Ω もっち〜こと持田香織Part51

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935通行人さん@無名タレント:2007/09/05(水) 09:17:21 ID:1Nr1n43FO
何かあったらいけないので、念のため韓国人のIVYも検証しといて下さい
936通行人さん@無名タレント:2007/09/05(水) 22:32:15 ID:HIc9CU680
>>933
何か原因があるのかな〜
ELTファンとしてはいいことなんだけど、なんか寂しい気もする
小説はよくできてたし、妄想もクスと笑えたな
937通行人さん@無名タレント:2007/09/05(水) 23:03:10 ID:r2xwlumNO
キラメキ、聞いて感じたけど、やっぱり歌、うまいね。声も可愛い。俺が伊藤だったら、押し倒しちゃう。
938通行人さん@無名タレント:2007/09/05(水) 23:04:43 ID:bIry9foX0
キラメキ、聞いて、感じたけど、やっぱり、歌、うまいね。声も、可愛い。俺が、伊藤だったら、押し倒しちゃう。
939通行人さん@無名タレント:2007/09/05(水) 23:10:19 ID:rqWh1raeO
歌が上手いって…
940通行人さん@無名タレント:2007/09/05(水) 23:26:56 ID:mBbAmdNP0
香織ちゃんはお歌ヘタ糞でちゅね
941通行人さん@無名タレント:2007/09/05(水) 23:53:37 ID:tTQHM6H+O
>>936
体力の限界
942通行人さん@無名タレント:2007/09/06(木) 13:30:42 ID:wJY4hgli0
歌唱力の崩壊w
943通行人さん@無名タレント:2007/09/06(木) 19:35:19 ID:zCaBudkT0
笑顔が満開
944通行人さん@無名タレント:2007/09/06(木) 20:26:55 ID:btEHTUHU0
とりあえず持田の歌が下手だとかいうやつは
10チャンつけたテレビの前で半年ROMれ
945通行人さん@無名タレント:2007/09/06(木) 20:57:21 ID:zjrCLiky0
餅が笑う

餅が泣く

餅が怒る

餅が話す

餅が揺れる

餅が滲む



餅が、いない・・・
946通行人さん@無名タレント:2007/09/06(木) 22:12:12 ID:9QYAdZDV0
>>941
ただの夏バテでは

読書の秋に小説 秋の夜長に妄想三昧
期待してま〜すぅ
947通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 00:18:57 ID:9vTlxJnJO
その日の持田はいつになく早起きをした。といっても既に日は高く昇り、かろうじて午前中といった時間であった。
久々のオフということもあり、目覚まし時計はセットしておらず、自然に起きたという意味では奇跡に近かった。
マネージャーに「今月後半にスケジュール開けときましたんで」と言われたのは2週間前の番組収録後のことであった。

「久々だね、一郎さんはどーするの?」
「特に何もないなぁ〜、しばらく映画観てないからDVD観よーかなぁ、持田は?」
「私も特にないんだけど…、一人で遠出してみよーかなぁ」
お互い、急なオフということもあり漠然とした思いを車中で話していた。
948通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 00:38:04 ID:9vTlxJnJO
その日の持田は決めていた。二日ほど前に乳白色した露天温泉と、郷土料理を特集した雑誌を見たからだ。
前日に電車のルートは調べてある。新幹線ルートと日本海ルートと迷ったが、長時間の移動は自分には無理と思い新幹線ルートを選んだ。
現地での移動を除けば、乗り換えは一回で済む。
昨夜遅くに準備した荷物を再度チェックした。混浴もあるとのことなので、一応、水着も用意した。
「ビキニとか何年ぶりだろう……」
なつかしい思いが蘇り、一人はにかむように笑った。
949通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 01:17:56 ID:Y2klnTzr0
こんばんは。佐々木です。
昨夜もっち〜が夢に出てきました。
そこで、もっち〜が夢に出てくる方法を皆さんに教えたいと思います。
いたって簡単です。
昨夜、僕は疲れていたのでPCでELTの曲を垂れ流ししたまま寝てしまいました。
そして夢でELTの曲が流れていて、もっち〜が出てきたのです。
もうあまり覚えてはいないのですが、なぜか僕はもっち〜と何かから逃げていました。

ふと目覚めるとELTの曲が部屋で鳴り響いていて、僕は現実に戻りました。
夢なのか・・という残念な気持ちと、夢でもっち〜と過ごせたというすごく幸せな気持ちになっていたのを今でも思い出します。
皆さんも是非幸せな気分になってほしいです。
950通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 01:18:27 ID:9vTlxJnJO
タクシーで東京駅に着き、サンドイッチとお茶と文庫を買いホーム中央のグリーン車に乗り込んだ。
二階建車両の一階の窓際の席に座り、ホームの人の流れを見ていた。平日の昼間ということもあり、出張と思しきサラリーマンが大半であった。
目的地まで並びの2席を取ってあるので隣席に人が来ることはない。ようやく開放された気持ちになり、売店で買ったサンドイッチの包装を開け口にした。
起きて3時間ほど経っているので4つ入りのカツサンドも難なく平らげた。
今夜泊まる宿の夕食は19時の予定だ。十分、美味しく食べられる遅い昼食だ。
旅は2泊の予定だから、今夜はゆっくり休んで明日の予定を考えようと目を閉じ眠りに落ちた。
列車は宇都宮を通過する頃合いであった。
951通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 01:22:47 ID:9hue0/LA0
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)  これはなかなかのクオリティ。
 (0゚∪ ∪ + 続きを期待せずにはいられない。 
 と__)__) +
952通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 02:06:46 ID:9vTlxJnJO
持田はホームのアナウンスで目を覚ました。
2方向に分かれる為、車両の切り離しを行うとのことで5分ほど停車しているところであった。
一瞬、外の空気を吸おうかと思ったが、元来の出不精が出て寝起きの虚ろな目でホームの人の行き来を眺めていた。
北東北、最大の都市の夕方らしく東京からの乗客はどっと降り、持田の向かう方面の車両は4両編成になっていた。
目的地までは数駅。新幹線とは名ばかりの地上を走る列車で、並行して走る県道の車両とほぼ同じ速度で走る。
持田はそれが新鮮で窓際の席からしばらく眺めていた。
持田の乗る車両の乗客は持田も含め4人のサラリーマンとなっていた。
きっと彼らは終点まで行くのだろうな……
そんな思いで車を眺めていた。
953通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 02:46:32 ID:EfJ9aMyRO
この後エロ期待
954通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 03:14:26 ID:9vTlxJnJO
ようやく目的地の駅に着き持田はホームに降りた。
新幹線の停車駅とは思えないほどシンプルな駅で、改札には乗客の帰りを待つ家族が数人出迎えていた。
持田は宿が手配してくれたタクシーを探した。さすがに“持田様”という旗は持っていなかったが、初老のスーツ姿の運転手がすぐに見つけてくれた。
2泊の旅行なので、タクシーのトランクを使うわけでもなくそのまま後部座席に乗り込んだ。
運転手がミラー越しに話し掛けてきた。
「東京からですか?お疲れだったでしょう」
持田は話し振りから持田香織を知らないな…と直感し安堵の気持ちになった。
「露天温泉を楽しみに来たんです。明日いろいろ回ろうと思って」
「この辺の温泉はいーですよ。お客さんも美人だけど地元の美人はみんな温泉のおかげですから」
「宿の送迎バスもありますが、よろしければ明日一日ご案内しますよ」
持田は一瞬迷ったが、宿泊客の中には自分を知っている人間もいるだろうし、初老の人の良さそうな運転手ということもあり、お願いすることとした。
955通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 04:30:25 ID:9vTlxJnJO
宿の夕食は山の幸、海の幸、川の幸のオンパレードだった。
予定通り別館にある個室に18時半にチェックインし、専用の露天風呂に入ったあと夕食についたのである。
通常のホテルの倍以上の料金だったが、列車の疲れが一気に吹き飛ぶ快適さであった。
個室ということもあり、チェックインから専属で女中が付いてくれた。20代前半くらいの子で持田香織と明らかに分かっていた。
でも彼女の名湯や名所を誇らしげに語る素直な笑顔は気持ち良く、半ば強引に勧められた地酒も飲み少し酔ってしまった。
徐々に彼女の地元の話から芸能界の話に変わっていったが、最後まで気持ちのいい子だった。
この日は明日のタクシーの迎えの時間をに告げ、22時過ぎに布団に入った。
布団に入り、メールを確認しようと携帯を開いた…が圏外だった。
思えば携帯の繋がらない場所に、それも行き先を告げずにいるのは初めてかも知れない…
そんなことを思いながら持田は眠りに落ちていった。
956通行人さん@無名タレント:2007/09/07(金) 05:21:16 ID:9vTlxJnJO
翌朝、持田は8時に目覚めた。東京の日常からは考えられない驚異的な早さであるが、昨夜22時に寝たことを考えれば十分睡眠はとっている。
女中が用意してくれた朝食を済ませ、温泉の用意をしロビーに着いたのは10時を5分ほど過ぎていた。
起きてから、持ってきたビキニを試着して遅れてしまったのである。
混浴には抵抗があるが、昨日のタクシーの運転手に人の少ない所を聞いて良さそうなら入ってみるつもりだった。
宿の送迎バスは1時間前の9時に出ていた。どうやら、15時には閉まってしまう温泉もあるので団体客は早めに出るらしい。

「おはようございます、昨日はゆっくりお休みになれましたか」
昨日の運転手が笑顔で出迎えてくれた。
「おはようございます、ゆっくり休めました、今日はよろしくお願いします」
運転手はにこやかに頷くと持田を車に促した。
ん?誰か乗ってる?持田は一瞬立ち止まった。
「あの…」
「あ、すみません、今日は同じコースを廻りますのでもう一人よろしいでしょうか…、東京から遊びに来た私の甥っ子なんですが…」
後部座席から甥っ子が降りてきた。
「おはようございます、今日はよろしくお願いします“持田さん”」
昨日の新幹線の分岐後に乗っていた乗客の顔が持田の頭をよぎった。
957通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 03:39:55 ID:Lh5e0uQH0

  ,-======-、
 |n_j_ij__j__ji_j|
  (´・ω・)   続きはまだでござるか。
  ,ノ゙゙゙゙゙ハヽ、
  `〜ェ-ェー'
958通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 08:32:41 ID:AKKXJWI6O
甥っ子と紹介された男は、カーキ色のパンツにTシャツというラフな服装をしていた。
年の頃は20代半ばであろうか。持田よりも若干、年下に見える。もっとも持田も膝丈ほどの黄緑色のワンピース姿という軽装であったので、傍から見れば同い年くらいの男女に見えたかも知れない。
持田は一瞬、躊躇したがその場で断る理由が見つからず、「あ、お早うございます、こちらこそ」…と何となく噛み合わないあいさつをして運転手と甥っ子に軽く頭を下げた。

「持田さん、有名な芸能人の方なんですって?いや、実は昨日の夜、一樹から連絡があって初めて知ったんです…」
甥っ子の名前は一樹というらしい。走りだした車内で運転手は話しだした。
「すみません、実は東京駅で新幹線に乗ったときに持田さんを見掛けたんです。まさか行き先まで同じとは思わなかったんですが」
一樹は昨日、東京駅で持田を見掛けたことや叔父がタクシーの運転手であり時折、契約している旅館の客を案内していることなどを話しだした。
そして、持田の大ファンであることも照れ臭そうな笑顔を後部座席に並んで座る持田に向けながら告げた。
959通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 09:57:13 ID:AKKXJWI6O
「一樹にどーしてもって頼まれまして…、女性一人のお客さんですし、ましてや有名な方ならって断ったんですが…、事前に連絡しておけばよかったですね…」
運転手は申し訳なさそうにミラー越しに持田に詫びた。
「いえ、私は別に……今日はどんな温泉に案内していただけるんですか?」
持田はなんとなく気恥ずかしさから話題を変えた。
「観光案内所なんかでも勧める有名なところにご案内しようかと思ったんですが、持田さんもあまり人が多いところはどうかと思いまして…」
運転手は持田に気を遣うように話した。
「叔父さん、○○温泉なんかどう?あそこは観光客は滅多に来ないし、昔よく連れってもらったじゃない」
「○○か、そーだな…、持田さん、ここから一時間ほど走るんですがよろしいですか?時々、猿なんかも入ってる温泉なんですが泉質や景色は保証します」
「すごい!猿も入ってるんですか?行ってみたいです!」持田は運転手の話に素直に感動し笑顔で答えた。
「いいところですよ、万年雪の山間だからこの時期でも涼しいですけど…、子供の頃に叔父に連れてってもらったんですが、空気が薄いせいかよく湯あたりしました」
一樹は持田に当時の話を懐かしそうに話した。
山道を走る車の窓から注ぎ込む新緑の濃い臭いと、持田の髪の香りが混ざりあっい一樹を高揚させた。
960通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 11:15:45 ID:AKKXJWI6O
運転手の話通り、車は一時間ほどで目的地の温泉に着いた。
かなりの標高であることを思わせる渓谷を眺める景色と、たち込める硫黄の臭いが秘湯を感じさせた。
宿泊施設は無いようだ。唯一、食事処が一軒あるだけでその並びに竹製の囲いに“更衣室”と看板が立っていた。
平日の午前中からか他に客は見当たらず、駐車場には県内ナンバーの軽自動車が一台止まっているだけであった。
「持田さん、ここは秘湯中の秘湯ですよ。何もなくて驚かれたでしょうが食事も中々のものを食べさせてくれます。都会の人の口に合うかは分かりませんが」
運転手は車から降りた持田の顔色をうかがいながら話し掛けた。
「素敵なところですね。ここまで自然の音しか聞こえない所に来たのは初めてです」
山鳥や蝉の鳴き声、遠くに聞こえる川のせせらぎに囲まれ、持田は都会の喧騒を忘れさせてくれる心地よさをかみしめていた。
北東北とはいえ、夏の日差しは強い。普段あまり人前では見せない持田の素肌を照りつけていたが気にならなかった。
961通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 11:30:45 ID:OBSMHtN30
テ〜ラ、テラテラ、テラキモス♪もち!
962通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 12:39:33 ID:AKKXJWI6O
運転手は持田と一樹を連れ食事処に入った。店の主人とは顔馴染みらしく、甥の一樹だけを簡単に紹介し持田のことは東京からの客とだけ告げた。
夫婦で経営するらしいこの店の主人も、持田香織とは気付かない様で持田も特に気にならなかった。
店の主人の話によると、この店は5月〜11月の7ヶ月間しか開けていないとのことであった。万年雪に囲まれているため、12月〜4月は途中の山道が雪で閉鎖されるらしい。
持田は北海道でもないのにそんな所があるのかと心から驚いた。

「とりあえず、二人は温泉を楽しんできて下さい。その間に食事の用意をしておきますから」
店の主人は持田と一樹にそう言い、更衣室の場所や各温泉の場所や大きさを説明してくれた。
「男湯・女湯とも各二箇所ずつあります、それと大浴場の混浴が一つ。若い女性だと恥ずかしがる方もいますが、一番いい場所にありますのでもしよかったら入ってみて下さい」
店の主人は持田を顔を見ながら屈託のない笑顔を向けた。
「水着をお持ちでしたら付けて入られても結構ですから」今度は持田と一樹の二人の顔を見て話した。
持田は顔が赤くなるのを感じ、ファンデーションくらい塗ってくるんだったと後悔した。
963通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 14:25:56 ID:AKKXJWI6O
「持田さん、更衣室を案内しますよ」先に席を立った一樹が持田に声をかけた。
「あ、ありがとうございます」持田は一樹の顔を見てあわてて手荷物を持ち席を立った。
一樹がここに来るのは10数年ぶりだということだが、随分、慣れた感じがした。幼い頃の楽しい思い出として強く心に残っているのだろう。錆びたコインロッカーの場所や、緑青の吹いた手洗い場所など何の迷いもなく案内してくれた。
「持田さん、大浴場はどーされますか?」唐突な一樹の問いに持田は一瞬、声につまった。
「あ、すみません。いくら平日といってもここまで観光客がいないのは珍しいと思ったもんてすから。混んでると混浴って実質男湯になっちゃうんで」
持田の芸能人としての忙しさ、公の場での煩わしさを気遣う一樹の優しさが感じられる言葉であった。
「そうですね、とりあえず先に女湯に入ってから…」持田は決めかねた曖昧な返事をして、一樹と別れ女性専用の更衣室に入っていった。
どうしようかな…、一樹は悪い人ではなさそうだ。一樹の叔父も気を遣ってくれるし、食事処の店の主人も本当にいい人だ。
そんな思いを頭に回らせながら背中のファスナーを下ろしワンピースを脱いだ。持田は下着姿になりバックの中の水着に触れた。
女湯は女性専用更衣室のすぐ近くだ。意を決し下着を全て外して大き目のバスタオルを胸から膝上まで巻き付けた。
持田は裸足で更衣室から出た。水着は着けなかった。
964通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 17:52:35 ID:aCGPvQoO0
>>946です
昨日このスレ何故か見れなかっので...
小説、感激です! よくできていますねぇ GJ
ここはこの流れでいければいいな〜(本スレとの違いを出す為にも)
965通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 19:36:44 ID:a4GF6bpLO
くっそー!一樹に一服盛ってやりたい。奴は危険な匂いがする。
966通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 20:38:56 ID:wkE5iGlIO
もっち〜の裸はさぞ、綺麗だろうね。スレンダー系かな?
967通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 21:50:42 ID:AKKXJWI6O
更衣室から女湯までは、持田の背丈ほどの竹製の柵で囲った通路でつながっていた。
風呂は6メートル四方位のほぼ楕円形で、乳白色の温泉が丸みを帯びた様々な天然石で囲まれていた。
また、通路と同様に竹製の柵で二方向が直角に覆われており、開放された二方向から渓谷を見下ろせるようになっていた。
所々に湯煙が立ち込めているのは源泉が湧き出ているのだろう。
他に客はいなかった。持田はほっとしてバスタオルを胸元で押さえながらしゃがみ込み、右手で温泉の温度を確かめた。
ちょっと熱かったが入れないほどのものではない。持田は思いきってバスタオルを外し、傍らの天然石の上に置くとゆっくりと体を沈めていった。
温泉は思ったより深く、首まで浸かったところでお尻がつかないことに気付き少し慌てた。
持田は仕方なく、天然石に寄り掛かるようにして体を首で支え、体を浮かせる体勢をとりほぼ仰向けのような形でくつろいだ。
ようやく落ち着き、持田は空を見上げた。外気の涼しさと体を包む温泉の暖かさが心地よかった。
乳白色のお湯からは時折、持田の白い膝が顔を覗かせていた。
「来てよかった…」思わず口から言葉がこぼれ、思いきり空気を吸い込みゆっくりと目を閉じた。
雲一つない空には、信じられないほど高い所を大きな鳥がゆっくり飛んでいた。
968通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 22:30:36 ID:cU/fwS9SO
もちの白いひざハァハァ(´Д`)
969通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 23:00:39 ID:AKKXJWI6O
「湯加減はどーですか?」突然、後ろから声をかけられ持田は慌てて胸を押さえ振り返った。
更衣室につながる通路口に頭に手拭いをかぶった年配の女性が立っていた。さっき食事処に入ったとき、店の奥にいた店主の奥さんであった。
「あ、だいじょうぶです、ちょうどいいです…」持田は首まで温泉に浸かりながら慌てて返答した。
「女湯は源泉に一番近い高い所にあるから、時々止めないと熱くなっちゃうんですよ」
店主の奥さんはそう言いながら、源泉から流れ込むお湯のパイプを側溝にずらした。
長年、客を見てきたのだろう。持田くらいの女性がどう感じているかなどお見通しのようであった。
「今日は他に誰もいないから大浴場に入ってらっしゃい、ここより広いし眺めもずっといいですから」一樹や主人と同様に店主の奥さんも大浴場を勧めた。
「あと一時間くらいで食事の用意ができますからね…」そう言い残すと店主の奥さんは更衣室の方向に戻っていった。
一樹は他の客には入っていないのだろうか。連れと思っているのだろうか。あの奥さんに他意はないのだろうけど…
持田は、必要以上に一樹を意識している自分に思わず苦笑いし、大浴場に行ってみようと思った。
970通行人さん@無名タレント:2007/09/08(土) 23:37:25 ID:wgwANLS70
            なんだってー               なんだってー
    r、r、    _____  なんだってー
  r |_,|_,|_,|   /   \, u ,/\         なんだってー
  |_,|_,|_,|_,| /  (● )  (● )\
  |_,|_,|_,|_,/   u ⌒(__人__)⌒ \  \   \\メ /)'`)'`)   なんだってー
  | )   |        |r┬-|  u  |  \\ .\メ ////ノ
  |  `".`\       ` ⌒´    / ヽヽ  メ  / ノ )` `/彡
  人  入_ノ           \   i i  /   ノ  ̄/      なんだってー
/  \_/              |  | | /| 、_,,ィ '__/,;'"´``';,._
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    /                 |/      /    | ̄ ̄ ̄|        なんだってー
971通行人さん@無名タレント:2007/09/09(日) 00:01:20 ID:sGIXH0PJO
持田は店主の奥さんが戻ってからすぐに立ち上がった。お湯はちょうど持田のウエストラインほどまであった。
温泉の効能なのかさすがに体が熱くなっていた。源泉の流れを止めてくれただけで、温泉自体を水で薄めてくれたわけではない。
持田は膝下をお湯に浸けながら縁石の天然石に座り、傍らのバスタオルで額の汗を拭った。
体には水着による日焼けの跡はまったくない。泳ぐのは都内で通う会員制スポーツクラブにある屋内プールが大半であるからだ。
汗ばむ首下をバスタオルで拭うと体を完全にお湯から出し、柵の隅に置かれた椅子に腰掛けた。
食事処で案内された大浴場への道順は覚えている。女性用の更衣室を出て、専用通路を30メートルほど行けば着くはずである。
更にその下が男湯になっているとのことだ。
店主の奥さんが戻ってからまだ10分ほどだ。着替えの時間を除いても30分ほどは時間がある。
持田は入ってきた時と同じようにバスタオルで体を覆い更衣室に戻り、バックから鏡とブラシを取出し髪型を整えた。
「水着はどうしようか…」持田は迷った。
だが、一樹がいるようであれば戻ればいい。裸はもちろん恥ずかしいが、一樹の前で水着で入るのも同様に恥ずかしい。
持田は心を決めて鏡とブラシをバックに戻し、バスタオル巻いた姿で専用通路を歩きだした。
972通行人さん@無名タレント:2007/09/09(日) 06:45:56 ID:bcNC2T9LO
ぅ……
973通行人さん@無名タレント:2007/09/09(日) 09:08:07 ID:Xs/ji8oLO
のぼせながらもっちーをまだかまだかと待ち受ける
下心丸出し一樹を想像して吹いた
974通行人さん@無名タレント:2007/09/09(日) 22:10:22 ID:sGIXH0PJO
ほどなく持田は大浴場に着いた。女湯からは緩やかな下り坂の一本道となっており、迷うことはなかった。
入口には扉のようなものはなく、大浴場と書かれた暖簾が下げられているだけであった。
持田はおそるおそる暖簾の隙間から中を覗いた。
打たせ湯があるのだろう。滝のような音が規則的に聞こえてくるが人の気配は感じられなかった。
持田は少し安心して暖簾をくぐり、ゆっくりと中へ入っていった。…と、ここで足を止めた。
目の前には見事な景色が広がっていた。切り立つ渓谷の岩肌の間を流れる源流、その上を覆うようにもたれ掛かる木々、遥か下には湖が広がっている。
持田がさっきまでいた女湯からの眺めとは逆側になっているようだ。
「すごい…」しばし我を忘れ茫然と景色を眺めていた。これまで仕事で訪れた海外の数々の絶景にも決して引けをとらなかった。
持田は吸い込まれるように前に歩きだした。正面の柵は腰高ほどで二重に囲われていた。景観を害ねない範囲で安全面へ配慮したものだろう。
遥か下の湖から吹き上げてくる冷たい風が持田の体を急速に冷やした。
肌寒さをおぼえ持田はバスタオルを外し、右足からゆっくりと温泉に浸かっていった。
陽はちょうど真上に昇っており昼時を告げていた。
975通行人さん@無名タレント:2007/09/09(日) 23:04:07 ID:sGIXH0PJO
持田は入ってきた通用口を背に、前面の景色を見渡せるよう体を沈めていた。
大浴場ということで子供でも座れるようにか、お湯の中は段になっており、女湯の時のような浮いた体勢はとらなくて済んだ。
半身浴よりやや体を沈めた頃合いに丁度よく座れ、持田は外気で冷めた肩に時折お湯を掛けながら景色に見惚れていた。
乳白色のお湯がかろうじて持田の胸を隠していた。

「持田さんいらしてたんですか?」突然、背後から声をかけられ、持田は飛び上がるほど驚いた。
慌てて体を首まで沈ませ振り返ると、そこにはトランクス型の水着姿の一樹が笑顔で立っていた。
「うれしいなぁ、持田さんにこの景色を見てほしかったんですよ」一樹はミネラルウォーターのペットボトルを片手に持田に近づいてきた。
「え、ええ、すごく素敵な景色ですね…」持田は明らかに動揺しながら辛うじて笑顔を向けた。
一樹はミネラルウォーターを求め、食事処の横にある自動販売機まで行っていたのである。
「ここの温泉の男湯は下にあるんで、あまり景色が良くなくて…、殆どの人はこの大浴場に来ちゃうんですよ」
一樹は持田のすぐ右横の天然石に腰を下ろすと、膝下をお湯に浸けながら話しだした。
規則的に流れる打たせ湯の音が持田の激しい心拍音を消してくれていた。
976通行人さん@無名タレント:2007/09/09(日) 23:42:35 ID:xlgZyiOJ0
脳内劇場で絶賛上映中でちゅ
977通行人さん@無名タレント:2007/09/09(日) 23:44:31 ID:3hEnWeie0
>>946
しね
978通行人さん@無名タレント:2007/09/10(月) 00:12:30 ID:/HC5N6zmO
一樹になりたいおお
979通行人さん@無名タレント:2007/09/10(月) 00:15:38 ID:+2dzI5FnO
煩わしいようなら去る
確かにここじゃない気もするし
一応、書いた分まで

困った…、本当に困った…、しかし持田にはこの場をどう凌ごうかとても考える余裕はなかった。
一樹は縁石に座っており、お湯に浸かっているわけではないので持田のやや右後ろにいる。
乳白色のお湯がかろうじて持田の素肌を隠してくれているが、それでも表面付近は多少なりとも透ける。
持田にはとても一樹と向き合う勇気は出せなかった。
その時、ふいに一樹がお湯の中に体を沈めた。
すぐ横に持田がいるため、勢いよく飛び込んだわけではなかったが、それでもお湯の表面が大きく波を打った。
「アッ」持田は思わず声を出し、慌てて両肩を抱くように腕で胸を覆った。
「すみません!かかりましたか!?」一樹は持田の正面に回り、戸惑いの表情を浮かべながら持田の顔を見つめ詫びた。
「え、ええ、大丈夫です…」持田は両腕で胸を覆いながら一樹と目線を逸らし答えた。
「すみません…」一樹はもう一度、持田の表情をうかがうように詫びた。
「ありがとうございます、もう大丈夫です…」それでも持田は目線を逸らしたままだった。
一樹は黙った。その目は小さく上下する持田の細い肩を静かに見つめていた。
980通行人さん@無名タレント:2007/09/10(月) 00:24:54 ID:9Zc9DnLkO
>>977と一樹死ね。
981通行人さん@無名タレント:2007/09/10(月) 00:30:44 ID:J0AejI5D0
携帯氏ね
982通行人さん@無名タレント:2007/09/10(月) 00:41:06 ID:9Zc9DnLkO
>>979
小説投下は空気を読まずにゲリラ根性で行なうべきだと俺は思ってるし、今までもそうしてきた。
俺は続きを読みたい。
983通行人さん@無名タレント:2007/09/10(月) 00:43:57 ID:1ybwbIeK0
ラノベ板でやれ
984通行人さん@無名タレント
「持田さん…、もしかして…」一樹は持田の肩を見つめ、誰に言うともなく呟くように言った。
一樹の声は持田にも聞こえていたが言葉が見つからなかった。
持田はまだ胸元で腕をクロスさせ、両肩を強く握っている。
「お二人ともここにいたんですか?」突然、通用口の方から大きな声が響いた。
「食事の用意ができましたからそろそろ上がって下さい!」奥さんが二人に向かって叫んだのだ。
一樹は持田から目線を外し、奥さんに向かって叫んだ。「あ、はい、すぐ行きます」
「持田さん、先に上がってますね」一樹は目線を合わせない持田にそう告げ、お湯から上がり、通用口に向かって歩きだした。
途中、一度だけ振り返ったが持田の白い背中が見えただけだった。

助かった…、持田は胸元を押えながら通用口を振り返ったが既に一樹の姿は無かった。額には大粒の汗が浮かんでいた。
傍らのバスタオルをとり、額の汗を拭うと急いでお湯から上がりバスタオルを体に巻き付けた。
山間からの風がとても気持ちよく、火照った体と気持ちを落ち着かせてくれた。
持田はゆっくりと更衣室に向かって歩きだした。