週刊文春2013.5.2 5.9ゴールデンウィーク特大号
http://i.imgur.com/vdUH5EK.jpg 小誌名物のAKB48スキャンダル。ご無沙汰なのには理由があった。
AKB関係者が話す。
「一月の峯岸みなみのお泊まりや、柏木由紀のJリーガー合コンのスクープあたりから、
文春記者の顔写真や車のナンバーが、メンバーやスタッフの間で出回ったんです。
『こいつらに気をつけろ』って。それでメンバーや運営幹部が厳重に警戒するようになった」
それでもめげずに張り込んだこの二ヶ月。
ついに撮れたのは、五月三日に卒業を控えるチームAの”お騒がせ娘”河西智美(21・第2期)。
発行部数六十万部超を誇る『ヤングマガジン』(講談社)の回収騒動を起こした、あの”手ブラヌード”の彼女である。
張り込みの釣果である巻頭のグラビアページをご覧いただきたい。
「河西はメンバーの中では”脱ぎ担当”。下着通販の『ピーチジョン』でキャンペーンキャラクターに
大島優子、小嶋陽菜とともに起用されたりして、要はムッチリとした体型とおっぱいがウリなんですよ」
(AKB担当記者)
そして今回はお相手が大問題。
河西が足繁く通っていたのは、まさかのまさかのAKB48の運営会社AKS社長窪田康志氏の自宅なのであった。
AKB元メンバーが話す。
「河西と窪田社長は随分前から噂になっていました。でも誰も本人に聞けない。AKBのタブーのひとつだったんです」
窪田氏は、都内で電子部品製造業を営む資産家の御曹司。
AKSの社長になる前は、タイキシャトルなどのGI馬で知られる「大樹ファーム」の関連会社「大樹レーシングクラブ」の社長を務めた過去もある。
AKBは秋元康氏がプロデュース、マネジメントをオフィス48の芝幸太郎社長が担当。
そして窪田社長が資金調達を担当している。
「資産家の父親から約二十億円の資金を借り受けて、AKSを設立した。窪田氏は『AKBの社長』であり、スポンサーでもあるのです。
窪田氏は馬主で、現在も多数の馬を所有しています。窪田さんの持ち馬には『ドラゴン』と付く名の馬が多いことでも有名です」
(スポーツ紙記者)
その由来は不明だが、目黒区内の高級住宅地にある自宅の建物名にも「DRAGON」の文字が。
「建物は三フロアに分かれていて、親しい芸能人らが同じ屋根の下、別フロアで暮らしている。
ただ、ここは窪田氏にとっては実質”別宅”。本宅は神戸の新興住宅地にあります。週末は奥さんや子供と神戸で過ごすことが多い。
窪田氏は普段はおっとりして優しいのですが、AKBの中では絶対の権限を持っています。
一度彼を怒らせて、ある雑誌社が取引中止になりかけたこともあった。
周囲は大金持ちの音像字を『彼、ボクちゃんだから一度怒らしたら手がつけられないんだよ』と苦笑するしかないんです」
(前出・AKB関係者)
一方、AKBメンバーからは「フルーツおじさん」と呼ばれていたりもする。
「ヤスクボさん(窪田氏のこと)はフラっと現場に現れては、差し入れを置いていってくれる。
女の子が好きそうなMIXフルーツのパックを何十個も持ってきてくれたり、行きつけの高級焼き肉店の弁当を持ってきてくれたり。
食事や買い物に連れてってもらって、なついてるメンバーは多いんです」
(元スタッフ)
小誌は2010年二月十八日号で「AKB48は事務所社長の『喜び組』」という記事を掲載(現在係争中)。
そのなかで篠田麻里子(27)はじめ、お気に入りのメンバーと窪田社長との不適切な関係を報じているが、
じつは河西との恋仲が噂されだしたのは、この報道から数ヵ月後のこと。
「この頃から篠田は河西と口をきかなくなりました」
(前出・AKB関係者)
これがいまから三年前。
当時、河西は総選挙十二位でメディア選抜に選ばれたが、知名度はまだ低かった。
河西の知人男性が話す。
「五、六年くらい前は純情な子でね。お金もなくて甘えん坊で。いわゆる妹タイプでしたよ。
合コンでも『ホントはオトコの人が怖いんです』とか、『彼氏つくったことない』とかって言いながら、
すぐに人のシャツの袖を引っ張ってきたりする姿がかわいかた。いまほど素行もわるくなかった。
中の界隈の家賃十万円前後の古いマンションに美容師の母親と暮らしていました。
ディズニーの映画が好きで『ああいうお姫様にいつかなりたいな』なんて言ってました」
当時は駅までピンク色の自転車に乗り、電車で通勤していたという。
「初期のころは、運営側にあまり推されていなかったのですが、日か経つにつれ、フェロモンを醸し出すようになって。
四年前くらいですかね、転機は。先輩に連れ回されて夜遊びするようになって、少しづつ変わっていった。
上目づかいで一オクターブ高い声であからさまに甘えるもんだから、オヤジはイチコロでした」
(前出・AKB関係者)
甘え方が堂に入っていたこともあり、一部ファンからは『キャバ嬢』と呼ばれていたという。
「でも、だんだん人気が出て、天狗になっちゃって。自転車通勤なんて忘れてしまったのか、今やタクシー通いですよ。
メンバーが大型バスで移動しないといけない時もタクシーや送迎車でさっさと先に帰るし、手に負えません。
自宅は三年ほど前から渋谷区内にある超高級マンションに引っ越しました、
そんなに給料もらってないハズなのに『なんでそんなお金があるのかな?』って(笑)
現在も河西が住むこの超高級マンション、販売価格はなんと数億円。しかも窪田社長が以前住んでいた場所だという。
プールにサウナ、フィットネスジムが完備され、コンシェルジュが常駐する。自室までは五重のオートロックで守られたお城のようなマンションである。
家のグレードでいえば、総選挙一位の大島優子、総監督の高橋みなみよりも遥かに上だ。
「セレブ女優がつけてそうな大きなサングラスをして集合場所に堂々と遅刻してくるし、レッスンや握手会をドタキャンすることもある。
その癖、本番直前に目立つところで一人で練習して『できない』『どうしよう』と泣きだすんだけど、わざとらしかった」
(別のAKB関係者)
勢いが止まらない河西はこの四月からの深夜ドラマ『めしばな刑事タチバナ』(テレビ東京系)でドラマのヒロインに。
昨年十二月のソロデビューシングル『まさか』に続き、五月には早くもセカンドシングルがリリースされるという。
「素行は悪いし、(手ブラ騒動など)いろいろあったのに後輩はみな『何で?』って言ってます。
よく差し入れのお菓子を後輩に『食べれば?』ってすごく先輩ヅラで勧めてくるので、全然慕われていません。
少し前まで指原(莉乃)のことを『ブス、ウゼー帰れー』なんて言って、板野(友美)と一緒になってイジメてましたけど、今では板野とも離れてしまった。
年の割にフケているから陰で『詐称』なんて陰口をいうメンバーもいます
そして、この河西の大出世の裏には窪田社長の存在がある、と訝しむ関係者もいた。
「本番前に『買い物に行きたい』と言い出したので、『ダメだよ』ってスタッフみんなで注意しました。
そしたら携帯をとりだし、社長に電話して、『もしもし、わたしー。出るなって言われたんだけど、迎きて〜』って。
その後、本当に窪田社長が表れて、『連れていくけど、ダメなのか』って。さすがに何も言えなかった。
河西はスタスタと出て行って。女王様気取りですよ。みんな呆然としてました」
(AKBスタッフ)
港区界隈の飲食店では窪田氏と食事する姿が多数目撃されている。
「三年前、ジャニーズでどの子が好き? って聞いたら、『ガキに興味ない』って。
『おじさんの方がいいや、四十歳くらいの』って、ネタだと思ってました」
(別のAKB担当記者)
三月、張り込みを始めた小誌。さっそく河西の送迎車が窪田氏の自宅に深夜訪れるところを目撃。
だが冒頭にも書いたように警戒レベルが尋常ではない。
ついに警戒が緩んだのは四月六日。その日は幕張でファンとの握手会だった。
しかし河西は、握手会の開始一時間前まで窪田社長の自宅にいたのだ。
焦って家を出るなりストールで顔を隠し、足早に大通りに出て車を拾った。これが右上の写真である。
写真を見た元メンバーは笑ってこう話す。
「ファンは何も知らないで握手してるんですよね。かわいそうに(笑)」
そしてカメラが全てを捉えたのは四月九日のこと。
二十二時過ぎ、劇場公演を終えた河西は足早で自身の送迎車に乗り込んだ後、渋谷方面に車を走らせていく。
時にはハザードランプを点滅させて路肩で一時停止。尾行の車がないか後方を確認する。
だが二十三時五十分、社長が自宅前に現れ、道の奥を覗きこんだり、キョロキョロと見渡しながら携帯電話で話をしていた。
そして○時二分、電柱の陰に隠れたスウェット姿の河西が電話をしながら現れた。
周囲を見渡し、人影がないことを確認すると、嬉しそうに社長のもとに駆け寄る。
社長は河西のバッグを持ってやり、寄り添いながら早足で自宅へ―と、そのとき!
後ろから来た関係者の車が突如ハイビームで道を照らし出した。まるでサーチライトのように周囲を窺う。
二人が家にはいったのは○時四分だった。
「河西は姉と同居中なので、社長の家の方が、何かと都合がいいのでしょう」
(前出・AKB関係者)
翌朝、河西が家を出たのは午前十一時。
タクシーで広尾の仕事現場に向かったが、服装は前日と打って変わって花柄のスカート。替えの服も「置いてある」ということか?
これは誰が見ても重大なルール違反。卒業間近とはいえ、河西に話を聞かねばならない。
自宅前で車に乗り込んだ彼女に声をかけたが、彼女は何も聞こうとせず車はそのまま走り去った。
河西の所属事務所ホリプロは、この社長宅への通い合いについて、こう回答した。
「本人に確認をしたところ、食事をしたことはあるが(窪田社長の)自宅に一人で伺ったり、宿泊したことは一度もない。
河西の送迎はAKSの関係者にお任せしてますが、ウチとしても『ありえない』といったところです」
一方の窪田社長。自宅前での直撃には立ち止まることもなく愛車のフェラーリで立ち去った。
が、後日電話でこう釈明した。
―河西さんと交際されているのですか。
「ないですよ」
―河西さんをご自宅に泊めたことは?
「ありません。僕からしたらメンバーはみんな娘みたいなもの。十一、十二歳から知ってる子たちなので。
家にきたことはありますけど、長時間いることはない。朝までとか、泊るとかはないですよ。
一階は共有スペースだし、レコーディングスペースもあるので練習をすることはあります。
特にレコーディングの前とかは歌を歌いにきたり、あと整体もありますから。
彼女だけでなく近所に住んでいるメンバーはみんなきますから。」
―外で親しく食事されているのを目撃されている。
「彼女だけでなく選抜(メンバー)とは毎日のように順ぐりに食事をしてますよ。
三百六十五日あったら三百日はメンバーと食事してるんじゃないですか。
(河西は)卒業前なのでいろいろ相談ごとがありますし、昨日も河西以外の子と食事してますし。
将来は不安を持つじゃないですか。それを聞けるのが僕だけだってことですよね、今のAKBは」
この時点では二人のお泊まりを写真に収めた事実は、敢えて伝えていない。
だが、カメラはしっかりと業界ご法度の”商品お手つき”の決定的証拠をとらえている。
恋愛禁止ルールを破った河西、そして社長には今後どのような処分が待っているのだろうか。