片瀬那奈を調教したい

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25不定期連載
 無理矢理、競走馬にされた那奈に課せられた調教は過酷なものだった。なにしろ毎日、朝早くから暗くなるまで馬車を引かされて表の馬場を走り回されるのだ。しかも、その調教の間、原則として那奈には飲み水は与えられなかった。しかし、少し走り回されるだけで汗だくになるのに持たないはずはなかった。そう、その間彼女に許された水分は調教師や厩務員の尿だけだったのだ。
 無論、初めは激しく抵抗した那奈だったが、水分に関しては屈するのは早かった。すぐに、調教師たちに尿をねだるようになってしまった。
 けれども、決して彼女が従順な飼い馬となった訳ではない。常に反抗的な態度で調教に望み、そのたびにはだかの尻をいっそうきつく鞭で打たれるのだ。
 「どうだ?おいしいだろう」
 調教師が那奈に含ませながら言う。反抗的な目で見上げる那奈。しかし、ここ数日で口に含むその行為に奇妙な感情がこもりつつあるのを那奈は感じていた。