<銅像>元県議が無断で県公園に
福井県あわら市で、県が所有する多目的公園「トリムパークかなづ」内に、同市の中島弥昌(やすまさ)・元県議(84)が無断で自分の銅像を建てようとしていたことが25日、分かった。
中島元県議は、県の委託を受けて公園を管理する同市に、「県の許可を得た」と説明して工事を始めたが、市の問い合わせで無許可が判明。県の中止要請を受け、24日から原状回復を始めている。
同公園は約20ヘクタールの敷地に体育館やテニスコートなどを備える。
県などによると、中島元県議は今月15日ごろから入り口付近の芝生をはがし、約5メートル四方にわたって基礎工事を進めたという。
銅像は既に10年ほど前に等身大の上半身2体を造って自宅の蔵で保管しているといい、
中島元県議は「公園建設で地元のために自分が力を尽くしたことを知ってもらいたかった。今後は近くで土地を買えればそこに銅像を建てたい」と話している。
中島元県議は1975年に県議に初当選。95年から1年間議長を務め、7期目の02年に住民に酒を配って公選法違反罪で略式起訴され、辞職した。
無断で銅像を建てようとしたことに、公園の近くに住む女性(75)は「県議のころも知っているが、銅像まで造るほど功績があったのか。何にしても無許可では造れるはずがない」とあきれ顔だった。
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