの家来になどなるか・・・!」
リリス「ならネズミになれ!(熊太郎をネズミに変身させる。)」
その頃、カムデンの伯爵の居城ではあやの姫様たちが作戦会議を行っていた。
あやの姫様「ぐすん・・・。熊を乗せた宇宙船は一体、何処へ向かっているのじゃ?」
クリント「大丈夫じゃぞお姫様!奴等は一路、生まれ故郷のカイラス星へ向かっている。
カムデン宇宙港に停泊中に不審に思うた私の密偵が、密かに発信機を仕掛けていたのじゃ!」
シルバー「伯爵家の密偵キール・シルバーです。よろしくお願い致します。」
ライダー「カイラス星は確か、アース陛下晩年のカイラスの反乱で滅び、今は無人のはずだぜ?」
スゲ・カグ「うわさでは、星全体に人骨が散乱しさながら巨大な墓地の様とか・・・?」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「縁起悪そう・・・。」
熊太郎「(ネズミに変身させられている。)姫様・・・!お助けを・・・!」
あやの姫様「(ネズミに変身させられた熊のイメージが浮かぶ。)何と言う事じゃ熊!かわいそうに・・・!」
391名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/18(火) 09:49:13 ID:BQATmh2W
「小さな女の子に興味があった」人気ロックバンド「ゼリ→」メンバーわいせつ容疑で逮捕 
http://dubai.2ch.net/test/read.cgi/news/1226913309/

女児を車に連れ込み、胸の写真を撮るなどのわいせつ行為をしたとして、
警視庁捜査1課は、わいせつ目的略取と強制わいせつの疑いで、東京
都練馬区光が丘、ロックバンド「JELLY→」のドラマー、清水康平容疑
者(29)を逮捕した。「小さな女の子に興味があった」などと供述している
という。

JELLY→は平成7年結成の4人組バンド。犯行にはバンドで使ってい
たワゴン車を利用していた。

調べでは、清水容疑者は9月9日午後4時40分ごろ、杉並区南阿佐
ヶ谷の路上で、女児の腕をつかんで車に連れ込み、車内で顔や胸の
写真を撮影するなどわいせつ行為をした疑い。現場近くの防犯カメラに
車が映っていたことなどから、清水容疑者が浮上した。

関連スレ
【ロリコン】JELLY→ ゼリ→Part.14【メジャー】
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/musicjg/1226895782/
392名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/19(水) 00:06:04 ID:F5Bq82BZ
あやの姫様の脳裏に、熊太郎を乗せた宇宙船とカイラス星のイメージが浮かんでいる。
無数の墓と人骨に埋もれた巨大な廃墟・・・。正に死の星である・・・。
あやの姫様「ぐすん・・・。熊・・・。こんな恐ろしい星へ連れて行かれて・・・。」
執事長「旦那様!高速船の発進準備が整いました!」
クリント「よし!あやの姫様たち!スゲさん!カグさん!シルバー!参りましょうか!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「姫様!行きましょう!」
ライダー「元気出せよ!愛しの熊さんがお姫さんが来るのを待っているぜ!」
あやの姫様「ありがとう!伯爵殿!ライダーさん!みんな!熊!待っておれよ!」
その頃、カイラス星に降り立ったグレイ・リリス一行は、カイラス王宮に到着していた。
熊太郎「きゃっ!何処もかしこも骸骨だらけ・・・!もう嫌でチュー!」
手下「騒いでも無駄でチュー!とほほ・・・。」
グレイ「父上・・・。母上・・・。妹たちよ・・・。そして我が同胞よ・・・。
今こそ目覚めよ!(王宮中央玉座の間の水晶を叩き割る。)」
怨霊たち「ぐおーつ!(立ち上がり奇声を上げる。)」
熊太郎「そうか!あの水晶は怨霊たちを封じていたんだでチューね!」
リリス「その通りよ!カイラス人が本気を出せば、出来立てほやほやの帝国軍など、赤子同然よ!」
バズ「あんた!さすがにやばいんじゃないの?あたい怖いよ!」
バリー「知るか!今は大人しく様子を見るんだよ!」
熊太郎たちが見守る中、グレイ・リリスとレイスが密談している。
レイス「わしの体を返してくれ!お願いだ!頼む!」
リリス「へえー!あんたこの幽霊坊やの体に憑依してるんだ!笑っちゃうね!」
グレイ「取り引きしないか?あんたにはあんたの体と魔法石、それにカイラス人の怨霊千人をやる!その代わり、
あんたは俺たちに核爆弾を半分渡す!どうだい?良い取り引きだろう?」
レイス「銀河最強のカイラス人の怨霊が千人も・・・!よし!取り引き成立!」
グレイ「ようし!これからカシミールへ向かうから、よろしくな!(通信を切る。)」
リリス「ふふっ!お馬鹿さんね・・・!」
熊太郎「何かまた悪企みしてるでチューね!わっ!怨霊たちが乗船して来たでチュー!怖いでチュー!」
怨霊たち「ひひひひひ!」
バリー・バズ「チューチューうるせえ!でも本当に怖い!まじホラーだぜ!」
あやの姫様「シルバー殿!宇宙船の中の様子、カメラとやらで見れるか?」
シルバー「はい勿論です!どうぞ!(宇宙船内の様子が映る。上機嫌に酔っているグレイとリリス、
不気味に笑うカイラス人の怨霊たち、恐怖に震えるバリーたちと二匹のネズミが映っている。)」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「こっ!怖い!」
クリント「何と言う事じゃ!怨霊たちを目覚めさせたな!」
スゲ・カグ「千人はいるぞ!大変だ!」
ライダー「ホラー映画さながらの光景だぜ!」
あやの姫様「あっ!あの赤いスカーフはわらわが上げた物じゃ!あの赤いスカーフのネズミは熊じゃ!
良かった!震えておるが、何とか無事の様じゃ!熊!わらわが必ず助けるぞ!」
393名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/19(水) 02:33:26 ID:F5Bq82BZ
あやの姫様たちを乗せた高速船は、一路カイラス星を目指していた。
あやの姫様「伯爵殿!あれは熊太郎たちが乗ってる船では無いか?」
クリント「本当じゃな!ほほう!さてはカシミールへ向かっておるな!」
あやの姫様「これだけ近くなら、エレナの瞬間移動で移れるはずじゃ!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「それに、例の小さくなる呪文を使えば!」
クリント「面白い!わしも参加させて貰おう!」
スゲ・カグ「お供致します旦那様!」
ライダー「燃えて来たぜ・・・!」
あやの姫様たちは呪文で小さくなると、エレナの瞬間移動でグレイの宇宙船に移動した。
あやの姫様「伯爵殿。この護符とやら、本当に効き目あるのか・・・?」
クリント「あるに決まっておる。聖地オリンポスの神聖な霊気で清められた護符じゃからな。」
怨霊1「おい!人間のにおいがするぞ!」
怨霊2「おかしい!何も見えぬぞ!」
怨霊3「良く探せ!確かに気配はするぞ!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「護符の効き目で私たちが見えないんだ。」
あやの姫様「伯爵殿!護符の効き目を疑った事、申し訳ございません!」
クリント「気にせんでよろしい!ほっほっほっ!」
スゲ・カグ「おお。大きなネズミが2匹いる。」
手下「あっ!お前たちは地球の小娘たち!侵入者でチュー!ぐわっ!(ライダー、気絶させる。)」
ライダー「お姫さん!熊さんがいるぜ!」
熊太郎「姫様!お待ちしていましたでチュー!ありがとうございます!(人間の姿に戻る。)」
あやの姫様「熊!わらわ逢いたかったぞ!人間の姿にも戻れたし本に良かったのう!(胸に手を当てて喜ばれる。)」
熊太郎「姫様ー!超可憐ですー!」
あやの姫様「おーほほほほほ!熊!さあ!怨霊退治に取り掛かるぞ!」
394名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/19(水) 02:34:22 ID:NITV6wcm
395名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/19(水) 23:58:29 ID:F5Bq82BZ
あやの姫様「熊!伯爵殿から良い物を貰ったぞ!(水鉄砲を2丁取り出す。)」
熊太郎「姫様!これは一体・・・?」
あやの姫様「この水鉄砲には、聖地オリンポスとやらで取れた聖水が入っておるそうじゃ!
効き目を試すぞ!(水鉄砲で怨霊たちを撃つ。怨霊たち、苦しみながら消滅する。)
やったー!熊!やったぞ!すごい効き目じゃのう!」
熊太郎「姫様お見事です!聖水とやらすごい効き目ですな!よし!私も!
(熊太郎も怨霊たちを水鉄砲で撃つ。怨霊たち消滅する。)」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「すごいすごい!」
ライダー「オリンポスの聖水か・・・!うわさ通りすげえ効き目だな!」
クリント「さあ!みんなでどんどん退治しよう!(皆にも水鉄砲を配る。)」
スゲ・カグ「はい!旦那様!」
リリス「ねえ?何だか怨霊の数・・・?減ってない・・・?」
グレイ「そう言えば・・・?むっ?突然消えたぞ?はっ!(グレイとリリス、額の邪眼を開く。)
小人だ!小人たちが水鉄砲を使って怨霊たちを消しているぞ!」
リリス「あれ?良く見るとあやの姫の仲間たちじゃないの!癪に障るー!はっ!(魔法であやの姫様の仲間たちから護符を剥ぎ取る。
あやの姫様の仲間たち、術が消え姿が丸見えになってしまう。)お前たち!あの小人たちを捕まえろー!」
バリー「はい!待てこらー!(あやの姫様たちを捕まえようとする。)」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「大変!奴等に気付かれてる!」
スゲ・カグ「うわあー!」
クリント「とほほ・・・。」
ライダー「巨人の国にいるみたいだぜ・・・。」
バズ「大人しくしな!ひねり潰されたく無ければね!(ライダーたちを拘束する。)」
その頃、あやの姫様と熊太郎は宇宙船内を探索していた。
熊太郎「姫様大丈夫でしょうか・・・?みんなと離れてしまって・・・。」
あやの姫様「大丈夫じゃ!あちらにはわらわたちが見えておらぬのじゃし、怨霊たちも
どんどん消滅しておる!案ずる事は無いぞ!あれ?熊!あの箱の中を見よ!」
熊太郎「姫様!あれはクマです!クマの人形ですぞ!」
あやの姫様「熊!わらわうれしいぞ!大好きなクマの人形を見れて本にうれしいぞ!」
396名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/20(木) 02:57:08 ID:uWQuI4rR
あやの姫様「熊!このクマの人形目から涙が流れているぞ!ただの人形では無さそうじゃな・・・?
よし!人形を水鉄砲で撃つ。人形全体にひびが入り、突然遠吠えと共に立ち上がる。)熊!人形が動いたぞ!」
熊太郎「姫様!びっくりですな!」
レト「助けてくれてありがとう!私はレト!偉大なるサザーク族の長だ!ここは何処だ?」
あやの姫様「グレイとリリスと言う悪党の宇宙船の中じゃ!」
レト「何だと?!あいつら性懲りも無くまだ悪さをしているのか?!」
熊太郎「あの二人を知っているんですか?」
レト「勿論だ!奴等の魔の手からアース陛下をお助けしたのは他ならぬ俺だからな!
サザーク族は代々皇帝家に仕える神獣として、皇帝家を守護して来た。しかし、銀河最強と歌われるカイラス人
との戦いでサザーク族はほぼ絶滅し、俺もグレイとリリスにより人形に変えられてしまったんだ・・・。」
熊太郎「お気の毒に・・・。姫様かわいそうですな・・・。」
あやの姫様「本当じゃな熊。わらわはクマが大好きじゃから、余計不憫に感じるぞ・・・。」
397名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/20(木) 11:48:11 ID:uWQuI4rR
あやの姫様「熊!レト!隠れるのじゃ!誰か来るぞ!」
あやの姫様たちが物陰に隠れると同時に、バリーたちがやって来た。
バリー「お前たちはこの部屋で大人しくしていろ!ちゃんと見張りがいるからな!」
怨霊たち「ふふふふふ!」
バズ「さあ!リリス様たちの下に戻ろうよ!」
バリーたちがいなくなると、あやの姫様は水鉄砲で怨霊たちを消滅させ、元の大きさに戻った。
あやの姫様「かわいそうに・・・。今助けてやるぞ!」
レトとライダーたちも元の大きさに戻った。レトは堂々たる白クマである。
クリント「ほほう!伝説のサザーク族の長レトに逢えるとは・・・!」
スゲ・カグ「たった一人でカイラス人の大軍と渡り合ったと聴いています!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「頼もしいね!」
ライダー「俺たちの水鉄砲は奴等に取り上げられたぜ!さあどうする?」
レト「私に任せておけ!奴等を蹴散らしてくれるわ!」
熊太郎「姫様!レト殿頼りになりそうですな!」
あやの姫様「本当じゃな熊!レト!頼んだぞ!(レトの頭を撫で慈しむ。)」
398名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/20(木) 23:26:41 ID:uWQuI4rR
あやの姫様「熊!クマは本当にかわいいのう!」
熊太郎「はっ!姫様!かわいいですなあ!」
レト「(あやの姫様と熊太郎に頭を撫でられている。)ははははは!私の頭を
その様に撫でたのは君たちが初めてだ!そうか!私はかわいいか!ありがとう!」
怨霊1「変だな?クマのにおいがするぞ?」
怨霊2「気のせいだろう!あいつは人形にされて動けないはずだぜ!」
怨霊3「おい!獣臭いにおいがするぜ?うわあ!レトだ!奴がよみがえった!」
レト「地獄に戻れ!(前足で怨霊たちをなぎ倒す。怨霊たち消滅する。)」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「すごいすごい!」
レト「私の足の爪は、オリンポスの聖水で清め研ぎ澄ましてあるからな!さあ?
次にこの爪の餌食になるのはどいつだー?(怨霊たちに襲いかかる。)」
リリス「何だか、下が騒がしいわね・・・?」
グレイ「お前たち!様子を見て来るんだ!」
バリー「はい!見て参ります!」
バズ「あんた!でっかいシロクマが怨霊相手に暴れてるよ!やばいよ!」
レト「おいお若いの?お前たちグレイの手下か・・・?(爪で脅す。)」
手下たち「違いますよ!俺たちは奴等に利用されてるだけでさあ!」
レト「なら大人しく寝ていろ!(なぎ払って全員気絶させる。)」
リリス「いくら何でも時間がかかり過ぎるわ?怨霊たちからの定時連絡も無いし・・・?」
グレイ「確かに妙だな・・・?うっ?誰だ?あっ!お前は?」
レト「久しぶりだなグレイ!リリス!怨霊どもは、残らず地獄に送ったぜ!」
クリント「暴走族も全員寝ておるぞ!年貢の納め時の様じゃな!ほっほっほっ!」
スゲ・カグ「観念しろ!」
グレイ「リリス!脱出カプセルで逃げろ!ぐわあ!(シルバーの投げたレーザー
ソードが右足に突き刺さる。)」
シルバー「逃がしはしないよ!」
リリス「おのれー!良くもグレイを!ああっ!(魔法で火球を出しレトを攻撃するも
レトになぎ倒される。)」
レト「魔女め!良い加減にせい!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「やったー!」
熊太郎「姫様!これでこの宇宙船は我等が物ですな!」
あやの姫様「おーほほほほほ!熊!本にうれしいのう!」

399名無しさん@お腹いっぱい。:2008/11/25(火) 19:54:19 ID:gjZIT7uG
気軽に出来る抗議活動です。皆さん宜しくお願いします。

・児童ポルノ・児童売春禁止法改定阻止の署名
http://www.shomei.tv/project-194.html

・成年向けゲーム及び成年向け雑誌等の規制反対署名
http://www.shomei.tv/project-196.html



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜名も無き市民の会の新たな請願〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

<171回国会向け、児童ポルノ法国会請願署名の募集開始>

当会では、169回国会、170回国会において、皆様よりお送りいただいた児童ポルノ法に
関する請願署名を提出してきましたが、おそらく本格的な改正議論が交わされるであろう
次回国会(171回通常国会)にも、170回提出時と同じ請願趣旨にて国会請願を行う事に
いたしました。

http://namonakishimin.web.fc2.com/index.html 
http://namonakishimin.web.fc2.com/seigan/jidou.html

(提出回が変わるので、170回で提出した当会の署名にご協力いただいた方も、
問題なく署名いただけます。よろしくお願いします)
400名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/26(水) 23:56:59 ID:SBT2Vi1T
あやの姫様たちは、レト・シルバーの活躍により見事グレイ・リリスの宇宙船を
占拠した。あやの姫様たちは、アヤノンアヤリンたちと密かに連絡を取った後、
レイスの宇宙母船に潜入する事に成功した。あやの姫様たちは、ステルスマントで姿を隠している。
シルバー・スゲ・カグ・クリントが変装して怨霊に扮している。
あやの姫様「グレイ!リリス!済まぬのう!頼んだぞ!」
熊太郎「姫様の言う通りにするんだぞ!」
リリス「分かったわよ!うるさいわね!」
グレイ「いたた!畜生!」
巫女1「レイス様が司令室でお待ちです。こちらへ。」
グレイ・リリスは巫女に案内され、エレベーターで司令室に上がって行く。
無論、姿を消しているあやの姫様たちも一緒である。
巫女1「妙だわ?このエレーベーター重量過多の表示が出るなんて・・・?」
巫女2「私たち三人とこの六人しか乗っていないはずなのに・・・?」
巫女3「きゃっ!今私の髪誰かが触ったわ?!気味悪いわ!」
あやの姫様「リリス。最近私たち太ったと言うのじゃ。」
熊太郎「そうだ。言うんだ。」
レイス「あはははは!最近私たち食べ過ぎで太っちゃって・・・!」
グレイ「そうだ!ははははは!悪いな!」
巫女1「そうですか・・・?まあ良いでしょう!コンピューターのミスの可能性もありますしね!
はい!司令室に到着しましたよ!」
レイス「待ちかねたよ!グレイ!リリス!それが自慢の怨霊?余り強そうじゃないね?
その足の怪我はどうしたの?顔色も何だか優れないね?」
グレイ「自分で転んで怪我してな!ははははは!」
レイスたちが会談している隙に、あやの姫様たちは司令室を探索し始めた。
あやの姫様「熊。わらわの体がおるぞ。今はセーラに憑依されておるが・・・。」
熊太郎「姫様・・・。私はあの憎きレイスに・・・。」
レト「お姫様。坊や。良い物があったぞ。これを使えば体を取り戻せるぞ。」
レトは魔法の小箱を前足で指し示した。あやの姫様が小箱の蓋を開くと、小箱の
中から妖精が飛び出した。うれしそうにあやの姫様たちの頭上を飛び回る。
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「わあ!妖精さんだ!」
ライダー「ほーう!中々かわいいな!」
リリアン「はじめましてご主人様!私は妖精のリリアンです!何でも願いを叶えますよ!」
あやの姫様「おお!本にかわいい妖精じゃのう!よし!ならばこの宇宙母船を花だらけにしておくれ!」
リリアン「了解しました!トンカラリン!(宇宙母船が花だらけになる。)」
あやの姫様「熊!リリアンの力すごいのう!この力を使えば・・・!」
熊太郎「はっ!姫様!リリアン!姫様と私の体を元通りにしておくれ!」
リリアン「了解!トンカラリン!(あやの姫様と熊太郎の体からレイスの生霊・セーラの幽霊が出て、入れ替わりに
あやの姫様と熊太郎の霊体が元の体に戻る。)」
セーラ「あれ?私は・・・?元の幽霊の姿に・・・。」
レイス「どうして・・・?!もう!リリアンの仕業だな!ううっ!苦しい!花粉でのどをやられた!くそう!」
レト「おめでとうお姫様!坊や!」
熊太郎「姫様!やっと自分の体に戻れました!姫様もおめでとうございます!」
あやの姫様「おーほほほほほ!わらわうれしいぞ!熊!そちも本に良かったのう!」





401名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/27(木) 01:23:20 ID:i69b8lCp
あやの姫様「ほほう!レイス!そちは花粉が弱点だったのじゃな!」
レイス「苦しいー!助けてくれー!」
熊太郎「姫様と私から体を奪った罰だ!良く反省しろ!」
巫女たち「レイス様が苦しがっておられる!やめて下さい!」
信者たち「そうだそうだ!やめろー!」
レト「黙れ!私の牙で引き裂かれたいか!ぐおーっ!(巫女・信者沈黙する。)」
あやの姫様「レイス!わらわの言う通りにするなら助けてやるぞ!どうする?」
レイス「分かりました!何でも言う事聴きます!早く花粉を消してー!苦しいー!」
あやの姫様「タイムアーップ!ストーップじゃリリアン!花を消しておくれ!」
リリアン「了解!トンカラリン!(花がすべて消える。レイス発作治まる。)」
あやの姫様「それではレイス君!よろしく!」
熊太郎「姫様のご命令通りにするのだぞ!」
レイス「分かってますよ!帝国軍に告ぐ!私たちは降伏する!繰り返す!私たちは降伏する!」
あやの姫様たちは、駆け付けた帝国軍により無事に救出された。レイス・グレイ・リリス・バリー
らとレイス教団の幹部たちは、秘密警察による厳重な取調べを受ける事になった。レイスに仕えていた巫女たちと
平信者たちは利用されていただけと判明したため、保護観察下に置かれる事となった。
アヤノンアヤリン「おっはのーん!あやの姫様!みんな!無事で良かった!」
キーツ「セーラ・・・!また元の幽霊に戻ってしまったんだね・・・。ぐすん!」
セーラ「キーツ・・・!私の愛しいキーツ・・・!」
ビュート「マイハニー!また逢えてうれしいよ!」
あやの姫様「熊!メイトランドは何処かのう?わらわ御礼が言いたいのじゃが・・・?」
熊太郎「そうですな姫様!巫女殿!この船のメイン・コンピューターのメイトランドは何処に・・・?」
巫女1「メイトランド・・・?はて?そんな名前のコンピューターはこの船にありませんが・・・。」
巫女2「ご神体の事じゃないかしら!レイス様と最高幹部たちしか入れない禁断の部屋にある!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「多分それだよ!早く行こう!」
巫女3「あの部屋にはこの特別エレベーターでしか行けません!こちらへどうぞ!」
その頃禁断の部屋ではメイトランドが新たなる司令を発していた。
メイトランド「ロボットたちよ!いざ立ち上がれ!」
母船内のロボットたちが突如反乱を起こし、帝国軍と戦い始めた。
そうとは知らないあやの姫様たちは、禁断の部屋の中に入って行く。
アヤノンアヤリン「ここが禁断の部屋・・・?妙に薄暗いわね・・・!」
ライダー「ほえーっ!広いなあ!」
クリント「あれがご神体か・・・?」
スゲ・カグ「巨大なコンピューターですな・・・。」
シルバー「むっ!骸骨か・・・!日記・・・?」
レト「科学者の様だな・・・。」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「メイトランド・・・?反乱・・・?レイスは替え玉・・・?地球を滅亡させた・・・?」
熊太郎「姫様・・・!この骸骨は恐らく、メイトランドの生みの親ですな・・・!」
あやの姫様「熊の言う通りじゃ!わらわたちの真の敵は、このメイトランドではないか・・・?」

402名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/28(金) 03:25:16 ID:sfBhOsmF
あやの姫様「熊!手紙も置いてあるぞ!よし!手紙を読んで見よう!
(アヤノンアヤリンから学んだ魔法の力で読み取る。)何何・・・?でもこれだけは伝えたいです!
博士のことはずっとずっと好きでした!ストロベリーより!(微笑みながら読み終える。)恋文じゃな!
どうした熊?うれしそうな顔して・・・?」
熊太郎「姫様ー!朗読お上手で超可憐ですー!(顔を赤らめる。)」
あやの姫様「おーほほほほほ!照れるではないか!よし!次は日記の続きじゃ!何何・・・?私がギルバート・トレンズ。
アトランティスの科学者。メイトランドは私が自らの分身として作り出したコンピューター。
何時しか彼は自らの意思を持つ様になり、人類を粛清して地球を自らの手で支配せんと謀った・・・。私は彼の暴走を食い止めようとしたが、
最愛の恋人ストロベリーを失い私自身もこの宇宙母船に閉じ込められてしまった・・・。
今私の目前で母なる星が滅んで行く・・・。私はストロベリーと全人類への償いのため、これから黄泉の国へ向かう・・・。
さらば、愛しき人よ・・・。追伸。この日記を読む者に私の形見の十字架を差し上げよう。と書いてあるな・・・。熊、気の毒な男じゃな・・・。」
熊太郎「姫様の仰せの通りです!(十字架に触れると、十字架からカプセルが勢い良く飛び出した。)姫様!これは一体・・・?」
あやの姫様「驚きじゃのう熊!わらわの推理じゃが、これは恐らくメイトランドをやっつける道具じゃぞ!」
403名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/29(土) 00:26:50 ID:gM+LD40K
あやの姫様「熊!このカプセルの使用法が書いてあるぞ!このカプセルの中のカード
を差し込めば、メイトランドを葬る事が出来るらしい!」
熊太郎「良かったですな姫様!ですが何処へ差し込めば良いのでしょう・・・?」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「ご神体って言うだけあって、本当に大きな機械だね!」
ライダー「多分ここだぜ!サイズがぴったりだ!」
アヤノンアヤリン「あやの姫様!早く差し込もうよ!」
あやの姫様「よし!差し込むぞ!きゃっ!まぶしい!」
突如禁断の部屋はまばゆい光に包まれ、ご神体のスクリーンにメイトランドが出現した。
護衛の戦闘ロボットたちが、あやの姫様たちを取り囲む。
メイトランド「お姫様!それを差し込まれては困ります!私が消滅してしまう!」
あやの姫様「何を言うておるのじゃ!もう騙されぬぞ!そちが地球を滅ぼした張本人ではないか!」
メイトランド「ばれていましたか・・・。ははははは!まあ良いです!これを御覧なさい!」
スクリーンに帝国軍とロボット軍との戦いが映る。さらに、各地で挙兵の準備をするロボット軍の姿も映る。
アヤノンアヤリン「帝国軍が、苦戦しているわ・・・。」
メイトランド「私が合図すると同時に全ロボット軍は挙兵する手筈になっている。貴方たちに勝ち目はありません。
今すぐカードを渡しなさい。さもないとレーザービームの餌食になりますよ。」
クリント・シルバー・スゲ・カグ「ぐわあー!(レーザービームで撃たれ火傷する。)」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「大変だ!」
メイトランド「そのカードさえ消滅させれば、私は全知全能の神となる!ははははは!」
熊太郎「姫様。カードがもう一枚ありましたぞ。」
あやの姫様「何何・・・?これは失敗作と書いてあるぞ。熊でかした!わらわ良い事を思い付いたぞ!
メイトランド!わらわたちの負けじゃ!カードをやるぞ!ほれ!(失敗作のカードを放り投げる。)」
メイトランド「ははははは!人間にしてはお利口なお方だ!消えよ!(失敗作のカード、レーザービームで消滅する。)
ははははは!私の勝ちだ!ははははは!」
熊太郎「姫様。メイトランドすっかり本物と信じています。お見事です。」
あやの姫様「熊が失敗作を見付けたおかげじゃ。わらわも機転を利かせたがな。」
404名無しさん@お腹いっぱい:2008/11/30(日) 00:53:19 ID:WNjwuCGn
あやの姫様「よし!メイトランドの奴油断しておるぞ!熊!リリアンを!」
熊太郎「はっ!姫様しばしお待ちを・・・。リリアン!頼んだぞ!」
リリアン「はーい!リリアンです!お願い事は何でしょう?」
あやの姫様「このカードをあのコンピューターに差し込んでおくれ!」
リリアン「了解!トンカラリン!(カード、メイトランドに見事差し込まれる。)」
メイトランド「何・・・?!ばっ?!馬鹿な?!カードは消滅したはず・・・?!
うわあ・・・!私のメモリーが消えていく・・・!神である私が・・・!」
あやの姫様「そちは神では無い!ただの機械じゃ!往生せい!」
メイトランド「私とした事が・・・。人間を侮り過ぎた・・・。無念だ・・・。
(メイトランド消滅する。同時に全ロボット軍機能停止する。)」
熊太郎「姫様!メイトランドが消滅しましたぞ!やりましたな!」
あやの姫様「おーほほほほほ!熊!わらわたちの勝利じゃな!」
凛羅夢エレナ麗葉ことり千帆「わっ!幽霊だ!(トレンズとストロベリーの幽霊が現れる。)」
トレンズ「メイトランドを倒してくれてありがとう!心から感謝するよ!」
ストロベリー「ありがとうございます!これで無念が晴れました!(二人共消滅する。)」
ライダー「ロボットも動かなかったらただの人形だな!ははははは!」
レト「お姫様見事だったぞ!」
クリント・スゲ・カグ・シルバー「本に本に!」
アヤノンアヤリン「良かったねあやの姫様!」
リリアン「私の事も誉めて下さいよー!」
熊太郎「良くやったぞリリアン!姫様改めてさすがお見事です!」
あやの姫様「熊もリリアンも良くやった!誉めて取らすぞ!」
405名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/01(月) 03:21:24 ID:X9hB5jGo
あやの姫様「熊!わらわたちの活躍でレイス・グレイ・リリス・メイトランドの反乱も無事に解決したし、
本に良かったのう!今宵は久しぶりにゆっくり出来るのう!おお熊!星がきれいじゃ!」
熊太郎「本当ですな姫様!星が誠にきれいです!(姫様かわいらしい・・・!)」
あやの姫様と熊太郎は、帝都郊外の皇帝離宮で久しぶりの休日を楽しんでいた。
リリアン「はい!お待ちかねの梅干しと4粒入りの枝豆ですよ!」
あやの姫様「でかしたぞリリアン!おお熊!おいしいぞ!そちも食べて見よ!」
熊太郎「はっ!姫様!おお!おいしいですな姫様!」
あやの姫様「今日は凛たちは買物に行っておるし、アヤノンアヤリンは帝国軍の将軍
たちと打ち合わせ、クリントたちは帝国議会に出席、ライダーは何時の間にかいなく
なってしもうたな・・・。レトも同じサザーク族のマークと修行の旅に出た・・・。
久しぶりに熊と二人っきりじゃのう・・・。(じっと熊を見つめる。)」
リリアン「あのー、一応私もいますけど・・・。二人共聴いてないね・・・。(気を利かせて姿を消す。)」
熊太郎「そうですな姫様!はっ!恥ずかしいです!じっと見つめないで下さいませ!」
あやの姫様「かっ!勘違いするで無い!わらわはそう言う意味でそちを見た訳では無いぞ!
熊の馬鹿!もう口も聞きたくないわ!ふん!(お怒りの顔で熊太郎の反応を見る。)」
熊太郎「姫様ー!お怒りの御顔もかわいらしいー!(姫様私を試されてるな!)」
あやの姫様「おーほほほほほ!熊!冗談冗談じゃ!さあて、これからこの離宮の中を探検するぞ!
熊!付いて参れ!(熊の奴やはりわらわを好いておるな!)」
406名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/02(火) 02:38:50 ID:zZInGdKx
あやの姫様「熊!ここは鏡の間と書いてあるぞ!アヤノンアヤリンから貰っていた
ガイドブックが役に立ったな!あれ?あの鏡だけ他の鏡と作りが違うのう・・・?」
熊太郎「本当ですな姫様!姫様と私が映っていますぞ!きゃっ!姫様!あれを・・・!」
あやの姫様「何じゃ熊!男のくせに悲鳴を上げるとは・・・!きゃっ!くっ!熊!怖いぞ!」
鏡の中のあやの姫様と熊太郎がニヤニヤ笑っている。鏡の外のあやの姫様と熊太郎は、手を取り合い恐怖している。
気が付くと、あやの姫様と熊太郎は鏡の中に吸い込まれていた。
リリアン「気が付いたのですねご主人様!熊さん!」
あやの姫様「リリアン!熊もおるな!ここは何処じゃ?あれ?鏡の間が見える・・・?
と言う事はまた鏡の中の世界じゃな!これ!熊!しっかりせい!おっはのーん!」
熊太郎「おっはのーん!あっ!姫様!リリアンも!あれ?衛兵や女官たちが私たちを探している・・・?」
あやの姫様「そうじゃ熊!わらわたちはまた、鏡の世界に吸い込まれた様じゃ!この前の世界と違って、どうやら住人が
多いらしいのう・・・?視線を感じるぞ!出て参れ!わらわの目は胡麻かせぬぞ!」
小人たちの声「こんにちは!巨人のお客様方!私たち小人の国にようこそ!」
リリアン「わっ!小人だ!小人がたくさんいるわ!」
熊太郎「姫様!本当です!ここは小人の国ですよ!」
あやの姫様「おお!小人じゃぞ熊!本当に小さいのう!小さくてかわいらしいのう・・・!」


407名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/03(水) 01:33:08 ID:0y46JEP7
あやの姫様「熊!あの身形の良さそうなのが小人の王ではないか・・・?」
熊太郎「私も姫様と同感です!あなたは小人の王ですか・・・?」
長老「いいえ。私は小人たちの長老に過ぎませぬ。私たちは女王様の奴隷なのです。」
あやの姫様「女王様・・・?きゃっ!熊!地震じゃ!気を付けよ!」
小人たち「わああ!女王様の御成りだー!(全員平伏し恐怖に震えている。)」
熊太郎「わっ!ひっ!姫様ー!あれを!」
あやの姫様が見上げた先には、巨人の少女が仁王立ちで立っていた。
女王「お前たち!見かけぬ顔だな!私のコレクションの小人たちよりは、大きいとは生意気だわ!
何処から来たの?さあ!答えなさいよ!」
あやの姫様「女王と言うからおばあさんを想像しておったが、わらわより年下ではないか!
生意気なのはそちの方じゃ!わらわたちは鏡の向こうの離宮から来たのじゃ!」
女王「きーっ!私の口答えしたわね!許せない!お仕置きよ!(あやの姫様を捕まえようとする。
小人たち、女王の足に噛み付き攻撃する。)いっ!痛い!やめなさいよ!」
長老「今じゃ!お逃げなされ!あのピラミッドの中なら安全じゃ!」
あやの姫様と熊太郎、ピラミッドに避難する。
熊太郎「ふう!姫様!長老殿の言う通りここなら安全そうですな!しかし寒い・・・!
あっ!姫様!何をされるのです?!ああ!二人羽織でございますか・・・?姫様・・・!
恥ずかしいですがあたたかいですな・・・!(うれし恥ずかしです姫様!)」
あやの姫様「熊!わらわも恥ずかしいが、寒いときはこれが一番じゃ!それにしても小生意気な
巨人の女王と小人の奴隷・・・?熊!この世界も、何か秘密があるのう・・・?(わらわもうれし恥ずかしじゃぞ熊!)」
408名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/03(水) 23:02:08 ID:0y46JEP7
あやの姫様と熊太郎は、二人羽織で暖をとりながら外の様子を見ていた。
あやの姫様「熊!やはり無理じゃ!いくら頑張っても小人たちでは、あの巨人の
女王に敵う訳が無い・・・。小人たちもうあっさりと、敗退し始めたぞ・・・。この寒さと
巨人の女王・・・。何とかならんかのう・・・?あれ?このボタンは何じゃ・・・?」
あやの姫様がボタンを押すとピラミッド内が暖かくなり、照明も点灯して明るくなった。
熊太郎「姫様!暖かくなりましたぞ!おおこれは・・・?何か書いてありますな・・・?」
あやの姫様「よし!魔法で読んで見よう!何何・・・?ピラミッドの目から発射されるビームは、
物を大きくしたり小さくしたり出来ると書いてあるな・・・。よし!熊!あの巨人の女王を撃つのじゃ!」
熊太郎「はっ!姫様!ファイヤー!(ボタンを押し巨人の女王を撃つ。)」
女王「こらー!待ちなさいよー!もう許さないからね!きゃーっ!(ビームを
浴びた女王はどんどん縮んで行き、小人たちと同じサイズになった。)わっ!
縮んじゃった!ちっ!近寄るな!無礼者!わらわはお前たちの女王であるぞ!」
小人たち「何が女王だ!縮んだらただのガキでねえか!捕まえろー!」
女王「きゃーっ!助けてー!わっ!はっ!放せー!無礼者ー!(あやの姫様、女王を捕まえる。)」
リリアン「きゃはは!ご主人様たちすごいすごい!」
あやの姫様「少しは小人たちの気持ちが分かったであろう!この籠に入って反省するのじゃ!
(女王を籠に閉じ込める。)小人たち、これで少しは気が済んだであろう・・・?」
あやの姫様、超可憐に決めポーズを決められる!熊太郎とリリアン、小人たち見とれている。
小人たち「ありがとう!胸がスッとしたよ!」
長老「ありがとうございます!長年の不毛な争いからやっと解放されましたわい!」
女王「もう頭に来た!お父様たちに言いつけてやる!」
リリアン「お父様たち・・・?えーっ!他にも巨人いるのー?大変だ!」
熊太郎「姫様!決めポーズ超可憐であります!」
あやの姫様「おーほほほほほ!熊!わらわたちの勝利じゃ!共に祝おうぞ!」
409名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/04(木) 01:43:01 ID:d9hd34Bc
あやの姫様「長老殿!あのピラミッドと言い、巨人の女王にそちたち小人と言い、
ここは一体どう言う場所なのじゃ?わらわとても気になるぞ!」
長老「ここははるかなる大昔、この銀河を支配しようとした巨人族が封印された禁断の地・・・。
我々の役目は奴隷として彼らに仕えながら、逆に彼らを監視する事が本務なのです。」
熊太郎「巨人族・・・?まさか・・・?!この女王以外にも巨人がいるのですか・・・?!」
長老「はい!貴方方と同じ大人族やサザーク族・エルフ族との戦いで巨人族の多くは死に、
生き残った十三人だけが、この世界に封じ込められました。この世界は時間がゆっくりと流れます。
現在巨人は四人・・・。この女王の両親と妹です。」
巨人たちの声「おおーい!女王ー!返事しろー!」
女王「お父様!お母様!メリー!私はここよー!」
リリアン「ご主人様!巨人が三人近付いて来ます!」
熊太郎「わああ!本当です姫様!こわいですよ!」
あやの姫様「しっかりせい熊!わらわたちにはピラミッドがあるではないか!
リリアン!巨人たちをピラミッドの射程距離まで誘い出すのじゃ!熊!そちは
わらわと共にピラミッドに戻り、巨人たちをビームで撃つのじゃ!熊頼んだぞ!」
410名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/05(金) 01:08:17 ID:uqD8Fh7/
あやの姫様と熊太郎はピラミッドに戻り、巨人たちが射程距離に入るのを待った。
リリアンを追い、巨人たちが勢い良く突進して来る。
あやの姫様「今じゃ熊!撃つのじゃ!(熊太郎、ビームで巨人たちを撃つ。)」
熊太郎「姫様やりました!巨人たち縮んで行きますぞ!」
皇帝(女王の父)「くそう!小さくなっては勝ち目が無い!」
皇后(女王の母)「とにかくここは逃げましょう!」
あやの姫様「そうはいかぬぞ!捕まえた!(三人を捕まえる。)」
皇女(女王の妹)「無礼者!私たちを解放しなさい!」
熊太郎「黙れ!お前たちこそ姫様に無礼であるぞ!(あやの姫様から受け取ると、
籠に三人を放り込む。)そこで良く反省したまえ!姫様お見事です!」
女王「お父様!お母様!妹よ!何と哀れな・・・!(四人で泣き出す。)」
あやの姫様「小さくなると、さすがの巨人たちもかわいいのう熊!あれ?
熊!何時の間にか見慣れぬ機械が現れたぞ?何々・・・?この機械を使えばおいしいデザートが作れます?
デザートとは西洋菓子の様な物じゃな!よし!熊!作って見るぞ!(あやの姫様レシピ通り完璧にデザート
を完成させる。)よし!完成したぞ!名付けてあやののプリティークリスマスツリー!
カステラとクリーム、イチゴを使ったぞ!どうじゃ熊?わらわの手料理おいしいか・・・?」
熊太郎「姫様ー!超美味でございますー!そのサンタとやらの服も超似合っていて超可憐ですー!」
リリアン「本当だ!このデザート超おいしい!ご主人様その赤い服お似合いですよ!」
あやの姫様「おーほほほほほ!熊!リリアン!ありがとうな!この機械を使い料理していたら、
何時の間にかこのサンタとやらの服を着ていたのじゃ!面白いのう!」
411名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/06(土) 01:21:34 ID:JCpLs1fw
あやの姫様はサンタの衣装を着て、小人たちや女王たちの分もプリティークリスマスツリー
を作って上げた。小人たちや女王たちは、そのおいしさに思わず唸った。
あやの姫様「どうじゃ?わらわのプリティークリスマスツリーは・・・?」
小人たち「おいしい!お姫様料理上手だね!」
女王たち「まあ、料理の腕前は認めてやろう!確かにおいしい!」
あやの姫様「おーほほほほほ!熊!わらわとてもうれしいぞ!」
熊太郎「姫様良かったですな!あっ!姫様!あれを!」
ピラミッドの中から金色の球体が出現し、突如エルフの姿に変化した。金色のドレスを着た美女である。
ナタリー「サンタの服良く似合うわね!私の自信作!キッチンマシーンは御気に召したかしら・・・?」
あやの姫様「熊!きれいな女子よのう!耳が鋭く尖っているのと、妙に色白以外はわらわたち人間と変わらぬな・・・。
この女子があの料理の機械を作ったのか・・・!熊すごいのう!」
熊太郎「はっ!姫様すごいですなあ!」
小人たち「エルフ族の賢者ナタリー!やはり貴方の発明か・・・!」
女王たち「ちっ!我等が天敵のエルフだ!」
リリアン「ナタリー先生!私同じエルフ族として貴方を尊敬してます!」
ナタリー「ありがとうリリアン!あやの姫様と熊太郎さん!小人たちを救ったご褒美です!」
気が付くと、あやの姫様と熊太郎は鏡の外にいた。ナタリーと小人たちが手を振っている。
リリアン「あっ!ここは元の人間の世界だ!」
熊太郎「あれ?ここは何処・・・?衛兵と女官・・・?姫様!離宮です!鏡の外に出られましたよ!」
あやの姫様「おお!本当じゃな熊!元の世界に戻れたのう!わらわうれしいぞ!ナタリー殿ありがとう!」


412名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/07(日) 03:02:00 ID:nYCRiHMS
あやの姫様「あれ?熊!衛兵と女官の制服じゃが、紋章が違うぞ!皇帝の衛兵女官
の紋章は双頭の熊じゃが、あの者たちの紋章はエルフじゃ!熊!何かが違うぞ!」
熊太郎「確かに姫様の申される通りですな!わっ!姫様!あれを!」
あやの姫様たちの前に突如老婆が現れた。身形の良い貴婦人である。
キーラ「おお!私のかわいいドリス!逢いたかったわ!まあ!かわいいお友達も一緒じゃないの!」
あやの姫様「老婆殿!誰かは知らぬがわらわは中村あやのと申す!この者は家来の熊太郎じゃ!」
キーラ「何を言ってるのドリス?!貴方はこの私キーラ伯爵夫人の孫ドリスではなくって?!
他の何者でも無いわ!そこの少年!貴方ドリスに何かしたの?!さあ返答なさい!」
執事「大奥様!如何なさいましたか?!(衛兵と女官を率いて入って来る。)」
リリアン「わあ!レーザーガンやレーザーソードを持ってる!怖いよ!」
熊太郎「姫様!囲まれましたぞ!大変です!」
あやの姫様「熊!鏡の中のナタリー殿が苦笑いして詫びておるぞ!どうやらわらわたちは、
別の世界に来てしまった様じゃのう・・・。本に困ったのう・・・。」
413名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/08(月) 02:53:27 ID:iNpgOrQR
あやの姫様「熊!あそこに飾ってある写真の娘がまさかドリスか・・・?わらわやそちと
同い年位じゃが、わらわに全然似ておらんぞ!あの老婆正気か・・・?」
熊太郎「本当ですな姫様!かわいい娘ですが、姫様には負けます!」
キーラ「何をごちゃごちゃ言ってるの?ルパ!ドリスを正気に戻して頂戴!」
ルパ「大奥様!ここは私めにお任せを!女官たち!大奥様をお連れしなさい!
衛兵たち!ドリス様たちが脱走しない様、お屋敷の防備を固めなさい!」
キーラは女官たちと奥の部屋に消え、衛兵たちも去り、居間にはあやの姫様と熊太郎、執事のルパだけが残った。
ルパ「失礼致しました!私めは当キーラ伯爵家の執事でルパと申します!」
あやの姫様「わらわは中村あやのと申す!この者は家来の熊太郎じゃ!ルパ殿!
もしや老婆殿は、惚けておるのか・・・?わらわをドリス殿と勘違いしておる様じゃが・・・?」
ルパ「左様です!大奥様はドリス様が行方不明になってから、頭がおかしくなってしまったのです!」
熊太郎「かわいそうに・・・。手懸かりは無いのですか・・・?」
ルパ「ドリス様はこのお屋敷の中で、ご学友や女官と隠れんぼをして遊ばれている最中に行方不明と
なったのです!以来九年・・・!生きておられれば、もう二十歳になられておられるでしょう!
ドリス様だけでなく、ご両親のエド様ミルハ様、妹のカレン様も相次いで行方不明になられ、
大奥様お一人に・・・!おかわいそうに・・・!」
リリアン「かわいそうー!」
熊太郎「あれ?姫様!そう言えば鏡の中の女王たちは、エルフの紋章を身に付けていましたぞ!」
あやの姫様「おお熊!わらわも思い出したぞ!あの女王たちが、ドリスたちかも知れぬな・・・!」
414名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/08(月) 15:00:38 ID:iNpgOrQR
あやの姫様「ナタリー殿!女王たちをこちらに渡してくれぬか?」
ナタリー「女王たちを・・・?分かったわ!はいどうぞ!(女王たちをあやの姫様に手渡す。)」
女王改めドリス「なっ!何するのよ!ここは何処よ?!」
あやの姫様「ドリス!ここはそちたちの家じゃぞ!」
ドリス「何ですって?!あら?!何だか懐かしい様な・・・?」
熊太郎「姫様の仰せの通りですよ!ドリス殿!」
ルパ「どっ!ドリス様!エド様(皇帝)もミルハ様(皇后)も、カレン様(皇女メリー)まで!
大奥様が何とお喜びになられる事か・・・!今日は盛大にお祝いしなければ・・・!」
衛兵・女官「旦那様!若奥様!ドリス様!カレン様!お帰りなさいませ!」
カレン「うるさいわねもう!あっ!あれは私たちの写真だわ?!」
エド「段々思い出して来たぞ!ここは私たちの家だ!ルパ!ルパではないか!」
ミルハ「そうよ!ここは私たちの家よ!」
ドリス・カレン「わあい!やったー!お家に戻れたんだー!あっ!おばあ様!」
キーラ「わっ!私は夢を見ているのかしら?!ドリス!カレン!エド!ミルハが目の前にいるなんて・・・!」
リリアン「良かったね!再会出来て!」
ナタリー「そうですねリリアン!」
熊太郎「姫様!キーラ殿正気に戻ってますぞ!良かったですな!」
あやの姫様「そうじゃのう熊!ドリスたち本にうれしそうじゃ!良かったのう!」
415名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/09(火) 02:10:54 ID:aND1iQG0
あやの姫様「キーラ殿!ドリスたちと再会出来て良かったのう!」
キーラ「ありがとうございます!貴方たちは我が家族の恩人です!」
ドリス「ありがとう!やっとおばあ様に逢えたわ!記憶も取り戻せたし!」
カレン「お姫様ありがとう!」
あやの姫様「照れるのう・・・!あれ?熊?熊は何処じゃ・・・?」
ルパ「熊太郎様はトイレに行かれました。もうすぐ戻られるでしょう!」
あやの姫様「左様か・・・。では待つとしよう。」
あやの姫様は、おいしい皇帝茶と宮廷菓子を楽しみながら熊太郎の帰りを待った。
あやの姫様「もう!熊の奴何時までトイレに入っておるのじゃ?!体の調子でも悪いのか・・・?!
ルパ殿!トイレは何処にあるのじゃ?わらわが連れ戻して来るわ!」
あやの姫様は、教えて貰った地下のトイレにやって来た。
あやの姫様「熊!そちは何をしておるのじゃ?!まさか、具合でも悪いのか・・・?」
熊太郎「(トイレの個室から出て来る。)申し訳ありません!急に腹痛と吐き気が・・・。」
あやの姫様「確かに顔が青白いな・・・。怒って済まぬ・・・。ドリスたちが待っておる。
早く戻ろうぞ!あっ!その前に鏡をチェックせぬと・・・。(あやの姫様、鏡を見ながら身だしなみ
を整える。鏡に映るのはあやの姫様だけで、当然映るはずの熊太郎は何故か映らない。あやの姫様、
内心ギョッとする。)リリアン。気付いておるか・・・?」
リリアン「はい。ご主人様。あれは熊さんじゃありません。見て下さい。」
リリアンが指差した鏡の中には、恐怖で顔が凍り付いた熊太郎がこちらを見て助けを求めている。
獣頭人身の怪物たちが、熊太郎を取り囲んでいる。熊太郎が、何か叫びながらしきりにあやの姫様の後方を指差している。
あやの姫様が振り向くと同時に、熊太郎の偽者があやの姫様を思いっきり鏡の中へ押し込んだ。
あやの姫様「きゃっ!もう!痛いな!あっ!熊!大丈夫か・・・?」
熊太郎「私は大丈夫ですが、姫様こそお怪我はありませんか?」
あやの姫様「わらわは大丈夫じゃぞ!しかし、また鏡の中に入るとはのう・・・。」
416名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/09(火) 21:45:07 ID:DV7GC4vZ
あやの姫様「熊!あの怪物たちは一体何者じゃ・・・?」
熊太郎「姫様!私も分かりません・・・!」
熊キメラ「俺たちは人間と動物の交配種キメラだ!
人間の知性と動物の戦闘能力を融合させた無敵の存在よ!」
あやの姫様「キメラ・・・?熊や狼、鷹、鮫、虎、獅子など、皆恐ろしい顔をしておるな・・・。」
熊太郎「姫様と私を、どうするつもりだ?!」
猫キメラ「(鏡の外から入って来た熊太郎の偽者が、猫キメラに姿を変える。)貴方たちは大事な客人!博士の下に連れて行くわ!」
リリアン「博士って誰よ?!ご主人様と熊さんを放しなさい!きゃっ!(熊キメラに捕まる)」
熊キメラ「マッド博士は俺たちキメラの生みの親!偉大なる天才科学者よ!」
鷹キメラ「おーい!エルフと小人たちをついに捕らえたぞー!」
鮫キメラ「エルフの賢者ナタリーもこうなってはかわいいものだな!」
狼キメラ・獅子キメラ・虎キメラ「がはははは!」
熊太郎「あっ!姫様!ナタリー殿と小人たちが・・・!氷漬けに・・・!」
あやの姫様「かわいそうに・・・!きゃっ!くっ!熊!また巨人が現れたぞ!」
417名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/11(木) 01:31:32 ID:GcVlPUbv
あやの姫様「熊!もしや、あの巨人がマッドとやらではないか・・・?」
熊太郎「はっ!姫様!私も同感です!」
キメラたち「博士!客人を捕らえましたぞ!」
マッド「良くやった!褒美をやるぞ!(生肉を放り投げる。キメラたち、
先を争って食べ出す。)私はマッド博士!この世界の支配者だ!あいたたた!」
エビル「何馬鹿言ってんのよ!この世界の支配者はこのダークエルフのエビル様!
マッド!あんたは私の家来に過ぎないのよ!反省しなさい!おーほほほほほ!」
あやの姫様「熊!また妙なのが出て来たぞ!ダークエルフ・・・?ナタリー殿と
違って、性悪な感じじゃのう・・・。あいつがマッドを操っておる様じゃな!」
熊太郎「姫様の仰せの通りです!マッドとやら尻に敷かれてる様ですな!」
リリアン「ダークエルフのエビル!ここに隠れていたとは・・・!」
エビル「何ごちゃごちゃ言ってんのよ!私に逆らうと承知しないわよ!」
マッド「そうだ!承知せぬぞ!キメラ!牢獄に閉じ込めよ!」
あやの姫様と熊太郎、リリアンは牢獄に閉じ込められてしまった。
あやの姫様「早くここから出すのじゃ!出さぬと後悔する事になるぞよ!」
熊太郎「そうだそうだ!早く出せ!」
シェリー「騒いでも無駄よ!この世界からはもう出れないわ・・・。私は
銀河新聞の記者シェリー・ノアン!貴方たちは・・・?」
あやの姫様「わらわは中村あやのと申す!この者は家来の熊太郎じゃ!
ところで、シェリー殿は、どうして捕まったのじゃ?」
シェリー「イシュタル共和国で、キメラが目撃されたと言う情報が入ったの!スクープを求めて
相方のカメラマン、ベイル・ライダーと取材に来たんだけど、結局キメラたちに捕まってここに・・・。」
ライダー「どうしたシェリー?!具合でも悪いのか・・・?!」
熊太郎「姫様!ライダーです!あの声は間違い無くベイル・ライダーの声です!」
あやの姫様「おお!熊の言う通り、確かにライダーの声じゃ!相変わらず元気そうじゃのう!」
418名無しさん@お腹いっぱい:2008/12/11(木) 17:52:40 ID:GcVlPUbv
あやの姫様「シェリー殿!イシュタル共和国とは何じゃ・・・?」
シェリー「イシュタル星系を領域とする小国家よ!大昔は銀河帝国
のライバルとして銀河の覇権を争った大国だったけど、今は共和国
とは名ばかりで実態はアマテラス同様自治領に近いわね!その小国
の首都で多くの住民がキメラを目撃して騒動となり、サンゴール大統領
が帝国のノートン総督と連名で非常事態宣言を発令した程よ!今駐留帝国軍
と共和国軍が合同で、キメラ退治に乗り出してるわ!」
熊太郎「姫様!軍隊も出動するとは、大変な事態ですな!」
あやの姫様「そうじゃのう熊!あの怪物たちなら確かに、軍隊でないと太刀打ち出来ぬな!」
ライダー「その声はお姫様と熊さんじゃないか!元気そうだな!」
あやの姫様「ライダー!どうしてそちが、シェリー殿と一緒にいるのじゃ?」
シェリー「私は帝国軍のイシュタル駐留軍専属の従軍記者なのよ!相方の従軍カメラマン火真と
取材中にキメラに襲撃されて・・・。生き残ったのは兵士3人と私だけだったわ・・・。
その時キメラを撃退して私たちを救ってくれたのが、このライダーさんよ!」
ライダー「俺は死んだ火真の代わりにカメラマンを引き受けたんだ。カメラマンになって間も無く、
俺たちはキメラのアジトを急襲する帝国軍に密着した。見るも恐ろしい光景だったぜ。
次から次へと、キメラが誕生して行くんだ。奴等は帝国軍の精鋭部隊をあっと言う間に壊滅させてしまったんだ。
それだけじゃない。捕らえた兵士たちを、次々とキメラに変えてしまったんだ!」
リリアン「こっ!こわい!」
あやの姫様「どうして、シェリー殿とそちは無事なのじゃ?」
シェリー「どうやら、私たちは彼等から不適格と診断されたみたいで、この鏡の中に放り込まれてしまったのよ!」
熊太郎「姫様!人間を怪物に変えるとは、許せませんな!」
あやの姫様「熊の言う通りじゃ!エビルとマッド!これはもう、お仕置きせぬといかんな!」
419名無しさん@お腹いっぱい
あやの姫様「きゃっ!くっ!熊!熊キメラがこちらへ来るぞ!」
熊太郎「はっ!姫様!あれ?花束を持ってますよ?!」
熊キメラ「しーっ!お姫様!貴方に花束を捧げます!どうか、お受け取り下さい!」
あやの姫様「どうもありがとう!そちはどうやら、他のキメラたちと感じが違う様じゃな!」
熊キメラ「昔、私をかわいがってくれた娘さんに、貴方が余りにも似ているからです。
仲間たちと違い、私はどうも人間を憎み切れない・・・。それに、エビルとマッドの
汚い遣り口には、心底うんざりしているのです。(牢獄の檻を壊す。)あそこの鏡
から外の世界へ戻れます!早くお逃げなさい!あっ!仲間が来ました!さあ!早く!」
あやの姫様「済まぬ!この恩忘れぬぞ!熊!行くぞ!」
あやの姫様たちは、無事に鏡の外に脱出した。鏡の世界では、熊キメラが仲間のキメラ
たちから総攻撃を受けていた。熊キメラの体は、すでに傷だらけである。
熊太郎「姫様!かわいそうですが、早くこの場から逃げましょう!」
ライダー「熊さんの言う通りだ!あいつの純情を無駄にするな!」
あやの姫様「熊!分かった!ここは逃げるが勝ちじゃな!(涙目でうなずく。)」
シェリー「ここはイシュタルシティじゃないの!イシュタル共和国の首都よ!」
リリアン「わああ!鏡の中からキメラたちが出て来るよ!」
熊太郎「姫様!宇宙船です!あそこの宇宙船に逃げ込みましょう!」
あやの姫様「(あやの姫様たち、貨物用宇宙船に無事に逃げ込む。キメラたちは
それに気付かず、熊キメラと戦いながら通り過ぎて行く。)熊でかした!ここなら
とりあえず安全そうじゃな!(花束を見つめながら。)熊キメラ・・・。済まぬな・・・。」